終末のワルキューレ

終末のワルキューレ

人類史の中から選ばれた人類が人類存続を懸けて、人類の滅亡を決めた神々に1対1の13番勝負挑むバトル漫画。コアミックス「月刊コミックゼノン」の2018年1月号(86号)から連載の作品。「このマンガがすごい!2019」オトコ編で第5位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で第5位を獲得。2021年6月にNetflix配信でのアニメ化をはじめ、複数の映像化やスピンオフ作品が展開されている。

正式名称
終末のワルキューレ
ふりがな
しゅうまつのわるきゅーれ
原作者
梅村 真也
作画
ジャンル
バトル
レーベル
ゼノンコミックス(コアミックス)
巻数
既刊21巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

ラグナロク勃発編

1000年に1度全世界の神々が一堂に会し、ヴァルハラ評議会で協議される「人類存亡会議」は、人類に次の1000年を任せるか、それとも滅亡させるかを決める会議だった。その人類存亡会議において神々は、人類を滅亡させることを決定した。しかし、人類に深い思い入れを持つ戦乙女(ワルキューレ)の長姉、ブリュンヒルデは、人類の存亡を神と人間のタイマン勝負「ラグナロク」で決定することを提案する。最初はその提案を嘲笑し、却下した神々だったが、ブリュンヒルデが神々のプライドを傷つけるような挑発的な言葉を発したことで状況が一変し、ラグナロクの開催が決定する。

三国志最強 VS 北欧神話最強編

ヘイムダルの司会兼実況によってラグナロクが開幕した。闘技場を埋め尽くす神々と人間たちの前に、北欧神話最強と謳(うた)われる雷神、トールと、三国志における最強の人物とされる呂布奉先が姿を見せる。神々はトールの圧勝を確信していたが、トールが放った最初の一撃で呂布が死亡しないことに驚愕(きょうがく)する。さらに呂布は、かつてトールが66体の巨人を殺害した「闘神の雷槌(トールハンマー)」を受けてなお負傷せず、逆にトールの胸部に斬撃を加える。その様子にゼウスは、「トールの雷槌が人間の武器を砕けないわけはない」と疑問を抱き、呂布が手にしている方天戟が戦乙女(ワルキューレ)の能力「神器錬成」によって作られた物であることを見抜く。

全人類の始祖 VS 全知全能の神編

ラグナロクの2回戦は、神にもっとも憎悪を抱き、最高の精神力を持つ全人類の始祖、アダムと、神の中の神と賞賛されるゼウスの戦いとなる。本来であればゼウスではなく、シヴァが出場するはずだったため、突然の対戦相手の変更にブリュンヒルデも焦りを覚える。亜光速のジャブを繰り出し続けるゼウスに対し、アダムもまた、神の技を模倣できる能力「神虚視(かみうつし)」によって同じ亜光速のジャブで対抗する。さらにゼウスは、かつてゼウスの父親、クロノスが使用した技「時を超える拳」までもアダムに模倣され、その場に崩れ落ちてしまう。一度は決着したかと思われた戦いだったが、ゼウスは再度立ち上がり、最終形態「阿陀磨須(アダマス)」の姿へと変貌する。

史上最強の敗者 VS 大海の暴君編

ラグナロクで人類側が2連敗となり、ブリュンヒルデは動揺のあまり特製サルミアッキパイのやけ食いをしていた。さらに3回戦で神側の闘士として出場するのが、神々さえその逆鱗(げきりん)に触れることを恐れる神、ポセイドンであることに強いあせりを覚える。そんな中、佐々木小次郎が自らをポセイドンの対戦者として立候補する。入場直後は生前負け続けていた小次郎が、人類代表であることに剣豪たちから不満の声が上がるも、小次郎の一振りでその実力を察した剣豪たちは、その戦いを見守ることにする。3回戦開始直後、小次郎は何度もポセイドンに斬りかかっては即座に殺害されるという、脳内シミュレーションを繰り返して身じろぎ一つ取れずにいた。しかし渾身(こんしん)の技「燕返(つばめがえ)し」で、ポセイドンの前髪を切り落としたことから、戦いは一気に激化する。

人類史上最凶の殺人鬼 VS 神に成った伝説の英雄編

ポセイドンが佐々木小次郎に敗北したことで、ギリシャ神話の神々は怒りに震えていた。神の威信にかけても2連敗を阻止するために神々は、4回戦の闘士としてヘラクレスを選択する。兄同然に慕っているヘラクレスの出場に武運を祈りながらも、ブリュンヒルデはヘラクレスの対戦相手として、人類史上最悪の悪意を持つとされる殺人鬼のジャック・ザ・リッパーを選出する。正々堂々した戦いができないだろうと予想するヘラクレスに、ジャックはあくまでも慇懃(いんぎん)無礼な態度で、逃げを最優先とする姿勢で戦いに挑む。小型ナイフでじわじわとダメージを与えるジャックに対し、ヘラクレスは神に成る直前に体得した「12の神技」を駆使してジャックを追い詰めていく。

