デストロ246

デストロ246

現代の日本を舞台に繰り広げられる、女子高生の殺し屋同士の戦いを描いたガンアクションバイオレンス漫画。殺し屋、暴力団、情報機関、それぞれの思惑が交錯するさまを描く。超人的身体能力を持つ女子高生暗殺者たちの活躍を主体とし、男性キャラはほぼ100%使い捨ての殺され役でしか登場しないことが特徴。同作者の漫画『Ordinary±』の主人公的場伊万里がレギュラーで登場する、実質的な続編作品でもある。

正式名称
デストロ246
ふりがな
ですとろにーよんろく
作者
ジャンル
バトル
レーベル
サンデーGXコミックス(小学館)
巻数
既刊7巻
関連商品
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概要・あらすじ

若き実業家、透野隆一は犯罪組織に妻と子供が殺され、復讐を目論んでいた。愛する妻子の敵討ちのために、透野は南米の麻薬マフィアから2人の無名の殺し屋を雇い、それぞれに透野藍透野翠という名前を与えた。透野の命により、暴力団や殺し屋組織を無差別に襲撃していく藍と翠だったが、ある日、女子高生の暗殺者、的場伊万里と出会う。

超人的な殺人センスと運動能力を見せた伊万里に、藍と翠の2人の戦闘狂は段々と興味を持つようになる。間もなくして藍、翠、伊万里の三人は、横浜の暴力団万両組の跡取り娘万両苺とその側近の二人の殺し屋に出会い、少女達の思惑と殺しの刃は複雑に絡み合っていく。

登場人物・キャラクター

的場 伊万里 (まとば いまり)

同作者の『Ordinary±』の主人公でもある。背が非常に小さく、小学生に間違われることもあるほど。西東京総合学園に通う女子高校生の殺し屋。学校に通いつつも、文部省教育施設特査という裏の仕事を引き受けている。組織から闇雲に与えられる仕事を淡々とこなしていくが、現在の「殺し屋」の仕事に意味を見出すことができず、「普通の女子高生」として生きることを、密かに願っている。 殺し屋梟として中国の犯罪組織に育てられたことから、あらゆる戦闘技術に長けており、また洗脳を施されているため、リミッターを外すことによって超人的な運動能力を発揮することができる。懐中時計を常に所持しているが、本人はその存在に気づいておらず、無意識下で暗殺のスイッチとして機能している。 武器はサプレッサー付きのベレッタM92とカランビットナイフを主に使用している。

美濃 芳野 (みのう よしの)

茶髪のショートで関西弁の女性。闇医者を稼業としており、正規の病院では受け付けてもらえないような、裏社会で生きる人々の治療を受け持っている。的場伊万里の上司である仙崎からは伊万里の監視役を任されている。伊万里は彼女を姉のように慕っており、怪我がなくとも度々彼女の部屋へ赴いていた。 命を狙われるようになってからは、伊万里のすすめで伊万里と同棲することになった。殺し屋稼業から逃れることのできない伊万里を心配しており、彼女にかけられた洗脳を解く方法を模索している。

透野 藍 (とうの あい)

透野隆一から雇われた2人の殺し屋の片割れ。髪型は茶髪ロングで、いつも口角を上げており、ヒョッヒョッという奇妙な笑い声を発する。性格は少々おちゃらけ気味で、饒舌。幼いころは、南米で下から数えて二番目ほどの貧乏だったが、殺しの訓練と洗脳を受けて、現在は主人に忠実な殺し屋として生きている。パスコードが設定されており、そのコードを呼ばれない限り、主人としての権限を獲得することはできない。 主人が変わった後は、たとえ前主人の所有物や前主人自身だとしても、現主人の命令に絶対的に従う。同族の匂いを嗅ぎつけると、街中でもお構いなしに武器を取り出して戦いを始めるほどの戦闘狂である。武器はグロックを主に使用している。

透野 翠 (とうの すい)

透野隆一から雇われた2人の殺し屋の片割れ。髪型は黒髪ショートで、丁寧語で話す。透野藍に比べると多少は大人しい性格をしているが、キレやすく殺し屋としての凶暴性は確かである。藍と同じく幼いころは、南米で下から数えて二番目ほどの貧乏だったが、現在は殺し屋。武器はH&K G36、SIG SAUER P226を主に使用している。

透野 隆一 (とうの りゅういち)

レストランチェーン「トーノフーズグループ」を経営する男性。犯罪組織に妻子を毒殺されてからは、その復讐に身をやつしており、南米のマフィアボス・ディアスから2人の殺し屋を多額の金で買い取り、それぞれ透野 翠、透野 藍と名前を与えた。2人には、妻子を毒殺した真犯人の抹殺を命じており、彼の死後もその遺志は継がれることとなる。 暗殺のためだけに、500億もの大金を用意し翠と藍に与えている。

万両 苺 (まんりょう いちご)

ひときわ鋭い目つきをしたショートボブの女子高生。右手には親指以外の全ての指にシルバーの指輪をはめている。普段は堅気の人間として私立聖モシカ女子高に通っているが、麻薬と売春の斡旋を得意とした暴力団、万両組の跡取りという裏の顔を持っている。現役女子高校生ながらも非常に強い権力を持っており、実質の組長と言ってもよい。 体術や射撃と言った戦闘能力は一切持たないため、普段は市井蓮華と佐久良南天に護衛を任せている。しかし、いざとなれば得意の毒殺で自ら手をかけることもある。利発で高いカリスマ性を持ち、人の顔と声が一致したら二度と忘れないと言う超人的な記憶力の持ち主。

市井 蓮華 (いちい れんか)

