魔法少女・オブ・ジ・エンド

魔法少女・オブ・ジ・エンド

児上貴衣が学校に登校したとき、魔法少女が出現。街中の人間を次々に虐殺していく。殺された人間はさらなる魔法少女に伝染、関東を中心にパンデミックが起きる。わずかに生き残った若者たちは、これが未来からの歴史改変であることを知る。時空を移動しながら、児上貴衣たちは元凶を断つべく戦う。魔法少女が様々な手段で殺戮・増殖を繰り返すグロテスクパニックホラー。時空の改変による並行世界の出現など、SF要素も盛り込まれている。時間が2030年に飛んでからは、作中で「Season2」と名付けられて描かれている。

正式名称
魔法少女・オブ・ジ・エンド
ふりがな
まほうしょうじょ おぶ じ えんど
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

平凡な高校生、児上貴衣はいつもどおりに学校に登校していた。ところが突然、魔法少女が出現。次々に生徒を虐殺しはじめる。死んだ生徒たちは魔法少女に伝染し、さらなる殺戮を繰り広げる。東京中を襲う魔法少女によるパンデミックは、街中を血の海に変えていった。人類は、全く理解できない力を振りかざす魔法少女の群れに手も足も出せずにいた。

児上貴衣をはじめとした若者たちは、協力しながら生き延びる道を探る中で、これが未来から来た何者かによる歴史改変によって引き起こされた事件であること、その芽が過去に、児上貴衣の幼なじみ福本つくねに植え付けられていることを知る。児上貴衣は、悪化し続ける魔法少女の侵略の元凶を断つべく戦うことを決意する。

登場人物・キャラクター

児上 貴衣 (こがみ きい)

高校1年生。深い人間関係を作ることを嫌い、できるだけ普通に過ごそうと考えている少年。幼いころ父親に家庭内暴力を受け、母親は自殺、父親も刑務所の獄中で自殺した。それが原因で、なるべくトラブルを避け、人とかかわらないように過ごしていた。ある日教室に魔法少女が飛来、クラスメイトの大半が虐殺される。 生き残った幼なじみの福本つくねと共に脱出、胸の大きな半沢夜華、つくねをいじめていた鞘野楓、就職活動中の久代蓮、警察官の芥倫太郎らと合流し、協力して魔法少女の攻撃に対抗していく。時間転移型の魔法少女クロノス・Mに遭遇し、過去に飛ばされた児上貴衣は、鞘野楓がつくねをいじめていた理由と、つくねの秘密を知る。

福本 つくね (ふくもと つくね)

高校1年生。背が小さく、おとなしい少女。セミロングで、前髪の両端に三角形の髪飾りをつけている。児上貴衣の幼なじみで、クラスメイト。かつては児上貴衣と仲良しだったが、家庭内暴力を受けていた児上貴衣が心を閉ざしてからは疎遠になっていた。高校では鞘野楓らにいじめられている。 幼い頃は魔法少女にそっくりな絵やぬいぐるみを持っていた。魔法少女が人々を惨殺しはじめた時、児上貴衣と共に生き延びるため力をあわせて逃げる。魔法少女の発生と自分が関係あることを知り、児上貴衣に殺してほしいと言う。

半沢 夜華 (はんざわ よるか)

高校2年生。巨乳の少女。1年生の鞘野楓に慕われている。髪の毛を大きなツインテールにしている。変質者に狙われることが多いため、スタンガンを常備しており、男性不信。魔法少女が街中で惨殺をはじめたとき、児上貴衣と合流して逃げる。途中で出会った警官の芥倫太郎に「パイパイちゃん」と呼ばれ、執拗に付け回される。 共に逃走した就職活動中の大学生の久代蓮と親しくなるも、彼は魔法少女に殺され、夜華も別の魔法少女に握りつぶされてしまう。

鞘野 楓 (さやの かえで)

高校1年生。半沢夜華の後輩で、彼女を慕っている。幼いころから児上貴衣に好意を持っていたため、子供時代のホワイトデーに児上貴衣にもらったヘアピンを、高校生になってからもつけている。学校では福本つくねをいじめていた。福本つくねとは仲はよかったものの、福本つくねがある理由で豹変。 自分のことをいじめないと殺すといわれ、家族が事故や病気で倒れたことで逆らえなくなった。魔法少女発生の元凶を断つため、児上貴衣と共に戦う。