大相撲史上最強の無類力士 VS 印度神話最強の破壊神編

神々に対して2連勝を勝ち取ったブリュンヒルデは、さらに勝ち星を重ねるため、ラグナロクの5回戦の闘士として、大相撲最強の無頼力士と名高い雷電為右衛門を指名する。一方の神側はインド神話の破壊神、シヴァを出場させ、5回戦は最初から凄(すさ)まじい技と技、力と力の応酬になる。そんな中、会場内にある中庭ではロキが釈迦(しゃか)に対し、戦乙女(ワルキューレ)たちに神々に対抗する手段を教えた裏切り者ではないかという疑いをかけ、詰問していた。そこに、釈迦に因縁を持った「天界処刑人」を名乗る7柱の神々、七福神や、佐々木小次郎、沖田総司房良、近藤勇が乱入し、一触即発の状況となる。

天上天下唯我独尊男 VS 伝話の凶神編

ラグナロクの6回戦はスタートから波乱の展開となる。ゼウスからの指名を受けて神側の闘士として出場したはずの釈迦が、人類側から出場すると言い放ち、さらにその釈迦に天誅(てんちゅう)を下すため、毘沙門天(びしゃもんてん)率いる七福神が出場する。7柱全員で戦うことは無理だと慌てるヘイムダルの眼前で、七福神が合体し、零福が現れる。かつて人間たちの不幸を吸い取りすぎて醜く変貌したうえに、釈迦の説法によって発狂して凶神と化した零福は、釈迦に対して並々ならぬ殺意と憎悪を抱いて戦いに挑む。戦いの中で釈迦に救われ、自分で自分を好きになれるようになりたいと考え始めた零福だったが、その直後、零福から外れたはずの角が零福に突き刺さり、「第六天魔王」とも呼ばれる冥界の伝説の存在、波旬へと変貌する。

中華始まりの王 VS 冥界を統べし絶対王編

釈迦が人類側として出場したことで、神側はその枠を埋める人員に苦悩していた。そこにハデスがポセイドンの仇討(あだう)ちのため、自ら闘士として参加することを申し出る。そんな中、ブリュンヒルデの前にミシェル・ノストラダムスが現れ、出番が待ちきれないことを伝えるも、ブリュンヒルデはハデスの対戦相手として始皇帝を選出する。しかし、始皇帝は会場内で迷子になっており、アレスとヘルメスがラグナロクを観覧するVIP席を訪れていた。そしてVIP席から直接出場するという、大胆な登場に神々までが驚愕する。一方、ポセイドンの形見を武器に組み込んだハデスは、始皇帝の中にポセイドンとの類似性を垣間見て、大笑しながら対峙(たいじ)する。

関連作品

漫画

本作『終末のワルキューレ』には本作同様に梅村真也が原作を担当し、橋本エイジが作画を担当した『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の登場人物である沖田総司房良が登場する。『ちるらん 新撰組鎮魂歌』は、「土方歳三」を主人公にフィクション展開を交えて新撰組の隆盛を描いた物語で、コアミックス「ゼノンコミックス」から刊行されている。

メディア化

WEBアニメ

本作『終末のワルキューレ』のWEBアニメ版『終末のワルキューレ』が、2021年6月17日からNetflixで配信された。原作における、佐々木小次郎とポセイドンの戦いまでが描かれている。監督は大久保政雄が務めている。キャストは、ブリュンヒルデを沢城みゆき、ゲルを黒沢ともよが演じている。また、2021年10月1日からはTOKYO MXほかでテレビ放送され、すべての放送回で出演声優たちによるオーディオコメンタリーが副音声放送が実施された。

舞台

本作『終末のワルキューレ』の舞台版『終末のワルキューレ The STAGE of Ragnarok』が2021年11月から12月にかけて、東京のこくみん共済coopホールで上演された。原作における、佐々木小次郎とポセイドンの戦いまでが描かれている。観客席が人類側と神側でそれぞれ分断され、応援したい役に応じて指定席を購入する趣向となっていた。舞台監督を上村利幸、演出を加古臨王が務めている。キャストは、ブリュンヒルデを飯窪春菜、ゲルを田上真里奈が演じている。

