らんま1/2

らんま1/2

水をかぶると女の子の姿になってしまう少年の早乙女乱馬と、許嫁の天道あかねが、お互い反発しながらも、日々繰り広げられる戦いを通して、少しずつ互いを理解していき、くっついては離れるを繰り返すバトルを中心としたラブコメ漫画。新体操やスケートといったスポーツや、果ては茶道といった文化部的なジャンルのものまで格闘技として組み込む、何でもありなバトルが展開される。物語は1話完結もしくは複数話からなる長編ストーリーで展開されていく。

正式名称
らんま1/2
ふりがな
らんまにぶんのいち
作者
ジャンル
バトル
 
ラブコメ
 
格闘技・武道
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全38巻完結
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あらすじ

第1巻

天道早雲のもとに、早乙女玄馬から息子の早乙女乱馬を連れて日本へ行くと書かれたハガキが届いた。かつて早雲は、修業仲間だった玄馬と、お互いの子供を結婚させて道場を継がせようと約束していた事もあり、早雲は三人の娘、天道かすみ天道なびき天道あかねを集めて玄馬達の到着を待っていた。しかし、そこにやって来たのは、「早乙女乱馬」を名乗る一人の女の子と、「早乙女玄馬」を名乗る1体のパンダであった。だが、乱馬は確かに男であり、パンダもまた玄馬その人であった。二人は、中国にある伝説の修行場、呪泉郷にある泉の呪いにより、水を浴びると姿が変わる特異体質になってしまったのだ。この事実を知った早雲は玄馬と話し合い、乱馬が半分とはいえ男である事を理由に、強引にあかねの許嫁にするのだった。(PART.1「らんまが来た」、PART.2「らんまの秘密」)

あかねの通う風林館高校に転校する事になった乱馬は、彼女と共に学校へと向かうが、校門の前には、多くの男子があかねとの交際を賭けた勝負をするために待ち構えていた。あかねが襲い掛かる男子達を次々と倒していくと、剣道部主将の九能帯刀が姿を現す。帯刀もまた、あかねとの交際を望んでいたが、そこであかねに馴れ馴れしくしている乱馬を見つけ、矛先を乱馬に変える。さらに、乱馬があかねの許嫁だと知った帯刀は、その後も乱馬をしつこく追いかけては勝負を挑む。この時、乱馬はうっかりプールに落下して女の姿になるが、そのまま帯刀を一蹴。その強さに惚れ込んだ帯刀は、女の乱馬が男の乱馬の彼女だと思い込み、乱馬への対抗心をさらに強めるのだった。(PART.3「男なんか大っ嫌い」、PART.4「断じて認めん」、PART.5「木の上のヤカンの女へ」、PART.6「心も体も」、PART.7「すぐにわかるよ」)

学校帰り、天道家の行きつけの接骨院、小乃接骨院の前を通ったあかねと乱馬は、玄馬がパンダの姿でアルバイトをしているのを目撃する。院長の小乃東風に言われるがまま院内に入った乱馬は、妙に嬉しそうなあかねを見て、彼女が小乃に思いを寄せている事に気づく。だがあかねは、小乃が自身の姉であるかすみを好きな事に勘づいていた。その言動から小乃のかすみへの思いを改めて自覚したあかねは、意気消沈して家路を急ぐ。乱馬はそんなあかねを心配し、彼女のあとを追う。(PART.8「好きな女がいるんだから」、PART.9「笑うとかわいいよ」)

下校途中の乱馬の前に、かつてのクラスメイトの響良牙が突然現れた。決闘の約束を果たさずに中国へ行った乱馬を追いかけ、その中国でひどい目に遭ったという良牙は、乱馬を逆恨みして再び決闘を申し込む。極度の方向音痴ゆえに最初の決闘の場所に来られなかったのは良牙の方であり、乱馬は納得いかない思いを抱えながらも、仕方がなく勝負を受ける。その最中、逆上した良牙はバンダナを手裏剣のように扱い、周囲への被害を無視した攻撃を仕掛ける。そして、偶然この戦いに巻き込まれたあかねは、良牙のバンダナで長かった髪を切られてしまう。あかねが髪を伸ばしていたのは、思いを寄せる小乃を意識しての事であった。あかねの気持ちを知る乱馬は、彼女が悲しんでいるのではないかと様子を見に行くが、あかねは涙一つ見せず、ケガの治療のため小乃接骨院へと向かうのだった。そこで小乃があかねの短くなった髪を褒めると、あかねはこらえきれず涙をこぼし始める。(PART.10「乱馬を追って来た男」、PART.11「対決」、PART.12「続く・対決」、PART.13「けがはなくとも」、PART.14「かわいくねえ」)

ある雨の夜、良牙は乱馬に夜襲を仕掛ける。乱馬は寝相の悪さで九死に一生を得たものの、闘いなら外でやれ、と玄馬に追い出されてしまう。良牙が乱馬を恨むようになったのは、乱馬を追って中国の呪泉郷へ行った時の悲劇的な出来事が原因だと語り、これを聞いた乱馬は、良牙も泉に落ちた事を把握する。良牙は水に濡れると黒豚の姿になる呪いをかけられていたのである。共に風呂でお湯に浸かって元の姿に戻ったあと、良牙は乱馬に、呪泉郷での辛い日々を話し始める。(PART.15「良牙変身」、PART.16「恨んで当然」)

第2巻

ある日、天道あかね風林館高校新体操クラブから助っ人を頼まれる。相手は聖ヘベレケ女学院の九能小太刀。種目は新体操をしながら道具で戦う「格闘新体操」というものだった。あかねはこの申し出を承諾すると、早乙女乱馬響良牙と共に、試合に向けた練習を始める。しかしその日の晩、小太刀があかねを闇討ちするためにやって来た。ぎりぎりのところで回避を続けていると、豚姿の良牙を追いかけて来た乱馬の乱入により、小太刀の作戦は失敗する。さらに小太刀は、退散する途中で意識を失い、乱馬に助けられた事で恋に落ちる。試合前夜、あかねは練習の最中に足を捻挫し、試合に出る事ができなくなると、女乱馬が代わりに試合に出場する。会場で乱馬の名前がコールされると、愛する乱馬と同じ名前の女の登場に小太刀は衝撃を受け、女乱馬に対して憎悪を込めた攻撃を仕掛ける。(PART.17「黒バラの小太刀」、PART.18「黒バラの恋」、PART.19「妹をよろしく」、PART.20「負けてもらうぜ」、PART.21「熱闘新体操」、PART.22「あきらめますわ」)

クラスメイトとスケートにやって来たあかねは、「Pちゃん」と名付けられた良牙とはぐれてしまう。良牙を見つける事ができないあかねは、ラーメン屋にいた乱馬に良牙を探すように伝えると、白鳥あずさが良牙を連れて来店。自分の豚だと言い張るあかねとあずさは、良牙を賭けて格闘ペアスケートで勝負を決する事になる。スケートの相方として乱馬が選ばれるが、スケートをした事のない乱馬は、リンクの上で歩くのも精一杯。男の姿で滑れないのはカッコ悪いと思う乱馬は、女になってあかねとスケートの練習をする。そんな中、あずさと共に現れた三千院帝にキスをされた乱馬は激昂。さらに本番では、あかねの唇を奪うと宣言され、乱馬は怒りをあらわにしたままスケートリンクへと向うのだった。(PART.23「愛しのシャルロット」、PART.24「リンクにくちづけ」、PART25.「戸惑うくちびる」、PART.26「リップ・バトル」、PART.27「この手ははなさない」、PART.28「背水の陣」、PART.29「良牙爆発」、PART.30「愛の水柱」)

格闘ペアスケートが終わったのも束の間、乱馬は中国からやって来た少女のシャンプーに命を狙われる。乱馬は数か月前に女傑族の村に行った際、武闘大会の優勝賞品を食べてしまったうえ、賞品を取られたと激怒するシャンプーに勝ってしまう。シャンプーは女乱馬に殺す誓いの「死の接吻」をした事で、日本まで追いかけて来たのだ。シャンプーからの猛攻を受けて逃げ惑う乱馬だったが、シャンプーがあかねを攻撃した事で、乱馬は男の姿でシャンプーを倒して気絶させる。目を覚ましたシャンプーは、女傑族の掟に従い、自分を倒した乱馬を婿にする事を決めた。これにより、乱馬は女の姿の時はシャンプーに命を狙われ、男の姿の時は求愛される日々を送る事となる。(PART.31「死の接吻」、PART.32「我愛你」、PART.33「あかねvs.シャンプー」)

第3巻

シャンプーに死の接吻をされた天道あかねは、戦いの末に記憶喪失となり、早乙女乱馬の記憶をなくしてしまう。二人の戦いを見ていた早乙女玄馬からは、あかねが記憶喪失になったのは、シャンプーが洗髪をしながら指圧拳を使ったからだと知らされる。シャンプーを探し出した乱馬が、あかねの記憶を元に戻す方法を問いただすと、シャンプーはあかねの記憶を戻してほしければ、女乱馬を殺すよう交換条件を出す。(PART.34「必殺シャンプー」、PART.35「ブレンドナンバー119」、PART.36「別了」)

五寸釘光もあかねに密かに思いを寄せており、乱馬の存在が邪魔だと思う一人であった。五寸釘は、九能帯刀と結託し、乱馬の弱点探しを始める。自分に弱点はないと豪語する乱馬だが、たった一つ、猫が嫌いだという事が明らかになる。これを知った五寸釘は、乱馬を体育館へ呼び出し、倉庫に閉じ込めて猫や虎を乱馬のもとへと送り込む。最初こそ泣き叫ぶ乱馬であったが、猫への恐怖心が極限に達した事で、猫鳴きを始めるのだった。(PART.37「弱点さがし」、PART.38「弱点みつけた」、PART.39「猫地獄への招待」、PART.40「猫拳パニック」)

猫拳によって我を忘れて大暴れした乱馬は、あかねの膝枕で鎮静化したものの、その時あかねにキスをした事で、帯刀や響良牙を激昂させ、いつも以上に追いかけまわされた。さらに乱馬とあかねは互いに顔を合わせにくくなり、不意に会ってしまうと、あかねが乱馬を殴り飛ばすようになっていた。そんな日々が続いたある日の晩、乱馬が風呂に入っていると、1匹の猫が風呂場に紛れ込み、猫は湯船の中でシャンプーに変身した。(PART.41「誰でもよかったの」、PART.42「シャンプー再来日」)

乱馬の正体を知って帰ったはずのシャンプーは、呪泉郷で泉に落ちて以来、水を浴びると猫になってしまうようになった。そんなシャンプーは、自身の曾祖母のコロンと共に再び来日し、ラーメン屋の猫飯店を始める。これ以降乱馬は、シャンプーの嫁になれと襲い掛かって来るコロンと格闘する日々を送る。そしてその最中、シャンプーに思いを寄せる男、ムースが現れ、なぜかあかねを賭けた勝負を挑んで来る。この勝負に受けて立とうとする乱馬であったが、コロンに押された総身猫舌のツボのせいで、お湯を熱湯に感じる体質になってしまい、男に戻る事ができなくなってしまうのだった。(PART.43「ムース襲来」、PART.44「格闘演芸会」、PART.45「猫舌やぶり」)