久代 蓮 (くしろ れん)

就職活動中の医学部の大学生。口数の少ない、マイペースな青年。魔法少女が街中で惨殺をはじめた時、児上貴衣たちと出会い、共に逃げる。魔法少女に大怪我を負わされて、腹部から内臓が出た時、自分で応急処置をした。半沢夜華と親しい仲になるも、彼女が魔法少女に襲われた時にかばい、半身を失い死亡。

芥 倫太郎 (あくた りんたろう)

警察官。清楚な女性が好きで、性欲を持て余しており、常識はずれな行動をとり続ける男性。魔法少女が街中で惨殺をはじめた時、その機に乗じて好き勝手をやろうと考えていた。児上貴衣と出会った時は、下半身丸出しで半沢夜華と福本つくねに迫っている。一方で鞘野楓のようなギャルには興味を持たず、銃を発砲している。 特に半沢夜華を気に入り、「パイパイちゃん」と呼んで付け回している。頭が切れ、目的のために自らの身を危険にさらすことのできる人物で、魔法少女の退治方法と、魔法少女のステッキが人間でも使えることを発見し、反撃にでる。魔法少女の身体の一部を取り込んでからは、人間離れした身体能力を身につける。

穴井 美羽 (あない みう)

児上貴衣たちが逃げ込んだショッピングモールで出会った、小学生の少女。寄生型の魔法少女パラサイト・Mに身体を乗っ取られ、殺戮の温床にさせられていた。解放後、児上貴衣と共に逃走する。その後、時間転移型の魔法少女クロノス・Mに遭遇、20年前に飛ばされてしまう。 福本つくねが死んだ後、世界が大きく書き換えられ、戻るべき場所を失いそのまま成人。魔法少女について詳しく学び、成人した状態で高校生の児上貴衣たちと再会を果たす。芥倫太郎を「かみたま」と呼び、恋慕。自分の身体を彼が好きだった半沢夜華と同じくらいの巨乳にし、ハイテンションで彼に詰め寄るようになる。刀型のステッキを駆使した剣術で、斬った後に一時的に止めることができる「時断刀」での攻撃を習得している。

姫路 弥 (ひめじ わたる)

高校1年生で児上貴衣のクラスメイト。耳が聞こえず、コミュニケーションが皆と取れなかったが、福本つくねが手話で通訳することで会話が成立している。魔法少女たちからの逃走の最中に攻撃を受け死亡したと思われたものの、生存。福本つくねを用いて今回の魔法少女大惨事の引き金を引いた張本人。

福本 誠一 (ふくもと せいいち)

福本つくねの父親。大学病院に務めている外科医。手術の腕に長けており、「神の手」とも呼ばれる世界的権威。魔法少女に襲われた福本つくね、半沢夜華、穴井美羽を助ける。福本つくねの秘密を知っており、彼も脅迫を受けていたことが判明する。

福本 ことね (ふくもと ことね)

福本つくねの母親。病院に勤めている。福本ことねは第七世代、娘のつくねは第八世代の魔女の血族。ことねの母親(つくねの祖母)の薫から、つくねが生まれる前の日に、魔女の血族の事実を伝えられた。福本つくねが死亡して世界が書き換わってからは、つくね自体は車に轢かれ死亡したことになっており、その遺体をことねがラボで保管している。

その他キーワード

魔法少女 (まほうしょうじょ)

『魔法少女・オブ・ジ・エンド』に登場する用語。人間と悪魔が契りを交わしたのが「魔女」、そして生き延びた「魔女」と人間の間に生まれたのが「魔法少女」。血族として「13」の家系が存在している。福本つくねは第八世代にあたる。一方で「亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)」は、ワームホールから送り込まれた、異形の少女たち。 それぞれ惨殺の手段をもっており、魔法少女の血でつくられた未来兵器。今回は未来の福本つくねの身体が関わっていることが判明している。さらに魔法少女に殺された人間は、「まじかるゾンビ」と化し、人間を襲うようになる。身体能力は上がっており、常人が倒すのは困難。しかし再生能力はないので、他の魔法少女と違いヘッドショットで倒すことができる。

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