1・2の三四郎 2

1・2の三四郎 2

会社の倒産でプロレスラーを引退していた東三四郎が、旧知のプロレスラー・五頭信の頼みでリングに復帰し、プロレス界の最強の座に君臨する赤城欣市と死闘を繰り広げる姿をギャグも交えて描いた格闘漫画。ヒット作『1・2の三四郎』の続編。

正式名称
1・2の三四郎 2
ふりがな
いち にのさんしろう に
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
プロレス
 
格闘技・武道
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概要・あらすじ

東三四郎は、かつて若手プロレスラーのホープとして期待されていたが、海外武者修行中に所属団体が倒産してしまったため、レスラーを引退、ファミレスの店長として働いていた。そこへかつてのライバルでもあるプロレスラー・五頭信がやってきて、新団体「ドリームチーム」への参加を懇願される。一度は断ったものの、五頭の現状を知り、さらにかつての後輩・赤城欣市の挑発的な態度に刺激され、三四郎は旧友の馬之助らとともに、プロレスラーとして復帰するのであった。

登場人物・キャラクター

東 三四郎 (あずま さんしろう)

かつて新東京プロレス(新東プロ)の若手レスラーのホープとして活躍。その後、武者修行のために渡米。悪役レスラー「ザ・カミナリマン」として全米にその名を轟かし、非公式を含め1000試合をこなす。帰国後は東京ドームでメインを張る予定だったが、新東プロが事業の失敗で倒産していたため失業。 ローン返済のためファミレスの店長をしていたところ、五頭に誘われて、五頭の立ち上げた新団体「ドリームチーム」に参加する。デビュー戦でフォール負けしたが、それ以来、9年間フォール負け、ギブアップ負けがない。非常にタフでパワフル。得意技はブレーンバスター、頭突きなど。

東 志乃 (あずま しの)

三四郎の妻。高校時代からの付き合いで、大恋愛の末に結婚した。三四郎がドリームチームに加入した後は、裏方として選手の食事を作ったり、会場整理やグッズ販売を行ったりしている。三四郎の体を心配しつつも、プロレスラーとしてリングに立っている姿が最も輝いていることを理解する良き妻。 二人きりの時は常にいちゃいちゃしている。

西上 馬之助 (にしがみ うまのすけ)

三四郎の高校時代からの親友で、プロレス入りも一緒。アマチュアレスリング出身で、かなりのテクニシャン。メキシコ修行時代にマスクマン「ザオコノミマン」として活躍。華麗な空中殺法とグラウンドテクニックで人気レスラーとなった。新東プロ解散後はレスラーを辞め、結婚して沖縄でお好み焼き屋を経営していたが、現役復帰を決意すると、妻と別れ、店も手放してドリームチームに合流した。 長年のブランクで腹がたるんでおり、長時間の試合はできない模様。また、ドリームチームの巡業中は屋台でお好み焼きを焼いたりもしている。得技は空中殺法。

成海 頁二 (なるみ ぺいじ)

三四郎の同門レスラーで、元空手チャンピオン。新東プロ解散後は、寺の住職となっていた。三四郎と再会後、現役復帰を決意。ドリームチームに参加する。無口で、喋る時も「ウガ」としか言わない。空手をベースとしたファイトスタイルで、蹴り技、足技がメイン。「一撃で試合を決められる威力を持つ」と評される。 得意技は様々な蹴りとニールキック、ギロチンドロップ。

五頭 信 (ごず しん)

元アマレスチャンピオンで、若手時代の三四郎のライバルだった。新東プロ解散後、自ら先頭に立って新団体「FTO」を立ち上げ、エースとして活躍していたが、後輩の赤城欣市との世代闘争が勃発。赤城に5戦5敗と完敗した上に、試合で膝を痛めてしまい、FTOから脱退。 新団体「ドリームチーム」を結成する。ニックネームは「炎の男」。

赤城 欣市 (あかぎ きんいち)

FTOのエースで、自他共に認める最強のプロレスラー。総合格闘技に近いファイトスタイルで、むしろショー的要素の強いプロレスに対しては否定的である。「格闘キング」の異名を持つ。性格は残忍で執念深い。デビュー戦で三四郎に完敗しているが、かつて新東プロ時代に敗れた五頭、田中、柳に対しては、後に再戦していずれも大怪我を負わせている。 新人時代から志乃のことが好きで、「女神」と崇めており、そのことも三四郎に対する憎悪の一因となっている。得意技はチョークスリーパー。