ムースとの激闘になんとか勝利した乱馬だが、総身猫舌のツボの効果のせいで、いまだ男に戻る事ができずにいた。これを治すためには、コロンが持っている不死鳥丸という丸薬が必要だと判明し、乱馬は猫飯店でアルバイトをしながら、スキを見てコロンからそれを奪おうと奮闘する。1週間経っても自分に手も足も出せない乱馬を憐れんだコロンは、乱馬に火の中からすばやく甘栗を取り出す神拳、火中天津甘栗拳を伝授する。一瞬たりとも火の中に手を入れる事ができない乱馬だったが、これを夜店のピラニア釣りで会得。その後、乱馬は海で開催されるスイカ割りバトルで、再びコロンに立ち向かう。(PART.46「秘薬THE不死鳥丸」、PART.47「夜店でバトル」、PART.48「スイカ割りバトル」、PART.49「婿とマリンウォーズ」、PART.50「突撃 シー・キャット」)

厳しい修行から帰って来た良牙は、再び乱馬に対して決闘を申し込むが、あっさり敗北。悔し涙を流す良牙の前に、コロンが姿を現す。コロンは、良牙が乱馬のライバルであり、あかねに思いを寄せている事を見抜くと、共に山へと籠り、良牙に秘儀の爆砕点穴を伝授する。乱馬に勝ちたいという野心を糧に、ひたすら岩を指1本で砕く修行をする良牙に対し、乱馬は自分が強くなったかどうかを確かめるため、玄馬と共に同じ山に入って修行を始める。そして、花嫁修業と称して同行したあかねが手料理を振舞うと、乱馬はあまりのマズさに悶絶する。しかし、偶然出会った良牙は喜んであかねの料理を平らげる。(PART.51「わしと組まんか」、PART.52「修行DEディナー」、PART.53「爆砕点穴」、PART.54「不死身の男」)

第4巻

同じ山で修行をしていた響良牙早乙女乱馬は、天道あかねを巡って勝負をする。しかし、良牙が会得した爆砕点穴の威力に身の危険を感じた乱馬は、その場から逃げ出す。良牙は乱馬を追いかけて木々のあいだを駆け回ると、乱馬は木の反動を使って特攻を仕掛け、不利な状況を回避していく。一見互角の勝負のようだったが、その勝負を見ていたコロンは、長丁場になれば乱馬が負けると予言する。(PART.55「爆砕勝負」)

雨の中、暴れ馬の上で気絶している男の大文字煎太郎を助けた女乱馬は、大文字の嫁にされそうになる。大文字は表格闘茶道大文字流家元の息子で、裏格闘茶道都大路流家元の娘との婚約が決まっていた。しかしその娘が気に入らなかった大文字は、この状況を打開するために、女乱馬の結婚を宣言する。すると大文字の祖母の格闘茶道家元は、乱馬が大文字の婚約者である都大路茶月と格闘茶道で勝負をして勝ったら結婚を認める、と宣言する。格闘と名のつくもので負けたくないと豪語する乱馬は、大文字から格闘茶道の極意を叩きこまれるが、乱馬が男だと知れると、修行はハードさを増していった。試合当日、乱馬の目の前に現れたのは、着物を着た1匹の猿だった。女乱馬は大文字を賭けて、猿と格闘茶道で戦いを繰り広げていく。(PART.56「格闘茶道どす」PART.57「茶月はんどす」、PART.58「縁談成立どす」)

格闘出前レースが開催され、うなぎ屋代表のあかね、ラーメン屋代表の乱馬、そして猫飯店代表のシャンプーがしのぎを削る。指定された家へいち早く出前の品を届け、完食させれば勝ちとなるが、そのターゲットとなったのは九能帯刀であった。出前レースの趣旨を理解していない帯刀は、三人の女性から交際を申し込まれていると勘違いするが、乱馬、あかね、シャンプーは優勝をするために、なんとかして出前の品を食べさせようと奮闘する。(PART.59「格闘出前レース」PART.60「ゴールをめざせ」、PART.61「召しませラーメン」、PART.62「食ってたまるか」)

学校から帰る途中、あかねは八宝斉という老人に出会う。八宝斉はあかねの事を知っており、いっしょに天道家へ帰宅する。実は天道早雲早乙女玄馬は八宝斉の弟子であり、過去に八宝斉を酔わせて生き埋めにした二人は、師匠の帰りを青ざめた表情で出迎える。八宝斉は、自身の流派である元祖無差別格闘流の後継者を育てるために天道家に来たのだった。だが、食い逃げや下着泥棒の尻拭いをやらされ続けた早雲と玄馬はこれを断り、乱馬にその座を押しつける。(PART.63「“邪悪”の復活」、PART.64「ただ者ではない」)

天道家の風呂が故障したため、乱馬は八宝斉と共に銭湯へと行く。八宝斉は、女湯を覗きに行こうとするが、乱馬にこれを阻止されて退屈をし始める。すると八宝斉は乱馬に水をかけ、男湯で乱馬を女にしてしまう。これに激怒した乱馬は、八宝斉と銭湯で戦闘を始めるのだった。(PART.65「バトル・ザ・銭湯」)

あかねの下着を漁っている八宝斉の前に現れたのは、豚の良牙であった。豚となった良牙は、今ではあかねのペットのPちゃんとなっていた。その日の晩、あかねが豚の良牙といっしょに寝ようと部屋へ帰ると、自分もあかねといっしょに寝たいという思いから、八宝斉は黒豚に扮してあかねの部屋へと向かった。そして乱馬は、あかねを魔の手から救うため、八宝斉を追いかけつつ、良牙があかねといっしょに寝る事を阻止しようと行動を起こす。(PART.66「ムーンライトボンバー」)

町内で多発している下着泥棒事件の犯人が八宝斉であると知るが、手も足も出せない早雲と玄馬に呆れる乱馬は、女になって八宝斉をおびき寄せて一蹴する。これに怒った八宝斉は、天道家に対してあらゆる嫌がらせを始め、八宝斉の怒りを鎮めるという名目で、乱馬は家から追い出されてしまう。そんな中、乱馬はあかねを使い、女が逃げていく香りを放つ女嫌香をアップリケにして八宝斉の背中に付けさせる。これにより、女に触れられない状態が続いた事で八宝斉は禁断症状を起こし、呼吸をする事も困難となっていく。弱っていく八宝斉を憐れんだ乱馬は、女嫌香を八宝斉から外そうとすると、運悪く雨が降り始めるのだった。(PART.67「八宝斉 怒る」PART.68「効きます 女嫌香」、PART.69「親父の逆襲」)

ある日、天道道場に道場破りが現れ、早雲と玄馬が敗北して看板を取られてしまった。乱馬とあかねは看板を取り返すため、道場破りと戦う事を決意する。しかし、道場破りがやって来るその日、乱馬はシャンプーとデートの約束をしてしまう。これに怒ったあかねは、道場破りには一人で勝つと豪語するが、修行の最中に腕を痛めてしまう。そんなあかねが心配になった乱馬は、デートの最中、シャンプーから即席男溺泉を奪おうと奮闘する。(PART.70「即席男溺泉」PART.71「助太刀無用」、PART.72「恐怖、看板男」、PART.73「ワンモアキッス」)

ある日あかねは、演劇部から高校対抗演劇コンクール出場のオファーをされ、『ロミオとジュリエット』のジュリエット役を引き受ける。これを知った帯刀や八宝斉、五寸釘光は、次々とロミオ役に立候補する。そして、コンクールの優勝賞品が「豪華中国旅行ご招待ツアー」と聞いた乱馬もこれに参戦し、ロミオの座を賭けたバトルが始まる。そしてその戦いは、コンクール本番中にも繰り広げられるのだった。(PART.74「バトルロイヤル・ロミオ」、PART.75「おれがロミオだ」)

第5巻

早乙女乱馬九能帯刀五寸釘光、八宝斉は、ロミオの座を巡ってバトルを繰り広げるが、ジュリエットに口づけをするシーンが迫ると、乱馬はこれを拒否。そして、ジュリエット役の天道あかねも、乱馬以外の三人と口づけをする事に抵抗し続ける。すると今度は、水をかぶって女になった乱馬がジュリエット役で登場し、演劇コンクールはさらに混乱状態となっていく。(PART.76「ジュリエット ゲーム」、PART.77「勝利のキッス」)

響良牙は和風男溺泉の源泉の場所を探していたが、極度の方向音痴が災いし、風林館高校の周りをさまよっていた。これを知った乱馬も源泉探しに加担するが、その場所が女子更衣室の下だとわかると、二人は女子更衣室に潜入する策を練り始める。(PART.78「めざせ、和風男溺泉」PART.79「女子更衣室の罠」、PART.80「和風男溺泉からのお知らせ」)

調理実習でクッキーを作ったあかねは、乱馬に食べさせようとやって来る。しかし、あかねの料理の下手さを知っている乱馬がクッキーを拒否していると、九能小太刀が現れ、自分のクッキーを乱馬に渡して、あかねのクッキーを持ち去ってしまった。乱馬はあかねのクッキーを取り返そうと小太刀を追いかけるが、あやまって小太刀を押し倒してしまい、その瞬間を写真に撮られてしまう。小太刀はその写真を使い、乱馬に対して手料理を食べに来てもらうよう手紙を送ると、乱馬は写真とそのネガを取り戻すべく、九能家へと向かう。(PART.81「黒バラクッキー」PART.82「ネガ― ギブアップ」、PART.83「私をお風呂につれてって」、PART.84「全部食っちゃうぞ」)

乱馬の幼なじみの久遠寺右京が転校して来た。幼い時に許嫁の約束をしたのにもかかわらず、久遠寺は乱馬と玄馬に置き去りにされたうえ、お好み焼きの屋台を持って逃げられた事を恨んでいた。そのうえ乱馬は、久遠寺を男だと勘違いし続けた事が災いし、久遠寺から決闘を申し込まれるのであった。(PART.85「お好み焼きの右京」PART.86「お好み焼きデスマッチ」、PART.87「右京の正体」)

一度は女である事を捨てた久遠寺は、乱馬にかわいいと言われた事や、乱馬とあかねが四六時中喧嘩をしている事から、自分にもまだ乱馬と結ばれる可能性があると思うようになる。さらに、あかねに好意を抱いている響良牙の存在を知った久遠寺は、あかねと良牙を恋仲にしようと作戦を練り、二人をデートさせる事に成功した。良牙とあかねがデートをしていると知った乱馬は、これを邪魔するべく女になって変装し、良牙の許嫁を名乗ってデートに乗り込んで行くのだった。(PART.88「良牙vs.右京」PART.89「完璧なラブレター」、PART.90「私は良牙の許嫁」、PART.91「憧れのデート」)

夏の海で下着泥棒やガールハントをして大騒ぎを起こす八宝斉に対し、乱馬は一人の女性を紹介した。八宝斉は思い出の腕輪を手土産についていくが、その相手とはコロンであった。若い美女ではなかった事にショックを受けた八宝斉は、腕輪をシャンプーにあげようとするが、それはコロンやシャンプーの家の家宝であり、コロンが若い時に「ハッピー」と呼ばれた八宝斉に奪われたものだとわかると、コロンはこれを取り返そうとする。そして、腕輪の秘密を知ったシャンプーや乱馬も、腕輪の奪還に加担する事となるのだった。(PART.92「ハッピーとコロン」PART.93「一瞬の恋」、PART.94「誰が惚れるか」)