登場人物・キャラクター

ブリュンヒルデ

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、13人の戦乙女の長姉。腰下まである黒髪ロングヘアで、翼を模した髪飾りを付けている。ヴァルハラ評議会による「人類存亡会議」で人類滅亡が決定しかけた際、あえて神々のプライドを傷つける発言をして、ラグナロクを開催するよう誘導した。かつて人間にされたことがあるため、人類に対して深い思い入れを持っている。ラグナロクにおける人類側の指揮官を務めており、出場者や対戦順、パートナーとなる戦乙女の選定などを行っている。容姿端麗でつねに冷静沈着な態度を見せているが、異常なまでに顔を歪(ゆが)めることもあり、内心では神々をかなり口汚く罵っている。また強く動揺すると、特製のサルミアッキパイをやけ食いするクセがあり、ゲルはこのパイを「驚くほどマズい」と評している。ラグナロクを通して人類を救う以外の目的を持っている様子がある。ヘラクレスからは「ヒルデ」、釈迦からは「ブーちゃん」と呼ばれている。

呂布奉先 (りょふほうせん)

ラグナロクで人間側の先鋒に選ばれた男性。中国の三国志時代に最強の英雄と称えられ、自分より強い相手を求めていた。理想の相手と巡り合う事は叶わず、生涯に幕を閉じたが、ラグナロクで戦う一人に選ばれた事で、天界に召喚された。トールから全身全霊で戦える手ごたえを感じると、これまで見せた事のない笑顔を浮かべた。人の武具「人器」では神が持つ武具「神器」に対抗できないため、戦乙女13姉妹の四女であるランドグリーズが神器錬成して方天戟となって協力している。実在の人物、呂布奉先がモデルとなっている。

トール

ラグナロクで神側の先鋒となった神。大地を砕く神器「雷槌」(ミョルニル)と、あらゆる攻撃を受け止められる神器「鉄の手套」(ヤールングレイプル)を持ち、北欧神話最強の呼び声も高い。太古の昔に侵略して来た66体の巨人を一人で殲滅したほどの戦闘力を誇り、どんな敵でも一撃で倒して来たが、呂布奉先とは互角の勝負をみせた。ふだんはミョルニルを握りつぶさないようにヤールングレイプルを着けて力を抑えているが、呂布との戦いではヤールングレイプルを外して全力で戦った。自分と一進一退の戦いをした呂布には、立場を超えた友情のようなものを感じている。

アダム

ラグナロクで人間側の次鋒に選ばれた男性。神々に最初に創造された人間で、人類の父とも呼ばれている。神が自らを模して創ったとされており、一度見た神の技をそのままコピーして自分の技にする「神虚視」が使える。戦乙女13姉妹の七女であるレギンレイヴが神器錬成してメリケンサックとなって協力している。妻のイヴと共に冤罪で楽園を追放された事で神々を恨んでおり、それが強さの源となっていると思われていたが、実は恨みはまったくなく、自分の子供となる人類を救うためだけに戦っている。

ゼウス

ラグナロクで神側の次鋒となった神。神々の頂点に立ち、全知全能の存在。ふだんは弱々しいおじいさんの姿をしているが、戦いになると筋骨隆々の体に変化し、武器は持たずに徒手空拳で戦う。陽気でノリのいい性格をしているが、年寄り扱いされると激怒する。

ポセイドン

ラグナロクで神側の三番手として登場したギリシャ神話の神。金髪ロングヘアで青年の姿をしている。ゼウスの兄であり、神々でさえ逆鱗に触れることを恐れて居住まいを正すほど脅威とされている。神とは群れず、謀らず、他者に頼らない者であり、原初から完全無欠の存在であると考えていることから、ラグナロクの最中の歓声も邪魔だと感じている。基本的に誰とも目を合わせず、言葉も交わさないが、対峙する相手に殺意を抱いた際には鼻歌を口ずさむ癖がある。別名として「海のゼウス」を意味する「ゼウス・エナリオス」とも呼ばれている。

シヴァ

ラグナロクで神側の五番手として登場した、インド神話の神。青い肌に四本の腕を持ち、額に三つめの目がある男性の姿をしている。「神界ぶっちぎりの破壊神」と評されており、シヴァが会場設営を手伝おうとすると、ほかの神々から止められてしまう。ヴァルハラ評議会における「人類存亡会議」で、一番最初に人類滅亡を指示した神であり、人類に変わって別の生物を進化させた世界を創りたがっている。本来ならアダムと対戦するはずだったが、ゼウスに忖度して仕方なく順番を変更した。

