超級!機動武闘伝Gガンダム

超級!機動武闘伝Gガンダム

テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』の第1話から第11話をコミック化した作品。アニメで総監督を務めた今川泰宏が脚本、キャラクターデザイン協力の島本和彦が作画を担当している。アニメでは熱血とシリアス主体の作風だったが、漫画ではさらにギャグ要素も追加。また戦闘シーンでは大ゴマを惜しみなく使い、迫力と勢いのある表現になっている。『超級!機動武闘伝Gガンダム』はその後、『超級!機動武闘伝Gガンダム 新宿・東方不敗!』『超級!機動武闘伝Gガンダム 爆熱・ネオホンコン!』『超級!機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編』と続く。「ガンダムエース」で2010年9月号から2011年10月号まで連載。脚本は今川泰宏、原作は矢立肇と富野由悠季。

正式名称
超級!機動武闘伝Gガンダム
ふりがな
ちょうきゅう きどうぶとうでんじーがんだむ
原作者
矢立 肇
原作者
富野 由悠季
作者
ジャンル
ロボット
 
ギャグ・コメディ
 
バトル
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概要・あらすじ

ある日、宇宙のコロニーから地球に向かって第13回ガンダムファイトで使用するモビルファイターがそれぞれの故郷に向かって送られ始めた。参加国のひとつであるネオジャパンのドモン・カッシュも自分のモビルファイターを受け取るが、彼にはガンダムファイトより重要な目的があった。

登場人物・キャラクター

ドモン・カッシュ (どもんかっしゅ)

第13回ガンダムファイトのネオジャパン代表ガンダムファイターで、シャイニングガンダムの搭乗者。武術の師匠マスター・アジアから「流派・東方不敗」を学び、免許皆伝の証として「キング・オブ・ハート」の称号を受け継いでいる。マスター・アジアとの修行中に、急遽ネオジャパンに呼び戻され、家族に起きた事件を聞かされ、逃亡した首謀者で自分の兄であるキョウジ・カッシュの行方を追うためにガンダムファイターとなる。

レイン・ミカムラ (れいんみかむら)

ドモン・カッシュの幼馴染。医療知識があってガンダムの整備もでき、ネオジャパンのメンバーとしてドモンをサポートする。ネオイタリアで警察に捕まったり、ネオアメリカでガンダムファイトの約束を取り付けるためにボクシングの試合に乱入するなど、無茶苦茶な行動をするドモンに振りまわれることが多い。またマリアルイゼの狂言誘拐に協力するなど自身も行動を起こすこともある。

キョウジ・カッシュ (きょうじかっしゅ)

ドモン・カッシュの兄。優秀な科学者で、父のライゾウ・カッシュ、母のミキノ・カッシュと共に地球の環境を昔のような状態に戻す研究をしていた。しかし研究で生み出された成果に魅せられていき、徐々に本来の目的を見失った結果、完成したデビルガンダムでコロニー連合や地球を破壊し制圧する計画を立てる。 しかしそれを察知したウルベ・イシカワによって逮捕されそうになると、デビルガンダムに乗って地球に逃亡する。

ライゾウ・カッシュ (らいぞうかっしゅ)

ドモン・カッシュの父。地球保護研究組織「アース・スピッツ」の一員として、汚染されきった地球の自然を復活させる研究を行い、「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の3大理論を確立させる。その理論を組み込んだガンダムを完成させたところでキョウジ・カッシュの事件が発生。ライゾウ・カッシュは事件の責任を負って永久冷凍刑に処される。

ミキノ・カッシュ (みきのかっしゅ)

ドモン・カッシュの母。ライゾウ・カッシュと共同で研究を行う。キョウジ・カッシュの事件の際に、キョウジやライゾウを守ってネオジャパンの軍警察に撃たれ死亡する。

ウルベ・イシカワ (うるべいしかわ)

