土竜の唄

土竜の唄

問題警察官だった菊川玲二が、潜入捜査官として暴力団の構成員となり、麻薬取引の中心部に近づくため、ヤクザ社会で出世していく。2005年、小学館「週刊ヤングサンデー」にて連載開始。2008年、同誌休刊に伴い「週刊ビッグコミックスピリッツ」に移籍。2014年、2016年、2021年に実写映画化された。

正式名称
土竜の唄
ふりがな
もぐらのうた
作者
ジャンル
マフィア・ギャング・ヤクザ
レーベル
ヤングサンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊83巻
関連商品
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概要・あらすじ

菊川玲二は、署内で問題児の警察官だったが、極秘裏に通称モグラと呼ばれる潜入捜査官になる。凶暴なヤクザ集団である数寄矢会の会長轟周宝に近づき捕まえるため、警官であった過去を隠してヤクザ界で出世していく。

実写映画

2014年2月15日に初の実写映画版『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』が公開された。その後、 2016年12月23日に『土竜の唄 香港狂騒曲』、 2021年11月19日に『土竜の唄 FINAL』が公開。3作全て監督は三池崇史、脚本は宮藤官九郎、主人公の菊川玲二を生田斗真が演じる。

登場人物・キャラクター

菊川 玲二 (きくかわ れいじ)

谷袋警察署所属の交番勤務の巡査で、警察学校を史上最低の成績で卒業し、素行に問題のある警官だった。表向きには市民に銃を突きつけたことが問題となって懲戒免職となるが、実際には極秘に薬物取引を行っている轟周宝を逮捕する為、潜入捜査官となることを命じられている。潜入捜査官として不可欠な強い正義感や強靭な精神力、並はずれた危機回避能力を持っている。 薬物取引の中心にいる轟周宝に近づくため、ヤクザ社会の中で着実に出世していく。

轟 周宝 (とどろき しゅうほう)

関東一円に勢力圏を持つ暴力団、数寄矢会の会長。薬物の売買を取り仕切っているとの嫌疑がかかっており、轟周宝が薬物にかかわっている証拠をつかむため、菊川玲二は数寄矢会に潜入している。自分の身を守る為ならば実の息子でも平気で切り捨てることが出来る冷徹な人物。

日浦 匡也 (ひうら まさや)

数寄矢会の下部組織である阿湖義組の若頭で菊川玲二の兄弟分。蝶が好きで衣服や刺青、靴にわたって蝶がデザインされている。面白いということを殊更に重視しており、残忍な暴力でも嬉々として行うが、義理人情に厚く任侠精神を持ち合わせている。麻薬を嫌っているが、自分の所属している組がクスリのシノギをしていることは知らない。

阿湖 正義 (あこ まさよし)

数寄矢会の会長補佐であり、下部組織である阿湖義組組長。数寄矢会の会長である轟周宝を護る四天王の一人とも言われている。一見懐が大きい人物の様に見えるが、利用価値が無いと判断すれば容赦なく切り捨てる冷血漢。阿湖義組では薬物の使用売買を御法度しているが、裏では月原旬と共謀してMDMAの取引をしている。

山田 竜平 (やまだ りゅうへい)

元々は数寄矢会とは別のヤクザ組織の組員をしていたが、ある事件をきっかけに菊川玲二の器の大きさに惚れて、その組を抜けて菊川玲二の自称舎弟となる。

月原 旬 (つきはら しゅん)

数寄矢会の下部組織である阿湖義組の若頭補佐。金さえ手に入れられればいいという性格で、他の組員やクスリの売買を許せない日浦匡也には内緒で阿湖正義と共謀してMDMAの仕入れを行っている。菊川玲二がクスリの密輸ルートを探る潜入捜査官だとは知らず、その度胸を見込んで彼をMDMA取引の相棒とする。

若木 純奈 (わかき じゅんな)

菊川玲二の所属していた谷袋警察署の婦人警官で、所属は交通課。菊川玲二のまっすぐな所に惚れており、彼が警察を懲戒免職にされた時も心配していた。ストーリーが進んでいくにつれ、彼が潜入捜査をしていることに薄々感づいていく。

