私だってするんです

私だってするんです

好きなクラスメートの男子、江田創生をオカズに、教室でオナニーしているところを当の本人に見られてしまった慰舞林檎は、江田に頼まれて女性のオナニーについて調査することになった。調査を通じて女性のさまざまな形の性衝動やオナニー方法について学んでいく林檎の姿をコミカルに描く、性に関するハウツー作品。「くらげバンチ」で2017年2月から2018年3月にかけて配信されたのち、「月刊コミックバンチ」2018年6月号から2019年12月号にかけて掲載された作品。

正式名称
私だってするんです
ふりがな
わたしだってするんです
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
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あらすじ

第1巻

慰舞林檎は、クラスメートのイケメン男子、江田創生の写真をオカズにして教室でオナニーをしている姿を、江田本人に見られてしまう。恥ずかしさで絶望する慰舞だったが、江田はある条件さえ満たせば慰舞と付き合ってもいいと話す。その条件とは、彼が作るノート「オカズ大辞典」への制作に協力することだった。江田にはさまざまな人のオナニーを調べて、それを参考に新しい快感を研究し開拓するという野望があったのだ。男性のオカズは江田本人が調べているものの、女性の調査は難しいため、慰舞が周囲の女性からオナニーの情報を集めることになる。さらに、他人のオカズを自分で試して感想まで提出しなければならなかった。「オカズ大辞典」が完成した暁には、江田のことをオカズではなく「主食」にしていいと言われた慰舞は、女の子のオナニー調査を始めることになるのだった。(第1話「禁断のオカズノート」。ほか、8エピソード収録)

第2巻

慰舞林檎は、試験を明日に控えて勉強しなければならないにもかかわらずオナニーを我慢できず、性欲なんてなくなってしまえばいいのにとさえ思っていた。そんな慰舞の悩みを聞いた姉の慰舞柘榴は、慰舞に友人の順子を紹介する。順子は1年前に子宮内膜症を患い、不妊への不安や出産した友人への妬み、彼氏とセックスがうまくいかないことなど、病気と未来に対する恐怖心やストレスから、性欲も枯渇して荒んだ心になっていた。しかし、治療が終わって数日後、ムラムラしてオナニーをした順子は、性欲があることに生きている喜びをかみしめる。その話を聞いた慰舞は、江田創生に報告。二人はオナニーはある意味では健康のバロメーターなのだと考え、改めて性欲の大切さ、性の奥深さを感じるのだった。(第10話「わたしの性欲」。ほか、8エピソード収録)

第3巻

女子高校生の猪苗代は、クラスメートが恋バナで盛り上がっていることに馴染めず、浮いていた。そんな猪苗代に目をつけた慰舞林檎は、彼女にオナニーについての話題を振ってみる。すると猪苗代は、歴代のオナニーのオカズを貯蔵した「オナニー金庫」というものが彼女の脳内に設置されており、毎日その日によってそのオナニー金庫からオカズは選別しては、自慰に耽っていることを教えてくれるのだった。その夜、慰舞はさっそくそのアイデアを取り入れ、小学校の時に水道点検にやって来た男性をオカズにしてオナニーを開始。するとその妄想の中に江田創生も現れて、過去と現在のコラボの中に絶頂を迎えるのだった。オナニー金庫のことを江田に報告した慰舞だったが、今度は江田から、いっしょにオナ禁をしてほしいと頼まれる。(第19話「オナニー金庫」。ほか、8エピソード収録)

登場人物・キャラクター

慰舞 林檎 (いぶ りんご)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。ギャルっぽい見た目で、口元にホクロがある。巨乳の持ち主で、ウエストはくびれてスタイル抜群。処女。クラスメートのイケメン男子、江田創生に思いを寄せており、江田の写真をオカズに教室でオナニーしている姿を江田に見られ、彼の「オカズ大辞典」作りに協力することになる。物心ついた時からオナニーをしており、今もオナニーのしすぎで生理周期が早まるほど頻繁にしている。江田と付き合うために彼の「オカズ大辞典」完成を手伝っている。その過程でさまざまな女性のオナニー方法を知り、それを実践していく。

江田 創生 (えでん そうせい)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍するイケメン男子。成績は学年トップでスポーツ万能、女子からも男子からもあこがれの存在。実はひそかにさまざまな人のオナニーを調べて書き記したノート「オカズ大辞典」の制作を進めており、それを参考に新しい快感を開拓するという野望を持っている。女性のオナニー調査は男性には難しいため、完成したら付き合うことを条件に、慰舞林檎に調査を依頼する。

兵堂 光 (ひょうどう ひかり)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。慰舞林檎とは小学校時代の同級生で、小学校卒業後に親の転勤で他県の女子校に進学したが、最近、都立夜唄(やばい)高校に転入してきた。ざっくばらんな性格で、慰舞のオナニー情報収集への依頼に初めて応じ、鉄棒オナニーを教えた。その後も、慰舞に電マを貸すなど協力的な姿勢を見せた。慰舞が壊した電マを自分で修理できるほど機械に強く、将来は女性に優しいロボットを作るのを夢見ている。

利枝 (りえ)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。慰舞林檎の幼なじみ。彼氏持ちで、慰舞から相談があると話を持ちかけられた時は、彼氏とのエッチについての悩みかと目を輝かせた。しかし、オナニーについての調査だと知ると、顔を赤らめて拒絶した。

