忍法十番勝負・十番勝負

忍法十番勝負・十番勝負

戦国時代末期、大坂夏の陣勃発の直前、「大阪城の秘密の抜け穴が記された絵図面」の巻物を手に入れようと、徳川方・豊臣方その他もろもろの忍者たちが、非情で凄惨な忍術バトルを繰り広げる連作の最後を飾る短編。当時の第一線作家10人が、リレー型式で10回に渡り月刊誌に掲載したものの最終話。真田忍軍が守る大阪城に、徳川方の伊賀忍者たちが忍び込み、直接秘密の抜け穴の場所を見つけるため命をかけて戦う忍者バトルアクション。

正式名称
忍法十番勝負・十番勝負
ふりがな
にんぽうじゅうばんしょうぶ じゅうばんしょうぶ
作者
ジャンル
バトル
 
戦国
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概要・あらすじ

大坂夏の陣勃発直前、大阪城には徳川方の伊賀忍者たちが次々と忍び込もうとしては、真田忍軍の猿飛佐助霧隠才蔵らに倒されていた。何度倒されても伊賀者がやって来るのは、「大阪城の秘密の抜け穴を見つけよ」という、徳川家康からの命令によるものだった。家康の孫娘である千姫は、豊臣秀頼の妻となり大阪城に暮らしていた。

彼女をなんとしても落城前に助け出したいと家康は強く望んでおり、そのための抜け穴探索命令であった。伊賀忍者の精鋭、幻妙斎(げんみょうさい)・夢麿(ゆめまろ)・内膳(ないぜん)の三人は、決死の覚悟で大阪城に忍び込もうする。二人が倒されるが、夢麿はなんとか城内への潜入に成功する。

登場人物・キャラクター

猿飛 佐助 (さるとび さすけ)

大阪城の警備を任されている、豊臣側の忍者。真田幸村の家臣。徳川方の忍者が大阪城の秘密の抜け穴の位置を探るのを、様々な忍術で阻止する。黒い忍者装束で、髷(まげ)の髪がとても長いというキャラデザイン。

霧隠 才蔵 (きりがくれ さいぞう)

猿飛佐助の同僚の忍者。変身の術などを使い、徳川方の忍者と死闘を繰り広げる。

夢麿 (ゆめまろ)

徳川方の伊賀忍者の精鋭三人組の一人。忍法「夢語り」(ゆめがたり)を用い、眠っている人間に聞きたいことを喋らせることができる。大阪城に潜入し、豊臣秀頼の寝室までたどり着くが、猿飛佐助に倒される。

幻妙斎 (げんみょうさい)

徳川方の伊賀忍者の精鋭三人組の一人。忍法「草かくし」という隠形の術を用いるが、猿飛佐助に見破られて死ぬ。

内膳 (ないぜん)

徳川方の伊賀忍者の精鋭三人組の一人。忍法「くも糸の秘術」を用いる。霧隠才蔵の変身の術に騙され、倒れる。

徳川 家康 (とくがわ いえやす)

徳川幕府初代将軍。大阪城の秘密の抜け道の場所を、伊賀忍者たちに命じて探させる。孫である千姫を、大阪城が落城する前に助け出したいという心情からの命令。

場所

大阪城 (おおさかじょう)

豊臣側の城。真田忍軍の猿飛佐助や霧隠才蔵らにによって守られている。「秘密の抜け穴」が、どこかにあると言われている。

その他キーワード

忍法夢語り (にんぽうゆめがたり)

『忍法十番勝負・十番勝負』に登場する技。眠っている人間に聞きたいことを喋らせることができる。徳川方の伊賀忍者、夢麿が使う忍法。

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