釈迦 (しゃか)

ラグナロクで神側の六番手として登場し、人類側として戦った仏教の神。インナーカラーで黒く染めた長い白髪を後頭部でまとめ、タンクトップにサングラスを身につけた男性の姿をしている。棒付きキャンディやチョコレートなどのお菓子をつねに食べており、ゼウスからねだられても一つも譲らないほど、執着している。運命を押しつける者を嫌悪し、ブリュンヒルデからは「史上最強の思春期」と評されている。大きなマニ車の形をした「六道棍」が武器で、釈迦の感情によって形を変えて戦う。生前の名前は「ゴータマ・シッダールタ」で、「仏陀」とも呼ばれている。実在の人物、釈迦がモデル。

谷風 梶之助 (たにかぜ かじのすけ)

雷電為右衛門の師匠で、第四代横綱となった力士。背が低く、口周りに薄く髭を蓄えている。もともとは弟子を取らない主義だったが、相撲部屋に弟子入りしたばかりの雷電に稽古を付け、その才能に惚れ込んで初弟子にした。雷電の全力の相撲を受け止めてやれなかったことを後悔しており、雷電がシヴァを相手に土俵入りを披露した際には感極まって涙した。実在の人物、谷風梶之助(2代)がモデル。

ヘラクレス

ラグナロクで神側の四番手として登場した、ギリシャ神話の半神半人の青年。上半身を大きく縦断するように赤いタトゥーが彫られており、ウルフカットの赤毛を腰の下まで伸ばしている。ブリュンヒルデやゲルとも仲がよく、兄のように慕われている。かつて住んでいた都市・テーバイをアレスが侵攻した際、ゼウスの血(アムブロシア)を飲んで神に等しい力を得て対抗した。現在も人類を滅亡させることに反対し、ラグナロクに勝利してから人類の救済を神々に申し出ようと考えている。人間だった時の名前は「アルケイデス」。

波旬 (はじゅん)

ラグナロクで釈迦と零福が和解した直後、零福の体を再構成するようにして現れた人物。長い白髪で側頭部からヤギに似た角が生えており、左胸に穴があいている。かつて冥界を半壊させたあと、突如消滅したとされる伝説の「第六天魔王」とも呼ばれる存在であり、ハデスも目にするのは初めてだと語っている。魂が完全に闇に覆われているため、行動を起こす直前に見られる揺らぎがなく、釈迦の目をもってしても先を見ることができない。

始皇帝 (しこうてい)

ラグナロクで人類側の七番手として登場した男性。目元をバンダナで隠しており、顔の右側にムカデのタトゥーを入れている。極度の方向音痴で、道に迷ったときは壁に穴を開けて直進する癖がある。かつては魔神の許可なしに中華を治められなかったが、始皇帝がその魔神を倒したことによって中華の歴史と支配を人類が手にすることになった。惑わず、曲げず、頼らず、民の前に立ち続ける者こそが王であると考えている。実在の人物、始皇帝がモデル。

毘沙門天 (びしゃもんてん)

七福神の一人。腰の下までの黒髪を一部まとめており、甲冑と頰面を身につけている。七福神のリーダーを務め、ゲルやジャック・ザ・リッパーに敵意を向けた恵比寿に対して強く警告した。七福神が零福になる際にも素体を担っている。

アダマス

ハデスの弟で、ポセイドンとゼウスの兄だった神。逆立った髪に、蜘蛛の足に似た髪飾りをつけている。ゼウスが最高神を継承することが決定した際に不満を抱き、叛逆(ほんぎゃく)を企てた。その最中ポセイドンに共謀を持ちかけたが、ポセイドンからアダマスそのものをバカにされたことで激怒し、ポセイドンに戦いを挑んだが一撃で殺害された。

宮本 武蔵 (みやもと むさし)

佐々木小次郎のライバルの一人である男性。ボサボサの黒髪で髷を結っている。顎周りに髭を蓄え、額に大きく十字傷がある。当初はラグナロクに出場するのが、自身に敗北した佐々木小次郎だったことに不満を持っている様子だったが、小次郎の拳の冴えを一目見て「五輪書」を破り捨て、「あれぞ剣を志す者すべてが目指した境地」と涙した。実在の人物、宮本武蔵がモデル。

オーディン

北欧神話の最高神。長い白髪のオールバックで左目に眼帯をつけ、長い顎髭を蓄えた老齢の男性の姿をしている。左肩には白カラスのムニン、右肩にはカラスのフギンが乗っており、好きに会話させる代わりにオーディン自身は寡黙な態度を貫いている。しかし釈迦と零福の戦いで、波旬の実験を行ったベルゼブブに対しては、ラグナロクを「我が宿願」と表現して怒りをあらわにし、なんらかの思い入れがある様子を見せている。

