旦那が何を言っているかわからない件

旦那が何を言っているかわからない件

現在は雑誌連載の形を取っているが、元は作者のサイトで公開されていた4コママンガ。さらに主人公カオルと旦那は、元々巨大掲示板「2ちゃんねる」に2007年頃に投稿された、回転寿司屋を舞台とする連作マンガの登場キャラクターであり、ほかにも作者の他作品からのキャラクターが多数登場する、スターシステム的な要素の強い作品。メインとなるのは、重度のオタクである旦那と非オタクの嫁の、ギャップのあるコミカルな日常である。

正式名称
旦那が何を言っているかわからない件
ふりがな
だんながなにをいっているかわからないけん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
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概要・あらすじ

一般企業のOLとしてバリバリ仕事をするカオル。一方、その旦那は日がな一日ネットとアニメ漬けの生活を送っている。しかしWEBのまとめサイトの広告やアフェリエイトでそれなりの収入を手にしており、無職やニートというわけではない。そんな真反対の世界に生きる二人が結婚、夫婦として一つ屋根の下で暮らし、互いに悩みつつも共に歩んでゆく。

さらにそこに個性的な友人などが絡んでくることで、様々な騒動が巻き起こっていく。

登場人物・キャラクター

十 カオル (つなし かおる)

旧姓は佐村。旦那の妻で二歳年上。働くことが生きがいで、ワーカホリック気味。会社がブラック気味なことにも気付いていない。旦那からは「社畜」と煽られている。旦那との馴れ初めは、勤務先の回転寿司屋に彼がアルバイトとしてやってきたことで、その後の結婚生活を経て無事に妊娠。生まれてくるのは女の子だと分かる。両親とは幼い頃に死別し、料理人の伯父が父親代わりとなっている。 だが、料理は苦手で旦那や伯父に少しずつ教えてもらっている。長い間喫煙者だったが健康のために禁煙。また酒癖は悪く、一定量を超えると記憶を無くし手がつけられなくなる程。

十 一 (つなし はじめ)

カオルの旦那。2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板の住人(VIPPER)。固定ハンドルネームは「爆発リア充」。毎日アニメを見てゲームをして、ネットに貼りついて腹筋するだけの生活をしている。だが、筋トレを続けているせいか、意外に筋肉質。日頃の会話にも2ちゃんねる等のネットスラングを多用するので、カオルには意味不明な部分も多々ある。 当初はまとめサイトやアニメ感想ブログのアフェリエイトを収入にしていたが、大手まとめサイト発のステルスマーケティング疑惑が炎上し、一時閉鎖。アフェリエイト無しのSS(二次創作小説)専門まとめサイトとして再出発した。この事件により収入がなくなったので、三木の紹介で自宅でできるWEBデザイナーの仕事を紹介され、順調に収入を伸ばしている。 ネット世界の住人だけに、SNSなどネットの友人は多いが、現実の友人は驚くほど少ない。多趣味でネットで仕入れるのか知識も豊富。実はカオルに内緒でバイクの免許を取っていた。

樹瀬 リノ (じゅせ りの)

カオルの高校時代からの友人で、樹瀬望の嫁。童顔で背も低いため小学生と間違われることもある。その筋では知られたマニアックな面職人。作った面は1つが1千万で取引されるという。望との馴れ初めは、同作者の『さび抜きカノジョ』で描かれている。

樹瀬 望 (じゅせ のぞむ)

樹瀬リノの夫。プロボクサーで生活のためにアルバイトを掛け持ち中。主にコンビニの店員だが、客が少ないため旦那がしばしば押しかけている。リノとの馴れ初めは、同作者の『さび抜きカノジョ』で描かれている。

田中 (たなか)

カオルの高校時代からの友人で町医者。近所で開業している。小学生時代から好きだった山田と結婚しているが、夫婦別姓を貫いている。昔はキツイ性格だったらしいが、結婚してからは丸くなったと言われる。実は泣き上戸。眼鏡着用。

