くるねこ

くるねこ

名古屋に住むデザイナーである作者・くるねこ大和と、彼女が飼っている猫たちの日常をショートショート形式で描いた作品。作者が猫の里親探しのために作ったブログで連載されている。2008年1月にKADOKAWAより単行本1巻が発売された。

正式名称
くるねこ
ふりがな
くるねこ
作者
ジャンル
動物・ペット
 
自伝・伝記
 
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概要・あらすじ

名古屋に住む女性デザイナー・くるねこ大和は、なぜかよく捨て猫に遭遇し、そのたびに猫を保護している。美輪のもんさんポ子カラスぼんトメ吉胡坊といった彼女の飼い猫であるくるねこ愚連隊をメインに、その時々で拾われたり、預かったりなどで増える猫たちの様子を描く。

登場人物・キャラクター

くるねこ大和 (くるねこやまと)

名古屋在住の商業デザイナー。女性。連載開始時34歳。昔から一家揃って捨て猫に遭遇しやすく、そのたびに保護してきた。会社から独立してフリーになったのを機に、ブログ「くるねこ大和」を開設。猫の里親探しに使用する傍ら、猫たちとの日々を描いた漫画を発表し始める。はじめは事務所と自宅を別々に持っていたが、二階建ての家に引越しした。 2011年4月にトゥさんと結婚。もともとの飼い猫はにゃさんと美輪のもんさん。捨て猫や迷い猫の保護と里親探しに努めるが、健康などに問題を抱える猫はくるねこ愚連隊として自宅に残す形としている。

美輪のもんさん (みわのもんさん)

連載開始時12歳の雌猫。最初のくるねこ愚連隊隊員。スコティッシュフォールドのミックス。オッドアイ。美輪明宏に似た尊大なオーラを持つ。彼女を売っていたペットショップに偶然立ち寄ったくるねこ大和に、雰囲気が怖いので売れ残るのではないかと心配され、結局買われた。当時の先住猫にゃさんとは仲良くしていた模様。 大病を患ったため、毎日服薬をしている。

ポ子 (ぽこ)

連載開始時8歳の雌猫。2番目のくるねこ愚連隊隊員。錆柄。まだへその緒がついた状態で捨てられていたところをくるねこ大和に発見、保護された。重篤な病気にかかっており、獣医には安楽死を薦められるほどだったが、投薬と看病で回復。ただ、嗅覚だけは大変鈍くなってしまった。気に入ったものはイスの隙間などに隠してしまう。

カラスぼん

連載開始時6歳の雄猫。3番目のくるねこ愚連隊隊員。黒猫。子猫の時に木から降りられなくなっているところをくるねこ大和に保護された。睾丸が片方体内から出ていない潜在精巣状態だが、問題はないと診断され、そのままとなっている。江戸弁で話す。子猫が好きで、よく可愛がる。

トメ吉 (とめきち)

連載開始時4歳の雌猫。4番目のくるねこ愚連隊隊員。白黒はちわれ柄。子猫の時に道端で衰弱しているところを、自転車で通りがかったくるねこ大和に保護された。やや人見知り。洗濯物やたんすの中の衣類を足踏みで「ほっくりほっくり」するのが好き。

にゃさん

くるねこ大和が20代の頃に飼っていた雌猫。新入りとなった美輪のもんさんとすぐに仲良くなったが、急逝してしまう。柄などはポ子に似ていた。

胡坊 (こぼん)

白い雄猫。尻尾にだけ縞模様がある。5番目のくるねこ愚連隊隊員。2007年夏にくるねこ大和の妹が保護した三匹の子猫のうちの一匹。他の二匹は里親にもらわれていったが、胡坊は話がまとまる前に骨盤骨折をしてしまう。重傷で回復の見込みが立てられなくなってしまったため、愚連隊入りすることになった。その後奇跡的回復を遂げ、丸々と大きく成長。 おっとりとした性格で、よく頭の上に花が咲いている。

トラ松 (とらまつ)

トラ柄の雄猫。6番目のくるねこ愚連隊隊員。2010年5月ごろからくるねこ大和宅の庭に居ついていたが、8月ごろ怪我をしていたため、くるねこ大和に保護される。不良少年めいた剣呑な口調。人間には懐いたが、大の猫嫌いのため他の愚連隊隊員たちと折り合えず、仕事場に隔離された状態で過ごしていた。10月に里親が決まり、初の愚連隊脱退員となる。

胡てつ (こてつ)

キジトラ柄の雄猫。7番目のくるねこ愚連隊隊員。2012年6月ごろ、名古屋高速道路の路肩にいたところをトゥさんに保護される。両後足骨折、猫風邪と極度の衰弱から入院。その後回復し、7月ごろくるねこ大和に引き取られる。人見知りな性格。

百助・ジョン・マル胡ビッチ (ももすけじょんまるこびっち)

白猫の雄。8番目のくるねこ愚連隊隊員。2014年の春ごろ、くるねこ大和の知り合いによって、胡ゆっき・ジョー・アポロビッチともう一匹と共に保護される。里親募集をかけていたが、先天性の運動障害を持っていることがわかり、愚連隊入りが決まった。その後大きく成長している。

胡ゆっき・ジョー・アポロビッチ (こゆっきじょーあぽろびっち)

白猫の雄。9番目のくるねこ愚連隊隊員。2014年の春ごろ、くるねこ大和の知り合いによって、百助・ジョン・マル胡ビッチともう一匹と共に保護される。里親募集をかけていたが、軽度の運動障害を持っていることがわかり、愚連隊入りが決まった。美形。

トム

灰色柄の雄猫。2014年10月、元の飼い主が闘病生活に入ったため、岡山の家からくるねこ大和の元へ預けられることになった。世話好きなイケメン。2015年1月、元の飼い主が逝去。くるねこ大和はトムに「ママは遠くに引越した」とだけ伝えた。あくまで「預かっている」ことになっており、くるねこ愚連隊入りは特に報告されていない。 京都弁で話す。

チビ

白黒まだら柄の雄猫。くるねこ大和の妹が保護した5匹の子猫のうちの1匹で、他の子猫は里親にもらわれ、彼はくるねこ大和の母によって実家に引き取られることになった。「チビ」と呼ばれていたが、まるまると大きく育つ。

トゥさん

くるねこ大和の夫。2011年4月にくるねこ大和と結婚した。実家でも猫を飼っており、猫好き。マイペースな性格。当初はもじゃもじゃ頭で、その雰囲気が胡てつに嫌われる原因であると思い髪を切ったが、あまり意味は無かった。

集団・組織

くるねこ愚連隊 (くるねこぐれんたい)

くるねこ大和の家に飼われている猫たちの総称。育てるには里親に負担が大きく募集をかけにくい健康問題を抱えた猫が多い。今までに美輪のもんさん、ポ子、カラスぼん、トメ吉、胡坊、トラ松、胡てつ、百助・ジョン・マル胡ビッチ、胡ゆっき・ジョー・アポロビッチの9匹が隊員となっている。

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