ネオジャパンのガンダムファイト監督を務める。軍人で階級は少佐。ガンダムファイターとしても世界2位の実力者だが、シャイニングガンダムの真の力を発揮させることはできなかった。キョウジ・カッシュの事件を聞き、母を殺した軍に怒りを見せるドモン・カッシュをシャイニングガンダムの搭乗者に推薦する。そして真相を知るにはガンダムファイトを利用してキョウジを追うしかないとドモンに伝える。

ミカムラ博士 (みかむらはかせ)

レイン・ミカムラの父。ガンダム開発局長官を務め、シャイニングガンダムを開発する。ウルベ・イシカワと共にドモン・カッシュがキョウジ・カッシュを追う計画に協力する。

カラト委員長 (からといいんちょう)

ネオジャパン・ガンダムファイト実行委員会の委員長。ネオジャパンがガンダムファイトで優勝することを何より優先し、不甲斐ない成績のドモン・カッシュをクビにして、ネオジャパンの代表ガンダムファイターを学習型コンピュータに変えようと画策する。

チボデー・クロケット (ちぼでーくろけっと)

第13回ガンダムファイトのネオアメリカ代表のガンダムファイター。コロニーのボクシングチャンピオンで、ガンダムマックスターに乗った時も同じように戦う。地上の貧困街から実力だけで国の英雄までなったためかなりの自信家。ネオアメリカの役人がドモン・カッシュを罠にはめた時は、ドモンを守って素直に自分の国の非を認めるなど、人間としての器の大きい。

シャリー

チボデー・クロケットをサポートするネオアメリカのモビルファイター・メンテナンススタッフの女性。戦況を冷静に分析する。

バニー

ネオアメリカのモビルファイター・メンテナンススタッフの1人で、メガネをかけた女性。ネオアメリカの国防省の役人に催眠術をかけられて、レイン・ミカムラに嘘の情報を伝える役目をやらされる。

ジャネット

ネオアメリカのモビルファイター・メンテナンススタッフの1人。褐色の肌で、黒髪の女性。

キャス

ネオアメリカのモビルファイター・メンテナンススタッフの1人。背中まで髪を伸ばしてた女性。

ファンク・ザップ (ふぁんくざっぷ)

地上のボクシングチャンピオン。チボデー・クロケットの対戦相手だったが、チボデーに会うために会場に潜入したドモン・カッシュを追い出そうとして、トレーナーともども返り討ちにあう。

サイ・サイシー (さいさいしー)

第13回ガンダムファイトのネオチャイナ代表のガンダムファイターで、まだ子供と言える幼さながら少林寺拳法の達人。搭乗機はドラゴンガンダム。地上での少林寺再興を目指して戦う。陽気で人懐っこい性格をしており、料理の腕はプロ級。地球への降下場所がずれたせいで黒龍団に盗まれたドラゴンガンダムを奪回するために、ドモン・カッシュをおだてたりして利用するなど頭もまわる。 無事に奪い返した後はそのままドモンとのガンダムファイトに入った。

恵雲 (けいうん)

サイ・サイシーのサポートとお目付け役と務める少林寺の僧侶。レイン・ミカムラを人質として捉えた状態で、瑞山といっしょに戦闘中のシャイニングガンダムの腕に軽々上がれるほど身体能力が高い。

瑞山 (ずいせん)

恵雲と同じくサイ・サイシーをサポートとお目付け役の僧侶。恵雲と行動を共にすることが多い。奪われたドラゴンガンダムを取り戻すために、ドモン・カッシュを言葉巧みに騙すなど頭も回る。

サイ・フェイロン (さいふぇいろん)

サイ・サイシーの祖父。第4回ガンダムファイトに出場し優勝。第3回優勝者であるネオエジプトのダハールと戦い、勝利を収めている。

ジョルジュ・ド・サンド (じょるじゅどさんど)

第13回ガンダムファイトのネオフランス代表のガンダムファイター。騎士道を重んじ、常に紳士的な姿勢で他人と接する。また祖国ネオフランスを愛しており、姫であるマリアルイゼへの忠誠心は非常に高い。搭乗機のガンダムローズのコクピットには大量のマリアルイゼの写真が表示され、それがジョルジュの戦いの原動力となっている。 ガンダムファイトにおいてもつねに正々堂々を心がけ、目隠しの煙幕やダミー機体を用意して戦うジェントル・チャップマンに激怒した。

