Dolci

Dolci

不登校だった男子高校生の天海零が、幼いころに自分を助けてくれた暴走族の元総長が働いているという噂を聞きつけてバイトを申し込んだ洋菓子店Dolciで、店長の日下由多加や憧れの存在だった佐藤錦と出会い、次第にやりがいや将来の目標を見つけていく、スイーツを題材にしたコメディタッチで描かれる少女漫画。

正式名称
Dolci
ふりがな
どるち
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

サボり癖からかほとんど学校に通っていなかった男子高校生の天海零だったが、気まぐれに登校した日に暴走族「咲乱坊」の元総長が商店街の洋菓子店Dolciで働いているという噂を聞き、駆けつける。店に入るなり出くわした長身で強面のヒゲくんこと日下由多加が、幼少期の自分を助けてくれた暴走族の男だと思い込みバイトとして働き始める。

しかし、実は一見優男風の佐藤錦こそが、幼いを助けた元総長だった。初めは戸惑うだったが、働くうちに二人と打ち解けていく。幼馴染の愛洲千代子もバイトとして加わったことでイートインカフェもオープンし、考案のケーキもヒットしたことで賑わってきたDolciだったが、ある日を境に客足がパッタリと途絶える。

それは、過去に錦と敵対していた暴走族で、Dolciのケーキを食べて娘が入院したと近所に吹聴する男、小倉の仕業であった。

登場人物・キャラクター

天海 零 (あまみ れい)

サボり癖からかほとんど学校に通っていなかった男子高校生。幼い頃に迷子になった自分を助けてくれた暴走族「咲乱坊」の元総長に強い憧れを抱いており、夏休み前の終業式の日に気まぐれに登校した際、その元総長が商店街の洋菓子店Dolciで働いているという噂を聞き、すぐさまDolciに赴きバイトとして働き始める。 直情的で調子に乗りやすいが、挫折を経験すると自暴自棄になりがち。祖母の作ってくれた巻き寿司をヒントにオリジナルのロールケーキを発案するなど、自分なりに店へ貢献しようと奮闘する。

佐藤 錦 (さとう にしき)

洋菓子店Dolciのパティシエで、一見優男風であるが暴走族「咲乱坊」の元総長であり、幼少期に迷子になっていた天海零を助けたことがある。温和そうな口調と切れ長の瞳をしているが、怒ると口調が荒れ、目を見開く。先代の「咲乱坊」総長である兄の佐藤繍は亡くなったが、その妻の佐藤沙羅と、その息子である佐藤結のことを気にかけている。

日下 由多加 (くさか ゆたか)

洋菓子店Dolciのオーナーパティシエ。ガタイの良さと強面な表情から、当初は天海零に暴走族「咲乱坊」の元総長だと勘違いされていた。当の本人は暴走族とは無縁の争いごとを好まないタイプだが、洋菓子に関することに対してはすぐに熱くなるタイプ。雨の中倒れていた同級生の佐藤錦に洋菓子を差し入れしたことで仲良くなり、一緒に店を切り盛りすることになる。 特徴的な顎ヒゲのせいか、零や錦からは「ヒゲさん」「ヒゲくん」と呼ばれる。

愛洲 千代子 (あいす ちよこ)

天海零と家が隣同士の幼馴染。学校をサボッて洋菓子店Dolciでバイトしている零を、脅されているのではないかと思い奪い返しに来店するが、後に誤解が解け自身もバイトとして働き始める。なかなか学校に来ない零が悩みの種で、なにかと世話を焼きたがる。中学時代は柔道部の主将であったが、交通事故で足を痛めているため柔道を休んでいる。

小倉 (おぐら)

佐藤錦が過去に総長を務めていた暴走族「咲乱坊」と敵対していた暴走族「WILLOW」の元一員。洋菓子店Dolciのケーキを食べた娘、小倉萌奈花がアレルギーで入院してしまったことからDolciの悪い噂を流していた男。後に佐藤錦らが娘でも食べられるケーキを作ってくれたことで、態度を軟化させる。 町の花屋の店主。

小倉 萌奈花 (おぐら もなか)

6歳。小倉の娘で、洋菓子店Dolciのケーキを食べたことでアレルギーを発症し入院してしまったが、それでもDolciのケーキが食べたいと望んだことで、小倉の暴走を招いてしまう。後に佐藤錦と日下由多加の説得により、小倉がアレルギー検査を受けさせたことでピーナッツアレルギーだったことが発覚し、ナッツ類を使わないケーキならば食べられるようになった。

蟹子 (かにこ)

オカマパブ「Red-Crab」の店主で、元男性のオカマ。天海零や愛洲千代子の顔見知りであり、佐藤錦が所属していた暴走族「咲乱坊」を、先代総長の佐藤繍が取り仕切っていた頃によく出入りしていた。そのせいであまり好きではない「蟹江海老蔵」という本名を錦に知られており、錦のことが苦手。 日下由多加のようなワイルドな見た目の男がタイプ。

佐藤 沙羅 (さとう さら)

暴走族「咲乱坊」の先代総長であり、敵対する暴走族「WILLOW」との抗争中にバイク事故で亡くなった佐藤繍の妻。現在は息子の佐藤結と一緒に暮らしている。繍の部下であった百瀬に言い寄られ悩んでいることを、繍の弟である佐藤錦に相談するために洋菓子店Dolciを訪れる。

由多加の父 (ゆたかのちち)

幅広く洋菓子店を展開する大企業「日下商事」の社長であり、自分の後継者として育ててきた日下由多加が意に反して小さな洋菓子店Dolciを営んでいることを快く思っていない。そのため、取引企業の社長令嬢との見合い話を半ば無理やりに持ち込んでくる。由多加のことを「由多加ちゃん」と呼ぶ。

場所

Dolci (どるち)

『Dolci』に登場する洋菓子店。オーナーパティシエの日下由多加を始め、パティシエの佐藤錦、バイトの天海零と愛洲千代子が働いている。元々は由多加の祖父が営む「日下洋菓子店」という店だった。小さいながらも暖かい店を営んでいた祖父の意思を継ぐため、由多加は父の会社を継ぐことを断り、イタリア留学でのパティシエ修業を生かしてオーナーになる。

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