日本へ戻って来たムースは、あかねと間違えて豚のぬいぐるみを誘拐した。これを取り戻すべく、乱馬とあかねは祭りの一角にある中国雑技団のテントまで足を運ぶ。そこで乱馬とあかねは、シャンプーと遭遇。舞台に上げられたうえ、手足の自由を奪われた乱馬は、アヒルの姿になったムースから無数の刃を投げつけられ、絶体絶命の危機に陥ってしまう。(PART.95「さらわれたあかね」、PART.96「乱馬アヒル化計画」)

第6巻

アヒルになる水、鴨子溺泉を持つムースは、改めて天道あかねを捕らえ、少女をアヒルに変えるショーを行うとふれまわった。早乙女乱馬はあかねを助けるべく再びテントへ向かい、ムースとの攻防を繰り広げる。そして乱馬は、あかねは鴨子溺泉を浴びてアヒルになったと勘違いし、ただのアヒルを連れて帰宅してしまう。一方、浴びたのがただの水だったため無事であったあかねは、シャンプーに嫌われて落ち込むムースをなぐさめると、乱馬に再戦を申し込むよう促す。同時に乱馬にもシャンプーをかけて勝負をし、わざと負けるよう助言をする。これを察知したシャンプーは、ムースを応援するふりをしながら負けさせる策を仕掛けていく。(PART.97「あかねアヒルになる」PART.98「がんばれムース」、PART.99「ムースのしあわせ」)

久遠寺右京は、前の学校のクラスメイトである紅つばさから交際を申し込まれていたが、これをひたすら断り続け続けたいた。転校してもなお、紅からのアプローチが尽きないため、久遠寺は女乱馬の写真を入れた絶縁状を送りつける。すると紅は、乱馬に果たし状を送り、久遠寺をかけてお好み焼き早売り勝負を申し込む。最初こそ自分は無関係だと主張する乱馬であったが、紅にブスと言われた事で火が付き、勝負の申し出を受けるのだった。(PART.100「突撃!紅つばさ」PART.101「突撃!ランチタイム」、PART.102「突撃!正しいデート」)

響良牙の実家で飼われている犬の響シロクロをテレビで見たあかねは、良牙の犬を実際に見たいと言い出す。良牙にとっては嬉しい知らせであったが、一人で実家に帰る事ができない良牙は、あかねが家に来ると知らせずに家までの道案内をさせ、家の近くで乱馬を煙に巻いた。そうして良牙は、あかねが家にやって来る前に無事に帰宅を果たすが、この状況を知った乱馬は、二人の邪魔をするために女になって変装し、良牙の架空の妹、よい子を演じる。(PART.103「良牙 家に帰る」PART.104「おかえりなさい おにいちゃん」、PART.105「迷子の良い子」)

楽しみの下着泥棒を乱馬に阻止され続ける事に苛立った八宝斉は、自身の究極奥義の八宝大華輪を放とうとするが、強力な技ゆえに封印していたことを思い出す。技を再び使えるようになるため、八宝斉は秘伝書を埋めた場所へと出かけていく。早雲と早乙女玄馬は、八宝斉が再び技を繰り出す事を恐れ、なんとしてでも秘伝書を先に手に入れようと、乱馬を連れて追いかける。しかし、たどり着いた場所は、女性用の露天風呂の真ん中にある岩の中だという事が判明する。三人はどうやって秘伝書を手に入れようか頭を悩ませるのだった。(PART.106「まぼろしの奥義」PART.107「秘伝書を奪え」、PART.108「炸裂!!八宝大華輪」)

傀儡芝というキノコを手に入れたシャンプーは、これを使って乱馬を思い通りにあやつる事を企む。シャンプーは肉まんに傀儡芝を仕込んで食べさせ、抱きしめろと暗示をかける事には成功する。しかし、抱きつくための合図が、シャンプーがやった指を鳴らす行為ではなく、くしゃみになってしまう。すると乱馬は、その場でくしゃみをした男子に次から次へと抱きつき、変態呼ばわりされてしまう。(PART.109「抱きしめずにはいられない」、PART.110「抱きしめてTONIGHT」)

年の瀬、あかねは八宝斉が食べるはずだった剛力ソバを食べて怪力になってしまう。これによってあかねは乱馬にも軽々力で勝つ事ができるようになり、自信に満ちあふれていた。年が明け、あかねが乱馬と共に初詣へ行くと、格闘羽根つき大会に参加しているシャンプーに遭遇。力が強くなったあかねは、意気揚々とシャンプーに格闘羽根つき大会で勝負を挑むのだった。しかし、剛力ソバには副作用があり、解毒剤を飲まないとヒゲが生えると知った乱馬は、その解毒剤をなんとかしてあかねに食べさせようと奮闘する。(PART.111「あかね パワーアップ」、PART.112「剛力羽根つき」、PART.113「副作用の悲劇」)

風林館高校にハワイ帰りの九能校長が帰って来ると、九能校長は突然、女子はおかっぱ頭、男子は丸坊主にするという校則を掲げた。これに大反対する生徒達は、3日以内に校則免除の札が入ったヤシの実を校内から探し出す、というゲームに挑む事となった。生徒達は協力してヤシの実を探すが、教師一同は生徒達の髪を刈ろうと襲い掛かって来る。乱馬は水を浴びて女になり、九能校長からヤシの実の場所を聞き出そうとすると、九能校長は息子の後頭部に地図を記したと言い出す。(PART.114「帰ってきた校長」PART.115「冒険! 校長室」、PART.116「校長の息子」、PART.117「みんな危機一髪」)

第7巻

「校則免除」と書かれたヤシの実を手に入れるために、校長室へやって来た早乙女乱馬は、九能校長に捕まり、丸坊主にされそうになっていた。一方、ヤシの実のありかを頭に描かれた息子の九能帯刀は、全校生徒から髪を刈り上げられそうになり、その怒りの矛先を九能校長に向ける。これにより乱馬は、九能校長と帯刀の親子喧嘩に巻き込まれていくのだった。(PART.118「一髪逆転」)

九能校長は遅刻撲滅週間を設け、遅刻した生徒は一歩たりとも校内に入れないようにしたが、乱馬は無視して登校する。これに怒った九能校長は、乱馬の登校ルートに立ちはだかり、遅刻をさせようと奮闘する。そして、遅刻をすれば1週間トイレ掃除をしなくてはならない乱馬は、九能校長からの障害を避けて学校へと向かう。(PART.119「遅刻させまーす」)

水を浴びても変身しない、抗水石鹸を手に入れた響良牙は、豚になる体質を改善した事に喜び、あかねに告白をしようとする。この事実を知った乱馬は、本来の石鹸の持ち主であるシャンプーと共に良牙から石鹸を奪うため、恋のキューピットシスターズとなって、良牙にあかねとの温水プールデートを勧める。(PART.120「幸せの抗水セッケン」PART.121「キューピッドの罠」、PART.122「ついてこないで」、PART.123「どっちが大切?」、PART.124「愛のさば折り」)

下着泥棒をして歩く八宝斉をいつものように撃退する乱馬だったが、八宝斉に貧力虚脱灸を据えられた事で、非力になってしまった。このお灸の影響により、乱馬は帯刀に敗北。そして八宝斉があちらこちらにこの事実を知らせると、九能校長やムース響良牙が乱馬に挑み、勝利を収めていく。あかねに勝つ事さえできなくなった乱馬は、久遠寺右京早乙女玄馬と共に、お灸の里へと向かうが、解決の糸口は見つからなかった。そんな乱馬を見たコロンは、強い相手であればあるほど破壊力が増す「飛龍昇天派」を乱馬に伝授する。そして、弱い乱馬に勝利をしても喜びを感じなかった良牙は、乱馬の修行相手に名乗りを上げた。(PART.125「伝説の邪灸」PART.126「最弱の男」、PART.127「乱馬 再起不能!?」、PART128.「風雲 お灸の里」、PART.129「特訓!! 螺旋地獄」、PART.130「燃えない男」、PART.131「炸裂!? 飛竜昇天破」、PART.132「いくぞ! 雪辱戦」、PART.133「仏の八宝斉」、PART.134「燃えろ! 八宝斉」、PART.135「ああ! 無情の紙吹雪」、PART.136「乱馬 復活!!」)

中国へ里帰りしたシャンプーは、ペアで持つと夫婦になれるといわれる鈴を買い、その一つを乱馬に渡した。するとその夜、鈴からは大きな化け猫の猫魔鈴が現れた。猫嫌いの乱馬がこれに怯えていると、猫魔鈴は、同じ鈴を持っているシャンプーに対して、嫁になれと迫るのだった。(PART.137「怪談 猫魔鈴」、PART.138「恐怖 化け猫の花嫁」)

第8巻

カナヅチの天道あかねは、プール授業を前に憂鬱な気持ちでいた。この事実を知った九能校長は、あかねの水泳のコーチを務める。意気揚々とカナヅチ克服に立ち向かおうとするあかねであったが、鮫に追われたり、アヒルの着ぐるみを着させられて溺れかけたりと散々な目に遭い、そんなあかねを早乙女乱馬は心配する。(PART.139「特訓!ハンマー・ガール」、PART.140「水の中の根性」)

海に修行にやって来た乱馬は、1週間ものあいだ行方不明となっていた早乙女玄馬が、パンダ姿で大きな屋敷でくつろいでいるのを発見する。そこは病弱な少年の与太郎が住んでいる屋敷で、与太郎はパンダといっしょなら外へ出ると言ったものの、結局玄馬と共に家の中に居続ける生活を続けていた。呆れた乱馬は、玄馬を引きずって与太郎の屋敷を出るが、パンダといっしょにいたいと思う与太郎は、必死に乱馬と玄馬を追いかけて来る。(PART.141「おもてに出やがれ!」)

響良牙は山籠もりの最中、見知らぬ老人に世界最強になれるといわれる拳印を腹に描かれ、乱馬よりも強くなった。しかし、腹に大々的に描かれたラクガキのような拳印が恥ずかしい良牙は、乱馬と共に拳印を消そうと奮闘する。しかしそのラクガキがきっかけで、あかねに良牙と豚が同一の存在であったと勘づかれてしまい、良牙は大きなショックを受けるのだった。(PART.142「神秘の拳印」PART.143「鉄壁! ラクガキ・パワー」、PART.144「追いつめられた良牙」、PART.145「そして拳印は消えた」)

ある日あかねは、小さな二人の子供が八宝斉を探しているところに遭遇する。八宝斉は子供達にとってサンタクロースらしく、二人はサンタクロースになるため、八宝斉に弟子入りを頼み込む。これを承諾した八宝斉が二人の子供を連れて、食い逃げや下着泥棒、銭湯での覗きに連れまわし始めると、乱馬は子供達を守るため、八宝斉の行く手を阻もうと奮闘する。(PART.146「サンタクロースの弟子」)

持ち主の三つの願いを叶える力があるといわれる伝説の聖刀、満願丸を手に入れた九能帯刀は、乱馬に勝利をするという願いを叶えた。これを知った乱馬は、満願丸の力を使って、女になる体質を直そうと考える。乱馬がそう願う最中、帯刀は二つ目の願いとして、女乱馬とのデートを叶える。すると乱馬は、残り一つの願いを自分の思い通りにするために、色仕掛けや口車を駆使して、帯刀に自分を男に戻すように言わせようとするのだった。(PART.147「聖刀満願丸」PART.148「野望のデート」、PART.149「みっつめの願い」)

