クレムリン

クレムリン

無表情かつ毒舌で何かと奇行の目立つ大学生の青年と、人語を喋る3匹のロシアンブルーの猫が織り成す不条理ギャグコメディ漫画。

正式名称
クレムリン
ふりがな
くれむりん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
 
不条理・シュール
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概要・あらすじ

猫耳の帽子を被り猫形の家具を持っているにもかかわらず、それほど猫が好きでもない一人暮らしの大学生、却津山春雄却津山に拾われた人語を話す3匹のロシアンブルー(名前は3匹とも関羽)、猫が好きすぎるあまり猫耳が生えた猫村ニャン子らが繰り広げる不条理な日常を描く1話完結のギャグコメディ漫画。

『モーニング』主催の「第26回MANGA OPEN」において本作の前身(タイトルは「無題」)は落選したが、同誌増刊『モーニング2』で新連載が決定しデビュー作となった。

登場人物・キャラクター

却津山 春雄 (きゃっつやま はるお)

関羽たちの飼い主であり、無口かつ無表情な大学生の青年。猫耳の帽子を被り、一人暮らしのアパートでは猫の形をした家具を使っているものの、猫はそれほど好きではない。たびたび彼女が欲しいと発言するが、なぜか猫にばかり好かれる上に女性陣からはゲイであると思われている。八流大学「苦寝苦寝大学」に浪人して入学したが、すでに留年が確定していることが本人の口から語られている。 就職や労働に対する意欲が著しく低いが、大好きな植物のためならば蟹工船で働くほどの極端な労働意識を持っている。また、グラウンドに地雷を仕掛けるほどにサッカーが憎い。

関羽 (かんう)

人語を話す血統書付きのロシアンブルー種のオス猫。捨てられていた時点では1匹だったが、却津山春雄に拾われた時点では3匹に増えている。却津山に名付けられる際に「劉備・関羽・張飛」という名前を提案したが、全員が関羽を望んだため、3匹とも関羽という名前になった。全員同じ容姿のため見分けることはできないが、本人たちの中では「企画担当、体を張る担当、カレー好き」という分担があり、「カレー好き」のみ元の灰色から黄色に色を変える事ができる。 ことあるごとに却津山と猫村ニャン子をくっつけようと奮闘するが、大抵良い結果にはならない。語尾は猫らしく「~だニャ」である。

猫村 ニャン子 (ねこむら にゃんこ)

却津山春雄の中学時代の同級生であり、一流大学「ネコブリッジ大学」に通っている。猫好きが高じたあまり、いつの間にか猫耳が生えてしまった。自宅の事情により猫が飼えないため、たまに却津山のアパートへ遊びに来たり、関羽たちがバイトする猫カフェに来たりする。「猫類補完計画」という、世界人口を3割減らし、その分猫を増やすという危険思想を持つ。

メンチ カツ子 (めんち かつこ)

猫村ニャン子に負けず劣らずの猫好きな女子高生。散歩中の関羽を見つけ、「毎日アンキモを食べさせてあげる」という誘い文句で迫るも、痛風になるからと断られた。それ以来、ニャン子同様に却津山春雄のアパートを訪れて関羽たちと遊んでいる。メンチカツ子はあだ名で、ほかにも「上履きクロ子」などと名乗るが、本名は不明。 関羽たちからはカツ子ちゃんと呼ばれる。関羽たちと同じ全身灰色の元カレがいた。

広 猫志 (ひろ ねこし)

却津山春雄の同級生で、狂おしいほどの猫好き。サッカー部だったが、フラワーアレンジメント部の却津山をいじめていた。人間の女性にはやたらとモテるものの肝心の猫にはあまり好かれず、逆に人間の女性にはモテないが猫にばかり好かれる却津山のことを、嘔吐するほどに嫌っている。却津山も広のことを吐くほど嫌っているせいか、出会った際はお互いに吐き気を催す。

大家さん (おおやさん)

却津山春雄が住むアパートの大家をしている年老いた白猫。昔は貧乏で猫ぞりで生活していたが、中卒ながら衣料品量販店「NEKOQLO」を起業し、肌着が大ヒットしたことで巨万の富を得た元社長。ミスネコバースの嫁を貰い、現在は息子に会社を譲って隠居している。関羽たちに猫語を教える代わりに日本語を教えてもらい、高卒の資格を取り「苦寝苦寝大学」に入学したことで却津山の後輩となった。

イヌー沢 (いぬーざわ)

犬を主人公にした漫画「忠犬犬公」を執筆している漫画家の猫。担当編集者が来たときのために玄関前にブラジルまで通じる落とし穴を仕掛けるなど、漫画を描き続けることに対して精神的に強く追い詰められている破滅願望の持ち主。「夜寝て朝起きたい!」という願望を吐露した際には溶けるほど号泣したが、担当編集者に慰められて事無きを得る。

ウサギ

月に軍事政権をしいており、国民の99%が餅つき職人であり杵を持っている。一旗揚げに大砲でやってきた関羽たちを捕らえ、処刑前にスパイとして活用しようとしたが、「ドン●ッチ」をまぶした餅を食べさせられた。これに怒り関羽たちの処刑を敢行しようとするが、徒歩で助けに来た却津山春雄が保釈金代わりに渡した全自動餅つき機のせいで国民の99%が失業した。

マリー

却津山春雄が湯を沸かすために鍋を出したところ、鍋の中に家賃6万円の間貸しとして子供と一緒に一家で住んでいたことが発覚した、長毛種のメス猫。昼は猫カフェ、夜は猫パブで働いている。ダンナは出て行ってしまったが、アイフォーンに来たメールがきっかけで復縁することになる。だが、子供は明らかにダンナの子ではない。

カレー沢 薫 (かれーざわ かおる)

単行本巻末のあとがきに登場し、関羽と掛け合い形式の会話を繰り広げる。毛むくじゃらのような見た目の黒い塊で、昼は鉄クズ拾い、夜はカレー沢薫というペンネームで一人で漫画を描いている。関羽たちいわく、本人が鉄クズっぽい。「カレー沢カレー」というペンネームにするか、迷っていたらしい。

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