アンゴルモア 元寇合戦記

アンゴルモア 元寇合戦記

鎌倉時代末期の対馬を舞台に、元寇と闘う朽井迅三郎達を描いた歴史アクション。2018年テレビアニメ化。

正式名称
アンゴルモア 元寇合戦記
ふりがな
あんごるもあ げんこうかっせんき
作者
ジャンル
アクション
 
時代劇
 
その他歴史・時代
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
全10巻完結
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概要・あらすじ

文永11年(1274年)秋。後に「世界を滅ぼす大王」(アンゴルモア)の出づる地と呼ばれるモンゴル(蒙古)から侵略の手が近づく対馬。嵐の中を、この対馬に向かう流人船があった。罪人としてこの船に乗っていた元御家人の朽井迅三郎は、義経流兵法で船内の混乱を押さえた。どうにか対馬に着いた流人達を、御家人の宗助国の娘、輝日姫が出迎え、宴席をもって歓待する。

しかしその場で輝日姫から、流人達は対馬を防衛するため遣わされたということが告げられた。その晩、輝日姫は何者かに連れ去られる寸前、朽井迅三郎によって助けられる。朽井迅三郎は、名越家と二代にわたって親交があった。名越家は執権を司る北条家の分家だったが、御内人の大蔵頼季によって謀反の疑いを課せられ討伐を受けた。この時、名越家に加担した朽井迅三郎は捕えられ、対馬に流されたのだった。

流人となった朽井迅三郎は輝日姫の依頼を受け、蒙古軍から対馬を守る戦いに臨む。実戦に長けた朽井迅三郎は残された対馬軍をまとめ、積極的に攻めに転じる。寡兵ながら夜襲を成功させ、敵に一矢報いることができたが、最新の火薬兵器などで武装した蒙古の大軍が迫る。

登場人物・キャラクター

朽井 迅三郎 (くちい じんざぶろう)

左目に傷がある若い武士。謀反の疑いを課された名越家に加担たため、御内人の大蔵頼季に捕えられ対馬に流された。対馬島主の宗助国の娘である輝日姫から、蒙古軍と戦うよう言い渡され、宗助国が開いた軍議に参加。遠慮の無い物言いで一度は排除されるが、対馬を訪れていた鎮西奉行職、少弐景資からの願いもあって宗助国の軍に参戦。 宗助国から平知盛の鎧を譲られ、 蒙古軍と戦う。佐須で宗助国が戦死してからは混乱する武士や島民達をまとめ、戦いを先導する。源義経が始祖という義経流兵法の使い手で、敵に対しては鬼神のような戦いを見せ、軍略にも長けている。 一方で島民達と即座に打ち解ける人柄も持ち合わせている。

輝日姫 (てるひひめ)

長い黒髪の女性。初登場時17歳。対馬島主の宗助国の娘。左目の下に泣きぼくろがある。罪人達が見惚れるほど美しい容姿。流されてきた朽井迅三郎、鬼剛丸らを出向かえ、蒙古と戦って対馬のために死んでほしいと伝える。武士の娘であることを自覚し、努めて冷静に、また勇敢に振舞っているが、陰では殺生を嫌い不安に苛まれている。 安徳天皇の曾孫にあたるため、実の父の宗助国からも「輝日姫様」と呼ばれていた。父の宗助国が討ち死にした後、中心となって蒙古軍に立ち向かう朽井迅三郎に次第に惹かれていく。

鬼剛丸 (おにたけまる)

巨体で粗暴な男性。伊予で暴れまわる海賊だったが、朽井迅三郎に捕らえられた。2年間牢獄に入れられた後、対馬に流されるが、その船で罪人となっていた朽井迅三郎と再会する。一時行方が分からなくなるが、佐須で蒙古軍と戦う朽井迅三郎達のもとに長嶺判官と共に現れ、以後共に戦う。 蒙古軍副元帥の劉復亨と互角に渡り合う怪力の持ち主。

宗 助国 (そう すけくに)

実在の歴史上の人物、宗助国がモデル。白く長い髭をたくわえた老人。少弐家の地頭代をつとめ、実質的な対馬の島主。酔うと九州での合戦の自慢話ばかりしている。輝日姫の父だが、彼女を「輝日姫様」と呼ぶ。蒙古軍が迫る中の軍議に現れた朽井迅三郎に体面を潰され、一度は追い出すが、蒙古軍の先鋒である高麗軍との戦いで朽井迅三郎に先祖、平知盛の鎧を渡す。 高麗軍との戦いでは一時優位に立つものの、形勢を逆転され息子の宗右馬次郎と共に壮絶な討ち死にをした。後に「佐須の軍神(いくさがみ)」と称される。