10年前に、久遠寺右京と乱馬に対してババ抜き勝負を持ちかけ、勝利した末に海に放り込まれた博奕王Kが、賭けの戦利品である天道道場を貰うためにやって来た。道場を奪われた天道早雲は、博奕王Kに対して玄関や居間を賭けて勝負を挑むが敗北。乱馬も責任を感じ、久遠寺の家でギャンブルの修行をするが、あかねや久遠寺に一度も勝つ事ができずにいた。そこに現れた天道なびきは、博奕王Kとの対戦で見つけた攻略法を乱馬に伝授する。(PART.150「博奕王K」PART.151「明日に賭けるギャンブラー」、PART.152「特訓! ポーカーフェイス」、PART.153「逆転ギャンブラー」)

ある日、中華まんの輪郭をした四人組が、乱馬のおさげ髪を結んでいる「竜の髭」を求めて日本へやって来た。四人はあらゆる手段で乱馬の髪を切ろうとするが、乱馬は必死の抵抗を見せる。そして、乱馬の髪と龍の髭の秘密を知った八宝斉は四人組に加担し、さらには玄馬までもが龍の髭を奪おうと、乱馬に襲い掛かる。激しい攻防の末、乱馬のおさげ髪がほどけてしまうと、乱馬の髪にある変化が起こるのだった。(PART.154「狙われたおさげ」、PART.155「ほどけた封印」、PART.156「竜の髭の秘密」、PART.157「動乱の行方」)

商店街のくじ引き大会で「温泉アスレチック競争ペア参加券」を手にしたあかねは、乱馬を誘うが拒否される。しかし、同じ参加券を持って来たシャンプーから、優勝すれば好きな温泉に無料で行く事ができると聞かされ、乱馬はシャンプーとペアを組んで出場を決めてしまった。これに怒ったあかねは、シャンプーにチケットを取られたムースとペアを組み、さらに良牙は久遠寺とペアを組み、温泉アスレチック競争の会場へと向かう。(PART.158「温泉へ行こう」、PART.159「絶叫!温泉バトル」)

第9巻

温泉アスレチック競争に出場した早乙女乱馬シャンプーとペアを組み、ほかのペアを次々と脱落させていく。残るは響良牙久遠寺右京ペア、そしてムース天道あかねペアのみとなった。シャンプーと久遠寺が乱馬を取り合ってバトルを始めると、乱馬は良牙と組んで先頭を走るムースとあかねを追い抜いてゴールを目指す。しかし、ムースがあかねの悪口を言った事で、良牙が怒ってムースと乱闘を始め、結局乱馬はあかねと共にゴールを目指そうとする。これを見たシャンプーと久遠寺は共に乱馬を追ってやって来ると、今度はあかねが良牙を連れてゴールを目指そうと奮闘する。六人が混乱状態となっていく一方、村おこしのために大会を企画した地域の人達は、温泉旅行の費用を出さないために、出場者全員を脱落させようとさまざまな仕掛けを用意するのだった。(PART.160「スクランブル二人三脚」PART.161「絶叫混浴」、PART.162「乱馬リタイア!?」、PART.163「最後の選択」、PART.164「遙かなるゴール」)

天道早雲が昔、ピコレット・シャルダン・2世の父親と格闘ディナーで勝負をして敗北した事により、ピコレットは自身の妻となる人物を迎えにやって来た。天道かすみ天道なびき、あかねがこれに激怒する一方、格闘ディナーに興味を抱いた乱馬は、水を浴びてピコレットの嫁に立候補をする。花嫁教育係であるマダムサンポールより格闘ディナーの極意を教わる乱馬であったが、食べる姿を見せれば叱られ、社交界に出れば周囲に料理を奪われ、まともに食事もできない日々を送る。(PART.165「格闘ディナーでございます」PART.166「怪奇! お上品館」、PART.167「飢えたマドモアゼル」、PART.168「必殺! グルメ・デ・フォアグラ」、PART.169「バスルームの特訓」、PART.170「必殺技完成?」、PART.171「決戦!! 食卓ウォーズ」、PART.172「ごちそうさまのあとで」)

なびきがあかねの服や私物を勝手に借りて使っていた事がきっかけで、二人が喧嘩になると、乱馬はその仲裁に入る。しかし、物干し台の足場が崩れ、三人がまとめて墜落すると、乱馬は武道をしていないなびきを助けて着地。これが許せなかったあかねは、乱馬をなびきに押しつけ、婚約を解消した。翌朝なびきが、あかねと乱馬の婚約解消の号外をばらまくと、[◆九能帯刀]はすかさずあかねに迫る。またなびきは、これがきっかけでシャンプーや久遠寺、[◆九能小太刀]から命を狙われる事となった。(PART.173「乱馬なんかいらない!」PART.174「真実の告白」、PART.175「おねえちゃんの気持ち」、PART.176「ごめんね 乱馬」、PART.177「ごめんな あかね」、PART.178「愛と復讐の迷路」)

呪いの絵画を披露するテントで、早乙女玄馬と乱馬がたこ焼きの取り合いをしていると、玄馬があやまって呪の絵画に衝突し、封印の札を剝がしてしまった。すると、絵の絵画に閉じ込められていた、不細工なメスのパンダの化け物が解き放たれた。その化け物は、素敵な彼と夜店デートをしないと戻らないと言って聞かず、その相手に乱馬を指名する。そして、封印の札を剝がした責任を取り、乱馬は化け物と夜店デートを始めた。(PART.179「放たれた呪い画」)

ある日、ムースや良牙、玄馬が水を浴びた状態で次々と倒されていく、という事件が発生した。アヒルや豚、パンダの姿となった彼らの体にはパンストが巻かれていた事もあり、呪泉郷の顧客名簿が奪われた、と呪泉郷のガイドから連絡を受けた乱馬は、すべての犯行は同一犯の仕業であると予測する。そして、良牙が悪魔だと言ったその男、パンスト太郎が乱馬の前に現れ、勝負を挑むのだった。(PART.180「呪泉郷から来た悪魔」)

第10巻

ムース響良牙を倒した男、パンスト太郎は、雨にあたって翼の生えた牛の姿になり、早乙女乱馬の前に立ちはだかる。しかし、パンストに惹かれてやって来た八宝斉の乱入によって戦いは中断され、パンスト太郎は天道あかねを攫って水の砦に閉じ込めてしまう。乱馬は良牙、シャンプー、ムースと共にあかねの救助に向かうが、水をかけられて動物の姿に変えられたりと苦戦を強いられる。パンスト太郎の狙いは、自分を呪泉郷の泉の一つ、牛鶴鰻毛人溺泉で産湯に浸からせ、「パンスト太郎」と名付けた男を見つけ出す事であった。そしてその男が八宝斉だとわかると、パンスト太郎は改名を要求するが、その名前が気に入っている八宝斉はこれを断って逃亡する。乱馬やあかねは、パンスト太郎の改名を八宝斉にさせる事に協力する代わりに、八宝斉を外国に捨てて来るよう交渉をする。(PART.181「悪魔の正体」PART.182「あかねはどこに」、PART.183「あかね救助隊」、PART.184「水の砦」、PART.185「噴き出す罠」、PART.186「反撃の湯」、PART.187「必殺! パンスト流星脚」、PART.188「君の名は」、PART.189「時をかけるじじい(前編)」、PART.190「時をかけるじじい(後編)」)

孤島で修行をしていた九能帯刀は、修行の最中に記憶喪失になってしまった。果たし状に従ってやって来た乱馬が、そこにあったスイカを投げつけると、帯刀は何かに取りつかれたかのように、次々とスイカを木刀で切り捨てていき、乱馬に攻撃のスキを与えない。そして乱馬は、女になった自分に対して執拗に交際を迫って来る帯刀から逃げるために海へ出ると、孤島に泳ぎ着いてしまい、帯刀と二人きりになってしまう。(PART.191「渚のスイカ男」PART.192「渚の交際鬼」、PART.193「スイカ畑でつかまえて」)

10年間熟成させた秘伝のお好み焼きソースを開封したものの、あまりのマズさで気を失った久遠寺右京は、療養のために天道家に居座る。そして久遠寺は、不甲斐ない自分に鞭打つように、そのソースを使ったお好み焼きを食べようとする。しかし、そのソースは、昔乱馬が適当な食材を入れて作った物だった。勝手にソースを作り変えてしまった事に責任を感じる乱馬は、久遠寺からお好み焼きを奪い、無理やり食べる。乱馬が久遠寺を看病したりと世話を焼く事で、あかねは嫉妬心を抑えられなくなっていく。(PART.194「十年目のソース」PART.195「ソース相愛」、PART.196「本当の本当」、PART.197「いつわりの夫婦」、PART.198「嫌われたくて」)

乱馬、天道早雲早乙女玄馬は、とある温泉街に現れた、「たこ壺の妖怪」を退治するよう依頼をされた。その妖怪が女性ばかり狙うという情報から、三人はその妖怪の正体がすぐにわかってしまう。たこ壺の妖怪といわれた八宝斉がいざ早雲と玄馬の前に現れると、二人は八宝斉を無視して温泉街を出ようとする。(PART.199「温泉街の悪夢」)

あかねと少しでも距離を縮めたいと願う五寸釘光はある日、見知らぬ商人から、命令を書いて対象者に貼ると、書かれたた通りに相手を動かす事ができる「恋の紙人形」を購入する。すると五寸釘は、紙人形に「デートがしたい」「交換日記がしたい」と書いてあかねに貼ろうとする。しかしその紙人形が、乱馬や帯刀の背中に間違って張り付いてしまい、五寸釘は、よりあかねに近づく事ができなくなってしまう。(PART.200「恋の紙人形」)

下着泥棒をする度に乱馬に滅多打ちにされる八宝斉は、乱馬が寝ているあいだに秘薬の主従丸を飲ませ、自分の面倒を見させようと企む。しかし、乱馬と八宝斉は主従関係になるどころか、磁石のように体がピタリとくっ付いてしまい、互いに身動きが取れなくなってしまう。そして乱馬も、八宝斉の言う事をきかないと、水をかけて女にされたり、八宝大華輪を爆発させられ、散々な目に遭う事になる。(PART.201「秘薬 主従丸」)

第11巻

新必殺技の獅子咆哮弾を会得した響良牙に敗北した早乙女乱馬は、自分もこれを会得しようと奮闘し、良牙との再戦を目指す。しかし、獅子咆哮弾が使う者の負の気持ちを用いて放つ技だとわかると、乱馬は会得をあきらめる。一方良牙は、日頃の乱馬への恨みで自分を不幸に追い込み、獅子咆哮弾の質を高めていった。そして、天道あかねに自分を嫌いと言わせた事で良牙の気はさらに重くなり、獅子咆哮弾は完成に近づいていくのだった。そして決闘の日、良牙の獅子咆哮弾に対し、乱馬は強気であればあるほど威力を発揮する技、猛虎高飛車で立ち向かう。(PART.202「猛威! 獅子咆哮弾」PART.203「敗北への序曲?」、PART.204「不幸を呼ぶ技」、PART.205「気分しだいの必殺技」、PART.206「決闘!! 獅子対猛虎」、PART.207「勝利の獅子重力」)

