鍵人 -カギジン-

鍵人 -カギジン-

「鍵人」と呼ばれる不思議な能力を持った少年による、ガッビア帝国への反逆を描いたSFファンタジー作品。舞台は鍵人によって一度崩壊を迎えた近未来であり、独自の生態系が構築されている。「週刊少年ジャンプ」2009年33号から50号にかけて連載された作品。

正式名称
鍵人 -カギジン-
ふりがな
かぎじん
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

ガッビア帝国の軍人チルダ・ポートマンは、元老院議長のデジャニラ・レオニダスから脱獄死刑囚「58番」の行方を探すとともに、彼を処刑するよう依頼を受ける。しかしその途中、大砂海にてチルダが率いる部隊は砂嵐に遭遇。その後、チルダが目を覚ましたのは「サルベージ団」と呼ばれる砂漠を行き来する一団の乗る船の中であり、彼女を助けたのはあろうことか脱獄死刑囚「58番」の少年ツバメだった。

しかしツバメの粗野ながら優しい性格から、チルダは彼が死刑囚であることに疑いを持つ。そんな中、チルダとツバメの前に、チルダとともに脱獄死刑囚「58番」処刑の依頼を受けていた軍人デネブが現れる。「鍵人」と呼ばれる特殊能力者であるデネブは、ツバメの処刑の他にも秘密裏にチルダの抹殺をも依頼されていたのであった。

その圧倒的な力を前に手も足も出ないチルダだったが、ツバメの助けを得てデネブを撃退。この一件によりガッビア帝国に裏切られたことを知ったチルダは、ツバメとともに反逆を誓う。

登場人物・キャラクター

ツバメ

サルベージ団の船長を務める少年で、鍵人の1人。逆立った黒髪と前髪の一部が白くなっているのが特徴で、チルダ・ポートマンからは「悪人顔」と評されている。粗野で荒っぽい性格だが義に厚く、困っている人を見過ごせない。その正体はガッビア帝国に囚われの身となっていた脱獄死刑囚「58番」で、7年前の事件から行方をくらませていた。 しかしデジャニラ・レオニダスによりその行方を捕捉され、彼の指揮する軍隊によって追われている。脱獄死刑囚「58番」と呼ばれる前はガッビア帝国の王宮に住んでいたことがあり、現在の皇帝であるアルデバラン・ドミティアヌス・ガッビアとも面識がある。鍵人としての能力は高く、所持している「断空」の鍵によって高い攻撃力を誇る。 反面、剣の腕前は大したことなく素人同然である。鍵人としてはまだまだ成長途上にあり、同じく鍵人であるアスラとの戦闘で新たな能力「弐ノ型・“無刀”風車」に目覚めるなど、戦いの中で大きく成長していく。

チルダ・ポートマン (ちるだぽーとまん)

ガッビア帝国の女性軍人。部下とともに、脱獄死刑囚「58番」を捕らえるため潜伏先とされている大砂海を訪れる。浅黒い肌に短い黒髪の男勝りな性格で、言葉遣いもきつい口調を用いることが多い。義に厚くその言動は正義に基づくものであり、独裁政治を敷くデジャニラ・レオニダスには反感を抱いていた。脱獄死刑囚「58番」ことツバメに命を助けられ、彼が悪人でないことを確認した後はデジャニラに反旗を翻し、ツバメと行動をともにするようになる。 剣の扱いや格闘技術に長けており、細身でありながら巨漢の男を圧倒するほどの強さを誇る。

デジャニラ・レオニダス (でじゃにられおにだす)

ガッビア帝国の元老院議長で、現在の帝国を牛耳っている男性。白髪で切れ長の目、額にある傷が特徴。鍵人の力を使い、帝国による支配を大陸全土に拡大して、世界を意のままに操ろうという野心を持っている。目的のためなら手段を選ばず、鍵人を生み出すための実験で多くの命を犠牲にしている。実は彼自身も鍵人で、所持している「運命と因果」の鍵によって「不老」の力を得ており、少なくとも約2000年前から生存が確認されている。

デイビット・ルーラー (でいびっとるーらー)

