ボクを包む月の光 -ぼく地球次世代編-

ボクを包む月の光 -ぼく地球次世代編-

ごく普通の少年が、両親から前世の記憶と超能力を受け継いだことで、様々な困難に巻き込まれながらも成長していく姿を描く。日渡早紀による漫画作品『ぼくの地球を守って』の続編。

正式名称
ボクを包む月の光 -ぼく地球次世代編-
ふりがな
ぼくをつつむつきのひかり ぼくたまじせたいへん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

小学校1年生の小林蓮は、超能力を持つ両親のもとに生まれ、数々の不思議な出来事を見て育っていた。自身はごく普通の少年だったが、ある事件をきっかけに両親の前世の姿と出会ったことで、ふたりの助けをかりて受け継いでいた超能力を目覚めさせる。彼らのことを「守護天使」と思い込んだは、その後ふたりから何度も助けられることになるが、それによって他の超能力者たちの人間関係や、前世の記憶を持つ両親たちの苦悩を目の当たりにする。

様々なトラブルに巻き込まれながらも、周囲の人々や「守護天使」たちの助けで、は成長していくのだった。

登場人物・キャラクター

小林 蓮 (こばやし れん)

物語冒頭では、小学校1年生で7歳。超能力を持つ両親のもとに生まれ、不思議な出来事を見て育つが、ごく普通の少年。そのため通っている学校では同級生から嘘つきだと思われ、不登校になったこともある。ある事件をきっかけに両親の前世である紫苑と木蓮に出会い、ふたりの持っていた超能力サーチェス・パワーを目覚めさせる。 それからふたりのことを「守護天使」だと思い込み、あこがれを抱くようになるが、両親たちの持つ宿縁や、他の超能力者たちの人間関係に巻き込まれることになる。「守護天使」と出会って以降は、念動力やテレポーテーション、植物を歌で成長させる力など、様々な超能力を身につけるが、両親と比べると力は弱く、上手く扱えていない。 父親の小林輪や「守護天使」たちに近づくため、超能力を鍛えようとした結果、サイコメトリーを身につける。しかし、8歳のころにかぶっていた帽子から当時の記憶を読み取り、一時はその記憶に振り回されてしまう。

薬師丸 日路子 (やくしまる かちこ)

小林蓮の幼なじみの少女で、蓮より3ヶ月年上。父親の薬師丸未来路から、テレポーテーションなどの超能力を受け継いでいる。伯父と祖母の暮らす京都に預けられていたが、伯父の結婚を機に蓮の家に居候することになる。

畠 翼 (はたけ つばさ)

小林蓮の同級生。真面目で現実的な性格の持ち主。そのため超常現象全般に懐疑的で、最初は蓮のことも嘘つきだと思っていたが、とある事件をきっかけに親友になる。蓮、薬師丸日路子と、課外授業や自分たちで結成した不思議探偵団の活動を通して、様々な体験をする。

小林 輪 (こばやし りん)

小林蓮の父親。24歳で職業は作曲家。マイペースでいたずら好きな性格。7歳のころ、前世である紫苑の記憶と超能力に目覚め、周囲の人間を巻き込んである事件を起こしたことがある。現在でも突出した超能力を持つ。物語の後半では、蓮をめぐるトラブルから紫苑の干渉が弱くなるが、その影響で能力の制御が効かなくなり、危機に陥ってしまう。

小林 亜梨子 (こばやし ありす)

小林蓮の母親。32歳で職業は声楽家。前世の木蓮の記憶と、歌声で植物を成長させるキチェ・サージャリアンの能力を受け継いでいる。

紫苑 (しおん)

シア星系人の超能力者で、小林輪の前世の姿。輪の起こした事件によって、現在は「地球の大気に溶け込んでいる」状態。小林蓮のことは自分の子どものように大切に思っており、蓮を助けるために姿を現し、時には力を貸す。物語の後半では蓮や輪たちのことを思うあまり、姿を消そうとするが、そのことで輪の体に悪影響が現れる。

木蓮 (もくれん)

シア星系人の超能力者で、歌声で植物を成長させる力を持ったキチェス=サージャリアン。小林亜梨子の前世の姿。現在は紫苑と同じく「地球の大気に溶け込んでいる」状態にあり、小林蓮たちを見守っている。

薬師丸 未来路 (やくしまる みくろ)

薬師丸日路子の父親。アメリカの超能力研究機関EPIAに所属する超能力者。代理出産によって生まれたことで苦悩した経験から、同じく代理出産によって生まれたカチコに自分と同じ苦労をさせたくないと考え、カチコを実家に預けている。EPIAのあり方には疑問を抱いており、小林輪たちの存在をEPIAに知られまいとしている。

聟山 ヘースケ (もこやま へーすけ)

小学校2年生になった小林蓮たちの担任教師。休みがちだった蓮が学校に興味を持つよう、「学校の七不思議を探す」という課外授業を行う。その後、蓮たちの見つけた不思議な出来事を検証し、超常現象から目を逸らさせるつもりだったが、課外授業を通して自身も不思議な体験をしてしまう。

樹野 ラーレ (きの らーれ)

超能力者の少年。優れた超能力を持つが、自分では超能力の制御ができない。小林蓮たち不思議探偵団にその悩みを相談した。その後は渡米し、EPIAで超能力をコントロールする訓練を受ける。

パメラ・S・リヴァティ

EPIAに所属する女性超能力者。EPIA内のプロジェクトにより、人工授精で薬師丸未来路の子、薬師丸日路子を出産する。未来路に対しては好意を抱きながらも、現在は同じEPIA内の超能力者、ソルの奔放な性格にほだされ結婚している。

ソル

アメリカの超能力研究機関EPIAに所属する超能力者。パメラ・S・リヴァティの夫。薬師丸未来路とは、パメラを巡って恋敵的な関係。結婚後にパメラが出産した薬師丸日路子のことも、自分の子どものように思っている。カチコの出生にまつわるある秘密を、未来路やカチコたちには隠している。

柴浦 コウ (しばうら こう)

刑事。小林輪とは中学校の同級生。霊視能力があり、中学生の頃に輪のそばに現れた紫苑を目撃したことがある。現在になって能力の制御が効かなくなった輪と再会し、輪を助けるために小林蓮たちに協力する。

小林 地球子 (こばやし ちまこ)

小林亜梨子が妊娠している小林蓮の妹。超能力の制御が効かなくなり、危機に陥った小林輪を助けるために、超能力を使って未来の世界から蓮たちに助けを求めた。登場した当初は「紫苑」と「亜梨子」から取った紫亜子という名前だったが、未来から干渉したことにより、輪にちまこという名前を付けられ、さらに未来が変わってしまうことになる。

前作

ぼくの地球を守って (ぼくのちきゅうをまもって)

日渡早紀の代表作。記憶鮮明シリーズの東京編。自分の前世を思い出した坂口亜梨子たちが、前世の因縁を巡って葛藤する様子を描いたSF作品。 関連ページ:ぼくの地球を守って

続編

ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編Ⅱ (ぼくはちきゅうとうたう ぼくたまじせだいへんつー)

日渡早紀の代表作『ぼくの地球を守って』に端を発する「次世代編」の第2作目で、『ボクを包む月の光 -ぼく地球次世代編-』の続編。生と死の境を経て生還した小学6年生の小林蓮は、平和な日常の中、妹の小林地球... 関連ページ:ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編Ⅱ

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