おぼっちゃまくん

おぼっちゃまくん

御坊財閥の跡取り息子である御坊茶魔(おぼっちゃまくん)と田園調布学園初等部に通う友達が繰り広げるハチャメチャコメディ。御坊茶魔が使う茶魔語は当時の子どもたちの間で大流行した。1989年第34回小学館漫画賞児童向けを受賞。

正式名称
おぼっちゃまくん
ふりがな
おぼっちゃまくん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

上流階級の子弟のみが通う田園調布学園初等科の5年生のクラスに、世界有数のお金持ちの御坊財閥の跡取り息子御坊茶魔が転校してくる。型破りな行動と金銭感覚で、行く先々で事件を起こしては、周囲を巻き込んでいく。特に、茶魔の友達第一号となった学友の柿野修平はしょっちゅう大変な目にあわされてしまう。次々と転校してくる同級生は茶魔に負けず劣らず個性的。

そんなキャラの濃い仲間たちとともに奇想天外な毎日を送る茶魔であった。

登場人物・キャラクター

御坊 茶魔 (おぼう ちゃま)

父親である御坊亀光や忠義者のじいやにとことん甘やかされて育ったため、わがままでお金を湯水のように使うが、意外とセコく卑しい性格をしている。常軌を逸した行動で次々と事件を巻き起こす。常に宝石や金品を身に着けており、「歩く身代金」の異名を持っている。「おはヨーグルト」「ともだちんこ」など独特の茶魔語を使う。

御坊 亀光 (おぼう かめみつ)

『おぼっちゃまくん』の主人公御坊茶魔の父親。御坊財閥の当主で、桁はずれのお金持ち。自分では息子を容赦なく厳しく育てていると思っているが、実際はとことん甘やかしまくって育ててしまっている。茶魔とのコミュニケーションで、互いの舌をベロベロ舐め合う。茶魔のピンチには警視庁や自衛隊さえも総動員して駆けつける。紋付き袴と立派な髭がトレードマーク。

柿野 修平 (かきの しゅうへい)

主人公の御坊茶魔と同じ田園調布学園に通うクラスメート。茶魔がお金を使わず初めて友達になった「ともだちんこ」第一号。顔も頭もよく、性格も良いため茶魔の許嫁である御嬢沙麻代に惚れられる。常識人であるがゆえに、茶魔の破天荒な行動に巻き込まれ、しょっちゅう大変な目にあわされる。

御嬢 沙麻代 (おじょう さまよ)

主人公の御坊茶魔のクラスメートで、許嫁でもあるが、ルックスの良い柿野修平にひと目惚れしてしまう。お金持ちの勝気な美少女。生粋のお嬢様だが、しっかり者。

袋小路 金満 (ふくろこうじ かねみつ)

主人公の御坊茶魔が通う田園調布学園に転校してきた。御坊家に並ぶ金持ちだが、成金。ことあるごとに茶魔をライバル視しては張り合うが、茶魔のとびぬけた金銭感覚や破天荒な行動には勝てない。

貧保 耐三 (びんぼ たいぞう)

主人公の御坊茶魔が通う田園調布学園の転校生。元は由緒正しき名家でお金持ちだったが、亡き父の事業の失敗から超貧乏に。病弱で寝たきりの母もまた他界してしまい、5人の弟と妹の面倒を見ている。名家の誇りを捨てず、前面は高級スーツ、背面はヒモで結んだだけという服装がトレードマーク。

昴田 怒留 (すばるた どなる)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園の担任教師。スパルタ教育をモットーとしており、生徒たちをビシビシしごく。茶魔にも厳しく接するが、彼の奇想天外な行動に振り回されてしまう。

玉乃輿 艶子 (たまのこし つやこ)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園の副担任教師。色っぽい美人教師で、男子生徒からは絶大な人気を誇るが、その分女生徒からは反感を持たれている。夢は玉の輿に乗ること。

成城院 善則 (せいじょういん よしのり)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園の園長。日本の旧華族で、フランスやイギリス、オーストリアなどの王家の侍従長を歴任してきた本物の気品を見分ける男。ミスター田園調布学園を選ぶ際、審査員として活躍。

折目 正 (おりめ ただし)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園の生徒のひとりで、真面目で折り目正しい性格。茶魔の下品な性格や行動を直すため、PTAのおばさまたちの差し金で、茶魔の教育係となるが、逆に茶魔から、真面目に生きることだけが大事なことではないと教えられる。

卑怒井 (ひどい)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園の生徒のひとりで、いじめっこ。子分を従え、いつも誰かをいじめているが、茶魔にはペースを乱される。

甘江 照輝 (あまえ てるてる)

主人公御坊茶魔が通う田園調布学園に転校してきた生徒のひとり。御坊財閥に匹敵するほどのお金持ちのボンボンで、母親からとことん甘やかされて育ったため、たいそう我がままな性格になってしまっている。御嬢沙麻代のことが好き。茶魔にライバル視される。成績は優秀。

