銀と金

銀と金

裏社会のフィクサーで主人公の平井銀二ともう一人の主人公森田鉄雄が、仲間と共に欲望が交錯する世界の深みへと身を投じていく。1996年以降、休載となっている。

正式名称
銀と金
ふりがな
ぎんときん
作者
ジャンル
ギャンブル・賭博
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概要・あらすじ

裏社会のフィクサーで主人公の平井銀二は、もう一人の主人公森田鉄雄を見初め、裏の世界に引き込む。平井銀二は自分の後継者として森田鉄雄を成長させていき徐々に彼に絶大な信頼を寄せるようになっていく。

登場人物・キャラクター

平井 銀二 (ひらい ぎんじ)

『銀と金』の主人公で、「銀王」の異名を持つ裏社会のフィクサー。知識や人脈、膂力など、あらゆる面での卓越した能力を持つ。有力な政治家を金の力で支配し国の経済界を我が物にすることを最大の野望としている。もう一人の主人公森田鉄雄を後継者として育てる。一時は引退を決意したが河野洋一との勝負で「何者かが自分を引き止めた」と感じ、引退を撤回する。

森田 鉄雄 (もりた てつお)

登場時の年齢は20歳。日雇いの仕事やギャンブルなどでその日暮らしの毎日を送る素寒貧であったが、もう一人の主人公平井銀二に見初められ後継者として育てられる。どんな状況でも冷静さを失わず機転を利かせ勝ち抜き、銀二たちにはない損得を超えた感性、類まれなる強運を併せ持つ。銀二に憧れて「銀を超える金と呼ばれる男になりたい」という野望を抱く。 神威家との戦いで神威勝弘と吉住邦男を救えなかったとをきっかけに、裏の社会から足を洗う。

安田 巌 (やすだ いわお)

『銀と金』の登場人物で銀二の仲間。警察庁OBで、元刑事部捜査2課の巡査部長。メンバーの中でも特に森田を信用している描写が多く、人間味が強い。西条とのポーカー戦において外ウマに乗る。

巽 有三 (たつみ ゆうぞう)

『銀と金』の登場人物で銀二の仲間。元毎朝新聞新聞記者。情報収集で銀二をサポートする。無精髭とサングラスが特徴。

船田 正志 (ふなだ まさし)

『銀と金』の登場人物で銀二の仲間。東京地検特捜部の元検事で、企業を相手にするブローカー。釣り上がった目に眼鏡、オールバックの長い髪が特徴。

川松 良平 (かわまつ りょうへい)

競馬狂で400万もの借金を負っていた21歳の青年。競馬勝負から銀二の仲間に加わる。民政党総裁・河野の息子と瓜二つだったことから銀二がある秘策を思いつき、実行に移す。

土門 猛 (どもん たける)

帝日銀行頭取。癒着の現場を銀二に押さえられ、当初は銀二たちと敵対するが、互いに信頼し合い有力な協力者となる。

伊沢 敦志 (いざわ あつし)

民政党最大派閥・竹本会のナンバー2。土門猛の娘の夫である海堂正行によって捕らえられた銀二を救出するため、森田から力添えを頼まれる。銀二からは「この国の頂点に上りつめる男」と評される。

有賀 研二 (ありが けんじ)

見た目はこれといって特徴もない普通の男だが、7件の連続殺人事件を起こした猟奇殺人鬼。逃亡中に暴力団員が捕らえ、警察と取引されるはずであったが、軟禁中に武器を奪い組員5人を殺害し逃亡を図る。森田が有賀に襲われ怪我を負うが、駆けつけた銀二に取り押さえられる。

中条 明夫 (なかじょう あきお)

『銀と金』の登場人物で画商。若い頃に見たセザンヌの絵に心を打たれて以来30年、セザンヌの絵なら本物と贋作を見分けられると豪語する。森田の仕掛けた勝負「金の橋」に挑戦するも敗北、4億円を失うこととなる。その後は心神耗弱状態となり、「金の橋」で森田と組んだ川田の操り人形となってしまった。

西条 進也 (さいじょう しんや)

西条建設の御曹司。不動産会社社長の長男・有田と薬品会社社長の長男・岡部と組み、イカサマのポーカーで若い女性と勝負し、金と体をほしいままにしていた。森田との対決では自分のイカサマを逆手に取られ敗北し9億を失う。その後残った金を元手に蔵前と麻雀で勝負するも完敗してしまい、破滅した。 敗北で背負った負債は父親に肩代わりしてもらった様子。

蔵前 仁 (くらまえ ひとし)

日本を代表する一大企業グループ誠京の会長。政治家を招いたギャンブルパーティーを開き、負けても低金利の借用証で済ませ、企業に有利な政策に応えれば請求しないという方法で政治権力と癒着する。支払いができない者は地下牢に閉じ込め、破滅していく姿を見るのを愉悦としている。森田、銀二と特殊ルールの「誠京麻雀」で対決、圧倒的な麻雀の腕前と資金で圧倒するが、銀二が考え出した作戦を森田が成功させ敗北する。

神威 秀峰 (かむい ひでみね)

『銀と金』の登場人物で、莫大な財産を持つ神威家の7代目家長。85歳とは思えない運動能力、頭の切れを持つ。自身と家のためなら息子たちを殺すことを厭わない狂気を持つ。5人の息子を子供の頃から競争させ、出来が悪いと差別し虐待を行った結果、凄惨な復讐劇を生んだ。また森田が裏社会から引退する原因となった張本人。

河野 洋一 (こうの よういち)

民政党総裁で、農産族(農産省に救う政治家)のボス。次期内閣総理大臣の座を狙い、銀二と300億の競馬勝負を行う。自身が牛耳る競馬界の権力を使い勝負を有利に進めるが、銀二の策略により敗北した。

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