ゆめくいダンジョン

ゆめくいダンジョン

内気な少女が「夢魔」の力を借りて一歩踏み出し、意中の人と距離を縮めていく物語。「花とゆめ」平成9年21号と平成10年3~6号に掲載された作品。

正式名称
ゆめくいダンジョン
ふりがな
ゆめくいだんじょん
作者
ジャンル
ファンタジー
 
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概要・あらすじ

内気で消極的な女子高生の西村花鳥は、自分の気持ちを上手く伝えられないことが悩み。片想い相手の七宮原通にも、以前に助けてもらったお礼はおろか、挨拶さえきちんとできずにいた。そんなある日、花鳥は光の塊が身体に入って来る夢を見る。それがきっかけで、翌朝から花鳥は別人のように明るく、積極的に行動できる人間になっていたのだ。

自分の変化に驚き、さらにはずみで通に告白してしまった花鳥。しかし、謎の積極性の正体は、亡くなった飼い犬ルーズ・ダンジョンの持つ「ある力」によるものだった。

登場人物・キャラクター

西村 花鳥 (にしむら かとり)

気弱で内気な性格で、思ったことを上手く伝えられないことを気にしている。以前に逃げた飼い犬を七宮原通に保護してもらって以来彼に憧れているが、きちんと会話することもできず、自分を変えたいと悩んでいた。普段は物静かだが「意外とパワフル」と評されるなど、実はたくましい一面も持つ。

七宮原 通 (ななみやはら とおる)

西村花鳥の想い人。穏やかで誰にでも分け隔てなく接し「人と目が合えば微笑み返すようなタイプ」の少年。特に背筋が自然に伸びていて、人の目を見てまっすぐに話す姿は、花鳥の理想として強く尊敬されている。優しい一方公正な人物でもあり、ルーズ・ダンジョンに頼りがちな花鳥をたしなめたり、横柄な幼なじみを注意するなど、人の誤りを正せる力がある。 実家は教会で、病気がちな妹がいる。

ルーズ・ダンジョン (るーずだんじょん)

西村家の愛犬「ジョン」だったが、すでに亡くなっている存在。死亡したことで生まれ変わる前の姿と力を取り戻し、夢魔ルーズ・ダンジョンとして西村花鳥たちの前に現れる。犬であったころに非常に大切にしてくれた花鳥のことが大好きで、彼女のために力を貸す。夢魔が協力した恋が実れば、その子供として生まれ変わることができるため、花鳥と七宮原通の恋を応援している。

菊池 愛 (きくち あい)

西村花鳥の友人。花鳥に輪をかけて静かで、クラスでは隅にいる存在だが、裁縫や製菓が得意な、細やかで真面目な人柄の持ち主。一見は三つ編みに眼鏡の目立たない少女だが、髪をほどき眼鏡をはずすと別人のような美少女になる。花鳥をとても大切に想いつつも、変化していく彼女に取り残されてしまいそうな不安に取りつかれている。

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