恋と嘘

恋と嘘

政府による超・少子化対策基本法・通称:ゆかり法により、結婚相手が選ばれる社会。高校生男子の根島 由佳吏が、自分が好きになった少女・高崎 美咲への想いを実らせるため、ゆかり法により推奨された結婚相手・真田 莉々奈に後押しを受けて奮闘する。これに、密かに由佳吏のことを好きな男友達・仁坂 悠介が関わって複雑な恋愛模様が織り成されていく恋愛漫画。マンガボックス(DeNA)にて2014年8月より連載。2015年1月に講談社より単行本1巻が発売された。2017年7月3日からテレビアニメがTOKYO MXほかにて放送。2017年10月14日に公開された実写映画『恋と嘘』は、原作を基に描かれるオリジナルストーリー。

正式名称
恋と嘘
ふりがな
こいとうそ
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
講談社コミックス(講談社) / プレミアムKC(講談社)
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あらすじ

第1巻 

根島 由佳吏(通称ネジ)は15歳の男子高校生。ネジは同級生の仁坂 悠介や竹田 大樹と恋と結婚の話題で盛り上がっていた。竹田は恋に生きるぞといきり立っている。皆も口を揃えて恋をしたい、そして結婚はしないぞと叫んでいた。その輪の中にいつのまにか高崎 美咲が入り込んでいる。美咲は男子の憧れの存在だった。なかでもネジは美咲に5年前から思いを寄せていて、教室ではいつも彼女を目で追っていた。しかし、どんなに彼らが恋をしたいと願っていても、その思いはやがて「政府通知」によって砕かれる日がくる。「政府通知」とは国から結婚相手の名を告げられる連絡通知のことだ。誰でも16歳になると政府通知を受けとらなければならない。今、日本は超・少子化対策基本法(通称ゆかり法)が施行される世となっていた。独身の国民男女は国が決めて割り当てた相手と結婚しなければならないのだ。ゆかり法では国民の遺伝子情報を分析・把握して最良の相手を割り当てられる。出生率が上がるうえに、互いの欠点を補い合うカップリングのため知能、身体共に能力の高い子供が生まれるという利点もあるのだった。政府が仲人するお見合い結婚というわけだ。ネジはゆかり法なんてまっぴらごめんだと思っていた。恋をしたい、好きだと言いたい、と美咲の顔を浮かべて強く願うのだった。

ネジが美咲を好きになったのは小学生の頃。消しゴムを半分分けてあげた時、言葉を交わしたのがきっかけだった。ネジは16歳の誕生日を間近に控えていた。政府通知が来る前になんとしても好きだと告白したいと思ったネジは美咲を呼び出した。ネジが美咲に気持ちを伝えると美咲もネジのことがずっと好きだったと言う。2人が抱き合ってキスを交わしたその時、ネジのスマホに政府通知が届いた。相手の名は美咲となっていた。まさかの奇蹟に喜んだネジだったが、次の瞬間スマホの画面はプツンと消えてしまう。慌てるネジの前に厚生労働省の一条と矢嶋が書面の政府通知を持って現れた。書面には美咲とは全く別の女性の名前が通知されていた。 

第2巻

 政府通知によって真田 莉々奈との婚約が決まった根島 由佳吏(通称ネジ)。莉々奈は色白のとても可愛い容姿をした女の子だ。さらには名門女子高・理城学院で主席をとるほどの優等生だった。ある時、ネジはまもなく16歳の誕生日を迎える友人の仁坂 悠介に政府通知が来るのではないかと話しかけた。しかし、仁坂はそっけない態度を示す。男同士だが、仁坂はネジに友人以上の思いを抱いていた。そうとは知らないネジは仁坂に婚約者の莉々奈を紹介する。仁坂は初対面にもかかわらず、莉々奈に軽口をたたいた。印象を悪くし、怒った莉々奈に、仁坂は大切な友達だからそんな態度は改めろとネジがたしなめた。仁坂は複雑な思いにかられる。

ネジは自宅に莉々奈を招き、両親と4人で食事を共にしていた。もうキスはしたのかと冗談まじりで問いかける両親の言葉に照れて怒るネジ。ところが、莉々奈はなぜキスをするのかと質問を投げる。ネジの母は、それは相手のことが好きだからよと返した。

