サイコメトラーEIJI

サイコメトラーEIJI

物体に触れることでその物体に残された過去の記憶の断片を読む能力、サイコメトリー能力を持つ少年明日真映児が、刑事の志摩亮子と組み、難事件の解決の力になるミステリーマンガ。事件の計画立案や犯行理由の説明に心理学的な知識を使うことが多い。主人公の明日真映児など主な登場人物が不良ヤンキーとして描かれるなど連載当時の若者文化を反映した不良漫画的な側面もある。「週刊少年マガジン」1996年第18号より連載。1997年には実写ドラマ化された。

正式名称
サイコメトラーEIJI
ふりがな
さいこめとらーえいじ
漫画
原作
ジャンル
推理・ミステリー
関連商品
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概要・あらすじ

警視庁捜査一課所属の刑事志摩亮子は、ある殺人事件をきっかけに男子高校生明日真映児と出会う。明日真映児にサイコメトリー能力があると見抜いた志摩亮子は自分が関わる難事件の捜査に極秘で明日真映児に協力してもらう。多くの事件を解決に導く中、死んだと思われていた警視庁捜査一課の刑事立花響介が生きていたことが判明。

志摩亮子らは警視庁全体を巻き込むクーデター事件に挑むことになる。

登場人物・キャラクター

明日真 映児 (あすま えいじ)

海林寺高校に通う。成績はよくない。金髪で不良の少年。物体に触れることでその物体に残された過去の記憶の断片を読む能力、サイコメトリー能力を持ち、刑事の志摩亮子の依頼で事件捜査に協力する。明日真恵美は父親の再婚でできた血のつながらない妹。サイコメトリー能力を使うことで喧嘩に強い。 小中学生のころはサイコメトリー能力で様々な人の悪意が読み取れてしまうことですさんでいた。

志摩 亮子 (しま りょうこ)

警視庁捜査一課に所属する刑事。自分の容姿に自信を持っている。東都大学出身で、プロファイリングに長けている。明日真映児にサイコメトリー能力があると見抜いて事件捜査に協力を求める。失踪前の立花響介と付き合っていた。

明日真 恵美 (あすま えみ)

海林寺高校に通う。タレ目で髪はセミロング。明日真映児の妹。明日真映児の父親の再婚によって兄妹になったため血は繋がっていない。『サイコメトラーEIJI』の主人公明日真映児の友人葛西裕介に思いを寄せられていることに気がつかず、明日真映児に片思いをしている。

葛西 裕介 (かさい ゆうすけ)

『サイコメトラーEIJI』の主人公明日真映児の友人。海林寺高校に通う。校内の実力テストで上位に入るなど学校の成績はいい。サイコメトリー能力ですさんでいた『サイコメトラーEIJI』の主人公明日真映児と、小学生時代に出会う。思っていることをすべて口にすることで仲がよくなり、長い付き合いになる。 明日真映児の妹明日真恵美に思いを寄せる。

江川 透流 (えがわ とおる)

『サイコメトラーEIJI』の登場人物で『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児の友人。長髪を束ね、入院すると女子高生がお見舞いに押しかけるほど、端正な容姿をしている。海林寺高校に通う。大物政治家牧原 宗光と愛人の間に生まれた。異母兄は牧原一馬。母親はイタリアンレストランを経営する。父親の牧原 宗光に空手を仕込まれており、喧嘩の強さは、『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児とほぼ互角。 渋谷でチーマーらをまとめていたころに明日真映児と出会う。事件に巻き込まれると、明日真映児と共闘することが多い。

武藤 国光 (むとう くにみつ)

『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児が墨田川町にいたころの友人。ソリコミの入った髪形でヤンキーノリ。実家の蕎麦屋の宅配などを手伝う。友人である能条 蓮治の関わった事件をきっかけに政治に興味を持ち、牧原 宗光の付き人見習いとなる。

沢木 晃 (さわき あきら)

東都大学卒で、志摩亮子の同期性。時計仕掛けのりんご事件の主犯でアップルを名乗る。一度は逮捕されるも、脱走。IQ200以上の頭脳と、他人を操れるほどの心理学の知識を持つ。警察内部のクーデター事件の計画立案などに協力する。

幾島 丈二 (いくしま じょうじ)

闇の世界に精通した情報屋として動く。『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児同様サイコメトリー能力を持つ。中学時代の江川 透流と知り合い、江川 透流が「センパイ」と呼ぶほど信頼関係を築いていた。サイコメトリー能力を使い、渋谷の若者を操り、新種のコカインを流通させようとたくらんだ。

能条 蓮治 (のうじょう れんじ)

