監禁探偵

監禁探偵

下着を盗もうと忍び込んだ部屋で死体を発見してしまった山根亮太は、警察から殺人事件の容疑者として追い詰められていく。そんななか、亮太の自宅に監禁されていた少女アカネが彼の無実の罪を晴らすために立ち上がり、ともに協力しながら真犯人を追い求めていく新感覚サスペンス。「週刊漫画サンデー」2010年8月24+31日号から2010年11月23日号にかけて連載された作品。原作は我孫子武丸。2013年6月には実写映画化された。

正式名称
監禁探偵
ふりがな
かんきんたんてい
原作者
我孫子 武丸
作画
ジャンル
推理・ミステリー
関連商品
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概要・あらすじ

コンビニでアルバイトしている山根亮太は、常連客の里見玲奈に密かな恋心を抱いていた。その想いはやがて屈折した愛情へと変わり、玲奈の自宅を突き止め、彼女の家の近くにあるマンションに住み、その部屋の窓から玲奈の部屋の中を盗撮する日々を送っていた。ある日、夜の街で出会って意気投合したアカネを部屋に招き入れた亮太は、無理矢理にアカネの身体を求めようとしてもみ合いになった末、成り行きでアカネを自宅に監禁することになる。

その後、アカネから替えの下着を求められた亮太は、玲奈の住むマンションに不法侵入して下着を盗もうと試みるが、侵入した部屋の中で玲奈の死体を発見する。警察の調査が進むにつれて容疑者の1人として亮太の名前が浮上する。

精神的に追い詰められた亮太の姿を目にしたアカネは、拘束を解いてもらうことを条件に、彼の無実の罪を晴らすために協力を申し出る。

登場人物・キャラクター

山根 亮太 (やまね りょうた)

25歳のフリーターの青年。黒髪の短髪で、普段はTシャツにジーパンやハーフパンツといった服装が多い。大学を卒業後、しばらくは会社勤めをしていたが、仕事が肌に合わず3年で退社。その後はコンビニでアルバイトをしながら、5階建てのマンションの501号室で一人暮らしをしている。アルバイト先のコンビニの常連客・里見玲奈に密かな恋心を抱いており、その想いはやがて屈折した愛情へと変わり、玲奈の住んでいる部屋を突き止め、部屋を盗撮する日々を送っている。 ある日、学生時代の友人たちとの飲み会の帰りに出会ったアカネという少女と意気投合し、彼女を部屋に連れ込んで無理矢理に身体を求めようとしてもみ合いになった末、成り行きでアカネの腕に手錠をかけて、監禁することになる。 コンビニでの勤務態度は真面目ではあるが、すべてにおいて覇気が感じられない。その場の雰囲気に流されやすい性格をしており、ストーカー癖、盗撮癖がある。

アカネ

長い茶髪を左右に分けてポニーテールにしている少女。フリルや刺繍が各所に施されたロリータファッションに身を包んでいる。夜の繁華街で1人立ち尽くしていた時に、山根亮太から声をかけられた。部屋に連れ込まれ、無理矢理に身体を求められてもみ合いになった末、亮太の部屋に監禁されることになってしまう。その後、亮太に新しい下着が欲しいと頼んだ結果、亮太が里見玲奈の部屋に忍び込み、そこで玲奈の死体を発見した。 亮太に殺人の疑いがかけられたことで、真犯人を捜す手助けすることを約束して、拘束から解放してもらうことに成功する。頭脳明晰で、話を聞いただけでまるでその場に居合わせたかのように状況を把握することができる。普段は基本的に物静かだが、実は我の強い性格。

山根 博子 (やまね ひろこ)

山根亮太の母親。年齢は55歳。黒髪のボブヘアをしており、白い半袖の開襟シャツにチューリップ型のスカートを着用している。一人暮らしをしている亮太を心配するあまり、いつも電話をしたり、様子をうかがうためにマンションへ行ったりしている。ついには亮太の部屋に入るために、勝手にマンションの合鍵を使ってしまう。

山根 浩一 (やまね こういち)

山根亮太の父親。年齢は58歳。白髪まじりの髪を中分けにしていて、襟付きの開襟シャツを着用している。会社では多くの部下を抱える管理職に就いている。常識から外れたことを嫌う真面目な性格で、深夜にも関わらず実家に電話をかけてくる亮太に対して苦言を呈することもある。

里見 玲奈 (さとみ れいな)

山根亮太が働くコンビニの常連客の女性。年齢は24歳。長い茶髪の毛先にゆるくパーマをかけており、襟付きの半袖シャツに白い膝上のスカートを着用している。マンションで一人暮らしをしているため、仕事帰りに自宅マンション近くのコンビニに寄って帰るのが習慣となっている。不審者や下着泥棒を避けるために、洗濯物を干す時には男性用の下着を一緒に干している。 山根亮太からストーキングや盗撮被害に遭っているが、本人はまったく気づいていない。下着を盗もうとした亮太が、マンションのベランダから侵入した時には、既に何者かに殺害されていた。

谷田 進 (たにた すすむ)

山根亮太が働くコンビニの店長を務める男性。年齢は45歳で、寡黙でおとなしい性格をしている。アルバイトの野田春美に仕事面で信頼を寄せている。痩せ型で眼鏡をかけ、黒髪を整髪料で整えてオールバックにしている。観察眼に長けており、店の常連客の顔を覚えるのが得意。休憩中には新聞を読んでいることが多い。

野田 春美 (のだ はるみ)

山根亮太が働くコンビニの同僚の女性。年齢は22歳。ふくよかな体型で、長い黒髪を後頭部で1つに束ねてポニーテールにしており、眼鏡をかけている。普段はジーパンに長袖のシャツを着用している。勤務態度は真面目で、店長の谷田進からの信頼も厚い。夜間勤務が多く、亮太ともよくシフトがかぶるが、谷田に頼まれて朝から出勤することもある。

警察 (けいさつ)

警察官の男性。黒髪で前髪を左に分けて流しており、白いワイシャツに柄の入ったネクタイを締め、スーツを着用している。里見玲奈が自宅マンションで刺殺死体となって発見された殺人事件を担当しており、近隣住人や、玲奈が頻繁に利用していたコンビニで手がかりを探している。山根亮太にも事情聴取を行うが、亮太の不審な言動に疑問を覚える。 生真面目な性格ゆえに、事情聴取や取り調べの際は喜怒哀楽の感情をまったく表に出すことはない。

クレジット

原作

我孫子 武丸

続編

監禁探偵2 狙われた病室 (かんきんたんてい ねらわれたびょうしつ)

ひき逃げ事故に遭い、その後遺症で記憶を失った少女・アカネが、入院先の病院で起こった看護師の不可解な自殺を解き明かしていく新感覚サスペンス。『監禁探偵』の続編で、「週刊漫画サンデー」2012年6月20日... 関連ページ:監禁探偵2 狙われた病室

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