恵比寿 (えびす)

七福神の一人。細面で口周りの髭を蓄え、胸元を開けたアロハシャツにスーツ、サングラスを身につけている。鯛の形をした拳銃を武器にしており、関西弁で話す。かねてより釈迦に対して悪感情を持っていた様子があり、ロキが釈迦に「裏切り者ではないか」と嫌疑をかけたことで、嬉々として釈迦に天誅を下そうとしていた。

ジャック・ザ・リッパー

ラグナロクで人間側の四番手に選ばれた男性。白髪ミディアムボブヘアをワンレングスにして、口ひげを蓄えている。羽根飾りの付いたシルクハットと外套、右目にモノクルを身につけている。ブリュンヒルデからはヘラクレスと対戦させる相手として最初から選ばれていた。人類史上最凶の殺人鬼であることから、人類側からも疎まれている。さらに悪意の強さに関しても人類史上最悪の部類と考えられており、ブリュンヒルデからは「クソ中のクソのゲボカス野郎」と評されている。勝つためなら平気でウソをつき、相手を欺くことに長けている点を見込まれ、ヘラクレスの対戦者に選ばれた。右目が赤く、他人の感情を色として捉えることのできる能力を持つ。

陳宮 公台 (ちんきゅう こうだい)

呂布奉先の軍師を務めている男性。長い黒髪を中央で分け、頭頂部でお団子にしている。呂布がラグナロクで戦う姿を見ることができた感動で終始涙しており、呂布がトールに傷をつけるたびに誇らしさで頰を紅潮させている。実在の人物、陳宮がモデル。

ハデス

ラグナロクで神側の七番手として登場した、ギリシャ神話の神。肩の下までの白い髪で、顔の右半分を仮面で隠している。ふだんは冥界で暮らしているが、ポセイドンが佐々木小次郎に敗北したと聞いてラグナロクの観戦にやって来た。また、ポセイドンの仇を討つためにハデス自身がラグナロクへの参戦を申し出ている。

ランドグリーズ

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の四女。腰下までの長い髪をハーフアップにしている。「ランドグリーズ」の名の意味は「盾を壊す者」であり、呂布奉先のサポート役に選ばれて方天戟(ほうてんげき)の姿に神器錬成した。

ヘイムダル

北欧神話の神。フード付きマントを身につけ、ゴーグルで目元を隠した男性の姿をしている。ラグナロクの到来を告げる角笛・終末の角笛(ギャラルホルン)の所持者であり、ラグナロクでは神と人類との試合を間近で観戦し、闘士の紹介と司会兼実況役を務めている。終末の角笛の予備を大量に用意しており、釈迦に一つ破壊されたが、すぐさま代わりの角笛を取り出していた。

ジャータカ

釈迦の遠い親戚の男性。褐色の肌でウエーブがかった白い髪をハーフアップにしている。マッラ王国の国王で、病に冒されていた。釈迦より5歳ほど年上だったが釈迦とは気が合い、仲がよかった。しかしよき王であろうとするあまり、自分で人生を選択できなかったことを悔やんでいると釈迦に告白し、亡くなる。ジャータカの告白と亡くなったことをきっかけに、釈迦が悟りの境地に至っている。

スルーズ

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の三女。肩の下までの金髪をサイドで三つ編みにまとめており、長身で筋肉質な肉体を持つ。「スルーズ」の名の意味は「強き者」であり、雷電為右衛門のサポート役に選ばれ、為右衛門自身が制御できない筋肉をコントロールするための超筋外骨締廻(ちょうきんがいこつしめまわし)として神器錬成した。

赤兎 (せきと)

呂布奉先の愛馬。非常に体軀が大きく、赤い体毛をしている。呂布とトールとの戦いにおいて呂布の足が開放骨折した際、呂布が立てなくなったことを察して闘技場に乱入し、呂布の足代わりとしてラグナロクに参戦した。

アレス

ギリシャ神話の神。オリンポス12神の第六柱。小さな房飾りが付いた後頭部を覆う兜と、マントと腰布だけを身につけた男性の姿をしている。軍神として高いプライドを持っており、ラグナロクの第二試合ではゼウスとアダムが繰り出した技を、ヘルメスが見抜いた際には強い動揺を見せた。かつて人間だった頃のヘラクレスと戦ったことがあり、それを誇りに思っている。感情がすぐに顔に出るタイプのため、ラグナロクの観戦中はよくヘルメスにからかわれている。

