クロサギ

クロサギ

詐欺師である黒崎が、金銭を巻き上げるシロサギや異性を弄ぶアカサギといった同じ詐欺師をターゲットとしたクロサギとなって、過去のトラウマに立ち向かう姿を描く。小学館漫画賞一般向け部門受賞。

正式名称
クロサギ
ふりがな
くろさぎ
作画
ジャンル
サスペンス
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概要・あらすじ

黒崎詐欺師のみをターゲットにした詐欺師の青年。過去に詐欺によって家族を失った傷を抱え、法律や話術を駆使し、詐欺師をだましていく。詐欺師として上手くいっているように見えた黒崎だが、詐欺に関心の強い警部補神志名将が目を光らせていた。

登場人物・キャラクター

黒崎 (くろさきこうしろう)

21歳。法律や話術を巧みに操り詐欺師を騙し、詐欺師業界ではクロサギと呼ばれ噂されている。詐欺師に騙された父親が一家心中を図り、家族を失った過去を持つ。外見は短髪で、ごく普通の青年。アパートの大家もやっている。フルネームは漫画『クロサギ』の時点では不明。

吉川 氷柱 (よしかわ つらら)

主人公である黒崎が大家をやっているアパートに住んでいる。正義感が強く、検事を目指して政和大学の法学部に通う。ふとしたきっかけで黒崎の過去を知り、犯罪を通して詐欺師に復讐する黒崎のやり方に反発しつつも、徐々に彼に惹かれていく。おせっかい焼きで、黒崎にはやや迷惑がられている。

クロサギ

『クロサギ』に登場する主人公黒崎の詐欺師業界での異名。一般人は標的とせず他の詐欺師のみを標的とする。法律や話術、演技力などを駆使して詐欺師たちから巧みに金を騙し取っていく。

神志名 将 (かしな まさる)

政和大学法学部の卒業生で、現在は警察庁のキャリア官僚。上野東署で知能犯係の警部補を務めている。詐欺事件に関し強い関心を抱いており、黒崎に対しては特に敵意を持っている。

三島 ゆかり (みしま ゆかり)

ヒロインである吉川氷柱の友人で同じ政和大学の文学部に通っている。美容品詐欺に遭った際、主人公である黒崎に被害金額を取り返してもらって以降、周囲の人間のさまざまな詐欺被害についての依頼を黒崎にするようになる。

白石陽一 (しらいしよういち)

主人公である黒崎と同様、過去の経験から金銭以上の目的をもって詐欺を行う詐欺師。不正を行った大企業のみをターゲットとし、金銭的損害は勿論、社会的な信頼の失墜を目論む。

桂木 敏夫 (かつらぎ としお)

表向きは東京の御徒町にあるスナック「桂」のオーナーであるが、実際には詐欺師に情報や詐欺の道具を売りつけ、詐欺師達の頂点に君臨するフィクサーである。主人公である黒崎の家族を破滅に追いやった詐欺をプランニングした張本人であるが、黒崎とは単に仕事上の関係とは割り切れない複雑な関係が続いている。 黒崎からは親爺と呼ばれている。

御木本 (みきもと)

かつて詐欺師界の大物桂木の詐欺グループに所属し、主人公である黒崎の父親をチェーン店詐欺にかけた。黒崎は常に御木本の名前を追い続けていた。

藤見 智 (ふじみ さとし)

主人公である黒崎の高校時代の友人。黒崎と同様高校は中退した。ある日街で黒崎と久しぶりに再会するが、その際に家賃詐欺に加担していることをクロサギである黒崎に話してしまう。

その他キーワード

詐欺師 (さぎし)

『クロサギ』に登場する、一般人(カモ)を騙して金銭を巻き上げる詐欺師たちはシロサギと呼ばれる。また異性を標的として結婚詐欺などで金を騙し取る詐欺師はアカサギと呼ばれる。

クレジット

原案

夏原 武

続編

新クロサギ (しんくろさぎ)

詐欺師のみをターゲットとする詐欺師「クロサギ」の青年・黒崎が様々な詐欺事件の黒幕を追い詰める社会派サスペンス。前作『クロサギ』の直接的な続編。『週刊ヤングサンデー』が休刊するにあたり『ビッグコミックス... 関連ページ:新クロサギ

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