竹宮惠子（漫画家）- マンガペディア

概要

漫画家。女性。1950年、徳島県に生まれる。中学時代から本格的に漫画を描き始め、1965年に石ノ森章太郎の『マンガ家入門』『龍神沼』を読んで衝撃を受ける。石ノ森のファンが多かった同人誌「宝島」に参加する。1967年に『ここのつの友情』で「COM」月例新人賞に佳作入選。1968年に「週刊マーガレット増刊正月号」に『りんごの罪』を発表しデビュー。

その後、幾つか作品を発表し、大学を中退して1970年に上京。「週刊少女コミック」に『森の子トール』の連載を開始、本腰を入れて漫画家としての活動を始める。東京都練馬区南大泉にある共同アパートで暮らすが、ここに少女漫画家が集まり、『大泉サロン』と呼ばれるようになった。また、集まった少女漫画家に、1949年（昭和24年）及びその前後に生まれた少女漫画家が多いことから、二四年組という呼称も誕生している。

1974年に「少女コミック」に連載の『ファラオの墓』で人気を獲得すると1976年「週刊少女コミック」連載の『風と木の詩』、1977年「月刊マンガ少年」連載の『地球へ…』と次々にヒットを放った。『地球へ…』は1980年に劇場アニメ化、2007年にテレビアニメ化された。1979年には『風と木の詩』『地球へ…』で、第25回小学館漫画賞の少年少女部門を受賞した。 1997年、エルメス本社から依頼されて、エルメス社史を漫画にした『エルメスの道』を発表。この作品が当時の京都精華大学マンガ学部長に評価され、2000年に京都精華大学マンガ学部教授に就任した。これは漫画家として日本初の大学の専任教員である。2008年には同学部の学部長に就任し、2014年には京都精華大学学長に就任。また、秋の紫綬褒章も受章している。