中村 広子 (なかむら ひろこ)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。保健委員を務めている。慰舞林檎とは小学校時代の同級生で、当時から目立たない地味な女の子だったが、クラスでは一番早く初潮を迎えた。おとなしそうに見えるが、慰舞のオナニーの話には抵抗なく応え、それどころか、中学2年生の時にはすでに男と寝ていたことも語る。

牧村 苗 (まきむら なえ)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。クラスの男子と江田創生のBL漫画を描いており、ふだんはオドオドとした態度だが、BLのことを語り出すと饒舌になる。なぜBLに萌えるのかという慰舞からの問いに対して、女の子は「受け」しか経験できないため、「攻め」になってみたい、心のどこかに男を犯したいという願望があるのではないかと分析した。

慰舞 柘榴 (いぶ ざくろ)

都立夜唄(やばい)高校の養護教諭を務める女性。慰舞林檎の姉。おしとやかな大和撫子で白百合のような清雅な魅力があり、学業も優秀で学生時代から男女問わず、あこがれの的だった。しかし、あることをきっかけに自分の裸を撮影して電子メールで相手に送る「セクスティング」に喜びを感じるようになる。慰舞のオナニー取材にも応え、最高のオナニーはという問いには、ホテルなどの高い場所から窓際で夜景を見下ろしながらの「天空オナニー」が最高に気持ちいいと答えた。

朝比奈 (あさひな)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。慰舞林檎からは「ヒナ」と呼ばれている。女性用AVをひそかに嗜んでおり、慰舞からオナニーについて聞かれた際には女性用AVについての話をした。女性用AVには興奮ではなく、癒しを求めている。江田創生に思いを寄せており、告白して断られるもののあきらめていない。

矢祭 (やまつり)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。背が低く、ゴスロリファッションを身につけている。牧村苗のオタク仲間で、声フェチ。自分のことを「拙者」、人の名前に「殿」を付けて呼び、語尾に「ござる」を付けるオタクっぽいしゃべり方をする。慰舞に調査を頼まれ、男性声優の重厚エロボイスが楽しめる乙女向けCDを貸した。

順子 (じゅんこ)

慰舞柘榴の友人の女性。1年前に子宮内膜症を患い、病気と未来に対する恐怖心やストレス、自己嫌悪に苦しんでいた。現在は治療も終わって明るさを取り戻し、慰舞林檎に性欲があることの喜びを語った。

堺 翼 (さかい つばさ)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。ホテル街で男性といるところをたびたび目撃され、学校でも問題になっている。クラスでもヤリマンと噂され、浮いた存在。幼い頃に見知らぬ男にイタズラされた過去があり、それ以来、男とエッチなことをしては、過去にイタズラされた現場へ戻って一人でオナニーをすることで、トラウマを克服しようとしている。

猪苗代 (いなわしろ)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に在籍する女子。髪型をショートカットにしたボーイッシュな人物で、クラスメートとの恋バナを苦痛に感じている。そのため、会話に加わらないことが多く、クラスの女子からはとっつきにくいと思われている。脳内にこれまでのオナニーのオカズを記憶した「オナニー金庫」があり、そこから毎日オカズを選別してはネタにしてオナニーをしている。

慰舞 無花果 (いぶ いちじく)

慰舞林檎の祖母。和服姿で前髪だけを黒くしている。金髪のボブヘアの妖艶な女性で、スナックを経営している。幼い頃は実家が連れ込み宿を経営しており、客が多い時には自分の部屋まで使われていたことで、四方八方から客のあえぎ声が聞こえていた。そんな中、家族が川の字になって寝るという、やや特殊な環境で育った。そのため性に関してはオープンな性格で、閉経を迎えたものの未だに現役。

兵堂 明 (ひょうどう あかり)

兵堂光の姉で、慰舞柘榴の友人。妹と同じく、性にオープンな性格をしている。若い頃から直接的な刺激が好きな物理マニアで、木やタイヤ、ゴールポスト、電動歯ブラシなど、あらゆる物をオナニーの道具として使用している。柘榴に女性用テンガ「iroha」を紹介した。

工藤 (くどう)

女性用テンガ「iroha」を作っている会社で、広報を務めている女性。会社に見学にやってきた慰舞林檎、慰舞柘榴、江田創生の相手をした。お堅い家庭で育ったが、飲み会の席であこがれの先輩がオナニーしていることを堂々と言い放ったカッコよさに衝撃と影響を受け、現在は女性を生きづらくさせている固定観念を壊そうとしている。オナニーは、顔のパックや髪のトリートメントのように女性のセルフケアの一つだという考えから、オナニーのことを「セルフプレジャー」と呼ぶ。

徒武 大地 (あだむ だいち)

都立夜唄(やばい)高校の2年1組に転入してきた男子。イケメンだが、十字架のネックレスをつけ、Yシャツの胸を大きくはだけたチャラ男。見かけによらず文武両道で、同じく学園のアイドル的な存在である江田創生と人気を二分している。となりの席になった慰舞林檎に一目惚れし、転入早々交際を申し込む。

待雪 (まつゆき)

慰舞林檎が街で偶然出会った女性。街中のコインロッカーの中に潜んでいた。かつてオナニーしていたことを理由に婚約者から捨てられたことがトラウマとなり、化粧もやめて痩せたことで生理も止まり、女を捨てた過去がある。自分を捨てた男へ復讐するかのように仕事に没頭していたが、たまたまナンパされた行きずりの男とのセックスで再び性の喜びに目覚める。以来ヘルスに勤めるなどさまざまな男との情事を重ねているが、孤独感が増すばかりで身動きができなくなっている。実は江田創生の姉。

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