莉々奈は人を好きになった経験が全くなかった。ネジは莉々奈と初めて会った時、自分は高崎 美咲と両想いの恋をしていると話していた。人を好きになった経験のない莉々奈はネジと美咲の恋自体に興味を持ち、嫉妬心どころか2人の恋を応援すると言い出す始末。1日1度は美咲とキスをしてくれとネジに頼んでいた。この日も、キスの話題が出たため、ネジに実行しているかと問う。ネジは照れくさそうにしていると言った。しかし、それを聞いた莉々奈には今までと少しだけ違う気持ちが芽生えていた。ちょうどその時、厚生労働省の一条と矢嶋が聴き取り調査のため訪ねてきた。2人の微妙な変化を察した一条は、科学の赤い糸について話し始める。それは超・少子化対策基本法(通称ゆかり法)がいかに理にかなった失敗のない結婚計画であるかという話だった。そして2人に早く心身ともに距離を縮めるよう促した。そして帰り際、一条が美咲の家はどの辺りかと尋ねた。

第3巻 

理城学院女子高での真田 莉々奈は友達から変わり者と思われ敬遠されていた。学校内ではいつも1人で過ごす莉々奈にある日、美作 有紗という生徒が声をかけてきた。有紗は学内のテストの成績で莉々奈に次いで2番目にランクする優秀な生徒だった。有紗は莉々奈が幼い頃に病気入院していた病院の担当研修医・美作 尚樹の妹だった。兄の尚樹は莉々奈のことをお姫様と呼び、有紗によく話をしていたと言う。そしてひょんなことからそのお姫様が同じ学校にいる莉々奈だと知った有紗は、莉々奈にぜひ友達になってほしいと伝えたのだった。恋も友情も知らない莉々奈。戸惑いながらもうなずき、さらに有紗に友達とは何をするものなのかと問うのだった。

莉々奈は次第に政府通知による婚約相手の根島 由佳吏(通称ネジ)を意識しはじめていた。ネジとキスをする夢をみたりする自分の変化に気持ちは混乱するばかり。ネジはまだ莉々奈の変化に気づいていなかった。

そうして夏休みに入り、厚生労働省では政府通知で婚約した若者を集めた特別講習会が開かれることになった。ネジと莉々奈は連れ立って会場に足を運んだ。参加者の中には同級生の竹田 大樹と婚約者の吉木 遥もいた。特別講習の内容は結婚後の性生活についての指導だった。男女が抱き合う映像が流れ、会場内は騒めいた。莉々奈は衝撃的な内容に身を固くしている。異様な雰囲気と莉々奈の姿に動揺するネジの横で、厚生労働省の担当者矢嶋が囁いた。矢嶋は自然に好きになった相手との恋と政府に決められた相手との恋はどちらが本物なのだろうかとネジに問いかける。ネジは婚約者がいながら高崎 美咲に恋をしていることがばれているのではないかと不安になった。映像が終わると次は、それぞれのカップルが個室でひと晩過ごすというプログラムだった。すると、矢嶋がネジに次の部屋は監視されている言って去っていった。ネジと莉々奈は個室へと移動する。部屋は大きなベッドがあるだけだった。

第4巻 

根島 由佳吏(通称ネジ)が通う高校では秋の文化祭に向けて演劇の練習が始まっていた。厚生労働省の特別講習会のため欠席していたネジも久々に学校に顔をだした。クラスの出し物は男女逆転して演じる『ロミオとジュリエット』で、主役の2人は女装する仁坂 悠介と男装する高崎 美咲だ。ネジと婚約者の真田 莉々奈は特別講習会での出来事からお互い気まずい気持ちになっていた。ネジからの何気ないメッセージにさえ、莉々奈は返事をよこさなかった。校庭を歩いていたネジは厚生労働省の矢嶋とばったり出遭う。矢嶋はネジの高校の卒業生だったのだ。特別講習会の日、個室は監視されていると言ったのは嘘だと謝ろうとする矢嶋。しかしネジは、逆に矢嶋の言葉に自分の浅はかさを反省したと頭を下げた。そして、どうすれば莉々奈を元気づけられるだろうかと相談するのだった。矢嶋は政府通知と恋する気持ちの間で悩むネジに、1つだけ正しいことがあるとすればそれは自分の気持ちではないかと考えを伝えるのだった。ネジは正直な気持ちのままに再び莉々奈に連絡をしたが、やはり返信はないまま日が過ぎた。夏休みも半ば、ネジは文化祭の練習で連日学校へ足を運んでいた。ある日、一通の手紙が届く。莉々奈からだった。手紙には、なかなか気持ちの整理がつかなかったこと、将来の夢を語る真面目なネジを受け入れていたこと、そして文化祭を応援する気持ちが書かれていた。ネジは一瞬で気持ちが晴れたのだった。

