練馬のイタチ

練馬のイタチ

作者のちばてつや自身をモデルとした、多忙な人気漫画家の日常生活を描くエッセイ風漫画。自由奔放で無鉄砲なアシスタント志願の青年が巻き起こす騒動を中心に、ちばてつやの家族とアシスタントたちや雑誌編集者などの人間模様がコミカルに綴られる。タイトルの『練馬のイタチ』とは、練馬区にあるちばの仕事場周辺で生活し、昼間アルバイトをしながら漫画家を夢見る若者たちを表している。

正式名称
練馬のイタチ
ふりがな
ねりまのいたち
作者
ジャンル
作家・漫画家
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概要・あらすじ

人気漫画家、ちばてつやの仕事場に、ある日アシスタントを志望する青年、伊達銀次が現れる。当初は銀次を追い返そうとしたちばだったが、その熱意に根負けし、住み込みのアシスタント見習いとして居候させる。だが、銀次は漫画制作の現場で雑誌編集者といさかいを起こし、その後も破天荒な行動でちばを大いに悩ませることになる。

登場人物・キャラクター

ちば てつや

「ちばてつやプロダクション」を主宰する漫画家で6人の子供の父親。温厚だがいくぶん自堕落な性格。2匹の大型犬を連れた散歩を日課としている。大の野球好きで、草野球チーム「ホワイターズ」では捕手で2番打者を任されている。最近運動不足による体型の肥満化を気にしている。作者のちばてつや本人がモデル。

伊達 銀次 (だて ぎんじ)

神戸から上京して来た漫画家志望の青年。漫画雑誌のアシスタント募集告知を見て、事前連絡なしで「ちばてつやプロダクション」にやってきた無鉄砲な若者。相手が誰だろうとかまわず、思ったことをズバズバ言う性格のため、いつも騒動を巻き起こす。アシスタント主体の草野球チーム「ベタ」の一員として参加した試合では、抜群の野球センスを披露した。

ケンサク

ちばてつやの弟で、「ちばてつやプロダクション」のマネージャーを務める。作品の進行管理や編集者との打ち合せなど、事務・労務・雑務の一切を取り仕切っている。原稿が締切に遅れがちなうえに野放図な性格の兄のゴタゴタの後始末に追われる毎日を送っている。

千葉 幸子 (ちば ゆきこ)

ちばてつやの妻で4男2女計6人の子供の母親。「ちばてつやプロダクション」の裏手にある木造2階建ての古い建売住宅に、一家8人で居住している。大家族と大勢のアシスタントたちに囲まれ、多忙な毎日に追われている。

白井 (しらい)

青年漫画雑誌「ビッグコミック」の副編集長で、ちばてつやの担当編集者を兼ねる。原稿を受け取りに「ちばてつやプロダクション」を訪れた際に、原稿完成の遅れにイラついているところを伊達銀次にからまれて激しく衝突し、殴り合い寸前となるほど血の気が多い。

横井 (よこい)

「ちばてつやプロダクション」のチーフアシスタントで長身長髪の若者。草野球ではアシスタント主体のチーム「ベタ」の3塁手を務める。守備の下手さを伊達銀次から馬鹿にされるが、仕事場では逆に未熟な銀次に意趣返しをする。

場所

ちばてつやプロダクション

漫画家のちばてつやが自作漫画を制作するアトリエで、古い木造2階建てのアパート。1階が事務所・炊事場・食堂で、奥にはちばの両親が居住している。2階は仕事場と仮眠室で、屋根裏部屋がネーム室となっている。常時10名前後のスタッフが仕事をしている。

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