レイモンド

ジョルジュ・ド・サンドをサポートする執事。ジョルジュの剣技の師匠でもある。基本的にはジョルジュに従っているが、ジョルジュが慢心した時に苦言を呈する。

マリアルイゼ

気品高く、優雅に振舞うネオフランスの姫。しかしプライベートではジョルジュ・ド・サンドが自分のことを本当はどう思っているかわからないことに癇癪を起こすなど、年相応な一面を見せる。さらにジョルジュの気持ちを知るために、狂言誘拐を実行するなど行動力もある。

アルゴ・ガルスキー (あるごがるすきー)

第13回ガンダムファイトのネオロシア代表のガンダムファイター。搭乗機はボルトガンダム。元は宇宙海賊で、今は囚人としてネオロシアの辺境の街にある極寒の収容所にいる。非常に無口なため、他人からは誤解を受けやすい。大きい体を活かした肉弾戦を得意とする。

バードマン

ドモン・カッシュがネオロシアの収容所で出会った囚人。ドモンの隣の牢屋に入っており、ドモンのことを何かと気にかけて声をかける。その正体はネオロシアに捕獲された自分のガンダムを売り払ったガンダムファイターで、国家に反逆したために国に戻ることもできず収容所に居続ける。そのうちに反抗の気持ちも消えネオロシアに従順となるが、ドモンの行動により昔の心が蘇る。 そしてドモンとアルゴ・ガルスキーのガンダムファイトの混乱に乗じて自分のガンダムを取り戻すことに成功する。

マスター・アジア (ますたーあじあ)

「東方不敗」という異名を持つ凄腕の拳法家。第12回ガンダムファイトの優勝者でもある。ギアナ高地で人食いピューマに襲われているドモン・カッシュを見かけ、ドモンが闘う決意を見せたことでドモンのことを気に入り、のちにドモンを弟子にする。そして免許皆伝と認めるまで成長したドモンに、自身が持つ「キング・オブ・ハート」の称号を受け継がせる。

ミケロ・チャリオット (みけろちゃりおっと)

第13回ガンダムファイトのネオイタリア代表のガンダムファイター。搭乗機はネロスガンダム。ネオイタリアを拠点に活動するマフィアのボスでもある。ガンダムファイトの対戦相手の暗殺やガンダムファイト中の街の破壊などの悪行をくり返す。蹴り技を得意とし、必殺技は衝撃波を蹴りだす「銀色の脚」。ガンダムファイトで自分のガンダムの頭部を破壊され失格となり、これまでガンダムファイターだったおかげで免除されていた罪状により逮捕。 しかし、のちにジェントル・チャップマンの手によって助け出される。

警部 (けいぶ)

ネオイタリアの警察官。子供の頃に汚染された地球に取り残され、宇宙に上がった側が勝手に決めたガンダムファイトを、そしてそれに参加するガンダムファイターを憎んでいる。しかしドモン・カッシュの街のことを考えた戦いぶりを見て考えを改める。

チコ・ロドリゲス (ちころどりげす)

第13回ガンダムファイトのネオメキシコ代表のガンダムファイターで、搭乗機はテキーラガンダム。「地球の美しい海の近くで暮らしたい」という自分と妹ジーナ・ロドリゲスの幼い頃からの夢をかなえるためガンダムファイターを目指していた。ガンダムファイターの候補者の最有力者の1人になるが、ジーナの病気を医者から聞かされ、時間がないため強引な手段でガンダムファイターとなり地球に行くことに成功する。 ガンダムファイトが始まっても居場所がばれて捕まるのを防ぐために、チコはドモン・カッシュを始め、相手ガンダムファイターを闇討ちし続ける。しかしネオジャパンが開発した薬でジーナの病が治ることを知ったチコは、政府関係者に自首するのだった。 それを見た政府関係者はチコをおびき出すために用意したチボデー・クロケットとのガンダムファイトを要請。全力で戦い敗れたチコだったが、ネオメキシコ政府関係者が「チコは死んだ」と政府に報告したため無罪放免となった。