文化祭の準備は着々と進んでいた。『ロミオとジュリエット』の衣装デザインも完成した頃、ネジは仁坂の態度が変だと気づく。仁坂は役を降りると言い出し、練習にも出ないまま帰ろうとした。慌てて後を追い、戻るように説得をするネジに対し仁坂は何もわからないくせにと怒った態度をとるのだった。そこへ仁坂の父親が現れた。ネジは父親に誘われて仁坂と3人で食事を共にすることになった。回転すし屋では饒舌な父親のおかげで食事をしながら話が弾んだ。仁坂が席を立った時、父親はネジに仁坂が心を開くのは君だけだと伝える。

第5巻 

北箕面崎高校の文化祭は終わった。高崎 美咲仁坂 悠介がそれぞれ主役を務めた男女逆転劇『ロミオとジュリエット』は拍手喝采を浴びて幕を閉じた。美咲と仁坂は舞台を降りた後も魅せられた観客に囲まれ、大変な騒ぎとなった。裏方として頑張った根島 由佳吏(通称ネジ)も彼女たちの姿を傍から嬉しそうに眺めていた。そうしてひと段落して校内を歩いていたネジに見覚えのある他校の女子生徒が声をかける。ネジと美咲の中学時代の同級生、五十嵐 柊だった。柊はネジの本来の政府通知の相手は美咲で、運命の相手なのだと告げる。驚いて詳しく問いただそうとするネジの横から、現在の婚約相手の真田 莉々奈が現れた。莉々奈は友達の美作 有紗と共に文化祭を観に来ていたのだ。ネジと莉々奈は厚生労働省の特別講習会以来の再会だった。柊ははっきりとした理由を言わないままその場を去った。政府通知は間違っていたのかという疑問が残ったネジと莉々奈は、なんとか柊の連絡先を調べて追うと決める。そんな2人を見つけた美作 有紗や美咲、仁坂らが集まってきた。そうして文化祭の話で盛り上がっていると、そこへ舞台を観に来ていた仁坂の父と兄の遥一がやってきた。兄の遥一は政府通知婚約相手との結婚式を来週に控えている。仁坂の父は急に思い立って、ネジと莉々奈、そして美咲に向かい、参加者のキャンセル枠があるので結婚式に来ないかと誘うのだった。3人は喜んで話を受けた。

柊の連絡先を突き止めたネジと莉々奈はさっそく事実を確かめようと柊のもとを訪ねた。話を聴けば、中学時代、柊は美咲がネジを一途に思う姿に心打たれ、美咲の純粋な気持ちを自分が守ろうと決めたのだと言う。さらに柊は政府通知の発案者・五十嵐 椋の孫だとわかった。

第6巻 

真田 莉々奈は学校の図書館で厚生労働省の裁判記録を調べていた。そこへ美作 有紗が何を見ているのかと声をかけてきた。莉々奈はとっさに話題を逸らそうと進路について有紗に尋ねた。有紗は医者を目指すと言う。忙しい仕事なので政府通知の婚約相手は反対をしていると付け加えた。莉々奈が医者である兄・美作 尚樹の影響なのかと問うと、兄のことが好きだったのだと言う有紗。莉々奈はひどく驚くのだった。有紗にとって尚樹は特別な存在で、自分の一部とも言っていいほどの気持ちを持っていた。しかし、当然のことながら尚樹にも有紗にも政府通知は来た。好きな人がいるのに別の相手と結婚しなければならない有紗の気持ちを思って考えあぐねる莉々奈。有紗はツッコミどころは二人が兄妹という部分ではないのかと笑った。自分が辛くても相手が笑ってくれたらそれでいいと尚樹のことを語る有紗の姿に、莉々奈は高崎 美咲を重ね合わせていた。美咲は根島 由佳吏(通称ネジ)に対し、有紗と同じような思いを抱いているのだろうと思ったのだ。

