フラワー・オブ・ライフ

フラワー・オブ・ライフ

白血病で入院していたため1年1ヶ月遅れて入学してきた男子高校生・花園春太郎とクラスメイトたちの高校1年の学生生活を描いた青春群像劇。大病を経験した春太郎が高校で友人や目標を得て成長していく物語。

正式名称
フラワー・オブ・ライフ
ふりがな
ふらわー おぶ らいふ
作者
ジャンル
青春
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概要・あらすじ

花園春太郎は白血病で入院していたため、1年と1ヶ月遅れて高校に入学した。クラスメイトの三国翔太と気が合い、漫画研究会で一緒に漫画を描くようになる。テスト前の勉強会、文化祭などを通じて、春太郎は次第に気の合う仲間を増やしていく。三国と組んで漫画を描くようになってからはプロを目指すようになる。

友人も目標も得た春太郎は充実した日々を過ごすのだった。

登場人物・キャラクター

花園 春太郎 (はなぞの はるたろう)

髪を金髪に染めた背の高い男子高校生。クラスは1年D組。白血病のため約1年間の闘病生活を送り、1年1ヶ月遅れで高校に入学した。おおらかな性格で隠し事が大嫌い。周囲に明るく白血病だったことを打ち明けるが、それが原因で周囲に気を遣わせてしまうことまでは考えが及ばないタイプ。入院中、漫画を読んだり絵を描いて過ごしていたため、漫画的なイラストが得意。 クラスメイトの三国翔太と仲良くなり、漫画研究会に入部し、一緒に漫画を描くようになる。学校の成績は悪い。骨髄ドナーとなってくれた姉のさくらには頭が上がらないが、ささいなことでよくケンカをする。

三国 翔太 (みくに しょうた)

小柄で体型が太めなのを気にしている内気な男子高校生。クラスは1年D組。成績は良い。中学時代からの友人・真島海に気を遣っている。花園春太郎と気が合い、一緒に漫画研究会で活動するようになる。春太郎と漫画を制作し、同人誌即売会に参加したことをきっかけに、プロの漫画家を目指すようになる。

斉藤 滋 (さいとう しげる)

花園春太郎の担任の女性教師。担当教科は現国。スレンダーで中性的な容姿のおかげで、よくオカマに間違われる。高校時代に出会った教師の小柳修一に憧れて教師となり、初めて赴任したこの高校で小柳と再会した。小柳との不倫関係に悩んでいる。漫画研究会の顧問。よくクラスの女生徒たちの会話にまざっては盛り上がっている。 トレンディードラマ好き。

真島 海 (まじま かい)

眼鏡をかけた背の高い男子高校生。クラスは1年D組。オタク気質で、クラスメイトとコミュニケーションをとりたがらず、休み時間も漫画を読んで過ごしている。漫画研究会に所属し、よく三国翔太に一方的に漫画やアニメの批評を聞かせている。深夜にガテン系のバイトをし、稼いだ金をすべて漫画や同人誌につぎ込んでいる。 熱血で正義感のカタマリのような花園春太郎とはソリが合わない。時間も全て漫画に費やしているため、成績は悪い。

武田 隅子 (たけだ すみこ)

長いストレートの黒髪で顔まで隠している人付き合いの苦手な女子高校生。クラスは1年A組。ノートに落書きした漫画を真島海に読まれ、漫画研究会に所属することになる。『リング』の貞子のように、髪で顔を隠した出立ちだが、のちに素顔は美人だという事実が判明する。彼女の描いた漫画『ルイジアナにひな菊咲いて』は彼女のクラス(1-A)と花園春太郎たちのクラス(1-D)で大人気になり、学園祭で1-Aと1-Dとの合同の演劇として上演されることになる。 漫画研究会に入ってからは春太郎や三国翔太と同人誌即売会に通っている。成績は良い。

辻 俊平 (つじ しゅんぺい)

髪の短い眼鏡をかけた男子高校生。クラスは1年D組。フレンドリーな性格で、文化祭の実行委員を引き受けるなど、クラスの中ではムードメーカー的な存在。花園春太郎の家で勉強会をした時に出会った春太郎の姉・さくらに一目惚れする。

花園 さくら (はなぞの さくら)

花園春太郎の姉。料理上手の美人だが、就職できず、家にひきこもっている。春太郎が家に友人を連れてくるととても喜び、手料理を出してもてなしている。白血病だった春太郎の骨髄ドナーとなって彼の命を救った。よく命の恩人をネタにして、逆らえない春太郎にこま使いをさせている。 いつも春太郎とささいなことでケンカをするが、翌日には仲直りしている。根は弟思い。

小柳 修一 (こやなぎ しゅういち)

花園春太郎の通う高校で数学を担当している男性教師。授業は分かりやすく、生徒に好かれている。妻子持ちだが、元教え子で現在同僚の斎藤滋と浮気をしている。滋が別れようとすると必死になって引き止めるが、子煩悩なので離婚は考えていない。夫婦関係はあまりうまくいっていない。

高山 勇吾 (たかやま ゆうご)

漫画雑誌の出版社・親書館のファイン編集部で働く24歳の若手男性編集者。人相は悪く、描き手に面と向かってキツい言葉で作品を批評するが、仕事熱心で漫画を見る目は確か。同人誌のイベントに出張編集部として来ていた時、偶然漫画の持ち込みに来ていた花園春太郎と三国翔太と出会い、のちに担当編集者になる。

山根 (やまね)

前髪を中央で分けた女子高校生。クラスは1年D組でクラス委員をしている。成績が良く、しっかり者で世話好き。親が転勤族で、何回か転校を経験しているうちに大人びた性格になった。周囲の人間へのさりげないフォローが得意。趣味は読書。同じクラスの相沢と仲が良い。

磯西 佳奈 (いそにし かな)

ロングヘアの女子高校生。クラスは1年D組。料理が上手で、シフォンケーキが得意。学校での昼食の弁当は自分で作っている。同じクラスの陣内と仲が良い。

陣内 (じんない)

ショートヘアの快活な女子高校生。クラスは1年D組。おしゃれ好きで、バイトをしては洋服を買っている。同じクラスの磯西と仲が良い。

相沢 (あいざわ)

セミロングの髪をラフに束ねている女子高校生。クラスは1年D組。いつもついよけいな一言を口にしては、ひどく後悔している。だが、周囲の人間は彼女の発言をそれほど気にしていない。趣味は読書。同じクラスの山根と仲が良い。

集団・組織

漫画研究会 (まんがけんきゅうかい)

『フラワー・オブ・ライフ』に登場する高校にある文化系部活動の一つ。顧問は斎藤滋。当初、部員は三国翔太と真島海だけで、主に漫画を読むだけの部活だった。花園春太郎が加わってからは、三国がストーリー、春太郎が作画を担当して漫画を制作するようになる。真島が武田隅子の才能を発見してからは、彼女も部活に加わるようになった。

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