ジーナ・ロドリゲス (じーなろどりげす)

チコ・ロドリゲスの妹。幼い頃から地球の海にあこがれ、近くで暮らすことを夢見るが、コロニー型のウィルスに感染し、余命1年となってしまう。チコがガンダムファイターとなり地球での生活が始まるが、チコが急にガンダムファイターとなったことやガンダムファイト期間の行動を見て、チコの愚かな行為を止めようと努力する。 その後、発作で倒れてしまうが、看病したレイン・ミカムラによりネオジャパンが開発した薬なら完治することが判明する。

アンドリュー・グラハム (あんどりゅーぐらはむ)

第13回ガンダムファイトのネオカナダ代表のガンダムファイター。搭乗機はランバーガンダム。キョウジ・カッシュの親友でもある。元は宇宙ステーションに勤務していたが、土星近くのステーションで働いてた時に、宇宙海賊をやっていたアルゴ・ガルスキーに襲撃され、妻のノーマ・グラハムを殺されてしまう。そのことでアルゴを憎み、アルゴを殺すために生き続けた。 そしてアルゴとガンダムファイトで戦う機会を得たアンドリューは、戦闘中に真実を知ることになる。

ノーマ・グラハム (のーまぐらはむ)

アンドリュー・グラハムの妻。土星近くの宇宙ステーションに勤務中に、宇宙ステーションが襲撃によって破壊され、壊れた壁から宇宙に投げ出され死亡する。

ジェントル・チャップマン (じぇんとるちゃっぷまん)

第13回ガンダムファイトのネオイングランド代表のガンダムファイター。過去に3回連続でガンダムファイトを制覇した実績をもつ。搭乗機はジョンブルガンダム。闘いから離れられない性格で、ガンダムファイトから離れた1年間で精神が壊れる。さらに度重なるガンダムファイトで体はすでにボロボロなため、今は精神強化剤を飲んでいる。 ドモン・カッシュとのガンダムファイトでは精神強化剤を飲まず臨み、ジョンブルガンダムの頭を破壊されて敗れる。

マノン・チャップマン (まのんちゃっぷまん)

ジェントル・チャップマンの妻。チャップマンが心身共に限界でもガンダムファイトを止めないため、チャップマンに精神強化剤を飲ませたり、ダミーガンダムや煙幕の設置を独断で行う。しかし、チャップマンはそれらすべてをマノンがやっていること知っていた。

ダハール

第3回ガンダムファイトにネオエジプト代表として出場し優勝。つぎの第4回にも出場するが、サイ・サイシーの祖父であるサイ・フェイロンに敗れ、搭乗機ファラオガンダム4世が大爆発を起こして死亡する。その後、第13回ガンダムファイトでキョウジ・カッシュによって全身を包帯に巻かれた状態で復活する。第13回ではサイ・サイシーと戦うが、ファラオガンダム4世の頭を落とされてもすぐに復活し闘い続けた。

セイット・ギュゼル (せいっとぎゅぜる)

第13回ガンダムファイトのネオトルコ代表のガンダムファイターで、ミナレットガンダムに搭乗する。レイン・ミカムラの大学時代の恋人。大学では機械工学を専攻し、レスリング部の部長を務める。レスリングの実力を認められ、ガンダムファイターへの進路を勧められる中、闘いの世界にレインを引き込むことに悩む。そしてそれを相談しようと待ち合わせていたが、レインがミカムラ博士の電話により急遽ネオジャパンに戻ってしまった。 そこで2人は別れてしまったが、第13回ガンダムファイトで再会する。再会したセイットはすでにデビルガンダム細胞(DG細胞)に冒されて、時々意識を失って自分の街や身近な人を攻撃する人間となっていた。そしてDG細胞の侵攻が進んだセイットはレインを捕らえてミナレットガンダムに乗り込み、レインを救出しにきたドモン・カッシュと対峙する。 ドモンを圧倒するもののレインによって一時的に意識を取り戻したあいだにレインをドモンに渡し、その後、シャイニングガンダムの攻撃でミナレットガンダムが爆発して死亡する。