山田 (やまだ)

田中の夫。夫婦別姓。元野球少年で現在はスポーツ医。特に病院を持たずに仕事をしている。田中も知らなかったが実はカツラで、旦那だけがそれを見破った。

十 陽太 (つなし ようた)

旦那の弟。女装男子でいわゆる「男の娘」。兄弟愛を越えて旦那を慕っており、自分と旦那のカップリング同人誌を即売会で頒布している。描いているマンガも当然BL。ネットにも詳しく、旦那との会話はカオルには分からないネットスラングが頻出する。それでも一般人に対しては、普通の人として接する常識も持ち合わせている。「マヨタマ」はネット上での固定ハンドルネーム(通称:コテハン)。 現在は都内の大学に通っており、漫研にも所属。後にオフ会で会った三木に惚れ、アタックをくり返している。実家でマンガを描くのを禁止されたため、時々旦那の家で原稿を書いていることもある。将来は漫画家になりたいらしく、週刊少年漫画誌編集部に持ち込みをするも失敗。木村ユズのアシスタントをしながら投稿を続け、入賞するなど実力をつけている。

三木 (みき)

探偵事務所を経営。手が足りなかったので旦那にアルバイトを依頼した。実は旦那とはネット上の掲示板で煽りあう関係。固定ハンドルネームは「ディスティニーファッカー」。バッドエンド嫌いで、コミックマーケットでは「運命否定組合」というサークル名で、バッドエンドの作品をハッピーエンドに改変する同人誌を描いている。三つ編みにした長髪にサングラスという風体。 オフ会で女装した十陽太を妹と思い込み惚れ、行きつくところまで行きついてから正体が発覚。かなりのトラウマを負う。以来、陽太にまとわりつかれている。

後輩 (こうはい)

カオルが回転寿司屋で副店長をしていた頃に入店した後輩。現在は眼鏡をかけているが、カオルと一緒に働いていた頃はかけていなかった。実は過去、旦那のことが好きだったが、彼がカオルのことを好きだと知り、旦那を振ることで身を引いた、という顛末を小説にして投稿しようとする。

十 今日子 (つなし きょうこ)

旦那の母。実家に顔を出す度、働かない旦那を叱るが、無事WEBデザイナーとして働きだした後は、子供はまだかと催促に来るいろいろと面倒な母親。

十 電次 (つなし でんじ)

旦那の父。カオルが実家に顔を出すまで、旦那が結婚したことを信じていなかった。

歳浦 明子 (としうら めいこ)

三木の親戚で、時々事務仕事を手伝っている。実はカオルの高校時代の先輩でもある。ブロック塀や木を折ったりするなど怪力の持ち主らしい。2巻のあとがきでは作者代理として登場。同作者の『滅子に夜露死苦』にカオルと共に登場する。

(ただし)

カオルの母方の伯父。身寄りのないカオルを引き取ったので、カオルからは「お父さん」と呼ばれている。職業は料理人で、「ミドル」という洋食屋を営んでいる。かつてはカオルに料理を教えようとしたが本人が嫌がり、結婚後に改めて教えることになった。

堀内 春人 (ほりうち はるんど)

近所に住む肉屋の主人。堀内久瑠芽の嫁。町内会の肝試しで大工仕事を任される程度には器用。頭部は髪の毛三本を除いてつるつる。

堀内 久瑠芽 (ほりうち くるめ)

堀内春人の妻。旦那よりもゲームが強く、その腕は大会等で優勝を狙える程。旦那は過去にゲームセンターで手痛く負けているが、カオルへの愛の力で勝利する。

木村 ユズ (きむら ゆず)

カオルの高校時代の先輩で、プロの漫画家。ペンネームは「柚木ラム」。描いているマンガは主にBL。

美里 (みり)

カオルの母親。カオルと同じで料理は下手だったらしい。

砥部 (とべ)

25歳。スイーツ脳。カオルの職場の後輩で既婚者。夫は年下。カオルに夫の愚痴を度々漏らす。

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