苦楽外

苦楽外

東京で働く青年、洋助が、海辺の田舎(いなか)町で不思議な少年、カズキと出会い、大人になって置き去りになってしまった、かつての記憶の中を旅する姿を描いた幻想ファンタジー。元は作者が自身のSNSなどに投稿していた作品で、2022年1月にKADOKAWAより単行本が発売。「太田エロティック・マンガ賞」2019年下半期受賞作品。

正式名称
苦楽外
ふりがな
くらげ
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ヒューマンドラマ
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あらすじ

東京で美容師として働く洋助は、通勤中のバスで寝過ごしてしまい、携帯電話の電波も届かない海辺の田舎町へと辿(たど)り着く。そこで出会った不思議な少年、カズキとの出会いをきっかけに、洋助は海中と過去の記憶が混濁したような幻想的な世界に迷い込むようになる。幼少期の知人、入間との記憶を辿る洋助に対して、やがてカズキは謎めいた行動を取るようになる。

登場人物・キャラクター

洋助 (ようすけ)

東京で美容師として働いている青年。ベリーショートの黒髪に眼鏡をかけている。通勤中のバスで居眠りしてしまい、不思議な少年、カズキの住んでいる海辺の田舎町まで辿り着く。携帯の電波も届かないため無断欠勤することになるが、戻るバスが夕方までないために解雇を覚悟し、そのままカズキが暮らしている民宿「あじさし」に泊まり込んでいる。幼少期の記憶が曖昧で眠ったり、海に潜ったりすると、海中と過去の記憶が混濁したような幻想的な世界に迷い込んでしまう。死体やウミガメといったキーワードに反応を見せる。

カズキ

民宿「あじさし」で暮らしている少年。黒髪ショートヘアにしている。釣りをしている際に洋助と出会い、洋助がクラゲに刺されたため民宿に案内した。自らを不登校だと話しているが家族がいる様子はなく、洋助のために酒やつまみなどを用意している。海で溺れた洋助を人工呼吸して助けたり、親切に振る舞っている一方で、眠っている洋助に性的な行為をしようとするなど、謎めいた行動を取っている。

入間 (いるま)

洋助の記憶の中に現れる少年。坊主頭で、洋助の小学生の頃の容姿をしている。洋助の姉と同じスイミングスクールに通っており、姉の都合で水族館に行けなかったことを悲しんでいた洋助を、魚が捕れる場所に連れて行くと話した。洋助は入間のことを思い出そうとすると、記憶が混濁する傾向にある。

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