集団・組織

コロニー連合 (ころにーれんごう)

地球を捨てて宇宙に上がった国家の集まり。この連合に所属する国が、向こう4年間の主導権を賭けてガンダムファイトに参加する。

アース・スピッツ (あーすすぴっつ)

良識ある科学者たちが国を越えて集まり、「地球をガンダムファイトの舞台にしてはいけない」と話し合った結果、生まれた超国家地球保護研究組織。地球自身が持つ自然治癒力をより増進させ、元の地球に戻すことを目指して活動している。ライゾウ・カッシュもその一員として研究を行う。

黒龍団 (こくりゅうだん)

ネオチャイナで活動する盗賊団。多数のバイクや偶然手に入れたドラゴンガンダムを使って、町を襲って金品の略奪をくり返す。しかしドモン・カッシュを囮に使ったサイ・サイシーの作戦によってドラゴンガンダムを奪われる。そのことを逆恨みしてドモンとサイ・サイシーのガンダムファイト中に乱入するが返り討ちにあう。

場所

ギアナ高地 (ぎあなこうち)

10年前にドモン・カッシュが家族、レイン・ミカムラと訪れた地球上の場所。緑豊かな土地で、ドモンは後に武術の師匠となるマスター・アジアと出会う。さらにマスター・アジアに弟子入りした後はこの地で共に修行を行う。

その他キーワード

シャイニングガンダム

ネオジャパンがミカムラ博士を中心にして、第13回ガンダムファイトのために開発したモビルファイター。ドモン・カッシュがガンダムファイターを務める。登録番号はGF13-017NJ。拳や蹴り技など徒手空拳で戦うことが多いが、棒を使った棒術もできる。必殺技は、光った右手で敵の頭や腕を掴んで破壊する「シャイニングフィンガー」。 また、ドモンの怒りが極限に達すると、肩や脚などが開放されたスーパーモードに移行する。この状態になると通常時よりはるかに膨大なエネルギーを出力できるようになり、シャイニングフィンガーのエネルギーを掌から剣状に放出し、敵に叩きつけるといった荒業も可能となる。

デビルガンダム

ライゾウ・カッシュの「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の3大理論を組み込み、地球の自然回復を目的に作られたガンダム。登録番号はJDG-00X。開発はライゾウとキョウジ・カッシュで行い、当初は「アルティメットガンダム」という名称だった。しかし、キョウジが起こした惨状を見たウルベ・イシカワによって「デビルガンダム」と呼称される。 その後、ウルベが確保しにキョウジたちの研究所に来たことを契機に、キョウジが乗り込んで地球に逃亡する。

ガンダムマックスター

チボデー・クロケットが第13回ガンダムファイトで乗り込むネオアメリカのモビルファイター。登録番号はGF13-006NA。チボデーが得意とするボクシングで戦い、敵の勢いを利用するカウンター攻撃で敵にトドメを刺すことが多い。普段は重装甲をまとっているが、攻めに転じる時は装甲をパージして身軽になり、両肩のパーツをボクシングのグローブのように拳にかぶせる。

スカッドガンダム

チボデー・クロケットの対戦相手のガンダム。全身にミサイルやビーム砲を装備しており、一斉に発射して圧倒的な火力で圧倒する戦法を得意とする。しかしそれらをすべてチボデーに受け流されしまい、攻め手がなくなって接近戦を挑んだところ、チボデーのカウンター攻撃で敗北する。