年の瀬も迫った寒い日、乱馬とあかねはムースに連れられ、出前の途中で行方不明となったシャンプーを探していた。最後に配達に出た猫寺へ行くと、シャンプーは猫魔鈴の呪いで寺から出られなくなっていた。さらにシャンプーは、除夜の鐘が鳴り終るまでに王子がキスをしなければ、完全な猫の姿になる、という呪いもかけられており、乱馬に呪いを解くように言う。しかし乱馬は、猫魔鈴にまたたびを振りかけられた事で、猫から逃げ回り続けるのだった。(PART.208「除夜の呪い」、PART.209「108回目のプロポーズ」)

乱馬はある日、毎晩夢に出て来る老人の春巻とデートをする事になった。春巻はあと2~3日の命と言われ、死ぬ前に初恋の女性である女に似ている女乱馬とデートがしたいと、幽体離脱したのである。お茶をしたりチークダンスを踊ったりして、春巻を楽しませようとする乱馬だが、春巻は初恋の女性である餃子との約束を果たせなかった事が心残りだという。その約束とは、梅が早く咲いていたら駆け落ちをしよう、というものであった。(PART.210「老人と梅」)

九能小太刀は、自身の部屋にある乱馬の巨大ポスターを、九能帯刀に切り刻まれた事に激怒する。そして帯刀の宝物の一つである、女乱馬の写真が収められたアルバムを奪い、返してほしければ乱馬を連れて来いと迫る。事情を聞いた乱馬は九能の家を訪れ、二人を仲直りさせるふりをして、双方の部屋にある自分の写真を回収し始める。(PART.211「私闘! 九能兄妹」、PART.212「スキャンダルの嵐」)

乱馬が幼い頃からの修行相手である父親の早乙女玄馬は、いつの間にか乱馬よりも弱くなっていた。この事実を自覚した乱馬は、積み重なって来た父親への恨みを晴らそうとする。父親の威厳を保てなくなった玄馬は、乱馬と親子の縁を切り、1週間後に決闘をする約束をして天道家を出て行き、新しい技を会得する修行に励む。そして、秘儀、地獄のゆりかごを会得した玄馬は1週間後、意気揚々と乱馬の前に現れる。(PART.213「父よ あなたは強かった」、PART.214「巣立ちの時」、PART.215「地獄のゆりかご」)

ある日あかねは、道で出会った老人から、手作りの桜餅を食べた相手が、自分の運命の人かどうかがわかる「桜餅の恋占い」の話を聞かされる。半信半疑で桜餅を作って周囲の人に振る舞うと、八宝斉や帯刀の顔に、運命の人ではないとされるバツ印が浮き出てきた事から、あかねは占いを信じ始める。あかねは、乱馬にもこれを食べさせようとするが、あかねの料理を食べたくない乱馬は、桜餅を拒否して逃げ回る。乱馬があかねを追いかけている最中、通りすがりの響良牙が桜餅を食べてしまうと、運命の人を表す桜模様が顔に現れ、あかねと乱馬は動揺し始めた。すると乱馬はあかねから桜餅を奪い、誰もいないところで食べて、模様が出るかどうか試そうとする。(PART.216「桜印の男」、PART.217「あかねの気モチ」、PART.218「花の嵐」)

バレーボール大会に出場していたあかねは、遠征相手と共にやって来た格闘チアリーディング部部員の今条マリ子の妨害によって敗北。そんな今条は、試合の帰りに帯刀に恋をすると、今度行われる剣道部の試合で帯刀を応援すると宣言する。今条の妨害のせいで試合に負けて泣くあかねの姿を見た乱馬は、今条に対して格闘チアリーディングの決闘を申し込み、どちらの力で帯刀を勝負に勝たせるかを競う事になった。しかし、上辺だけで応援をする乱馬は、無償の愛を帯刀に注ぐ今条に勝てず、苦戦を強いられてしまう。(PART.219「HATUKOIチアガール」、PART.220「愛の応援勝負」、PART.221「愛は勝つ!?」、PART.222「互角の愛」)

第12巻

剣道部の試合当日、早乙女乱馬は、九能帯刀の対戦相手を応援していた。帯刀は、相手が女乱馬に応援されている事により嫉妬心を膨らませ、果敢に攻撃を仕掛けていく。しかし帯刀の相手であり、乱馬が応援している人物は、実は天道あかねであった。その事実を知ると、応援がてら愛していると言い続けていた乱馬は、それまでの自分の行いに赤面してしまう。(PART.223「愛の激突!」、PART.224「それでも愛は勝つ!!」)

ある日、乱馬の母親である早乙女のどかから、天道家に来るという手紙が送られて来た。母親と会える事に喜ぶ乱馬に対し、早乙女玄馬は、乱馬共々天道家の池に飛び込んで変身をする。乱馬を男らしくすると言って旅に出た玄馬は、これが果たせない時には二人共々切腹をするという約束を、のどかとしていた。その手前、女の姿に変わる事が知られれば命はないと思った乱馬は、のどかが日本刀を持って天道家へ現れると、必死に正体を隠そうとする。しかし、既に母親を亡くしているあかねや天道なびきからすれば、贅沢な悩みだと言われた事により、乱馬は玄馬の妨害を振り切り、男の姿でのどかに会おうと決意する。(PART.225「乱馬ミーツ・マザー!?」、PART.226「男の誓い」、PART.227「決死の団らん」、PART.228「ひと目だけでも」、PART.229「母子水いらず!!」)

女傑族の秘宝、反転宝珠の効果により、シャンプーに徹底的に嫌われた乱馬は深いショックを受ける。嫌われている理由を知らない乱馬は、もう一度自分に惚れさせようと、あの手この手でシャンプーにアプローチをするが、あっさりと玉砕していく。この状況を知ったコロンは、嫌われれば追いかけたくなるという人の心理を使い、乱馬とシャンプーを結婚させる作戦を練り始める。すると今度は、アヒルの姿となったムースが反転宝珠を持って猫飯店を飛び出し、天道あかねのもとへとやって来る。(PART.230「突然大嫌い!!」、PART.231「好きだと言え!!」、PART.232「愛の逆流」、PART.233「告白の行方」)

ある晩、八宝斉がいつものように下着泥棒をして帰るが、翌朝になると下着はただの紙になっていた。その晩、乱馬があかねと共に八宝斉のあとを追うと、廃墟となっている女子寮に辿り着いた。そこに現れた寮長の幽霊は、自分の大きな下着だけが盗まれなかった事が心残りで、毎晩のように八宝斉をこの寮に来させるよう差し向けていたのだ。すると乱馬は、寮長を成仏させるため、なんとか寮長の下着を八宝斉に盗ませようと奮闘する。(PART.234「怪異・残されたぱんつ」)

八宝斉を海で捨てて中国に戻ったパンスト太郎は、名前を改名してもらえなかったせいで、女性に恋をしても名乗る事ができずにいた。そうして八宝斉への恨みを増幅させたパンスト太郎は、呪泉郷から善人が落ちたといわれる善男溺泉の水を持ち帰り、八宝斉にかけて善人にしようと企む。だがパンスト太郎が持っているのは、浴びたものを双子にする水である、と呪泉郷のガイドから知らされた乱馬、玄馬、天道早雲は、パンスト太郎を止めようと奮闘する。しかし、呪泉郷から帰って来たパンスト太郎は、大蛸が溺れたという泉に浸かった事でパワーアップしており、乱馬は苦戦を強いられるのだった。(PART.235「パンスト太郎の逆襲」、PART.236「黒い秘密兵器」、PART.237「お湯の砦」、PART.238「決戦! タコ足封じ!!」)

乱馬は玄馬との修行の末、鶴屋千年財閥の御曹司の与兵が所有するプライベートビーチに一人辿り着く。そこには与兵以外の男はおらず、おさげ髪の女性だけが集められていた。与兵はその中から思い出の女性である女乱馬を見つけ出す。乱馬は与兵が誰かと勘違いしているのだろうと考えるが、与兵の話を聞くうちに、彼の思い出の女性が自分だと理解していく。(PART.239「渚の踏んデレラ」、PART.240「シンデレラの恩返し」)

天道かすみが夏風邪で寝込んでしまうと、あかねがご飯を作ると言い出す。あかねの料理のマズさを知る家族は全員出払おうとするが、そこに早乙女のどかが再びやって来る。のどかがかすみの代わりにご飯を作る事になって一同は安堵するが、あかねがのどかの手伝いをすると言い出す。女乱馬は料理の手伝いをすると進言し、あかねと乱馬の料理バトルが始まる。(PART.241「暴力料理教室」)

釣り上げた相手の思いを自分に引き寄せる事ができる「恋の釣竿」を手に入れた響良牙は、これを使ってあかねの心を引き寄せようとする。しかし、間違って乱馬を吊り上げてしまった事により、乱馬は良牙の事が好きになってしまった。さらに乱馬は、良牙が思いを寄せているあかねに対してライバル宣言をし、事態はさらに混乱を招いていく。(PART.242「悲哀・コイの発生」、PART.243「悲惨!コイの成長」)

第13巻

恋の釣竿で早乙女乱馬を吊り上げてしまった響良牙は、乱馬を亡き者にして天道あかねと恋を成就させようと考え始めた。しかし、乱馬が死ぬ事を受け入れようとすると、良牙は躊躇し始める。そして乱馬は、恋の釣竿の存在を知ると、それを使って良牙を釣りあげて両思いになろうと目論み、良牙を追い回し始める。(PART.244「悲痛・コイの暴走」)

不良にカツアゲされているところを乱馬に助けられた五寸釘光は、情けない自分を変えるために、通信販売で金属製の鎧「ファイト一発」を購入する。これを着た五寸釘は強くなったものの、憎い相手を一発殴らないと、脱ぐ事ができなくなってしまった。五寸釘は乱馬に決闘を申し込み、猛攻撃を仕掛けていく。(PART.245「ファイト一発」)

ジャコウ王朝の次期王位継承者のハーブに止水桶に入った水をかけられた乱馬は、お湯を浴びても男に戻る事ができなくなってしまった。ハーブも探している秘宝の開水壺で沸かしたお湯を浴びれば元に戻れるとわかった乱馬は、良牙、ムースと共に旅に出る。しかし、ムースがお金と開水壺のありかが書かれた地図を紛失し、三人が温泉旅館で働いていると、乱馬は女湯でハーブに遭遇し、再戦を果たす。女の姿では勝ち目のない乱馬は、まんまとハーブに逃げられるが、道行く人から情報を集めた結果、乱馬達は宝来山に到達する。行く手を阻んで来たのは、止水桶を使って開水壺のありかを探すハーブ・ライム]とミントであった。良牙とムースは乱馬を気絶させ、二人を倒して止水桶を奪取してその水を浴びる。男の姿の時に浴びれば、水を浴びても男の姿が保てるだろうという二人の思惑は外れ、豚とアヒルの姿になり、元に戻る事ができなくなってしまう。目を覚ました乱馬は、動物となった二人と、止水桶を持って開水壺のありかを探し始めるのだった。(PART.246「猫飯店の客」、PART247.「野生の王国」、PART.248「失なわれた秘宝」、PART.249「露天風呂 女の戦い!!」、PART.250「追跡 宝来山」、PART.251「宝来山に死す」、PART.252「止水桶の悲劇」、PART.253「出現!! 秘宝の滝」、PART.254「遠い開水壺」、PART.255「ハーブ 怒りの激白」、PART.256「立ちあがれ乱馬!」、PART.257「乱馬、男に戻る!!」、PART.258「おかえり乱馬」)