ミシェル・ノストラダムス

ラグナロクに人類側で出場する予定の少年。巻き癖のある金髪の襟足を肩の下まで伸ばしている。ブリュンヒルデの服を勝手に身につけて登場し、ブリュンヒルデからは「人類史上最高に不愉快な漢(おとこ)」と評されている。天界と冥界をつなぐ回廊にある「虹と闇の門(ビフレスト)」を破壊しようとした罪で、人類で唯一冥界に落とされた。実在の人物、ノストラダムスがモデル。

沖田 総司 房良 (おきた そうじ かねよし)

ラグナロクに人類側で出場する予定の少年。頭頂部付近で跳ね上げるように黒髪を結っており、前髪が長めでふだんは目が隠れている。ヘラクレスとジャック・ザ・リッパーの戦いに刺激を受け、沖田総司房良自身の出番を待ちきれない様子を見せていた。また、釈迦とロキ、七福神が乱闘しそうになった際には、釈迦側に助太刀に入っている。実在の人物、沖田総司がモデル。橋本エイジの『ちるらん 新撰組鎮魂歌』にも登場している。

ゲル

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の末妹。現代的な服装を身につけており、外ハネしたショートカットの金髪をヘアピンで留めている。語尾に「っス」を付ける癖がある。人間を助けるために神々にケンカを売り、さらに姉妹たちを次々犠牲にしても平然とした態度のブリュンヒルデに対し、ラグナロクの開始当初は不信感を抱いていた。しかし、ラグナロクが進むにつれて、ブリュンヒルデの内心が読めないまでも、姉妹たちや人間の闘士たち、ヘラクレスの死に傷ついていることを理解し、少しでも支えようと考えるようになる。

零福 (ぜろふく)

ラグナロクで釈迦に代わって神側の六番手として登場した神。紫色の長い髪の先を七つに分けてまとめており、それぞれ七つの大罪を意味する玉を付けている。また、頭部を回るように二本の角が生え、左胸に穴があいている。もともとは周囲に「福を零す」福の神だったが、人間たちの不幸を吸い取りすぎて醜い姿に変貌した。しかし、人間が欲に溺れるばかりで幸福にならないことにショックを受け、さらに不幸こそが幸福を感じさせるものであると説いた釈迦の言葉に発狂して凶神となってしまう。福の神としての役割を果たすために七福神に分裂し、手当たり次第に天誅を下そうとする殺戮欲求を抑え込んでいた。他人の不幸が多いほど強大化して破壊力を増す斧を武器にしている。

富田 勢源 (とだ せいげん)

佐々木小次郎の剣の師でもある老齢の男性。肩までの白髪をオールバックにし、口周りの髭を蓄えている。若き日の小次郎がすぐに勝負をあきらめてしまうことを不思議がっていたが、小次郎が誰に見せるためでもなく、ただ自分が強くなるためだけに山奥で脳内シミュレーションの修行を繰り返していたことを知り、朝倉家の指南役に推挙しようとした。実在の人物、富田勢源がモデル。

レギンレイヴ

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の七女。前髪の短い前下がりボブヘアに、眼鏡をかけている。「レギンレイヴ」の名の意味は「神々の残された者」で、アダムのサポート役に選ばれてメリケンサックの姿に神器錬成した。

カストル

ヘラクレスが人間の「アルケイデス」だった頃の友人の少年。金髪をおかっぱヘアにしている。アルケイデスが貧弱な体格の頃から懇意にしており、どんなに無様に負けても正義感を持ち続ける姿勢を誰よりも近くで見続けてきた。またアルケイデスが、ゼウスの勧誘を受けて神になった瞬間も目撃している。ラグナロクにおいては人類側の観客でありつつも、ヘラクレスとジャック・ザ・リッパーの戦いでは終始ヘラクレスを応援していた。

ロキ

北欧神話の神。オーディンの肉親で、狡知の神として知られている。前髪の一部を脱色した男性の姿をしている。変身能力を持つが、オーディンからはトールに変身することを禁じられている。勘が鋭く、ブリュンヒルデたち戦乙女が釈迦からの教えである「一蓮托生」を参考にして、神々に対抗する力を得ていることに気づいた際には、釈迦が裏切り者ではないかと詰め寄った。また、釈迦がラグナロクの六回戦で明確に神側に反旗を翻した瞬間には、自分の指を嚙み切るほどに激怒していた。