ドラゴンガンダム

第13回ガンダムファイトでサイ・サイシーが乗るネオチャイナのモビルファイター。登録番号はGF13-011NC。地球降下時の事故でサイ・サイシーから離れた位置に落下し、盗賊団の黒龍団に回収されたためにまともに動けなかった。しかしサイ・サイシーが奪取に成功したあとは、ドモン・カッシュのシャイニングガンダムと互角の勝負をし、ダハールのファラオガンダム4世を圧倒する活躍を見せる。 拳法を主体に戦いながら、腕から炎を噴出したり後頭部から延びる弁髪ソードで死角から攻めるなど攻撃手段も多い。

ガンダムローズ

ネオフランスが作った気品あふれるモビルファイター。第13回ガンダムファイトにてジョルジュ・ド・サンドが搭乗する。登録番号はGF13-009NF。おもな攻撃手段はフェンシングの剣のような刀身が細い剣を使った剣術と、左肩を覆うマントから飛び出す薔薇の花と同じ形の遠隔武器「ローゼス・ビット」による全周囲攻撃。またジョルジュがコクピットにいなくても音声による攻撃も行える。

ボルトガンダム

第13回ガンダムファイトでネオロシアが運用するモビルファイター。搭乗者はアルゴ・ガルスキー。登録番号はGF13-013NR。ネオロシア国内に入った他国のガンダムファイターを拘束し、拷問でガンダムの隠し場所を吐かせた後に回収。そしてガンダムを解析して手に入れた他国の技術をボルトガンダムに転用して強化をくり返しているため、機体性能は高い。 重装甲なうえに、対戦相手を簡単に投げ飛ばせるほどの出力を誇る。さらに肩に収められた鉄球を電磁鎖でつなげてハンマーのように振り回す攻撃手段も持つ。

シェイディングガンダム

ドモン・カッシュの成績に憤慨したカラト委員長が用意したモビルファイター。全身真っ黒な点以外はシャイニングガンダムにそっくり。ドモンのデータを元にした学習型コンピュータが動かしているため、シャイニングガンダムの必殺技であるシャイニングフィンガーやボルトガンダムの投げ飛ばしなど、ドモンが知っている攻撃をくり出してくる。 シャイニングガンダムとの戦いでは終始優勢だったが、ドモンを助けに来たレイン・ミカムラが乗る移動ポッドを攻撃したことでドモンの怒りが頂点に達し、スーパーモードが発動したシャイニングガンダムの圧倒的なエネルギーの前に敗北する。なお、テレビアニメでは登場しない漫画オリジナルの機体である。

ネロスガンダム

ネオイタリアのミケロ・チャリオットが第13回ガンダムファイトで搭乗したモビルファイター。ミケロが生身で戦う時と同じく蹴り技を主体で戦い、必殺技はエネルギーを飛ばす「銀色の脚」。1発目の銀色の脚でシャイニングガンダムに痛手を与えたが、2発目を出す直前にシャイニングガンダムのシャイニングフィンガーによって頭部を破壊される。

テキーラガンダム

第13回ガンダムファイトでのネオメキシコのモビルファイターで、登録番号はGF13-049NM。搭乗者はチコ・ロドリゲス。おもな攻撃手段は手持ちの銛を刺す、肩からサボテンニードルを発射する、帽子を飛ばす。海を愛し、海を知り尽くしているチコなだけに、海を利用した戦法を得意とする。ガンダムマックスターとの戦いでも戦いを優勢に進めていたが、最後はカウンター攻撃をくらって爆発する。

ランバーガンダム

第13回ガンダムファイトでネオカナダのアンドリュー・グラハムが乗るモビルファイター。登録番号はGF13-037NCA。両腕に装着したアックスはブーメランのように投げたり、敵を拘束するなどさまざまな使い方ができる。さらにボルトガンダムに勝るとも劣らないほどの腕力と握力を誇り、締め上げる力は非常に強い。

ジョンブルガンダム

第13回ガンダムファイトでネオイングランドのジェントル・チャップマンが乗るモビルファイター。登録番号はGF13-003NEL。長距離から砲身の長いライフルで狙い撃つ戦法を取る。その狙いは多数射出されたガンダムローズのローゼス・ビットをすべて撃ち落とせるほど正確。しかしその正確さはチャップマンが飲んでいる精神強化剤も影響しており、シャイニングガンダムとの戦いでは精神強化剤を飲まなかったためにチャップマンが禁断症状に苦しみ、頭部を破壊される。