阿比留 弥次郎 (あびる やじろう)

宗助国に仕える武士。流人の身で蒙古軍との戦に参戦する朽井迅三郎に反感を持っていた。宗助国の養子格で、宗助国が討ち死にした後は本来指揮を執るべき立場だったが、なす術なく朽井迅三郎に主導権を渡す。

貝谷 権太郎 (かいたに ごんたろう)

対馬島主の宗助国に仕える武士。逞しく大きな体躯で、幼馴染の鹿乃と共に輝日姫の衛士を務めている。島民達と即座に打ち解ける朽井迅三郎の意外な一面を見ている。宗助国が討ち死にした後は、輝日姫に従って朽井迅三郎達に合流し、共に蒙古軍と戦う。

少弐 景資 (しょうに かげすけ)

実在の歴史上の人物、少弐景資がモデル。右頬に古傷のある切れ長の目の男性。鎮西奉行職を務める御家人。九州の幕府軍を統括する。旅の僧の姿で対馬に流された朽井迅三郎の前に現れる。蒙古軍との戦いのために3000人の援軍を出すことを決め、その軍勢が対馬に着くまでの7日間、対馬を守るよう朽井迅三郎に依頼する。

白石 和久 (しらいし かずひさ)

口の周りに髭を生やした逞しい男性。かつては地頭だったが対馬に流される。蒙古軍との戦いで宗助国が討ち死にした後、同じく流人の男衾三郎、阿無志、導円、火垂と共に朽井迅三郎に合流し、参戦する。馬上での戦いでは無類の強さを発揮する。朽井迅三郎の強さを認めているものの、その戦い方に危うさを感じ取っている。

阿無志 (あむし)

小柄で髪の毛を頭頂部で結んだ男性。対馬に流された流人の1人。蒙古軍との戦いで宗助国が討ち死にした後、同じく流人の男衾三郎、白石和久、導円、火垂と共に朽井迅三郎に合流し、参戦する。身軽で目が利き、偵察に活躍する。

長嶺 判官 (ながみね はんがん)

白く長い髪、左目の横に刺青を入れた男性。刀伊祓(防人の末裔)の中心人物。壇ノ浦の戦いで入水したはずの安徳帝に仕えているという。佐須で夜を明かす朽井迅三郎、輝日姫の前に、鬼剛丸と共に現れる。蒙古軍との戦いで朽井迅三郎に加勢するが、敵か味方か判然としない。

金 方慶 (きん ほうけい)

実在の歴史上の人物、金方慶がモデル。高麗軍大将(都督使)。 対馬侵攻の指揮を執る。朽井迅三郎達に息子を殺されている。朽井迅三郎達の夜襲を受けるが全く動じず、音で敵勢を判断し指示を下す。上官にあたる劉復亨には表向き従いながらも反感を持っている。

劉 復亨 (りゅう ふくこう)

実在の歴史上の人物、劉復亨がモデル。蒙古軍副元帥(東征左副都元帥)。勇猛で名高い女真族の出身。高麗軍に夜襲を仕掛けた朽井迅三郎達にわずか2人の衛士と共に攻め込み、鬼剛丸、朽井迅三郎と斬り結ぶ。後に博多に上陸し、日本軍を翻弄する。

ウリヤンエディ

蒙古軍千戸将軍。別働の支隊を率いて対馬の本拠地、国府に侵攻する。佐須での戦いを終え、阿比留弥次郎らと合流した朽井迅三郎が地形を利用した戦法で応戦するのに対し、火器を使って攻め込む。仲間を守ることを何よりも重んじ、兵士達の信頼が厚い。

火垂 (ひたり)

円形の紋が入った細長い帽子を被った男性。対馬に流された流人の1人。蒙古軍との戦いで宗助国が討ち死にした後、同じく流人の男衾三郎、白石和久、阿無志、導円と共に朽井迅三郎に合流し、参戦する。淡々としているが目は鋭い。弓の達人。

書誌情報

アンゴルモア 元寇合戦記 全10巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2015-02-10発行、 978-4041027837)

第2巻

(2015-03-10発行、 978-4041027844)

第3巻

(2015-06-26発行、 978-4041033982)

第4巻

(2015-10-26発行、 978-4041033999)

第5巻

(2016-02-26発行、 978-4041039366)

第6巻

(2016-08-26発行、 978-4041044070)

第7巻

(2017-03-10発行、 978-4041044094)

第8巻

(2017-08-26発行、 978-4041044100)

第9巻

(2018-03-26発行、 978-4041065587)

第10巻

(2018-08-25発行、 978-4041065594)

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