一方、ある雨の夜、ネジの家に五十嵐 柊が訪ねてきた。柊はネジに自分がネジの運命の相手は美咲だと言ったことを美咲自身に話てはいないかと問いただしに来たのだった。ネジは美咲には何も話していないと答え、ずぶ濡れの柊にタオルを渡した。柊はさらに話を続けた。ネジの16歳の誕生日、スマホの画面に一瞬だけ映って消えたデジタル通知には婚約相手は莉々奈ではなく、美咲の名前が載っていた。柊は改めてそれについてネジはどう思ったのかと問う。奇蹟だと思ったというネジの答えを聞いた柊はそれ以上何も言わずに帰っていった。その道すがら、柊に一通のメッセージが届く。美咲からだった。

第7巻 

根島 由佳吏(通称ネジ)と真田 莉々奈は話し合って政府通知を拒否することに決めた。高崎 美咲とネジが結ばれるためだ。しかし、そう簡単にはいかない手続きだ。ネジは政府通知担当者の矢嶋に相談しようと厚生労働省を尋ねた。受付で矢嶋を待っていると偶然にも仁坂 悠介とすれ違う。ネジは仁坂が入った部屋へ向かった。そこには仁坂の父もいた。話によると仁坂の父は兄・遥一の婚姻関連の提出書類を間違え、訂正するために来省していた。その際に、間違えて仁坂 悠介の名が入った生徒手帳を持ちだしたため、仁坂が慌てて父の後を追ってきたということだった。生徒手帳を返してもらった仁坂はすぐに帰っていった。ネジもその後に続いて部屋を出ていった。実は、仁坂の生徒手帳の中に厚生労働省少子化対策ゆかり課の担当者の名刺が入っていた。それに気づいていた父は、仁坂が去った後、課の責任者として出てきた姉川に、息子がコンタクトをとった理由を問いただした。しかし、姉川は個人情報を教えることはできないと突っぱねるのだった。この騒動の一方、厚生労働省の別室で姉川を待っている者たちがいた。美咲と五十嵐 柊だった。

仁坂とネジは帰り道、たわいもない話で盛り上がり楽しんでいた。ネジは美咲を選ぶために莉々奈との婚約を解消すると仁坂に話した。仁坂は、それでいいのか訊ね、莉々奈への気持ちが無いようには見えないとネジに苦言した。ネジは戸惑ってしまう。まだ、ネジは仁坂のネジを思う複雑な感情には気づいていなかった。

高崎 美咲とのデートの日を前に、ネジは服選びに困っていた。仁坂に連絡をとろうかと迷ったが、結局莉々奈を呼んで買い物につき合ってもらう。婚約解消を決めたものの、莉々奈は動揺していた。

登場人物・キャラクター

根島 由佳吏 (ねじま ゆかり)

高校一年生の男子。1999年5月8日生まれ。箕面崎市在住。小学5年生の時、消しゴムがなくて困っていた高崎 美咲に、自分の消しゴムを半分ちぎって分け与え、その時の彼女の反応を見て美咲が気になり、その翌日、恋に落ちる。政府によって結婚相手が決められる超・少子化対策基本法(ゆかり法)による政府通知が届く前に、自分の気持ちを伝えたくて、勇気を出して美咲を呼び出した。 告白により、両想いであることが判明するが、その直後にゆかり法の政府通知が届き、美咲でない相手の名前が告げられる。政府通知が届き、由佳吏のことを考えて身を引いた美咲の態度に戸惑いを覚え悩んでいた。だが、結婚相手に選ばれた真田 莉々奈の協力により、美咲がまだ自分を好きだということを知り、また莉々奈の後押しもあって、再び美咲との仲を深めていく。 古墳が大好きで、古墳のこととなると暴走し、熱く語り出す。自分には自信がないけれど、誰かのためには頑張るタイプ。少し常識と外れた発想をするところがあり、予備校で絡まれていた仁坂 悠介を助けるために、先生を呼ぶのではなく110番をしたり、待ち合わせの際、おしゃれな格好をしていた仁坂を見て、何かの撮影中ではないかと声をかけられずにいるなどといった行動を取っている。

高崎 美咲 (たかさき みさき)