赤桐 かずみ (あかぎり かずみ)

菊川玲二の所属していた谷袋警察署の警官で表向きは資料整理室整理係だが、実際には潜入捜査官養成係をやっている。菊川玲二に潜入捜査官のイロハを教え、彼が数寄矢会に潜入した後は彼に助言を与えるなどサポートをしている。風俗好きで、ストーリーの序盤では菊川玲二との密会場所も風俗店だった。

福澄 独歩 (ふくずみ どっぽ)

厚生労働省関東甲信越厚生局麻薬取締部、通称マトリの課長。菊川玲二が潜入捜査官になる際の最終試験を行った。その後も必要があれば押収したMDMAを菊川玲二に渡すなど、菊川玲二の潜入のサポートをする。額の膨らみが特徴。

黒河 剣太 (くろかわ けんた)

蜂ノ巣会の下部組織である血引一家の準構成員で猫沢一誠の子分。全身にヒョウ柄の刺青がある。関東進出の命の下、蜂ノ巣会と数寄矢会が抗争するきっかけをつくる。日浦匡也との戦いで左目を失うと共に、その侠気に惚れこむことになる。

桃川 千晶 (ももかわ ちあき)

警視庁組織犯罪対策部、通称マルボウの婦人警部で、長い黒髪を持った美女。警視庁では菊川玲二が警官であった過去を知る唯一の人物だが、彼が潜入捜査官であることは知らない。周囲のヤクザに警察官であった過去をばらさない代わりに情報屋になるよう菊川玲二に持ち掛ける。

海老塚 刃 (えびづか じん)

額の十字の筋と厚い唇が特徴的でマリリン・マンソンがモデルではないかと考えられる。数寄矢会北海道支部の組長でMDMAの密売を取り仕切っているクスリの番人。自身もMDMAの常習者で狂った行動が目立つ。その出生には秘密があり、菊川玲二はそれを手がかりに轟周宝を捕まえようとしている。

猫沢 一誠 (ねこざわ いっせい)

蜂ノ巣会下部組織の血引一家の若頭補佐。禿頭にダイヤモンド製の差し歯が特徴で、「にゃん」の様な猫言葉で話し、猫の様な動きをする。背が低いことをコンプレックスに持っている。関東進出を命じられている。菊川玲二のことを目の敵にしている。

集団・組織

数寄矢会 (すきやかい)

『土竜の唄』に登場する組織。関東一円を勢力圏に持つ暴力団で構成員の人数は八千人とも言われ、日本一狂暴なヤクザ組織とも言われている。会長である轟周宝には麻薬密売を指示している嫌疑がかけられており、菊川玲二は彼を捕まえる為に数寄矢会に潜入することになった。

蜂ノ巣会

『土竜の唄』に登場する組織。関西を拠点とし、関東を除く本州全土に勢力を伸ばす日本最大の暴力団で構成員は4万3千人とも言われている。菊川玲二と黒河剣太の喧嘩をきっかけとして数寄矢会と抗争することになる。

書誌情報

土竜(モグラ)の唄 83巻 小学館〈ヤングサンデーコミックス〉

第1巻

(2006-01-05発行、 978-4091510266)

第2巻

(2006-02-03発行、 978-4091510440)

第3巻

(2006-05-02発行、 978-4091510778)

第4巻

(2006-08-04発行、 978-4091511058)

第5巻

(2006-11-02発行、 978-4091511362)

第6巻

(2007-02-05発行、 978-4091511607)

第7巻

(2007-05-02発行、 978-4091511997)

第8巻

(2007-07-05発行、 978-4091512123)

第9巻

(2007-09-05発行、 978-4091512321)

第10巻

(2007-11-05発行、 978-4091512451)

第11巻

(2008-02-05発行、 978-4091512789)

第12巻

(2008-05-02発行、 978-4091513281)

第13巻

(2008-07-04発行、 978-4091513595)

第14巻

(2008-09-03発行、 978-4091513786)

第15巻

(2008-12-26発行、 978-4091514066)