デジャニラ・レオニダスの側近で、「運命と因果」の鍵を所持している鍵人。素顔を隠し、身体をマントで包んでいるため性別不明。ツバメの放つ「絶刀空閃」によって真っ二つにされて死亡した後、「運命と因果」の鍵はニコ・ルーラーに引き継がれる。

ニコ・ルーラー (にこるーらー)

デジャニラ・レオニダスの側近で、「運命と因果」の鍵を所持している鍵人。素顔を隠し、身体をマントで包んでいるため性別不明。ツバメによって殺されたデイビット・ルーラーの代わりとして「運命と因果」の鍵を引き継いだ。

アルデバラン・ドミティアヌス・ガッビア (あるでばらんどみてぃあぬすがっびあ)

ガッビア帝国の皇帝を務めている黒髪の幼い少年。まだ子供であるためデジャニラ・レオニダスに権力のすべてを奪われており、傀儡の皇帝となっている。ツバメとは幼い頃に一緒に授業を受けた親友で、彼を「ツバメ兄ちゃん」と呼び、慕っている。

シリウス

ガッビア帝国の軍人で、鍵人部隊の隊長を務めている男性。鍵人の1人。黒髪で顎鬚を生やし、目の下に大きな隈がある他、いつもコート姿で葉巻を吸っている。何かと問題行動の多い鍵人部隊のことで、頭を悩ませている。チルダ・ポートマンの幼なじみであることから、彼女の身を案じて帝国に盾突かないようにと忠告した。鍵人としての能力は不明。

アスラ

ガッビア帝国の軍人で、鍵人部隊に所属する鍵人の少年。逆立った白髪で鋭い目つきをしている。自己中心的な性格の持ち主で、戦いを好む狂人。鍵人でありながらガッビア帝国に反旗を翻すツバメに興味を持ち、戦闘を仕掛ける。ツバメによって傷をつけられたことから彼をライバルと認定した。「死」の鍵を所持し、「武」においては最強の鍵人であると称されている。 背中に「鍵穴」があるため、鍵武威を使う際はニクスの助けを借りなければならない。

ニクス

アスラに従僕する女の子の姿をした手のひらサイズの小さな妖精。無邪気で素直な性格。アスラを信奉しており、彼のことは「アスラ様」と呼んでいる。背中に「鍵穴」があるアスラのために「鍵を開ける」役目を担っている。しかし小さな身体であるため、鍵を開ける際はその大変さからアスラに文句を言うことも多い。

カフ

ガッビア帝国の軍人で、鍵人部隊に所属する鍵人の少年。短髪で真っ直ぐに切り揃えた前髪、左目に空いた「鍵穴」が特徴。相手の感情を逆なでするような言動をすることが多い。「世界」の鍵を使った諜報活動を専門としており、鍵人としての能力を使用することでチルダ・ポートマンの行動を捕捉、デジャニラ・レオニダスに報告していた。

セディーユ

ガッビア帝国の女性軍人で、鍵人部隊に所属する鍵人。獣人種で頭に猫耳を生やしている。意に反して鍵人部隊に入隊することとなったが、故郷に帰ってもう一度妹であるトレマと暮らしたいという夢を持っている。帝国に捕らえられたツバメとチルダ・ポートマンを逃がし、彼らと行動をともにすることになる。所持している鍵は「破邪」の鍵で、守りに特化した能力を持っている。

デネブ

ガッビア帝国の軍に配属された鍵人の男性。常人の倍はあろうかという巨体で「エヘヘ」と奇妙な笑い方をするのが特徴。デジャニラ・レオニダスの命により脱獄死刑囚「58番」ことツバメを抹殺するためにチルダ・ポートマンとともにその行方を追っていた。実はチルダをも抹殺する任務を秘密裏に受けており、ツバメもろとも殺そうとした。 しかしツバメの鍵武威により放つ技「絶刀空閃」を喰らって呆気なく敗れ去った。所持している鍵は「炎帝」の鍵で、高い殺傷力を備えている。