高校一年生の女子。4月14日生まれ。学校で1、2を争う美人であり、明るくアッサリとした性格で、男子生徒たちからの人気が高い。小学5年生の時、同じクラスであった根島 由佳吏(通称ネジ)の不器用な優しさを受け、彼を好きになった。ネジからの告白を受け、それに応え、キスをする。だが、その直後に、ネジに政府通知が届き、結婚の相手が決まったために身を引いた。 由佳吏の結婚相手に選ばれた真田 莉々奈と出会い、彼女と由佳吏の魅力について話すうちに、莉々奈がネジのことをちゃんと見ているところに惹かれ、友達となる。自分は、ネジの結婚相手になれないだろうと考えており、莉々奈にネジを好きになってほしいと伝えたが、一方で、莉々奈の提案、「毎日、由佳吏とキスをすること」を受け入れ、ネジと仲を深めていく。

真田 莉々奈 (さなだ りりな)

県内でトップクラスの偏差値を誇る理城学院に通う高校一年生の女子。1999年3月31日生まれ。神奈川県茅乃市在住。超・少子化対策基本法(ゆかり法)案により、根島 由佳吏(通称ネジ)の結婚相手として選ばれた。かつては体が弱く、小さい頃入院をしていたため、ちゃんと学校に行けるようになったのは中学1年生からであった。このため、コミュニケーションが下手で、思ったことを素直に口にするため、学校では孤立し、苛められている。負けん気が強く、苛めている人間を見返すため、常に主席をとるよう努力している。恋に未経験であり、異性を好きになるという感情を抱いたことがなかったが、ネジから高崎 美咲との恋の話を聞き、二人の恋を応援するようになる。友達がいなかったが、二人の恋を応援するうちに、美咲と仲良くなり友達となった。ネジと美咲の仲が深まることを喜びつつも、それ以外の感情も芽生えている様子。だが、本人はそれが何であるのかは良く分かっていない。

仁坂 悠介 (にさか ゆうすけ)

根島 由佳吏(通称ネジ)のクラスメイトで、高校一年生の男子。クールで容姿端麗なため、女性からの人気が高い。ネジのことを恋の対象として好きであり、その気持ちを隠し、友達としてつきあっている。その気持ちが抑えきれず、ネジと高崎 美咲のキスを目撃したことも相まって、寝ているネジにこっそりとキスをした。文化祭では男女逆転劇『ロミオとジュリエット』で 美咲と共にジュリエット役を好演。その美しさと演技の素晴らしさに拍手喝采を浴びた。風変りな父親と、超・少子化対策基本法(ゆかり法)の政府通知相手と結婚を果たした兄がいる。美化委員。料理の腕前は、食材がちゃんと切れないほど低い。虫が非常に苦手で、蛍の群を見ても、これが顔に飛んできたらと心配していた。

その他キーワード

超・少子化対策基本法 (ちょうしょうしかたいさくきほんほう)

『恋と嘘』内の法律。通称、「ゆかり法」。国が国民の遺伝子情報を分析・把握し、最良の組み合わせで結婚相手を決める法案。夫婦として選ばれた男女両者が満16歳になると、将来の結婚相手として通知を受ける。少子化対策のみならず、子供の能力向上にもつながっているとされている。この政府通知は、メールと厚生労働省の役人が二人一組で配達し、口頭での説明が行われるという二重の通達がなされる。 必ずしも結婚をする必要はないが、マッチングの精度が良いためか、おおむね選ばれた相手に満足する傾向にある。また、表立っては、あくまでも縁結びのための推薦だが、選ばれた相手を自由意志により拒否すると、進学や就職などの面において社会的不利益をこうむることが多い。相手が通知される年齢が16歳というのは、大人になる前に得た仲間は成人後も馴染みやすいという理由による。

書誌情報

恋と嘘 11巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2015-01-09発行、 978-4063952841)

第2巻

(2015-06-09発行、 978-4063954166)

第3巻

(2015-11-09発行、 978-4063955460)

第4巻

(2016-05-09発行、 978-4063956641)

第5巻

(2016-11-09発行、 978-4063957921)

第6巻

(2017-06-09発行、 978-4063959529)

第7巻

(2018-04-09発行、 978-4065103821)

第8巻

(2018-11-16発行、 978-4065132463)

第9巻

(2019-07-09発行、 978-4065154977)

第10巻

(2020-03-09発行、 978-4065187197)

第11巻

(2020-12-09発行、 978-4065216699)

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(2016-11-09発行、 978-4063623468)

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(2017-06-09発行、 978-4065100653)

第7巻

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(2019-07-09発行、 978-4065170359)

第10巻

(2020-03-09発行、 978-4065188804)

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