第16巻

(2009-03-30発行、 978-4091514141)

第17巻

(2009-05-29発行、 978-4091514288)

第18巻

(2009-08-28発行、 978-4091514721)

第19巻

(2009-10-30発行、 978-4091514769)

第20巻

(2009-12-26発行、 978-4091514783)

第21巻

(2010-02-27発行、 978-4091514905)

第22巻

(2010-05-28発行、 978-4091514943)

第23巻

(2010-08-30発行、 978-4091514974)

第24巻

(2010-11-30発行、 978-4091515001)

第25巻

(2011-01-28発行、 978-4091515094)

第26巻

(2011-04-28発行、 978-4091515247)

第27巻

(2011-07-29発行、 978-4091515278)

第28巻

(2011-09-30発行、 978-4091515285)

第29巻

(2011-12-27発行、 978-4091515308)

第30巻

(2012-03-30発行、 978-4091515353)

第31巻

(2012-06-29発行、 978-4091515384)

第32巻

(2012-09-28発行、 978-4091515391)

第33巻

(2012-12-27発行、 978-4091515445)

第34巻

(2013-02-28発行、 978-4091515452)

第35巻

(2013-04-30発行、 978-4091515469)

第36巻

(2013-06-28発行、 978-4091515476)

第37巻

(2013-09-30発行、 978-4091515506)

第38巻

(2013-12-27発行、 978-4091515544)

第39巻

(2014-01-30発行、 978-4091515575)

第40巻

(2014-04-30発行、 978-4091515582)

第41巻

(2014-06-30発行、 978-4091515599)

第42巻

(2014-09-30発行、 978-4091515605)

第43巻

(2014-12-26発行、 978-4091515650)

第44巻

(2015-02-27発行、 978-4091515674)

第45巻

(2015-05-29発行、 978-4091515681)

第46巻

(2015-08-28発行、 978-4091515704)

第47巻

(2015-12-28発行、 978-4091515728)

第48巻

(2016-02-29発行、 978-4091515735)

第49巻

(2016-06-30発行、 978-4091515742)

第50巻

(2016-07-29発行、 978-4091515759)

第51巻

(2016-11-30発行、 978-4091515766)

第52巻

(2016-12-12発行、 978-4091515773)

第53巻

(2017-03-30発行、 978-4091515780)

第54巻

(2017-06-30発行、 978-4091515803)

第55巻

(2017-09-29発行、 978-4091515841)

第56巻

(2017-12-27発行、 978-4091515858)

第57巻

(2018-02-23発行、 978-4091515865)

第58巻

(2018-05-30発行、 978-4091515872)

第59巻

(2018-07-30発行、 978-4091515889)

第60巻

(2018-11-30発行、 978-4091515896)

第61巻

(2019-02-28発行、 978-4091515902)

第62巻

(2019-05-30発行、 978-4091515933)

第63巻

(2019-07-30発行、 978-4091515940)

第64巻

(2019-09-30発行、 978-4091515957)

第65巻

(2019-11-29発行、 978-4091515964)

第66巻

(2020-01-30発行、 978-4091515971)

第67巻

(2020-05-29発行、 978-4091515988)

第68巻

(2020-09-30発行、 978-4091515995)

第69巻

(2020-11-30発行、 978-4091516008)

第70巻

(2021-02-26発行、 978-4091516077)

第71巻

(2021-05-28発行、 978-4091516084)

第72巻

(2021-08-30発行、 978-4091516091)

第73巻

(2021-11-12発行、 978-4091516107)

第74巻

(2021-11-12発行、 978-4091516121)

第75巻

(2022-02-28発行、 978-4091516138)

第76巻

(2022-05-30発行、 978-4091516145)

第77巻

(2022-08-30発行、 978-4091516152)

第78巻

(2022-11-30発行、 978-4091516169)

第79巻

(2023-02-28発行、 978-4091516176)

第80巻

(2023-05-30発行、 978-4091516183)

第81巻

(2023-08-30発行、 978-4091516190)

第82巻

(2023-11-30発行、 978-4091516206)

第83巻

(2024-02-29発行、 978-4091516275)

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