乱馬のクラスにやって来た新任の先生、二ノ宮ひな子は、幼児のような喋り方をし、女子高生にしか見えない。しかし、五円玉を使った技、無差別格闘究極奥義八宝五円殺を使う事で大人の女に変身し、相手から闘気を吸い取って一網打尽にしていく。乱馬は二ノ宮の奥義の秘密を知ろうと近づくが、久遠寺右京シャンプー九能小太刀に浮気を疑われる。怒りの矛先を二ノ宮に変えた三人は、八宝五円殺の前に倒れてしまった。一方乱馬は、かつて二ノ宮に八宝五円殺を伝授した八宝斉から、闘気を吸い取る力をなくすツボを教えられ、そのツボを押そうと奮闘する。しかし二ノ宮は、あかねを含むたくさんの女性を泣かせている乱馬を不良生徒とみなし、八宝五円殺で乱馬の力を吸い取っていく。(PART.259「必殺新任教師!!」、PART.260「謎の八宝五円殺」、PART.261「史上最強の女」、PART.262「急いでツボを押せ!」、PART.263「地獄のフォーメーション」、PART.264「八宝つり銭返し」)

第14巻

早乙女乱馬二ノ宮ひな子の手から五円玉を手放させ、八宝五円殺を使わせないよう手を打つ。しかし二ノ宮は、所持している五円玉や五十円玉を次々と取り出し、乱馬の闘気を吸い取っては、八宝つり銭返しを放ち、乱馬を自分に近づけないよう奮闘する。円形の物であれば技が使える事を知った乱馬は、体育館にあるバスケットボールのリンクを取り外し、二ノ宮に向かって投げつける。(PART.265「究極の健康法」)

流幻沢に化け物が出たというテレビの報道を見て、天道あかねも、過去にその化け物に追いかけまわされた事を思い出す。そして天道家に、その化け物を退治してほしいという電話が入り、あかねは一人で流幻沢へと向かった。あかねの安否を心配する天道早雲に言われ、乱馬も流幻沢へと足を運ぶが、そこで見たのは、あかねが老人と若い青年の真之介と共に暮らしている姿だった。嫉妬心を燃え上がらせた乱馬は、あかねと真之介のあとをこっそりとつけると、山で迷子になった響良牙を見つける。真之介となかよく歩いているあかねの姿にショックを受ける良牙に、現状を説明していると、今度は流幻沢に住む化け物のヤマタノオロチに遭遇する。襲い掛かって来るヤマタノオロチに対して、乱馬と良牙は力を合わせて応戦するのだった。(PART.266「あかねの旅立ち」、PART.267「よみがえる記憶」、PART.268「不思議の森の秘密」、PART.269「生命の水」、PART.270「森の木陰で」、PART.271「あばよ、あかね」、PART.272「珍獣王出現!!」、PART.273「オロチ怒る!!」、PART.274「八つめの頭」、PART.275「あかねを頼む」、PART.276「角笛を吹け!!」、PART.277「一緒に帰ろう」、PART.278「贈る言葉」)

乱馬とあかねの家庭訪問にやって来た二ノ宮ひな子は、早雲の優しさに触れて恋をする。これがきっかけとなり、二ノ宮は事あるごとに天道家を訪れ、あかねや乱馬の反対を押し切り、早雲の新しい妻の座を狙おうとするのだった。(PART.279「必殺! 家庭訪問」、PART.280「狙われた早雲」、PART.281「必殺! 愛の逃避行」)

ムースは、これをかければ、相手に泣いて土下座させる事ができるという、女傑族に伝わる秘宝の眼鏡、無敵鏡を手に入れた。その効果によって乱馬やコロンに土下座をさせていく。今まで勝てなかった乱馬やコロンを屈服させた事に優越感を得るムースは、そんな事をしていてはシャンプーに嫌われると、あかねに忠告されても聞く耳を持たない。一方、敗北させられた乱馬は、ムースとの再戦に向けて、コロンの持ち物から無敵鏡に匹敵する卑怯なアイテムを探し始める。(PART.282「無敵の無敵鏡」、PART.283「泣いてあやまれ!!」、PART.284「最低の男」)

乱馬達は、海の家を経営する老人の夏彦から、海に住む魔犬を退治するよう依頼をされる。若い女しか狙わないという事から、乱馬は早雲に言われて海の中に潜っていく。すると乱馬の前に現れたのは、間抜けた顔の大きな獅子舞であった。海の底に社を見つけた乱馬は、それが母体だと察知して壊すと、魔犬から放たれた光で気を失ってしまう。そして次に目を覚ました時、乱馬は魔犬が描かれた水着を着させられており、脱ぐ事も切り裂く事もできずに困り果てる。(PART.285「海の魔犬」)

第15巻

日没までに特定の男性に水着を褒めてもらえないと、水着に描かれた魔犬が早乙女乱馬を海の中に引きずり込むと脅し始める。そしてその男性に、偶然海に居合わせた九能帯刀が選ばれてしまう。乱馬は得意の色仕掛けで帯刀に水着を褒めさせようとするが、お世辞にもかわいいと言う事ができない水着に、帯刀は目を背け続ける。(PART.286「私を ほめて!」)

久遠寺右京はある日、乱馬と天道あかねを連れて、肝試しの洞穴、破恋洞へと足を運んだ。その洞穴にいっしょに入ったカップルは、幽霊達に破局させられてしまう事を知っていた久遠寺は、乱馬とあかねにペアを組ませ、洞穴に入れる。さらに久遠寺は、偶然やって来た響良牙と共に、乱馬とあかねの出口到達を待つが、途中で乱馬とあかねが大喧嘩をした事で、乱馬は久遠寺とあかねは良牙と洞穴を進む事になってしまう。(PART.287「呪いの破恋洞」、PART.288「別れの出口」)

ある日、風林館高校の職員室が荒らされ、二ノ宮ひな子のデスクにあった採点済みのテストが盗まれた。現場に残されたものから、犯人は九能校長である事がすぐに判明する。九能校長は、成績の悪かった生徒の点数を大々的に発表しようと外へ飛び出すと、生徒達はテストを取り戻すために九能校長を探し始める。テストの点数に興味のない乱馬であったが、あまりの酷さに九能校長が公表を控えようとすると点数が気になり、乱馬も九能校長を追いかける。(PART.289「テストを返せ!!」)

ある日、乱馬に会うために天道道場を訪れた早乙女のどかは、熊に襲われたところを公紋竜に助けられる。公紋の男らしい姿を見たのどかは、彼を乱馬と勘違いする。無差別格闘流を極めようとする公紋は、自身が求める秘伝書を探していた手前、早乙女の血縁者に近づける事を好都合と考え、乱馬のふりをしてのどかと暮らし始める。これを知った乱馬は、自分の名を騙ってのどかに近づく公紋に激怒し、勝負を挑む。しかし乱馬は、公紋が極めた無差別格闘流奥義、山千拳の前に手も足も出ず敗北してしまう。こうして乱馬は、山千拳の創始者である父親の早乙女玄馬より、山千拳と対を成す海千拳の修行を開始する。(PART.290「母さん、おれが乱馬です」、PART.291「海千拳と山千拳」、PART.292「乱馬対乱馬」、PART.293「特訓! 海千拳」、PART.294「母からの手紙」、PART.295「電光石火海千拳! 」、PART.296「海の家、山の家」、PART.297「山千拳の悲劇」、PART.298「見えない秘拳」、PART.299「秘伝書の真実」)

老化のせいで、日に日に乱馬に勝てなくなりつつあった八宝斉は、若返りの妙薬を作り始める。薬を作るための材料をあらかた集めきった八宝斉であったが、たった一つ、男のような女のような不思議な生き物の涙が足りなかった。そこで八宝斉は、催涙ガスを浴びせたり玉ねぎを投げつけたりして、乱馬の涙を奪おうと奮闘する。(PART.300「乱馬の涙」)

帯刀は、鳳凰剣を会得する術を伝授してくれる鳳凰の卵を手に入れる。卵を授かる際に、これを頭に乗せてはいけない、と忠告されたのにもかかわらず、通りすがりの乱馬が帯刀の頭の上に乗せた事で殻が割れ、鳳凰は帯刀の頭の上に乗ったままになってしまう。また、生まれた時に最初に目の前にいた乱馬を敵とみなした鳳凰は、乱馬が攻撃を仕掛けようとすれば、鳳凰は鳴いて輝いて視界を奪い、何もせずとも帯刀の頭の上から四六時中乱馬を突き続ける。(PART.301「恐怖の鳳凰剣」、PART.302「不滅の鳳凰剣」)

中国からやって来た毒草使いのピンクと、薬草使いのリンクが、シャンプーに復讐をするために日本へやって来た。さらに二人は、シャンプーの婿だと言われる乱馬もターゲットとし、乱馬に毒草を使って攻撃を仕掛けて来る。最初こそピンクとリンクが乱馬を婿と呼んでくれる事に喜ぶシャンプーであったが、必要以上に乱馬を巻き込んでいく事で激怒する。ピンクとリンクがシャンプーを攫うと、乱馬はシャンプーを助け出すために、コロンより毒を防ぐ盾と、毒を切り裂く剣を貰う。(PART.303「悲劇の種子」、PART.304「母性花をどうぞ」、PART.305「捕らわれのシャンプー」、PART.306「毒草の森」)

第16巻

ピンクとリンクに攫われたシャンプーの救出に向かった早乙女乱馬。そんな乱馬を心配してあとを追って来た天道あかねは、迂闊にもピンクが仕掛けた植物の毒にやられてしまう。乱馬はリンクに解毒剤を作らせるため、あかねを抱えて先へと進む。一方ピンクとリンクは、毒でシャンプーを眠らせて積年の恨みを晴らそうとするが、シャンプーは眠ったままの状態でピンクとリンクに殴る蹴るの攻撃を始めるのだった。(PART.307「最後の秘薬」)

邪悪な鬼の封印の手伝いを依頼された天道早雲早乙女玄馬と乱馬であったが、通りすがりの八宝斉が札を鼻紙に使ってしまい、鬼の封印が解けてしまった。一見害のなさそうな鬼に見えるが、鬼は人の身体の中に入り込む事で悪さを働き出す。鬼が玄馬や九能帯刀響良牙の中に入り込んで悪さを始めるごとに、彼らを一発殴って外に追い出していく乱馬であったが、鬼が天道かすみに取り憑いてしまった事で手も足も出せず、鬼は自由に悪さを始める。(PART.308「邪悪と豆の字」)

火車王流七代目の火車王金之助とのデートで、いっさいお金を出さずに買い物を満喫していた天道なびきであったが、家へ帰るとデート代全額が負債となって天道家に送られ、家具がすべて差し押さえられていた。火車王流とは、一銭もお金を出さずに生活する秘術を持った家であるため、かかわった者は借金地獄に陥ってしまうという。これを聞かされたなびきは、後日火車王に対して、現金で10円でも使った方が、デート代を全額負担するという勝負を申し込む。こうして火車王となびきは、デート代全額をかけた豪華デート勝負は始まるが、見届け人の乱馬とあかねは多額の負債が増えていく瞬間を見ては硬直し、途中乱馬はアルバイトをさせられたりする。借金が5億円に達すると、火車王となびきは相手に10円を使わせるための心理戦を始める。(PART.309「火車王の挑戦」、PART.310「借金王vs借金女王」、PART.311「地獄の10円勝負!」)