ファラオガンダム4世 (ふぁらおがんだむよんせい)

第3回ガンダムファイトでネオエジプトのダハールが搭乗。第4回ガンダムファイトでダハールが死亡したため、ネオピラミッドにダハールの変わりに埋葬されていた。しかしキョウジ・カッシュのデビルガンダム細胞(DG細胞)の力で蘇ったダハールが乗って、第13回ガンダムファイトではドラゴンガンダムと戦う。DG細胞の自己再生により頭部や腕が吹き飛んでもすぐに再生していたが、ドモン・カッシュのキョウジへの怒りでスーパーモードになったシャイニングガンダムによって消滅する。 登録番号はGF4-001NE。

ミナレットガンダム

第13回ガンダムファイトでネオトルコのセイット・ギュゼルが乗るモビルファイター。登録番号はGF13-052NT。曲刀で斬りつけたり、レスリングの技を駆使して戦う。セイットと同じくミナレットガンダムにもデビルガンダム細胞(DG細胞)がかなり侵食しており、コクピットには数え切れないほどのコードのようなものが発生している。 またDG細胞の自己再生によって腕が切り落とされても一瞬で修復する。最後はシャイニングガンダムのシャイニングフィンガーに頭部を掴まれて爆発した。

モビルファイター

ガンダムファイトで使用される巨大ロボットの総称。外見はさまざまだが、人型のものが多い。各国の著作物として登録される。ガンダムファイターがコクピットで粘着性のある物質を肉体に装着すると、ガンダムファイターと同じ動きをモビルファイターがする。またモビルファイターが受けたダメージはガンダムファイターにダイレクトに伝わるという特徴がある。

ガンダムファイト

4年に1度、地球を舞台に開催される大会。宇宙の各国の代表者が「ガンダム」と呼ばれるモビルファイターに乗って戦い、最後まで勝ち残った国が次のガンダムファイトまで主導権を握れる。汚れきった地球を捨てて宇宙に上がった人々が勝手に決めたもののため、地球に取り残された人はガンダムファイトを憎んでいることが多い。

ガンダムファイト国際条約 (がんだむふぁいとこくさいじょうやく)

ガンダムファイトのルール。基本的なものは以下の7つ。第一条 頭部を破壊された者は失格となる(補足:試合中の過失によるガンダムファイターの殺傷は認められる)。第二条 相手のコクピットを攻撃してはならない。第三条 破壊されたのが頭部以外であれば、何度でも修理し、決勝リーグを目指すことができる。第四条 ガンダムファイターは己の「ガンダム」を守りぬかなくてはならない。 第五条 一対一の闘いが原則である。第六条 国家の代表であるガンダムファイターは、その威信と名誉を汚してはならない。第七条 地球がリングだ!(補足:「ガンダムファイト」によって地球上の建造物を破壊しても罪を問われることは無い)。

ガンダムファイター

モビルファイターに乗ってガンダムファイトを戦うパイロットのこと。各国1人ずつ登録され、登録後の変更はできない。モビルファイターはガンダムファイターの能力が大きく影響するため、ガンダムファイターは「最強」と呼ばれる者たちの中からさらに厳選される。

デビルガンダム細胞 (でびるがんだむさいぼう)

ライゾウ・カッシュの「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の3大理論を組み込み、デビルガンダムを構成する金属。金属でありながら有機物と結合する性能があり、細胞分裂をくり返して増殖する。そして潜伏期間を経て皮膚が金属化し、それが脳にまで達すると殺戮と破壊の衝動に動かされ他者を攻撃し続ける。さらに攻撃されたものまでデビルガンダム細胞に侵された状態で復活する。 この一連の流れでデビルガンダム細胞がどんどんと増殖していく。

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