白い砂のアクアトープ

白い砂のアクアトープ

沖縄の小さな水族館の館長代理で女子高生の海咲野くくる。ある日彼女は、東京からやってきた元アイドル・宮沢風花と出会う。居場所をなくしていた風花は、くくるの家に住み、水族館で働くことになった。閉館の危機にある水族館を舞台に、二人の少女の夢と現実、葛藤と成長などを描いた青春群像劇。2021年7月~12月、TOKYO MXほかにて放送された、P.A.WORKS制作の同名テレビアニメのコミカライズ。「まんが王国」にて2021年8月1日より配信を開始。

正式名称
白い砂のアクアトープ
ふりがな
しろいすなのあくあとーぷ
原作者
projectティンガーラ
漫画
ジャンル
青春
レーベル
ブシロードコミックス(ブシロードクリエイティブ)
巻数
既刊3巻
関連商品
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概要・あらすじ

アイドルとして頑張っていた宮沢風花は、夢を諦めて地元・岩手県に戻ることになった。しかし、地元で「風花ちゃんを励ます会」が開催されると聞き、帰ることをためらう。そこでふと目についた観光ポスターに誘われ、沖縄へとやって来る。あてもなくぶらぶらしていると、通りかかった観光協会の久高夏凛に声をかけられ、「がまがま水族館」に案内された。大きな水槽の前で、水の中に飲み込まれ、海の生き物たちに包まれるような不思議な感覚に陥った時、一人の少女が「今、見えてた?」と声をかけてきた。彼女の名前は海咲野くくる。祖父の代理で「がまがま水族館」の館長を務める女子高生だった。くくるによると、この水族館は古いので、沖縄の精霊・キジムナーが不思議な光景を見せることがあるらしい。「がまがま水族館」が人手不足だと聞いた風花は、ここで働かせてほしいと懇願した。くくるは、とりあえず風花を家に連れ帰り、館長であるおじいに相談する。おじいはあっさりOKし、家に泊まればよいと提案した。こうして風花は、住み込みで水族館のスタッフとなった。人手も増えた「がまがま水族館」だったが、設備の老朽化がひどく、閉館の危機にあった。おじいは夏の終わりに閉館、引退を決めていたが、くくるは諦めていなかった。水族館を守り続けるのが夢だという。「自分の夢は終わってしまったけど、誰かを応援することはできる」と、風花はくくるの夢を手伝う事を約束するのだった。

登場人物・キャラクター

海咲野 くくる (みさきの くくる)

沖縄県南城市に住む高校3年生。18歳。ショートカットが特徴の元気で明るい女子。幼い頃に両親を亡くし、おじい、おばあに引き取られて暮らす。おじいが館長を務める「がまがま水族館」の館長代理として働いており。海の生き物が大好きで、家族でよく来ていた「がまがま水族館」に特別な思いを抱いている。老朽化が進み、閉館が予定されている水族館を、なんとか守ろうと頑張っている。ある日、水族館の水槽の前で宮沢風花と出会い、行くあてのない風花に頼まれ、水族館の住み込みスタッフとして雇い入れる。

宮沢 風花 (みやざわ ふうか)

高校3年生で、ロングヘアが特徴の美少女。18歳。岩手県出身。小さい頃からアイドルに憧れ、中学生の時に上京し、アイドルグループの一員としてデビュー。端っこの立ち位置から始め、やっとセンター候補に選ばれるが、病気の祖母を持つ後輩にチャンスを譲る。そのことがきっかけで、仕事がなくなっていき、高校3年の夏に引退することになる。地元で自分を励ます会が開催されると聞き、気まずさから帰郷を取りやめ、ふらりと沖縄を訪れる。観光協会の久高夏凛に案内され、「がまがま水族館」を観光中に水槽の前で、海の生き物に囲まれているような不思議な感覚を体験。涙を流しているところを、海咲野くくるに声をかけられる。その出会いがきっかけで、くくるの家に住み込んで、「がまがま水族館」で働くことになる。閉館の危機にある水族館を守り続けたいという、くくるの夢の手伝いをする。

久高 夏凛 (くだか かりん)

沖縄県南城市観光協会の職員。左目尻のホクロとショートカットが特徴の女性。熱中症になりかけていた宮沢風花に声をかけ、「がまがま水族館」へ案内する。「がまがま水族館」を存続させようと頑張っている、海咲野くくるたちを応援している。

照屋 月美 (てるや つきみ)

沖縄県南城市に住む高校3年生。18歳。海咲野くくるのクラスメートで、ポニーテールが特徴の女子。母が経営する定食屋「カメー」を手伝う看板娘でもある。面倒見が良いため、みんなから慕われている。ニックネームは「うどんちゃん」で、月美という名前から、月見うどんを連想されて付けられた。

仲村 櫂 (なかむら かい)

沖縄県南城市に住む高校3年生。海咲野くくるの同級生で幼なじみ。日焼けした肌が特徴のイケメンで、漁師の父を手伝い、船に乗っている。夏休みの間、「がまがま水族館」でアルバイトする。屋嘉間志空也に好かれている。

屋嘉間志 空也 (やかまし くうや)

「がまがま水族館」の飼育員。金髪のロン毛が特徴の男性。覇気がなく、やる気がないように見えるが、仕事はきっちりとこなす。年齢の近い女性が苦手だが、男性には愛想がよく仲村櫂がお気に入り。海咲野くくるのおばあが作った梅酒が大好物で、飲むと陽気になるが記憶をなくす。

おじい

海咲野くくるの祖父。両親を亡くしたくくるを引き取り、おばあと一緒に育てる。のんびりした優しい性格で、誰でも家に泊めてしまう。「がまがま水族館」の館長で、老朽化した水族館の閉館を考えており、魚たちと職員の引取先を探して回る。

クレジット

原作

projectティンガーラ

書誌情報

白い砂のアクアトープ 3巻 ブシロードクリエイティブ〈ブシロードコミックス〉

第1巻

(2022-02-08発行、 978-4048995115)

第2巻

(2024-03-08発行、 978-4048995375)

第3巻

(2024-03-08発行、 978-4048995887)

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