アルヴィト

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の10女。長い巻き毛を側頭部で二つのお団子ヘアにしている。「レギンレイヴ」の名の意味は「神々の残された者」であり、始皇帝のサポート役に選ばれて上半身を覆う鎧・神羅鎧袖(しんらがいしゅう)の姿に神器錬成した。

メアリー

ジャック・ザ・リッパーの母親で、ウエーブがかった金髪の売春婦。売春婦としては年増であったことから、客から暴力を振るわれることも少なくなかったが、ジャックに対してはいつも優しく接していた。他人の感情を色として捉えることのできるジャックには、メアリーの見せる感情の色が世界中の何よりも美しく見えていた。ジャックを産むまでに五回堕胎している。13年前に売れない劇作家と交わした結婚の約束を信じ、迎えに来るのを待ち続けていた。

ヘルメス

ギリシャ神話の神。オリンポス12神の第10柱。右頰と左頰にタトゥーを入れており、黒いスリーピース燕尾スーツを身につけた男性の姿をしている。基本的にはゼウスの傍らに立って執事のように振る舞っているが、ラグナロクの観戦はアレスをからかいながら楽しんでいる。第二試合のゼウスが登場する際には、入場曲の演奏を任されるなど重用されている様子を見せていた。

フリスト

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の次女。長い黒髪をサイドで三つ編みにしており、軍用コートを羽織っている。「フリスト」の名には二つの意味があり、「震える者」と「轟かす者」の二つの人格を持っている。佐々木小次郎のサポート役に選ばれ、小次郎の愛刀である備前長光三尺余寸の姿に神器錬成した。

雷電 為右衛門 (らいでん ためえもん)

ラグナロクで人間側の五番手に選ばれた男性。白髪交じりの髪をポニーテールにまとめている。大食漢で性欲も強く、よく眠っているためにゲルからは「欲望の権化」だと評されていた。生まれつき筋肉が異常発達する体質で、あまりにも筋肉が発達して骨が破壊されたこともある。そのため、つねに暴れる筋肉を外側の筋肉で抑え込む「百閉」という技を駆使して、スルーズが超筋外骨締廻(ちょうきんがいこつしめまわし)に神器錬成したことで、全力を出せるようになった。幼名は「太郎吉」。

佐々木 小次郎 (ささき こじろう)

ラグナロクで人間側の三番手として名乗りを上げた男性。長い白髪をポニーテールにまとめている。本来ラグナロクに召喚される魂は全盛期の姿であるのに対し、佐々木小次郎は老人の姿で現れたことでブリュンヒルデたちを困惑させた。死後も鍛錬し続けているため、現在が全盛期であると語ったことで、むしろポセイドンとの対戦に向けての期待値を上げさせた。生前は対戦者に負け続けたことで、どう勝つかを脳内シミュレーションし続けるという鍛錬を繰り返しており、ポセイドンと対峙してからもポセイドンが入場する際の歩き方や、呼吸法などの情報を統合して戦闘スタイルを予測し、脳内シミュレーションを繰り返してどう仕掛けるべきかを模索していた。実在の人物、佐々木小次郎がモデル。

アン

メアリーと同じ売春宿で働いていた売春婦の女性。ウエーブがかった赤毛を後頭部でシニヨンにまとめており、そばかすがある。アルコールをボトルごと煽るほどの大酒飲みだが、幼い頃からジャック・ザ・リッパーの様子を見守り、ジャックの境遇を哀れんでいた。また、ラグナロクでのヘラクレスとジャックの戦いの際は、人間側の観客たちさえジャックを嫌悪する中で、ただ一人ジャックを応援し続けた。

イヴ

アダムの妻。金髪ロングヘアに豊満な肉体を持ち、乳房と陰部はイチジクの葉で隠している。かつて蛇神から襲われそうになった際に拒絶したところ、善悪の実(りんご)を食べたという冤罪で訴えられ、裁判にかけられた。その結果、楽園から追放されることが決定するが、裁判処に乗り込んだアダムもまた善悪の実を食べ、共に楽園をあとにしている。

ベルゼブブ

ラグナロクに神側で出場する予定の神。ウエーブがかった黒髪で、牧師のような服を身につけた男性の姿をしている。かつて冥界で消滅した波旬のわずかな残穢(ざんえ)を採取して培養し、種子のようなものに育てて零福に植え付けた。また、オーディンがラグナロクを「我が宿願」と表現していることに対し、強い興味を持っている。

プロテウス

ポセイドンの従者を務めた神。白髪をオールバックにし、額から鼻筋にかけては鱗で覆われており、魚のひれのような耳を持つ。ラグナロク出場直前のハデスの前に現れ、ポセイドンが遺した三叉槍(トライデント)を戦場に連れて行ってほしいと、涙ながらに懇願した。