街中で暴れている大きな豚を殴り飛ばした良牙は、その飼い主である雲竜あかりに好意を寄せられる。雲竜は豚で相撲をする豚相撲部屋の娘で、家の横綱豚のカツ錦を倒した良牙は、豚のように強い男だと思って心惹かれたのだ。しかし良牙は、豚だと馬鹿にされているとショックを受けると、雲竜の前から姿を消して、Pちゃんとなってあかねのもとに身を隠す。雲竜もすぐに良牙への思いを吹っ切る事ができず、乱馬やあかね協力のもと、良牙との恋を成就させようと奮闘を続けていく。(PART.312「良牙の春」、PART.313「ブタが好き!」、PART.314「理想のカップル」)

コロンから整髪料の怒髪天の試供品を渡された玄馬は、期待を胸にこれを使ってみる。すると怒れば髪が伸び、笑えば髪が抜け落ちる事がわかった。髪が生えて来る事の喜びをかみしめる玄馬に対し、乱馬は玄馬の髪が棘のように鋭く刺さる事を嫌がり、玄馬から怒髪天を奪おうと奮闘する。(PART.315「試薬・怒髪天」)

人の闘気を吸収してパワーアップする二ノ宮ひな子は、授業中に居眠りをしたり、弁当を食べたりする乱馬の行いに苛立つが、乱馬に八宝五円殺を難なく封じられ、成す術がなくなっていた。しかしある時、祭りの出店でとある金魚を手に入れて以来、二ノ宮は丸い金魚鉢に金魚を入れて登校。すると二ノ宮は子供の姿に戻る事なく、乱馬に対して厳しい指導を始める。二ノ宮の強さの秘密を暴こうと考えた乱馬は、こっそりと二ノ宮の自宅へ潜入するが、あまりの部屋の汚さに驚愕し、当初の目的を忘れて部屋の掃除を始めるのだった。(PART.316「無限の闘気」、PART.317「勉強をしよう!」)

桜の木を相手に素振りをしていた帯刀は、その木に取り憑かれ、木の一部となった。さらに周囲からは、夜な夜なおさげ髪の女性に交際を申し込む妖怪と見なされてしまう。妖怪退治を依頼された乱馬達は、帯刀の木に木刀で自分と女乱馬を表す「おさげの女」の相合傘が彫り込まれている事を知り、これが噂の原因だと判明する。しかし、木に近づいた乱馬は、帯刀が満足するデートをしない限り、帯刀が取り込まれた木の下から出られないという呪いをかけられてしまう。(PART.318「男桜悲伝」)

八宝斉から風邪をうつされた乱馬は、高熱のあまり水がお湯に変わってしまう事で、女にならなくなった。それを知った玄馬は、自分にも風邪をうつさせようと乱馬に迫るが、乱馬は熱が中途半端に下がった事で、いつもどおり水を浴びると女に変身してしまう体質に戻った。そこへ早乙女のどかが来訪し、風邪を引いている女乱馬を心配し、看病を始める。この状況に嫉妬をした玄馬は、乱馬に風邪をうつし返し、のどかの前で男に戻そうと嫌がらせを始める。(PART.319「乱馬 風邪をひく」、PART.320「熱い再会!?」、PART.321「朝まで乱馬」)

お好み焼き屋の店主が手にしていた呪いのヘラに取り憑かれた乱馬は、ヘラから解放されるため、必死にお好み焼きを焼く。必死にお好み焼きを作り、ヘラに満足をしてもらおうと奮闘するが、ヘラは暴走して乱馬を街中へ引きずり回し、帯刀や良牙をも巻き込んでいくのだった。(PART.322「呪いのヘラ」)

八宝斉のかつての友である、楽京斉の孫の楽太郎がやって来ると、八宝斉と楽太郎は協力して下着泥棒を始める。乱馬は二人に制裁をくわえようと立ちはだかるが、楽太郎の雷神毛筆拳の前に敗北。すると八宝斉は、楽太郎を一番弟子にしようと考え始めるのだった。しかし楽太郎は、呪泉郷にある童子溺泉に浸かって子供の姿に変身した楽京斉であった。楽京斉の目的は、八宝斉に昔奪われた七色の墨、錦乃蝶を手に入れる事であった。(PART.323「八宝斎の新弟子」、PART.324「秘宝・錦の蝶」、PART.325「奥義・胡蝶乱舞」)

あかねのもとへお土産を持って行こうとした末に、自分の実家に辿り付いた良牙は、自分の家で空き巣用の罠にはかかってケガをしてしまう。すると良牙は響シロクロを通じてケガをした事をあかねに伝えた。心配になったあかねは、良牙のお見舞いに行こうと良牙の家へ向かうが、良牙の家には先に雲竜あかりも来ていた。あかねと雲竜、思いを寄せる二人と過ごす時間を逃したくないと思った良牙は、あかねと雲竜を家の中で会わせないように思考錯誤を始めるが、良牙の考えを知った乱馬は、響家のメイドになりすまして良牙の邪魔をし始めるのだった。(PART.326「大安吉日・家族は留守!」PART.327「あかねもあかりも」)

第17巻

風林館高校の七不思議に、相合傘をすると相思相愛になれる傘があるという。九能帯刀はこれを天道あかねに試して相思相愛になろうと目論むが、間違って天道なびきと相合傘をする事になってしまう。傘を閉じれば効果が切れるとわかった帯刀は、あかねや女になった早乙女乱馬と相合傘をしようと迫る。(PART.328「伝説の相合ガサ」)

プールの時間が近づくと、泳ぐ事ができないあかねは一人憂鬱になっていた。そんなあかねを心配した二ノ宮ひな子は、あかねが泳げるようになる特訓を共に始める。しかし二ノ宮自身も泳ぐ事ができず、いつしか二人は、どちらが先に泳げるようになるか勝負をする事になってしまう。(PART.329「激突!! 水泳教室」)

新しく仕入れた麺があまりにも不味く、在庫500食の消費に困っていた猫飯店。コロンは、1本食べれば100人分の力を得られる「天上天下唯我独尊麺」の入った冷やし中華が食べられるかもしれないという、冷やし中華フェアを始める。限定500食の中から、その1本を食べて強くなろうとする乱馬や帯刀、響良牙は、麺のマズさに耐えながら何10食もの冷やし中華を消費していくと、コロンも麺を一気に消費するため、三人の前に特盛の冷やし中華を提供するのだった。(PART.330「サマー・ジャンボ・冷やし中華」)

温泉旅館の人形館にある、触れてはいけない人形を落とし、変なポーズで元に戻した乱馬は、人形の怒りを買ってしまう。人形はあかねを襲って身体を入れ替え、乱馬の命を狙おうとするが、人形になってしまったあかねも、乱馬への復讐を阻止しようと奮闘する。(PART.331「怪談・仕返し人形」、PART.332「人形の罠」)

臨海学校の最中に漂流してしまった乱馬達は、羽和井島に辿り着く。食料を見つける事はできたものの、その島の食べ物がアロハ病原体に汚染されてていた事で、生徒は次々と新婚さん気分になってしまう。そして感染した男子生徒は、同じく漂流した女子である、あかね、久遠寺右京、二ノ宮、女乱馬を嫁にしようと襲い掛かって来る。(PART.333「アロハ漂流教室」)

呪泉郷の阿修羅溺泉の効果により、水をかぶると阿修羅に変身をしてしまう女、ルージュは、入浴中にパンスト太郎に奪われたものを取り返すため、パンスト太郎を追いかける。その末、疲弊したパンスト太郎は天道家へ墜落。ルージュから盗んだものが何なのかわからないパンスト太郎は、ひたすらにルージュから逃げ回る。するとルージュは、パンスト太郎と決着がつくまで天道家に居座る事を決める。(PART.334「光る少女」、PART.335「ルージュ変身!!」、PART.336「“力の源”使用法」、PART.337「炎のツープラトン」、PART.338「秘拳! 徒手孝行乱打」)

九能小太刀は幼稚園児時代のクラスメイト、鷺ノ宮飛鳥と再会。二人は幼い時から、どちらが素敵な彼氏を連れて歩く事ができるのかを争っており、10年が経った今、Wデートをして決着をつけようという運びになった。小太刀は乱馬に豪華な衣装を着せようとするが、乱馬はこれを拒否。このやりとりを見ていたあかねは、いつもならばほかの女といっしょにいる事に嫉妬心を燃やすが、鷺ノ宮に乱馬をクズ呼ばわりされた事に腹を立て、乱馬と小太刀のデートをひと先ず許しつつ、この勝負を見張る。(PART.339「白ユリの飛鳥」、PART.340「彼氏で白黒つけましょう」)

真の武道家のみが着る事が許される伝説の道着を求め、乱馬、天道早雲早乙女玄馬は山寺へとやって来た。しかし、潜在能力を引き出す効果があるといわれる道着はあかねを選び、道着を着たあかねは乱馬を軽々と打ち負かした。そして道着に真の武道家として認められず、あかねに敗れた乱馬は、何とかして道着を着たあかねを倒そうと考える。勝つためには、道着の帯に付いているボタンを攻撃するか、道着に選ばれた人間が異性に恋をする必要があるとわかると、乱馬はあかねをナンパするよう、早雲と玄馬に伝える。(PART.341「選ばれた武道家」、PART.342「乱馬の陰謀」、PART.343「初めて本音を言ったのに…」、PART.344「二人の距離」)

薬嫌いの青年、でん助は、入院中にもかかわらず、薬を飲む事を拒み、日に日に衰弱していた。そこに現れた女乱馬を気に入ったでん助は、死ぬ前に乱馬とデートがしたいと言ったり、薬を口移しで飲ませてほしいと、無茶苦茶な要望を言い始める。(PART.345「愛の特効薬」)

天道家の家事全般をしている天道かすみは菩薩のような娘だが、そのかすみから怒りのオーラが放たれていた。早雲は家族総出でかすみの機嫌を取ろうと奮闘するが、あかねが料理をすれば台所は荒れ、なびきはかすみのお気に入りのカップを壊してしまう。また早雲が、かすみの編みかけのセーターを解いてしまった事で、よりかすみを怒らせてしまう。(PART.346「かすみさんが怒った」)

良牙は山籠もりの最中、「年の数茸」を食べた事で、子供の姿になってしまう。年の数茸を育てて食べれば、元の年に戻れると知った良牙は、茸を持ったまま下山する。しかし、乱馬に茸の栽培を邪魔された事に怒った良牙は、乱馬にも年の数茸を食べさせ、自分と同じ背丈の子供にしてしまうのだった。(PART.347「年の数だけ」、PART.348「キノコの森に行こう!」)

第18巻

年の数茸を食べた早乙女乱馬響良牙は、年の数だけ茸を育てようと奮闘する。1センチで1歳になる事から、二人は茸を16センチまで伸ばそうと必死に育てるが、小さなきっかけで喧嘩をしてしまい、その度にまだ成長していない茸を相手の口に放り込み、さらに幼くなってしまう。このままでは年の数茸がなくなり、二人が元に戻れなくなると察した天道あかねは、二人に対してある作戦を立てて、年の数茸を守ろうと策を練り始める。(PART.349「遠い16㎝」)

シャンプーのためにマフラーを編んだムースだが、シャンプーに受け取りを拒否されたため、そのマフラーをとある地蔵に巻いてやる。すると地蔵は恩返しするためにシャンプーの姿になり、毎晩ムースとデートをする。するとムースは、地蔵に生命力を奪われ、日に日に疲弊していった。乱馬はこの状況を打開するために、ムースを地蔵の所へ行かせないように猫飯店に閉じ込めたり、地蔵からマフラーを奪おうと奮闘する。(PART.350「二人のシャンプー」、PART.351「今宵も恩返し」)

