記憶の技法

記憶の技法

自分が養子だということを知った鹿角華蓮は、自らの過去を知るために出生地の福岡へと向かう。衝撃の事実に直面し、翻弄される華蓮の姿を描くヒューマンドラマ。「月刊flowers」2002年6月号から10月号にかけて掲載された作品。2020年実写映画化。

正式名称
記憶の技法
ふりがな
きおくのぎほう
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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あらすじ

東京の高校に通う鹿角華蓮は、韓国への修学旅行で必要となるパスポートを取るために書類を両親に準備してもらう。学校に提出する戸籍抄本を見て不思議な記載に気づいた華蓮は、一人で戸籍謄本を取りに行き、自分より数か月あとに生まれた亡き「姉」の存在を知る。同級生の穂刈怜の協力もあって、自分が養子であること、今の両親は福岡で自分を引き取ったことを知った華蓮は、本当の両親についてや養子に出された理由を確かめようとする。真実を頑なに隠し続ける現在の両親には聞けないと判断した華蓮は、ウソをついて修学旅行をキャンセルして出生地である福岡へ向かう。華蓮が福岡行きの寝台特急に乗るとそこに怜が現れ、同行すると言われる。怜からの指摘で自分の未熟さを痛感した華蓮は、怜といっしょに行くことを決め、福岡に到着した二人は市役所の戸籍係を訪れる。

メディアミックス

実写映画版

2020年11月から、本作『記憶の技法』の実写映画版『記憶の技法』が公開された。監督は池田千尋が務めている。キャストは、鹿角華蓮を石井杏奈、穂刈怜を栗原吾郎が演じている。

登場人物・キャラクター

鹿角 華蓮 (かづの かれん)

東京の高校に通う女性。年齢は17歳。無自覚のまま記憶がなくなる体質で、幼い頃のことをよく覚えていない。落ち着いたクールな性格で、両親のことを気遣う家族思いなところがある。韓国への修学旅行のために取り寄せた戸籍抄本を見たことをきっかけに自分が養子で、自分より数か月後に生まれた亡き「姉」がいる事実を知る。現在の両親から真実を聞かされていないことから自分の過去に疑問を抱き、実の両親や養子に出された理由を知るために行動を開始する。

穂刈 怜 (ほがり さとい)

東京の高校に通う男性。年齢は16歳。鹿角華蓮とは同学年だがクラスは別。両親は日本人だが青い目を持ち、金髪に染めていることもあって学校では非常に目立つ存在。歌舞伎町でヤクを売っているなど悪い噂が一人歩きしているが、穂刈怜自身はまったく気にしていない。生まれた時から両親が不仲だったことや、兄の不祥事もあって家族のことを嫌っており、放課後は図書館で過ごし、できるだけ家に帰らないようにしている。いろいろと物知りで、偶然知り合った華蓮に興味を抱き、華蓮が福岡に向かう時も同行した。

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