フレック

天界で神に仕える戦乙女(ワルキューレ)で、ブリュンヒルデを長姉とする13人の戦乙女の11女。ハネ癖のある髪をツインテールにしている。「フレック」の名の意味は「武器をガチャつかせる者」であり、ジャック・ザ・リッパーのサポート役に選ばれたが、ブリュンヒルデに対してはっきりと拒絶していた。しかしジャックによって、無理やりに神器錬成させられている。

ルドラ

インド神話の神。逆立った黒髪の一部を三つ編みにしており、腕が四本ある。暴風の神で強くなるための修行を怠らないが、シヴァとは共に遊ぶほど仲がよかった。印度神界の天辺に立つという夢を持ち、シヴァと共に印度神界の神々をなぎ倒し続けた。その後、シヴァと勝負したあとは姿を消していたが、シヴァと雷電為右衛門の試合を観戦に来ていた。

集団・組織

七福神 (しちふくじん)

恵比寿や毘沙門天をはじめとした七柱の神で構成される福の神の一団。「天界処刑人」を名乗っており、裏切り者に対して天誅を下す存在である。人間の不幸を吸い取りすぎ、さらに釈迦の説法にショックを受けて凶神と化した零福から分裂した存在で、全員が釈迦に対して悪感情を抱いている。

その他キーワード

神器錬成 (ゔぇるんど)

戦乙女(ワルキューレ)が持つ特殊能力。人間と一心同体となる事で、その人間に最も適した武器に自らの体を変化させる。武器には本来のワルキューレの特性が宿り、神が使う武具「神器」と同等の性能を発揮するが、使用する人間が死亡および消滅するとワルキューレも消滅する。

ラグナロク

神と人類の代表者が天界で行う1対1の13番勝負。先に7勝した方が勝利する。神が勝てば人類は滅亡し、人類が勝てば1000年先まで生存が許可される。天界にあるヴァルハラ憲法第62条15項により開催される。人類が神に勝つなど絶対に不可能なため、人類誕生以来一度も行われた事がないが、今回はブリュンヒルデに煽られた事で神々が開催を決定する。人類の代表者は始皇帝、レオニダス王、ニコラ・テスラ、佐々木小次郎、ジャック・ザ・リッパー、アダム、雷電為右衛門、沖田総司、グレゴリー・ラスプーチン、ミシェル・ノストラダムス、呂布奉先、シモ・ヘイヘ、坂田金時。神側の代表者はゼウス、釈迦、ロキ、アポロン、ポセイドン、スサノヲノミコト、ヘラクレス、トール、毘沙門天、アヌビス、オーディン、ベルゼブブ、シヴァ。

ヴァルハラ評議会 (ゔぁるはらひょうぎかい)

全世界の神々による評議会で、ゼウスが議長を務める。1000年に一度、一堂に会し、人類に対して今後1000年を任せるか、それとも見放して終末を与えるかを決定する「人類存亡会議」を開催する。一度は滅亡の決定が下されたものの、ブリュンヒルデが神々のプライドを傷つける発言をしたことで、ラグナロクの結果に人類の存亡が委ねられることとなった。

クレジット

原作

構成

フクイ タクミ

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書誌情報

終末のワルキューレ 21巻 コアミックス〈ゼノンコミックス〉

第1巻

(2020-04-01発行、 978-4867201145)

第2巻

(2020-04-01発行、 978-4867201152)

第3巻

(2020-04-01発行、 978-4867201169)

第4巻

(2020-04-01発行、 978-4867201176)

第5巻

(2020-04-01発行、 978-4867201183)

第6巻

(2020-04-20発行、 978-4867201190)

第7巻

(2020-06-19発行、 978-4867201558)

第8巻

(2020-09-19発行、 978-4867201688)

第9巻

(2020-12-19発行、 978-4867201879)

第10巻

(2021-03-18発行、 978-4867202043)

第11巻

(2021-06-18発行、 978-4867202401)

第12巻

(2021-09-18発行、 978-4867202630)

第13巻

(2021-12-20発行、 978-4867202852)

第14巻

(2022-03-19発行、 978-4867203163)

第15巻

(2022-06-20発行、 978-4867203897)

第16巻

(2022-09-20発行、 978-4867204153)

第17巻

(2022-12-20発行、 978-4867204467)

第18巻

(2023-03-20発行、 978-4867204801)

第19巻

(2023-07-20発行、 978-4867205228)

第20巻

(2023-11-20発行、 978-4867205853)

第21巻

(2024-03-19発行、 978-4867206263)

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