美鈴 拳 (みすず けん)

かつてアメリカ修行時代に三四郎が世話になった先輩レスラー。その頃は正統派のストロングスタイルのレスラーだったが、怪我で引退。その後、復帰すると過激なデスマッチを売りにした団体「リングリーダァ」を立ち上げる。三四郎の挑戦を受け、「八面地獄ピラニアデスマッチ」で三四郎と対戦した。 妻とは死別し、一人息子の亮と暮らしている。

柳 政紀 (やなぎ まさのり)

高校生時代からオリンピック候補とも目される柔道選手だったが、大会で三四郎に不覚の一敗を喫して以来、三四郎の後を追ってプロレス入りしていた。得意技は柳スペシャル。新東プロ解散後もプロレスラーを続けていたが、のちにかねてからの念願であったプロ柔道を立ち上げる。 プロ柔道の振興のために、赤城とスペシャルマッチを行う。

本間 ほたる (ほんま ほたる)

三四郎が店長をしていたファミレスでバイトをしていた女子高生。三四郎を誘いに来た五頭のことが好きになり、強引にドリームチームの道場に通うようになる。その後、高校を退学し、キャンディ藤原に弟子入りして女子プロレスラーを目指す。得意技はファイアフライ・スペシャル。

キャンディ 藤原 (きゃんでぃ ふじわら)

PPW女子プロレスのコーチ兼選手で、ドリームチームに道場を貸していた。後にドリームチームに移籍して、ほたるのコーチとなる。また、タッグパートナーとして一緒の試合にも出ている。得意技は関節技。

南小路 虎吉 (みなみこうじ とらきち)

三四郎の高校時代からの友人で、高校卒業後も漫画を描きながら三四郎たちのトレーニングに付き合ったりしていた。後に売れっ子漫画家となり、ドリームチームに移動用のワゴンとチームフラッグを提供したが、実はフラッグは自分の漫画の宣伝旗だった。代表作は『ウッシャ~マン』。

桜 五郎 (さくら ごろう)

悪役プロレスラーとして名を馳せ、三四郎や馬之助、頁二を厳しいトレーニングで鍛え上げた人物。新東プロの資金繰りが悪化した際、詐欺や恐喝を行い、指名手配となる。さらに逃げる際、警官や市民に怪我をさせたため、傷害罪も加わっている。逃亡中の身でありながら、ドリームチームのマスクマン、シルバーバットと無理矢理入れ替わって、三四郎に稽古をつけたりしている。 外国人で美人の奥さんがいる。

丸亀 鶴丸 (まるがめ つるまる)

こんぴらプロレスのエースで、元パワーリフティング&アームレスリング世界チャンピオン。かつて赤城と対戦して3分12秒で敗れたが、赤城相手に3分保った男として、四国のファンの間では英雄扱いされている。得意技はアイアンクロー。

田中 敬三 (たなか けいぞう)

元新東プロ所属のプロレスラーで三四郎の先輩。新東プロ解散後は田中プロレスを設立するも、赤城とのシングルマッチで膝を破壊され長期欠場に追い込まれ、そのことが原因で経営が悪化。食べるものにも困るほどの窮状となっていた。そんな中でドリームチームに挑戦状を送りつけたが、空腹のためまともに闘えず惨敗する。

河口 (かわぐち)

ほたるのクラスメイト。写真が趣味で、ほたるのパンチラを盗撮していた。熱心なプロレスファンであり、三四郎の大ファン。かつて三四郎のトイレや着替えを撮ったりしており、カメラ小僧として三四郎にも顔を覚えられていた。将来、プロレスのカメラマンになるのが夢で、ドリームチームの試合の時は会場で写真を撮影している。

集団・組織

ドリームチーム

『1・2の三四郎2』に登場するプロレス団体。五頭信が同僚の谷晴彦、保坂健二とともに設立した。当初は三四郎もメンバー候補だったが、固辞されたため3人での旗揚げとなった。旗揚げ戦ではわずか52人しか入らず、興行的には大失敗。代表の五頭が自殺を企てる有様だったが、三四郎たちが加わってからは、徐々に注目を集め、他団体のプロレスラーなどを吸収しながら人気団体となっていく。

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