爺屋 忠左衛門 (じいや ちゅうざえもん)

主人公御坊茶魔の家に先祖代々仕える執事。忠義者で、茶魔のことをとことん大切にし、甘やかす。御坊家に仕えることを生きがいとし、ほぼ無休で御坊亀光茶魔親子に献身的に尽くす。昔は武闘派だったこともあるらしい。

ピエール

主人公御坊茶魔が移動の際に乗せて行く乗亀隊のリーダー。ガラパゴス諸島出身で、卵から孵化したてのところを鳥に襲われ、それを助けてくれた茶魔に恩を返すため日本にやってきた。

通掛 聞造 (とおりがかり きくぞう)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。茶魔が道に迷った時、まるで偶然のように通りがかり、道を教えてくれる。そのためだけに雇われており、宇宙ですらも偶然通りかかってみせた、通りがかりのプロ。

怖賀 リータ (こわが りーた)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。茶魔が怖い思いをしそうになった時に現れて、茶魔よりも先にそしてオーバーに怖がることで、茶魔の恐怖を振り払う、怖がりのプロ。男だがオネエ言葉を使い、女装をしているオカマさんだが、腕っぷしは強く、いざというとき頼りになる。

シンパイダーマン

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。電信柱など、常に高いところから茶魔を見守り、心配をしている。時にはスパイ活動もする。スパイダーマンのパロディと思われ、コスチュームも似た形態の物を身に着けている。

用事 伝達 (ようじ でんたつ)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。茶魔ら御坊家の人々にどんな用事でも正確に伝える幼稚園児。

名乗出 升雄 (なのりで ますお)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。他人の罪をかぶって名乗り出ること50年。茶魔の罪をかぶって名乗り出た際、当の茶魔が偉そうに彼の罪を許し、御坊 亀光は息子の成長に感激するも、周囲は茶魔の人格を疑う結果に。

いたらきんちゃん

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。茶魔がお腹を空かせると、福岡名菓のいたらきを持って赤ずきんスタイルで現れる。いたらきを運ぶこと50年。昔は少女だったが、今ではすっかりおばあさんになってしまった。

魚骨 取造 (さかなぼね とるぞう)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。御坊家の人々のために魚の骨を取って30年。小骨一本のこさず骨抜きの肴にしてしまう名人。

冷やっとこまん (ひやっとこまん)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。味噌汁が熱い時に現れて、御坊家の人々のために味噌汁を吹いて冷ましてくれる。ひょっとこのような顔で、どじょうすくいの格好をしている。

マッサージ元帥 (まっさーじげんすい)

主人公御坊茶魔の家に仕える使用人のひとり。茶魔の体のどこかがこった時、即座に現れてマッサージをしてくれる。マッカーサー元帥のようなコスチュームで現れる。

筆記 用具之介 (ひっき ようぐのすけ)

主人公御坊茶魔の鉛筆を削る際、毎回御坊家に招かれる、天才鉛筆削り師。鉛筆を削って45年の、人間国宝である。

細工 削 (ほそく けずる)

主人公御坊茶魔の食後の楊枝を削っている。楊枝削りの職人で、人間国宝だが、この10年は、自分が削る楊枝の良さを分かってくれる茶魔のためのみに楊枝を削っている。

亀長老 (かめちょうろう)

主人公御坊茶魔の家に仕えるお助け軍団アニマル部に所属。御坊家に仕える亀の中の長老で、一万歳は超えていると思われる。人間の言葉を話すことができる。

怒玉 切多堂 (どたま きれたどう)

主人公御坊茶魔が御坊財閥の会社を、次々と倒産させてしまった際、アルバイトをすることになった町工場の社長。凶悪な顔をしている。

怒玉 里穂 (どたま りほ)

主人公御坊茶魔が御坊財閥の会社を、次々と倒産させてしまった際、アルバイトをすることになった町工場の社長怒玉切多堂の娘。凶悪な顔をした父に似ても似つかず、美人で優しい。茶魔に仕事を教えるうち、彼を好きになる。彼女の気持ちに気づいた茶魔は、彼女を許嫁のひとりに加える。

御坊 和貴子 (おぼう わきこ)

主人公御坊茶魔の母親で、彼が7歳の時に、病気で亡くなってしまった。和服の似合う美女で、茶魔を甘やかす夫の御坊亀光とは対照的に、茶魔にちゃんとしつけをしようとしていた。

アニメ

おぼっちゃまくん

ある日、都内のエリート小学校に世界屈指の金持ち御坊家の御曹司御坊茶魔が転入してくる。案内人をつけなければ遭難するほど広い屋敷で徹底的に甘やかされて育った茶魔は、壮大な金の使い方、そして常識外れの下品な... 関連ページ:おぼっちゃまくん

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