放課後カルテ

放課後カルテ

産休補助教員として、小学校に学校医として赴任してきた医師・牧野が、小学生を取り巻く様々な「病気」を、持ち前の観察力で見抜き、治療していく。

正式名称
放課後カルテ
ふりがな
ほうかごかるて
作者
ジャンル
医療
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概要・あらすじ

養護教員の産休により、期間限定の学校医として赴任してきた牧野。医師らしからぬだらしない格好に加え、無愛想な態度から同僚教師からの評判は良くなかった。しかし、ただの居眠り癖だと思われていた5年2組の野咲ゆきの症状を、ナルコレプシーと見抜き、適切に対処する。かくして牧野は、それからも子どもたちを取り巻く様々な「病気」を見抜いては、子どもの命や心を救っていくのであった。

登場人物・キャラクター

牧野 (まきの)

産休の養護教諭・岩見先生の代わりに、補助教員として小学校の保健室に勤務する学校医。医者らしくないだらしない格好に、無愛想な態度から、周囲の評判はあまり良くない。しかし、鋭い観察眼を持っており、生徒たちのちょっとした異変を見抜いては、素早い対応を見せる。

篠谷 (しのや)

5年2組の担任を務める女性教師。牧野の態度の悪さから彼を敵対視していたが、自分では見抜けなかった生徒の病気をいち早く見抜き、適切な対応をしたことで認めるようになる。

芳野 (よしの)

3年2組の担任。おっとりとした性格で、衝突しがちな牧野と篠谷の間に立って、うまく二人を取り持ったりしている。絵が上手く、保健だよりのイラストを担当するようになる。

野咲 ゆき (のざき ゆき)

5年2組の女子生徒。不意に訪れる眠気に勝てず、授業中でもテスト中でもすぐ眠ってしまい、それが原因でクラスで孤立していた。単なる居眠り癖かと思われていたが、実はナルコプレシーという睡眠障害の病気だった。

有野 芙美子 (ありの ふみこ)

6年3組の女子生徒。幼馴染みに「ぶーこ」と言われたことを気にして、食べたものを吐いているうちに、過食症となってしまう。周囲に気付かれないよう、ことさら明るく振る舞っていたが、指にできた吐きダコや胃酸臭から牧野が過食症に気付いた。

羽島 孝太 (はしま こうた)

2年3組の男子生徒。母親の再婚で義父と暮らすようになるが、義父に疎まれたことで母親から暴力を振るわれるようになる。その際にできた傷を隠すために、肌に泥を塗っていたが、牧野に気付かれた。母親を交えての相談の結果、再会を信じて実父と暮らすこととなる。

冴島 啓 (さえじま けい)

5年2組に転校してきた女子生徒。牧野の悪い噂を流して学校をクビになるように企んだ。実は、かつて牧野は難病を患って入院していた弟の担当医であり、学校を辞めれば再び弟のところに戻ってくると考えたためだった。その後は、牧野とともに、闘病を続ける弟のために頑張ることとなる。

冴島 直明 (さえじま なおあき)

冴島啓の6歳の弟。先天性心疾患を患っている。「悪いことは悪い」と、自分をちゃんと叱ってくれた牧野のことを信頼し、慕っている。病院を退院した時、啓の通う小学校に入り込んで、3年2組の生徒たちと一緒に校内巡りをした。

原田 大輝 (はらだ だいき)

6年3組の男子生徒。サッカー部のキャプテンとして、思うように活躍できなかった先輩たちの分まで頑張りたいと努力するが、運動が引き起こす食物依存性運動誘発アナフィラキシーを発症してしまう。病気が発覚した後は、病気と向き合いながらサッカーを続けていく決心をする。

水元 羽菜 (みずもと はな)

5年2組の女子生徒。クラスが一致団結して何かに取り組んでいる時間や、自分以外が笑っている空間にイライラしてしまい、隠れてポスターを破るなどの行為をしていた。同時に、そのような自分の暴力的な性格に恐怖している。さらに、野外宿泊研修中に母親が出て行ってしまったことに大きなショックを受けて、自傷行為に及んでしまう。

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