『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児が墨田川町にいたころの友人。花火師。墨田川町の再開発プロジェクトの中で、不動産会社の地上げの被害にあう。祖父を亡くした恨みから、地上げに関わった人間を花火技術を応用した爆弾で殺害した。国会議事堂にしかけた花火革命菊で政治家を皆殺しにしようとするも、葛西裕介が考え、明日真映児や武藤国光らが実行した「国会議事堂の衆議院議会場に立てこもっての説得」で思い直し、自首する。

赤樹 宗一郎 (あかぎそう いちろう)

『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児同様、サイコメトリー能力を持っていた。明日真映児にサイコメトリー能力のコントロール方法を教えた。警察内部のクーデター事件を調べていたことで、警視庁捜査一課の刑事だったが、警察内部のクーデター事件を調べていたことで、警視庁少年課に異動になり、事故に見せかけて殺された。 立花響介とは同じ大学で警視庁の同期入庁だった。無頼派で頭で考えるよりも体が先に動くタイプ。

立花 響介 (たちばな きょうすけ)

博学な理論派で将来の警視総監候補といわれた警視庁捜査一課の刑事だった。赤樹宗一郎とは同じ大学で警視庁の同期入庁だった。殺された赤樹宗一郎の意思を継ぎ、警察内部のクーデターについて調べるため、あえて死人となる。生きていることに気がついた志摩亮子らと協力し、警察内部のクーデターの首謀者が警視総監だと突き止める。 辞表を出した後に警視総監の頭を打ち抜き、殺人の現行犯で逮捕される。志摩亮子とは恋仲だった。

福島 満 (ふくしま みつる)

肥満体系の男性で、本業は健康器具の訪問販売員。警察マニアでコスプレ趣味があり、婦人警官のコスプレをしているときに刑事の志摩亮子と出会い、偶然や幸運で事件解決に協力する。安童夕馬原作による朝基まさしが手がける漫画『でぶせん』の主人公。

牧原 宗光 (まきはら むねみつ)

大物政治家で、牧原 一馬や江川 透流の父親。空手の達人でもある。弟子入りしたいといってきた武藤国光の運のよさをみとめ、付き人見習いとした。

牧原 一馬 (まきはら かずま)

江川 透流の異母兄。父親の牧原宗光に空手の相手をして鍛えてもらえる江川 透流にコンプレックスを感じていたが、ある事件をきっかけに普通の兄弟関係に近づく。

集団・組織

警視庁捜査一課 (けいしちょうそうさいっか)

『サイコメトラーEIJI』の登場人物である刑事志摩亮子が所属する組織。殺人犯などの強行犯の捜査を担当している。過去には立花響介や轟省吾らが刑事として所属していた。

リーグ

『サイコメトラーEIJI』に登場する渋谷を拠点とする不良グループ。『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児の友人、江川 透流が率いる。街の見回りなどもし、一般人への犯罪行為はしないため、自警団的役割も担う。情報網を駆使して、志摩亮子らの捜査に協力することもある。

場所

墨田川町 (すみだがわちょう)

『サイコメトラーEIJI』に登場する町。『サイコメトラーEIJI』の主人公、明日真映児が子供のころ住んでいた。明日真映児の祖母や能条 蓮治、武藤国光らが住む。蕎麦屋や個人経営の食堂などが残り下町的な雰囲気がある。再開発プロジェクトに絡み、不動産会社の地上げにあった。

その他キーワード

サイコメトリー能力 (さいこめとりーのうりょく)

『サイコメトラーEIJI』の主人公明日真映児が持つ能力。物体に触れることでその物体に残された過去の記憶の断片を読みとることができる。物体のほか、自分の記憶や人の声からも読み取れる。人に触れると相手の考えなどを読み取ることができる。明日真映児のほか幾島丈二や赤樹宗一郎が持っている。明日真映児に比べ幾島丈二や赤樹宗一郎のほうが能力を使いこなしており、拳銃の弾をよけることもできる。

続編

サイコメトラー

『サイコメトラーEIJI』の続編。人の残留思念を読み取る特殊能力を持つ明日真映児が美人刑事の志摩亮子と共に自らの特殊能力を活かし数々の怪事件を解決していく。「ヤングマガジン」2011年第21・22合併... 関連ページ:サイコメトラー

関連

クニミツの政 (くにみつのまさ)

とある事件をきっかけに日本を変えるべく政治家を目指すヤンキー・武藤国光が、その一歩として政治家浪人の坂上竜馬を新千葉ヶ崎市の市長とすべく奮闘していく政治漫画。同作者の代表作『サイコメトラーEIJI』の... 関連ページ:クニミツの政

でぶせん

原作を安童夕馬、漫画を朝基まさしが手掛けた『サイコメトラー』のサイドストーリーで、同じ2人が執筆を手掛けている。『サイコメトラー』にも登場した、女装癖があるチビデブの無職男、福島満を主人公にした、独特... 関連ページ:でぶせん

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