ヴェガ

ガッビア帝国の軍人で、鍵人部隊に所属する鍵人の男性。亜人種で頭にツノを生やしており、右腕には刺青が彫られている。デネブが死んだことで新たな「炎帝」として鍵を託される。自信家で冷酷な性格。前任のデネブを「ゴミ」と一蹴した。

カロン

ガッビア帝国の軍人で、鍵人部隊に所属する鍵人の男性。右目周囲に大きな刺青を施し、唇を塗っている。オカマ口調なのが特徴で、帝国の弓部隊を指揮している。ガッピア帝国から逃亡を図るツバメたちを迎撃するも油断からチルダ・ポートマンに不意を突かれ、腹を剣で刺された。所持している鍵は「雷霆」の鍵で、雷を使った攻撃を行う。

クロケット

ガッビア帝国領レトの領主にして、帝国第3陸軍軍団長を務めている男性。長い口髭を生やし、威厳のある見た目をしている。左腕が鉄の義手となっており、「鉄の手」の異名を持っている。貧民街の人間にも優しく接している人物で、レトの街では圧倒的な人気を誇っている。しかし実は裏で領民やならず者を捕らえては鍵人の実験材料として本国に送っており、海賊たちとも裏で繋がっていた。 その事実をツバメとチルダ・ポートマンに知られ、彼らを処分しようとするも、ツバメの鍵人としての能力に敗れ去った。

ハンザ・ヒューリー (はんざひゅーりー)

冒険家で歴史学者の男性で、ツバメの父親。短髪で口髭を生やしている。ガッビア帝国にて鍵人研究を行っていた人物で、旧時代の遺産である鍵を発見した張本人。鍵を研究する内にその力に危険を感じ、再び封印することを提案するもデジャニラ・レオニダスにより反逆者に仕立て上げられ、処刑される。

エコー

「空中イルカ」と呼ばれる空中を泳ぐ生き物で、頭にゴーグルを着けた小さなイルカ。サルベージ団としてのツバメのパートナーで、独自のソナー器官を使って砂に埋もれた物体を見つけ出すことができる。優れた知能を持ち、危険を知らせる役割も担っている。

ゼル

ツバメのサルベージ団仲間で、犬の顔や尻尾を持つ獣人の男性。解体技術に長けており、怪力を用いてスクラップなどを解体する。サルベージ団では仕事の他にも料理などの役割を任されている。ツバメの良き理解者で、彼がチルダ・ポートマンとともに帝国へと旅立った際はサルベージ団の留守を任された。

フランツ

ツバメたちサルベージ団から資源を買い取る商人を生業としている男性。口髭を生やした肥満体型で、コートを羽織り黒帽子を被っている。生意気な性格であるツバメを内心快く思っておらず、彼の情報を鍵人であるデネブへと流した。ツバメの情報を売ることで巨万の富を得る予定だったが、デネブに裏切られ彼の鍵武威によって殺された。

砂ダコ (すなだこ)

大砂海に生息する巨大なタコ。仰ぎ見るほどの大きさで、人の肉が好物。大砂海を渡り歩くサルベージ団の天敵で何人ものサルベージャーがこのタコの犠牲となっている。ツバメたちの乗る船を襲うが、ツバメの鍵武威による能力「絶刀空閃」により一刀両断された。

トレマ

ガッビア帝国領レトにて武器屋を営んでいる獣人種の少女。頭に猫耳が生え、お尻からは猫の尻尾を生やしている。ツバメにかけられた賞金首を狙い彼を襲うも、事情を聞いたことでツバメたちをかくまった。ガッビア帝国に無理やり連れていかれたセディーユの安否を心配しており、彼女を取り戻すために領主であるクロケットと掛け合っている。 姉を取られた恨みからガッビア帝国や鍵人を好ましく思ってはいない。

デイビークロスの団員 (でいびーくろすのだんいん)

ガッビア帝国領レト近辺を根城としている海賊の一味で、大きな体躯と左腕に彫った刺青が特徴の男性。トレマに対してイチャモンを付けて法外な代金を請求したところ、チルダ・ポートマンによって成敗された。その逆恨みから仲間とともにトレマを攫うが、ツバメの「絶刀空閃」の餌食となる。その後、彼らの口から裏でクロケットと協力して、帝国本国に鍵人の実験体を送っていたことが判明する。

