鉄道少女漫画

鉄道少女漫画

小田急電鉄をメインとした実在する駅や電車内などを舞台に、様々な人間模様を描いた鉄道をテーマとしたオムニバス。続編となる『君曜日』の主人公、倉本亜子が登場する「木曜日のサバラン」も収録。

正式名称
鉄道少女漫画
ふりがな
てつどうしょうじょまんが
作者
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概要・あらすじ

小田急電鉄のロマンスカー車内でスリを行おうとした女子高校生は、眼鏡の男に「3つ前の車両にいる女の額に『肉』と書いてこい」と言われる。男連れのために実行できなかったことを告げると、眼鏡の男はその女性との関係を涙ながらに語り出す。スリの少女と妻を盗られた男の珍道中を描いた「浪漫避行にのっとって」他、小田急電鉄の駅や車内で起こる人間模様を描いた7編のオムニバス。

登場人物・キャラクター

スリの少女 (すりのしょうじょ)

黒髪ショートボブの女子高校生。電車内でスリを働く悪癖があり、つい最近も若い駅員に注意されたばかり。ある日小田急ロマンスカーの車内で、眼鏡の男から財布を盗もうとするも失敗し、その男から奇妙な頼まれごとをされる。思ったことをはっきりと口にする快活な性格。 小田急電鉄の路線や運行状況に詳しい。

秋仁 (あきひと)

サングラスにパイナップル柄のアロハシャツ、Vネックシャツを着た姿で登場。兄嫁の美華の相談を受け、ともに小田急ロマンスカーで箱根を目指す。追いかけてきた兄が若い少女を連れているのを見て困惑する。

るみか

長いストレートヘアで、控えめな性格をした女子高校生。同級生の新田と付き合っている。年度末、父の転勤に合わせてドイツへ移住することになる。出立前、以前体操着を汚してしまった男子生徒の後藤に会うため、入生田の駅で彼を待ち続ける。後藤に住んでいる場所を訪ねた際、入生田を「イリューダ」と聞き間違え、外国と勘違いした。

後藤 (ごとう)

入生田に住む、寝癖のような毛がぴんぴんはねた髪型の男子高校生。制服は学ランで、学ランの下に体操服を着ている。遅刻常習犯で突飛な行動をよくする、よく言えば個性的、悪く言えば変人。

入生田駅員

小田原電鉄の駅員。制服の帽子と大きなマスクのせいで顔はほとんど見えない。入生田駅で勤務中、ごみ箱の前で這いつくばる少女るみかを見つけ、声をかける。るみかたちの話を聞き、彼女の忘れ物を届けるよう後藤に進言する。

みずほ

黒髪のショートボブで、通学する女子高では野球部に所属している。制服はブレザー。背が高く、野球をしているだけあってかなりの強肩。小田急線・JR相模線が乗り入れる厚木駅の立体交差の下で、女性の携帯電話を拾う。

あやかのパパ

学生時代から付き合っていた女性と恋愛結婚した一女を持つ父。娘の名前は「あやか」。ある日、妻から「サバランが食べたい」と連絡があり、ジュディという洋菓子屋を訪れる。店内で聞いた「『奥』いいですか」という暗号めいた言葉に興味を持ち、洋菓子屋の「奥」に足を踏み入れる。「木曜日のサバラン」のスピンオフ『君曜日』にも登場、苗字が「柴田」であることが判明した。

ヒゲの紳士 (ひげのしんし)

中折れハットに着物を身に着けた、立派な口ヒゲを持つ老人。「ヒゲの紳士」はあやかのパパがつけた呼称。洋菓子屋ジュディの「奥」の常連客。毎週木曜日に姿を見せていたが、ある日突然姿を消し、代わりにセーラー服の女子中学生が訪れるようになる。

鈴木のモトカノ (すずきのもとかの)

髪型はストレートのセミロング、チョーカーをつけた女性。ある晩、小田急片瀬江ノ島駅に捨てた荷物を取りに来たところ、終電を逃した黒髪の女性と出会う。同じく彼氏に浮気をされ、ケンカ別れしてきたばかりだという女性とともに夜を過ごす。

場所

ジュディ

『鉄道少女漫画』「木曜日のサバラン」に登場する洋菓子屋。毎週木曜日、店舗の「奥」にある鉄道模型室(レイアウトルーム)を開放している。「木曜日のサバラン」のスピンオフ『君曜日』にも登場する。

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