万両苺の側近の殺し屋。女子高校生。金髪碧眼の少女で、大きな髑髏の髪飾りで髪を後ろにまとめている。ロシア系のハーフだが、本人は日本人を自称している。レズビアンで、苺と佐久良南天とは度々性行為を繰り返している。ナイフを使った戦闘を得意とし、人体をマチェットで切り飛ばすほどの鋭いキレとスピードのあるナイフ捌きを見せる。 殺しの達人を父に持ち、強敵としのぎを削る際には、父親の強さを引き合いに出すことが多い。

佐久良 南天 (さくら なんてん)

万両苺の側近の殺し屋。女子高校生。背中まで伸ばしたロングヘアと端整な顔立ちで胸も豊満だが、服を脱げば驚くほど筋肉質な体つきをしている。武器商人の父の下に生まれ、幼い頃から武器の持ち運びを手伝っていたため、人並み外れた腕力を持っている。その強さは、大の男を軽々と持ち上げ、体格を上回る格闘家を拳で沈めるほど。 レズビアンで、苺と市井蓮華とは度々性行為を繰り返している。武器はナイツ PDWを主に使用している。

梅花 (まいか)

万両苺の手下で情報収集担当。女子高校生。特にこれと言った戦闘能力も身体能力も持ち合わせておらず、ほかの登場人物たちに比べると至って一般的な少女であるが、万両組の一員と言うだけあって、人の生死に関して極めて冷徹な側面を持っている。戦闘ができないため、何かと身の危険にさらされることが多い。

綾瀬 せつな (あやせ せつな)

神奈川県警のトップを父に持つ、「聖モシカ・インターナショナルスクール」の生徒会長。表社会では清純で真面目そうな装いをしているが、裏では高級売春組織アンバークイーンを経営しており、闇社会に深く通じている。父親同士のつながりで、万両苺とは幼馴染。常に上に立つ人間である苺に羨望と嫉妬の感情を抱いており、苺を陥れて、万両組のシマを乗っ取る計画をマリアの協力のもとに実行する。 ヘビースモーカー。

マリア

金髪で眼鏡をかけたボーイッシュな女子高生。綾瀬せつなとともに聖モシカ・インターナショナルスクールに通う。せつなの護衛と高級売春組織アンバークイーンのトラブル解消のために万両苺が用意した殺し屋。トラブル解消の方法は手荒で、バイクでドアを突き破りそのまま客を殺害したこともある。 せつなを王と称し、忠誠を誓っている。父はアメリカ海軍ネイビーシールズ隊員。

沙紀 (さき)

巨乳美人。首都圏でトップクラスの実力を持つ女性の殺し屋。銃、体術、毒、それらすべて使いこなし、確実に暗殺を成功させる。流れるようなロングヘアーをしているが、実はウィッグであり、元々の髪はショートヘアである。ただ任務を遂行するだけでは物足りず、常に“派手で楽しい”出来事を求めている。殺し屋とは思えない子供のような無邪気な性格をしているが、殺しに関しては非常に冷酷で残忍。 武器はH&K MP7を主に使用している。

蝶子 (ちょうこ)

長い前髪をだらんと垂らし眼鏡をかけた女性。いくつものモニターとパソコンを駆使して、街の様子や殺し屋達の動向を監視している。また、殺し屋達の携帯番号番号を調べ上げ一斉に連絡するなど、ハッキング能力にも長けているようである。マンションの一室で沙紀と同棲しており、彼女にさまざまな情報を与える。

蛍田 みのり (ほたるだ みのり)

黒髪ロングに穏やかな表情をした女性。警視庁生活安全部少年事件課の女刑事。的場伊万里とは今までに何度か遭遇しており、面識がある。無意識のうちに殺し屋を集めてしまうと言う超能力にも近いジンクスを持っており、女子高生の殺し屋達を、正体も知らないまま一堂に集めては、険悪なムードを作り出している。 裏の世界とは一切かかわりを持ってなさそうな真面目で純真無垢な性格を。

一ノ瀬 葉子 (いちのせ ようこ)

西東京総合学園に通う女子高生。的場伊万里と同学年。コンピュータに精通しており、学校中の電子ロックをハッキングして解除することができるほど。また、脳医学を独自に解釈できるほど頭が良い。そのため、学校では孤立しており、勉強もつまらないと感じている。デジタルドラッグホログラムを作成したことによって、麻薬密売グループから命を狙われるようになる。

紅雪 (べにゆき)

白髪でショートボブの少女。殺し屋業界では名の知れたCIA所属の殺し屋。自分で自分を「紅雪サマ」と呼ぶ傲慢な性格で、殺し合いの最中であっても口数が多い。変装が得意で、外見から声色まで本人そっくりに化けることができる。しかし、ある程度の実力を持った殺し屋の場合はすぐにバレてしまう。中国の犯罪組織に、殺し屋白頭鷲として育てられた過去を持つ。 武器はロングバレルのデザートイーグルを主に使用。

関連

Ordinary± (おーでぃなりーぷらすまいなす)

高橋慶太郎のデビュー作である殺し屋家業を営む女子高生の孤独な戦いを描いたガンバトルアクション。講談社「アフタヌーンシーズン増刊」2002年第11号から第14号にかけて連載されたが、雑誌が休刊となったた... 関連ページ:Ordinary±

デストロ016 (ですとろぜろいちろく)

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書誌情報

デストロ246 7巻 小学館〈サンデーGXコミックス〉

第1巻

(2012-10-19発行、 978-4091573254)

第2巻

(2013-05-17発行、 978-4091573483)

第3巻

(2013-12-19発行、 978-4091573650)

第4巻

(2014-07-18発行、 978-4091573834)

第5巻

(2015-02-19発行、 978-4091574084)

第6巻

(2015-10-19発行、 978-4091574282)

第7巻

(2016-06-17発行、 978-4091574497)

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