集団・組織

鍵人部隊 (かぎじんぶたい)

ガッビア帝国の陸・海・空軍に配備された鍵人による軍隊。デジャニラ・レオニダスにより配備された鍵人部隊は戦争での大きな戦力となっており、ガッビア帝国の領土拡大に大きく貢献している。構成される人員はガッビア帝国全域から集められており、中には本人の意志に反して強制的に引き入れられた者も少なくない。

場所

大砂海 (だいさかい)

果てしなく広がる枯渇した大地で、流砂により発生した「砂の海流」や砂嵐、昼夜の温度差・天候の変化などの要因から旅人の命を脅かす危険なエリア。その砂の下には、先の大戦によって鍵人たちに滅ぼされた旧時代の遺産の多くが埋まっている。探索の厳しさから未開の地が多く残っており、かつての文明の遺跡も各所に点在している。また特殊な環境下で育った生き物が多く生息し、中には巨大な砂ダコなど人間の命を脅かしかねない生物も存在している。

ガッビア帝国 (がっびあていこく)

大陸のほとんどを領有する超大国。現在は幼い皇帝であるアルデバラン・ドミティアヌス・ガッビアを傀儡としたデジャニラ・レオニダスによる独裁的な政治体制が敷かれている。デジャニラによって陸・海・空軍に鍵人部隊が配属されており、その強力な力を使って周辺国に戦争を仕掛け、領地を広げ続けている。

ガッビア帝国領レト (がっびあていこくりょうれと)

ガッビア帝国首都の街道沿いに続く街で、商業・観光地帯として知られている。クロケット将軍により統治されており、領民は帝国を信じ、将軍に心酔している。治安と統制がなされた活気ある街だが、その裏側には貧困・格差や人種差別などの問題が影を落としている。

ベローナの大樹 (べろーなのたいじゅ)

ガッビア帝国領レトに隣接する「ベローナ大草原」に生えている傘状に成長した大樹。繊維状の樹皮は日用品や衣服の素材として使えるため、レトの街での名産品として広く普及している。また観光地であるレトの観光名所としても知られており、この大樹を見物しに来る観光客も多い。

オルトラム公国 (おるとらむこうこく)

「オルトラム水晶」の産出によって栄える国で、地の利を生かした堅牢な砦はガッビア帝国の侵略を押し止めていた。しかし、鍵人であるアスラがガッビア帝国軍の戦列に加わったことにより呆気なく陥落、帝国に領土を明け渡すこととなった。

その他キーワード

鍵人 (かぎじん)

鍵の適合者であり、鍵により作り出す武器「鍵武威」を操る者。鍵人はそれぞれ身体のどこかに「鍵穴」を持っており、そこに鍵を差し込むことにより鍵武威を発現させられる。能力は個々の鍵および鍵人によって異なるが、鍵人1人の戦闘力は軍艦3隻にも匹敵するといわれている。

サルベージ団 (さるべーじだん)

大砂海などに埋まっている旧時代の資源を掘り出し、それを金に換える商売を営む者。「サルベージャー」とも呼称される。鉄などに特に高い値が付くため、サルベージ団はそれらを中心にサルベージを行う。サルベージ船に乗り、広い大砂海を移動している。

スナコイ

大砂海の特殊な環境下に生息している生物で、砂を泳ぐ魚。見た目は「鯉」に似た姿をしている他、頭の先に砂除けのマスクを着けており、開閉可能。その肉は非常に臭く、食用には適さない。

ネジレヤドカリ

大砂海の特殊な環境下に生息している生物で「ヤドカリ」に似た外見だが、鋏がドリル状に捻じれているのが特徴。岩にドリル状の鋏で穴を掘り、住処とする。食用に適しており、ゆでた際の食感はプリプリ。

スナザメ

大砂海の特殊な環境下に生息している生物で、砂を泳ぐ大きさ2メートルほどの「鮫」。どう猛な性格で、人を襲うこともしばしば。スナザメのフカヒレは食用に適しており、非常に美味。

