新ブラックジャックによろしく

新ブラックジャックによろしく

研修医の斉藤英二郎が、医療の現場で起こる様々な問題に真剣に取り組み、悩み、自分なりの答えを探していくヒューマンドラマ。また、医療のことだけでなく、医者になった自分がどう生きていくかを模索していく物語である。『ブラックジャックによろしく』の続編。

正式名称
新ブラックジャックによろしく
ふりがな
しんぶらっくじゃっくによろしく
作者
ジャンル
医療
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概要・あらすじ

泌尿器科に転属となった研修医の斉藤英二郎は、ある日、自分が世話になった看護師の赤城カオリが透析クリニックから出てくるところを目撃する。彼女が人工透析を受けていることを知った斉藤は、カオリへの腎臓移植を望み、そのために動き始める。だが、斉藤は臓器移植に対する周囲の医師の否定的な考え、肯定的な考え、患者本人の意思など、様々な問題に直面していくのだった。

登場人物・キャラクター

斉藤 英二郎 (さいとう えいじろう)

永禄大学病院に務めている研修医。物語当初は、泌尿器科の近藤ムツミの下で研修をしている。自分は、患者を救いたいから医者であり、それはエゴであるかもしれないが、それで良いという考えをもつ。若手らしい青臭さがあるが、その考えと行動力により、患者・医師を含め、多くの人々の心を動かした。 また、このような考えゆえに、病院内では異端であり、問題児扱いされている。最寄駅は三鷹。精神的に未熟なところがあり、悩みを抱えると恋人の皆川由紀子に相談し、同意を求める癖がある。

赤城 カオリ (あかぎ かおり)

永禄大学病院に勤める看護師。かつて斉藤英二郎が内科で研修を勤め、心臓病の患者の担当となり、永禄大学病院の外科医と対立した際、他病院のベテラン外科医を紹介したことがある。北海道出身で実家は大沼国定公園の近く。11歳でⅠ型糖尿病を発症。20歳の時に父親から腎移植を受けたが、2年でダメになり透析を受けるようになった。 父から腎臓移植を受け、看護学校に通うために東京に出てからは、父の葬儀にも帰省しておらず、家族とはほぼ絶縁状態となっていた。20年にわたる治療のこともあって、人生において自分がやりたい事を失くしていた。斉藤英二郎に、やりたい事について問われ、そのことを自分に問いかけた後、普通に生きたいという答えを出した。 当初は拒否していたが、斉藤から腎臓を受け取る決意をする。

皆川 由紀子 (みながわ ゆきこ)

斉藤英二郎の彼女。永禄大学病院に勤める看護師。辞職することを考えていたが、名指しで難しい患者の担当を任され、思いとどまる。NICU(新生児集中治療室)に配属されていたが、脳外科に移り、その後、希望してよりハードでやりがいがあるICU(集中治療室)付きの看護師となった。 赤城カオリに入れ込む斉藤との関係がこじれ、自分の居場所は自分で作るという決意をし、恋人としては斉藤から離れたが、斉藤と赤城の手術を行う際は、自分が担当になりたいという意思を示した。

近藤 ムツミ (こんどう むつみ)

永禄大学病院に勤める泌尿器科の医師。近藤敏夫の妻。斉藤英二郎の指導医。同僚の前では、ストレートな意見を言うことが多く、その言動に斉藤は引いている部分がある。臓器移植に関しては反対の立場をとっており、「悪く言えば他人の臓器を奪って自分のものにする」ということだという考えを持っている。 手術が大好きで、斉藤に対して、包茎の手術をさせろと言う。

近藤 敏夫 (こんどう としお)

永禄大学病院に勤める泌尿器科兼先進移植医療の医師。泌尿器科医の医師、近藤ムツミの夫。移植手術が少ないこともあるが、過去の出来事により、病院に飼い殺されているという一面もあり、暇を持て余して屋上でラジコンカーを動かしていることが多い。臓器移植に対しては賛成であり、人を救うための臓器移植という技術があるのに、これに関する認知・理解が世間に広まっていないため、救える患者が救えないことに悔しさを感じている。

高砂 (たかさご)

NICU(新生児集中治療室)の医師。頭にオムツを被っている。以前、斉藤英二郎の指導医を務めており、彼に対しては好意的な態度をとっている。彼と皆川由紀子の関係を心配していた。

集団・組織

永禄大学病院 (えいろくだいがくびょういん)

『新ブラックジャックによろしく』の組織。斉藤英二郎が務めている病院。全国でもトップクラスの病院であり、所属する看護師は2000人以上。1人の看護師を様々な科に配属することで、総合力のある看護師を育てる方針をとっている。

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