エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-

エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-

テレビドラマ化もされ、大ヒットした三田紀房の『ドラゴン桜』の外伝作品。常識を覆すハウツーを盛り込んだ、転職指南コミック。井野真々子、桜木建二など『ドラゴン桜』の登場人物達が登場する。講談社「モーニング」2007年45号から2010年28号まで連載。本作も『エンゼルバンク~転職代理人』のタイトルで2010年1月にテレビドラマ化された。

正式名称
エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-
ふりがな
えんぜるばんく どらごんざくらがいでん
作者
ジャンル
ハウツー
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概要・あらすじ

かつて廃校寸前だった龍山高校は、弁護士・桜木(桜木建二)によって東京大学合格者を生み出し、一気に進学校に変貌を遂げた。活気づく学園の中で、英語担当教師・井野(井野真々子)の表情は冴えなかった。教師という職業から心が離れかけていた彼女は桜木の主催するビジネスセミナーに顔を出す。

その会場で彼女は桜木建二から、転職代理人と名乗る海老沢(海老沢康生)を紹介される。彼らの話を聞き、考えた末に教師を続けることを決心した井野だったが、その決意を伝えに海老沢を訪ねると、彼が所属する転職サポート会社・ライフパートナーズへの転職を勧められた。同社で海老沢康生の直属となった井野は、出社初日に海老沢康生から、密かに進めているという「日本支配計画」を聞かされる。

信じる気持ちはまったく湧かなかったが、ひとまず井野は転職希望者達をサポートするキャリアパートナーとして歩み始めた。

登場人物・キャラクター

井野 真々子 (いの ままこ)

本作での初登場時は32歳。長野県上田市出身。元龍山高校の英語教師。教師という職業に行き詰まりを感じていた矢先、桜木建二が主宰する桜木建二ビジネス突破塾に顔を出したことがきっかけで、海老沢康生の伝でライフパートナーズに転職。海老沢康生にいきなりクライアントを担当させられ、試行錯誤しながら新しい仕事に挑んでいる。 海老沢康生や桜木建二に反発しながらも成長していく。前作『ドラゴン桜』にも登場するが、転職してからは後頭部で髪の毛を垂直に立てた髪型(通称トンガリ)を止め、元教え子の矢島勇介達に指摘されている。海老沢康生が実行しようとしている「日本支配計画」に半信半疑ながらも加担しはじめる。

桜木 建二 (さくらぎ けんじ)

元暴走族という異色の弁護士。破綻寸前だった龍山高校で水野直美、矢島勇介を東京大学に送り込み、立て直しに成功した。その後も数々の学校を再建し「学校法人の救世主」と呼ばれる。また桜木建二ビジネス突破塾も経営している。井野真々子に海老沢康生を紹介し、彼女が転職するきっかけを作った。 以後も井野真々子に相談される度に、うるさがりながらもアドバイスを送っている。前作『ドラゴン桜』の主人公。

海老沢 康生 (えびさわ やすお)

実在のビジネスマン海老原嗣生がモデル。転職サポート事業・ライフパートナーズの転職代理人。社内では変わり者扱いされている。若い頃から投資によって既に財を築いている。 桜木建二が主宰する桜木建二ビジネス突破塾の講師を務め、井野真々子をライフパートナーズに誘って転職させた。 自らの仕事を通じて「日本支配計画」を実行している。

桂木 悠也 (かつらぎ ゆうや)

東京大学経済学部から大手総合商社の五菱物産に就職したエリート。会社に馴染めず、転職を希望してライフパートナーズを訪れ、井野真々子のクライアントとなる。その後海老沢康生との出会いをきっかけにライフパートナーズに転職。井野真々子と共に海老沢康生の部下になった。 有能だが完璧主義者で、五菱物産では煙たがられていた。

水野 直美 (みずの なおみ)

龍山高校OG。高校時代は矢島勇介と共に桜木建二らの指導を受け東京大学に入学した。大学入学後も井野真々子らと度々桜木建二の事務所桜木法律事務所を訪れている。ひたすら「収入の多さ」を求めて、本田らに相談しながら就職活動を行うが、思うように内定が取れず苦しむ。 『ドラゴン桜』にも登場する。

矢島 勇介 (やじま ゆうすけ)

高校時代は水野直美と共に桜木建二らの指導を受け、浪人を経て東京大学に入学した。現在は官僚を志望するようになり、時折アドバイスを求めて水野直美と共に桜木法律事務所を訪ねている。『ドラゴン桜』にも登場する。

田口 僚太 (たぐち りょうた)

ライフパートナーズに勤務する青年。入社4年目で企業営業を担当している。キャリアパートナーズに転職した井野真々子が海老沢康生の元に付いたということを聞いて話しかけ、以後彼女の相談相手となる。

中谷 和樹 (なかたに かずき)

初登場時29歳。農業ベンチャー株式会社アグリカルタスの代表兼CEO。ブランド品を身に付け一見軽い人物。桜木建二ビジネス突破塾の受講生で、桜木建二、海老沢康生も出資している。

北川 久美子 (きたがわ くみこ)

初登場時32歳。大手商社江戸川商事に一般職として勤務している。ライフパートナーズに転職の相談に訪れ井野真々子が担当するが、彼女の提案に反発する。海老沢康生は、当初彼女の経歴を一瞥して「転職ムリ」といい放った。海老沢康生からベンチャー企業・株式会社フェアウィンドの社長岡本を紹介され、同社に転職。 転職後も井野真々子と度々会い、相談相手となっている。

本田 (ほんだ)

外資系金融会社に勤務する有能なキャリアウーマン。水野直美が就職の相談をしていたが、後に退職。桜木建二が主宰する桜木建二ビジネス突破塾に通い出す。その後、医療施設の経営に乗り出し、井野真々子を創業した自社に誘う。

(みなみ)

桜木法律事務所にアルバイトとして勤務している。元は損保会社のOLだったが、会社に馴染めず司法試験を目指す。愛媛県松山市出身。井野真々子、水野直美、矢島勇介とも顔なじみになる。

岡本 (おかもと)

企業向け育児施設をサポートする株式会社フェアウィンドの創業社長。創業4年で社員60名、年商12億円に成長させた。井野真々子が北川久美子に紹介する。以前はOLだったが、海老沢康生に転職を相談したことがきっかけで起業した。

前田 (まえだ)

ライフパートナーズの人事部長。いつも薄笑いを浮かべて得体の知れない雰囲気の男性。海老沢康生からの依頼で、井野真々子に日本の人事制度の秘密を教える。

中島 (なかじま)

ライフパートナーズの女性社員。宣伝から営業に人事異動を命じられ、一旦は退社しようとするが、海老沢康生から課題を出され、井野真々子、桂木悠也と共に取り組むうちに翻意する。井野真々子が桜木建二を好きなのではと思っている。

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