ハピネス

ハピネス

学校でいじめられていた、高校1年生の岡崎誠は、ある日見知らぬ女性に血を吸われてしまう。その後、女性に対し異常な興奮と渇きを覚えるようになり、理性を抑えられなくなる。気の弱い少年の困惑と、性への目覚めの物語。講談社「別冊少年マガジン」2015年3月号から2019年4月号まで連載。

正式名称
ハピネス
ふりがな
はぴねす
作者
ジャンル
その他ホラー・オカルト
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊10巻
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概要・あらすじ

高校1年生の岡崎誠は、学校では普段パシリに使われる日々を過ごしていた。ある夜、アパートの上から見知らぬ女性に跳びかかられ、血を吸われてしまう。その時に死ぬか「同じになる」かの選択を迫られ、彼は死にたくないと告げた。病院で目覚めた時、彼は猛烈な渇きを感じ、苦しむ。学校に行くと、女生徒に対して理性を失うほど惹かれるようになっていた。

攻撃的な自分の性格を抑えきれなくなってしまい、普段自分をいじめていた勇樹の鼻を殴り、折ってしまう。それからは周囲は逆転し、勇樹は周りに無視されて笑われるようになった。誠は理性を失うような渇きと戦い続けていたが、心が飲み込まれて女生徒を襲いかける。だが襲われた五所雪子は彼を抱きしめ、止めた。

彼女は誠に興味を持ち、彼の優柔不断さを指摘する。

登場人物・キャラクター

岡崎 誠 (おかざき まこと)

メガネをかけた、冴えない容貌の高校生。北西高等学校の1年3組。学校では勇樹や白石菜緒らにパシリにされている。いじめられている苦しい境遇を、同じようにパシリにされていた布田と共に分かち合っていた。ある日見知らぬ女性に、血を吸われる。その際に、死ぬか「同じになる」かの選択を迫られ、死にたくないことを告げて以来、猛烈な渇きを感じ、光を浴びると痛む体になってしまった。 女性の体、特に股間から太ももに激しく惹かれるようになるが、本人はそれを望んでおらず、なんとか止めようと思っているも、体がいうことを聞かない。女子生徒五所雪子にすすめられて、空を見て欲望を発散させるようになった。雪子には「気が弱くて優柔不断」と称されている。

岡崎誠の母 (おかざきまことのはは)

太り気味の中年女性。家族の仲は良く、岡崎誠のことをいつも気にかけている。誠が血を吸う女に襲われて病院に運ばれた時、泣きながら看病し、彼が猛烈な渇きを感じているのを聞く。誠に何が起きているのかは知らない。

岡崎誠の父 (おかざきまことのちち)

髪の毛が薄くなり始めている中年男性。家族の仲は良く、岡崎誠のことを常に心配している。誠に何が起きているのかは知らない。

岡崎 悟 (おかざき さとる)

岡崎誠の兄。大学生。明るい性格で、背は高い。弟の誠とは仲がいい。誠が血を吸う女に襲われた際、怒りを露わにした。誠に何が起きているのかは知らない。

布田 (ぬのた)

岡崎誠の学校の友人。くせっ毛で、眉毛が短い。かつてはクラスメイトの勇樹にパシリにされており、誠が来たことでやらされなくなった。しかし誠のことを気にかけて、パシリを手伝っている。誠と親しく、彼が苦しんでいる時には行動を共にすることが多い。勇樹に対しては、強い恨みを持っている。

白石 菜緒 (しらいし なお)

岡崎誠の学校に通う、黒髪ロングの少女。勇樹と仲がいい。女の子に襲われた誠を学校で笑い飛ばしていた。誠に詰めより、いじめられるようになってしまった勇樹を助けるように言った。

勇樹 (ゆうき)

岡崎誠と同じ学校に通う少年。普段から誠をパシリに使っており、彼が女の子に襲われたという話を聞いた時も、バカにして学校で大笑いした。血を欲するようになった誠が白石菜緒の太ももを見ていた時、注意をしたところ彼に殴られて鼻を折られる。それ以来クラスの皆から笑われ、校外ではいじめられるようになってしまった。 白石菜緒と親しい。

五所 雪子 (ごしょ ゆきこ)

岡崎誠の学校に通っている、1年1組のセミロングの少女。飄々とした性格で、血を欲するようになって苦しんでいる誠が彼女に襲いかかった際、彼の行動を抱きしめて止めた。以来、彼の行動に興味を持つようになる。誠の苦しみを「ムラムラ」と称した。「○○すよ」という語尾が特徴。誠に似た弟がいる。

血を吸う女 (ちをすうおんな)

裸にボロ布のようなワンピースを来て、マントを羽織り、ボサボサの長髪をしている。鋭い牙をもっており、岡崎誠にマンションの上から跳びかかって、首筋から血を吸った。正体は不明。

小林 浩二 (こばやし こうじ)

42歳の男性。深夜ジョギングをしていたところ、血を吸う女に電柱の上から跳びかかられ、病院に運ばれるも死亡。ニュースに取り上げられる。

書誌情報

ハピネス 10巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2015-07-09発行、 978-4063954449)

第2巻

(2015-12-09発行、 978-4063955538)

第3巻

(2016-05-09発行、 978-4063956658)

第4巻

(2016-10-07発行、 978-4063957730)

第5巻

(2017-03-09発行、 978-4063958799)

第6巻

(2017-09-08発行、 978-4065101803)

第7巻

(2018-01-09発行、 978-4065107188)

第8巻

(2018-06-08発行、 978-4065115695)

第9巻

(2018-11-09発行、 978-4065133934)

第10巻

(2019-05-09発行、 978-4065148723)

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