響子と父さん

響子と父さん

タイトルにもなっている主人公の岩崎響子とその父親の、何気ないやり取りを描く日常系ギャグ作品。「COMICリュウ」2008年11月号から2010年2月にかけて不定期連載された作品。石黒正数の別作品『ネムルバカ』と同じ世界の物語であり、『ネムルバカ』の番外編「春香と父さん」も収録されている。

正式名称
響子と父さん
ふりがな
きょうこととうさん
作者
ジャンル
日常
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概要・あらすじ

岩崎響子は、実家のすぐ隣のマンションで一人暮らしをしているイラストレーター。実家には父親の岩崎幸太郎響子の母が住んでいるが、母親が頻繁に旅行に行ってしまうため、その間は響子が父親の面倒を見る必要があった。取り立てて幸せでもなく、かといって特別不幸でもない。響子と幸太郎の日常は今日も続く。

登場人物・キャラクター

岩崎 響子 (いわさき きょうこ)

岩崎家の長女で、イラストレーターとして働いている。セミロングの髪にメガネをかけている。一応一人暮らしをしてはいるが、本人いわく「ただ仕事場が欲しかっただけ」で、借りているのは実家のすぐ隣に建つマンションの一室。頻繁に実家に出入りしているため、親とは半同居状態となっている。時代劇「暴れん坊将軍」は、父親に録画を頼むほど好き。 妹の岩崎春香がいるが、現在失踪している。

岩崎 幸太郎 (いわさき こうたろう)

岩崎響子の父親。すっかり白くなったセンター分けの髪型にスクエアタイプのメガネをかけている。口周りに無精ひげを生やしている。少し変わった感性の持ち主で、響子と2人で見知らぬ土地に出かけた時に、響子を妻と紹介したり、庭で模造刀を振り回して殺陣の練習をする癖がある。本人の談によれば、今はそれなりに恰幅が良いが、昔はガリガリに痩せていたという。

響子の母 (きょうこのはは)

岩崎響子の母親で岩崎幸太郎の妻。前髪を斜めに分けたセミロングボブの髪型が特徴。特に家族仲や夫婦仲が悪いわけでもなく、むしろ家族思いの良い母親だが、頻繁に旅行に行く癖があり、家を空けがち。ちなみに旅行に行く時にはなぜか牛に関係のある場所へばかり足を運ぶ。旧姓は「くじらい」。実家は食堂を営んでいた。

岩崎 春香 (いわさき はるか)

岩崎家の次女。岩崎響子の実の妹。大学を辞めてミュージシャンになると言って家族と決別し、一時は本当にメジャーデビューを果たしたものの、その後行き先を告げずに失踪し、行方不明になっている。実は石黒正数の別作品『ネムルバカ』の主人公、鯨井ルカと同一人物。

小泉 利夫 (こいずみ としお)

岩崎響子の仕事上の担当者の男性。響子が締め切りを延ばすために発した苦し紛れの言い訳を、自分への好意と勘違いしている。それをきっかけにのちに響子と付き合い、さらには結婚する予定を立てている。妹が一人いる。

場所

くじらい食堂 (くじらいしょくどう)

岩崎幸太郎と響子の母が出会った場所。響子の母の実家であり、まだ苦学生だった頃の幸太郎が、彼女を目当てに足繁く通い詰めた。食堂のおばちゃん(響子の祖母)は痩せた学生を見ると、すぐに「満足に食べられていない」と勘違いして定食を大盛りにして出す癖があり、幸太郎はその定食を完食するために体を鍛えたという。

冴羽女子寮 (さえばじょしりょう)

岩崎春香が大学に入る際に入居した大学寮。1部屋に2人が入居するルームシェアタイプで、風呂と洗濯機が共用の古く小さなアパート様式の建物。引っ越しの際には岩崎響子と岩崎幸太郎も訪れた。

その他キーワード

壊れたCDラジカセ (こわれたしーでぃらじかせ)

岩崎幸太郎が音楽を聴いているCDラジカセ。CDの再生部が壊れてしまっており、時折同じ場所をループするようになっている。実は岩崎春香が一人暮らしをする際に置いていったもの。これを使っている父親を見て、岩崎響子はiPodを買ってあげることにする。

ヨシムネ

岩崎幸太郎の愛刀としている模造刀。親子そろって時代劇「暴れん坊将軍」のファンであり、幸太郎はその殺陣をイメージしながら庭先でこの「ヨシムネ」を振るうことを日課としている。のちに警察に押収されてしまう。

ヤシマークのパーカー

岩崎春香が一人暮らしを始めるにあたり、「これからまだまだ寒くなるから」と岩崎幸太郎が買い与えたパーカー。幸太郎いわく裏地が暖かそうだという。

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