オルトラムトカゲ

オルトラム公国近隣に生息する「トカゲ」。オルトラムトカゲを調理したオルトラムステーキはオルトラム公国の定番メニューとされており、国内では人気が高い。

(かぎ)

これを扱うものは鍵人と呼称される。誰にでも扱えるわけではなく、適合者である鍵人となるための才覚や厳しい訓練が必要となる。旧時代の文明はこれによって滅びたとされており長く大砂海の底に眠っていたが、ハンザ・ヒューリーによって掘り出された。 現在、鍵の多くはガッビア帝国が所持・管理している。所有者が死ぬと鍵は「鍵束」に還り、新たな鍵人にその力を受け継がせることが可能。

鍵武威 (かむい)

鍵により引き出された鍵人の能力を使用するための媒体・武器。鍵人は鍵をこの形態にしなければ能力を引き出すことができない。鍵武威の外見は鍵人によって異なり、「日本刀」の形をした鍵武威もあれば、中には「斧」「生物」の形をした鍵武威もあるなど、その形状は実にさまざま。

「断空」の鍵 (だんくうのかぎ)

鍵の1つで、現在はツバメが所持している。鍵武威となった際は日本刀の姿である「飛燕刀・春疾風(ひえんとう・はるはやて)」となる。鍵の中でも攻撃力では高位の力を持つとされており、「飛燕刀・春疾風」抜刀時に発生させる技「絶刀空閃」は距離を飛び越え、離れた相手に斬撃を浴びせることを可能とする。ただし、かなりの攻撃力を備えた大技であるため消耗が激しく、1日に2回放つのが限度である。 また、「弐ノ型・“無刀”風車」では日本刀の刀身を風に変えて攻撃することが可能。

「運命と因果」の鍵 (うんめいといんがのかぎ)

鍵の1つで、現在はデジャニラ・レオニダスとニコ・ルーラーが所持している。この鍵を持つ者は因果律を無視することができ、時の流れから外れるため「不老」の力を得ることが可能。2つで1つの鍵となっており、それぞれに別の鍵人が必要。所有者が死んだ際は、残るもう片方の所有者に影響が生じる。もともとの所有者の1人であったデイビット・ルーラーが死んだ際はデジャニラへと「無視していた因果律」が圧し掛かり、身体半分がミイラのような姿になっていた。

「死」の鍵 (しのかぎ)

鍵の1つで、現在はアスラが所持している。鍵武威となった際は、対峙した「脅威」に反応して姿かたちを変化させる「死の王(ロード・オブ・タナトス)」となる。ただし通常は短剣の形をしている。鋭い切れ味によって高い威力を持つ斬撃を放つことができ、広範囲に複数の短剣を放つことも可能。

「世界」の鍵 (せかいのかぎ)

鍵の1つで、現在はカフが所持している。鍵武威となった際は、地球儀に不気味な人形が抱きついた形の「望界鏡(ワールドテレスコープ)」へと変化する。能力は対象者の体の一部を「望界鏡」に食べさせることでその人物の周囲を四六時中観察すること。

「破邪」の鍵 (はじゃのかぎ)

鍵の1つで、現在はセディーユが所持している。鍵武威となった際は、亀の体に牛の頭を持つ奇妙な生物「女神の楯(アイギス)」へと変化する。能力は女神の楯を巨大化することで敵の攻撃を防ぐ楯を作り出すこと。その他、女神の楯が発動している間は周囲から他の鍵武威の能力による干渉を受けなくなる。

「炎帝」の鍵 (えんていのかぎ)

鍵の1つで、もともとはデネブが所持していたが現在はヴェガが所持している。鍵武威となった際は、絢爛な装飾の施された大斧「鯨の尾(デネブ・カイトス)」へと変化する。触れたものすべてを焼き尽くすという能力を持っている。

「雷霆」の鍵 (らいていのかぎ)

鍵の1つで、現在はカロンが所持している。鍵武威となった際は銃の姿である「ブリューナク」へと変化する。能力は雷を自由に操ることで、銃口から雷を発射する他、発射した雷の軌道は自由自在に操ることができる。

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