乱馬とあかねは、神社の絵馬を壊す輩をどうにかしてほしいと依頼され、二ノ宮ひな子久遠寺右京と共にその神社を訪れる。絵馬には神主が描いた馬が描かれており、それはその神社で飼われている神馬の出世丸がモデルとなっているが、出世丸は描かれた絵に納得できず、暴れ回って絵馬を壊しまわるのが原因であった。乱馬は神主の代わりに絵馬に出世丸を描くが、あまりの下手さに出世丸を怒らせ、何度も殴り飛ばされてしまう。(PART.352「迷惑!! あばれ絵馬」)

早乙女玄馬と乱馬は、修行の途中に玄馬と早乙女のどかの思い出の旅館にやって来た。そこで玄馬は、昔のどかに縫ってもらったどてらを着て怠けていると、タイミングよくのどかが現れる。二人は身を隠すために急いで水に入り、女とパンダに変身をするが、のどかは、女乱馬とパンダが夫と息子のどてらを着ている事を不思議に思うのだった。(PART.353「早乙女一家 温泉旅行」)

タコ焼き職人の明神隼人は幼い時、久遠寺との勝負に敗北して以来、6年間タコのお面をつけたまま生活をしていた。そして、久遠寺と再会を果たした今、明神は久遠寺に再び決闘を申し込む。そこに居合わせた乱馬は、明神のタコ焼き職人としての実力よりも、タコのお面の下に隠された、明神の素顔が気になって仕方がなくなっていた。(PART.354「タコが狙ってる」、PART.355「激闘! お面デスマッチ」)

節分が近づいて来たある日、伝説の植物、鉄砲豆が天道家にやって来た。鉄砲豆は怒っている人の怒りのエネルギーを感知すると、体内で作られた豆をぶつけて来る恐ろしい植物であった。これがやって来て以来、天道家では鉄砲豆の餌食にならないようにと、怒りを鎮めた苦悩の生活が始まる。(PART.356「節分!! 鉄砲豆」)

バレンタインデー目前のある日、あかねは道端で倒れていた病弱な女の子から、ある殿方に渡してほしいとチョコレートを託された。その殿方とは、女の子が大事にしていたウサギのぬいぐるみを拾った乱馬であった。あかねは乱馬にチョコレートを渡そうと近づくが、いざ渡そうとすると恥ずかしくてできず、二の足を踏んでいた。そうこうしているうちに、シャンプーや久遠寺、九能小太刀が乱馬のもとへやって来たり、九能帯刀があかねのチョコレートを狙ってやって来る。(PART.357「小さなハート」)

九能校長は、不良生徒を捕まえては、反省室地下にある自分の像に土下座をさせていた。乱馬が反省地下室に行った時、いっしょにいた二ノ宮が、九能校長の像に渦巻く不良の怨念を吸収してしまい、大人の不良女になってしまった。不良になった二ノ宮は、九能校長を殴ろうと商店街を探し回り、乱馬もこれに加勢する。しかし、二人の目の前に現れた九能校長は、ボディーガードとして帯刀、八宝斉、そして天道なびきを差し向けて来る。(PART.358「校長を殴ろう!」、PART.359「土下座させまーす!」)

女になった時に胸が大きくなっている事を八宝斉に指摘された乱馬は、あかねに加え、突然やって来たのどかと共に、女性用の下着や洋服を買いに出かける。その最中、乱馬はたびたびお湯を浴びて男の姿になってしまう。男の乱馬が女物の服を着て現れた姿を目にしたのどかは、乱馬が男らしく成長しなかった時の約束を果たすため、乱馬に切腹させる準備を始めるのだった。(PART.360「バストバトル」、PART.361「成敗! 変態少年」、PART.362「ちちと母」、PART.363「晴れ姿 ご対面」、PART.364「本当の俺をみてください」)

八宝斉が作った春眠香を嗅いでしまったあかねは、四六時中睡魔に襲われ、授業中でも眠ってしまうようになる。だが、眠ったままでも戦う事ができるようにもなったため、どんな相手が襲い掛かって来ても返り討ちにしてしまうのだった。また、夢の中で乱馬がシャンプーや久遠寺に奪われるという嫌な目に遭うと、寝言と共に乱馬に襲い掛かる。(PART.365「悪夢! 春眠香」)

ムースはいつものように、シャンプーをデートに誘ったりして怒らせる行動を取るが、シャンプーは怒らずに笑みを浮かべ続ける。これは女傑族に伝わる奥義、微笑み三年殺しだと気づいたムースは、3年にわたってシャンプーに嫌がらせをされるとわかると、乱馬に助けを求めた。微笑み三年殺しを解除するためには、ツボを撫でればいいのだが、その場所はお尻である。乱馬はあかねにイラつかれながらも、シャンプーのツボを狙う。(PART.366「微笑み三年殺し」)

玄馬との修行の途中で立ち寄った鏡屋敷で、乱馬は大きな鏡に自分の姿を映した事で、もう一人の乱馬が鏡から現れ、手あたり次第男をナンパし始めた。乱馬はもう一人の自分の行動を制限しようとするが、思うようにいかない。そのうえ、鏡から出て来た乱馬は熱い風呂に入っても男になる事はなく、鏡の乱馬は男の乱馬に恋をし、あかねを交えた奇妙な三角関係が始まる。(PART.367「二人の乱馬」、PART.368「二等辺三角関係」、PART.369「コンパクトを奪え!!」)

第19巻

鏡の中から出て来た早乙女乱馬を封印する事ができるコンパクトを、手に入れた乱馬だったが、あろう事か天道あかねがコンパクトの中に入ってしまい、さらには九能帯刀や八宝斉までもが入り込んでしまって大混乱となる。乱馬もなんとかしてその中に入り込み、帯刀と八宝斉の手からあかねを守ろうとするが、そこに本来封印するべきもう一人の乱馬が追いかけて来る。そして、噴水に落ちたコンパクトがカエルの姿を映し出した事で、コンパクトの中は大洪水を起こしてしまう。(PART.370「究極のカップル」)

天道なびきが楽しみにしていたコンサートのチケットを燃やしてしまった乱馬は、なびきへの謝罪のために、女になってグラビア写真を撮らせる。しかし、なびきはそれだけでは事足らず、乱馬に特上寿司を奢らせたり、乱馬に押し倒されている写真を事故と見せかけて撮影し、これを使って一生乱馬を強請(ゆす)ろうと考えるのだった。(PART.371「二人でお留守番」)

くノ一喫茶で働く小夏は、店を爆破した犯人である八宝斉、早乙女玄馬、そして乱馬に次々と復讐を果たしていく。しかし、乱馬を仕留める事ができない小夏は、帰る場所もなく途方に暮れていれていると、久遠寺右京に救われる。すると小夏は、一生かけて久遠寺に恩返しをしようと決意する。一方、小夏の義理の母や姉は、小夏がいつまで経っても帰って来ない事から、彼女を抜け忍と見なし、久遠寺を人質に取って小夏に乱馬を倒すよう命令する。(PART.372「戦慄! くノ一シスターズ」、PART.373「不幸のくノ一」、PART.374「抜け忍 小夏」、PART.375「乱馬vs小夏」、PART.376「小夏のしあわせ」)

乱馬とあかねは、七夕の夜にだけ販売される笹に男女それぞれの名前を書くと、その二人は必ず結ばれるという逸話がある「縁結びの笹」に名前を書かされた。しかし、安易に名前を付け替えると、恐ろしい呪いがかかると聞いた帯刀は、笹から乱馬の名前を取り外し、自分の名前をあかねのとなりに飾ってしまう。さらに、飛んでいった乱馬の短冊は九能小太刀の手に渡り、小太刀は笹に自分と乱馬の名前をとなり合わせに結ぶ。すると乱馬は突然、小太刀に対し愛の告白をしてしまう。(PART.377「縁結びの笹」)

海月浜で1万人目のカナヅチとして表彰されたあかねは、自由自在に泳げるようになる特別な水着を手に入れた。乱馬は水着の秘密を探ろうと近づくが、水着が勝手に動く事から、その秘密を暴けずにいた。あかねは、自由に泳げるようになったのをいい事に、海月浜で行われる遠泳大会に出場する。女になった乱馬も参加を決めたが、ほかの参加者があかねと同じ水着を着た女性である事に、乱馬は違和感を覚えるのだった。(PART.378「海月浜の陰謀」)

デートのため、雲竜あかりと高原で待ち合わせをする響良牙あったが、極度の方向音痴ゆえに、地図を渡されても目的の場所に辿り着けずにいた。乱馬は地図に従って像のある湖に良牙を導くが、それでも良牙は道に迷い、穴を掘ったり森に入ったりする。結局乱馬は、良牙を気絶させ、約束の場所である像に縛り付け、良牙が目を覚ます前に雲竜を探し始める。(PART.379「カミング・スーン」)

早乙女のどかは乱馬と女の乱馬が同一人物ではないかと疑い始め、お湯を持って女乱馬を追いかけ始める。結局、乱馬が水を浴びると女になり、お湯を浴びると男になるという事実がのどかに知られる事となったが、その途中で母親を助ける乱馬の凛々しい姿を見たのどかは、乱馬と玄馬を切腹させようとは思わなくなった。しかし、家族全員が揃った事により、のどかは乱馬と玄馬を連れて天道家を出て行こうとする。(PART.380「早乙女家墓参り」、PART.381「早乙女夫婦再会」、PART.382「母の疑惑」、PART.383「乱馬切腹」、PART.384「再会と別れ」、PART.385「乱馬、天道家を去る」、PART.386「母の贈り物」、PART.387「リングにかけろ!!」)

風邪を引いた久遠寺の代わりに、小夏はお好み焼き屋を運営しようと奮闘するが、貧乏性が抜けず、まともなお好み焼きを焼く事ができずにいた。見かねた久遠寺が、乱馬とあかねに店の手伝いを頼むと、乱馬が店を繁盛させようとあれこれ手を尽くしていく。乱馬に影響された小夏も、くノ一の技を使いながらお好み焼きを作るが、逆に店の評判をさらに下げてしまう。(PART.388「力づく繁盛記」)

のどかも天道家に身を寄せる事になり、乱馬と玄馬が家から出て行く必要がなくなり、早雲は乱馬とあかねの祝言を進めようとする。この状況から逃げ出した乱馬は、翼を持った男のコルマとマサラから一人の娘を偶然助けた。助けた娘は呪泉郷の秘密が描かれた地図を持った呪泉郷のガイドの娘のプラム。鳳凰山の住人であるコルマやマサラ達の手に地図が渡ると、呪泉郷の泉がすべて枯れてしまうと聞いた乱馬達は、プラムと地図を守ろうと奮闘する。(PART.389「呪泉郷からの使者」、PART.390「呪泉郷地図攻防戦」)

第20巻

鳳凰山の住人の一人、キーマは、シャンプーを捕まえて洗脳し、味方にする事に成功する。そして、洗脳されたシャンプーによって呪泉郷の地図が奪われると、早乙女乱馬早乙女玄馬響良牙ムースはプラムに導かれて中国へと渡る。その道中、一行が温泉で汗を流していると、先に入浴をしていた子供の薩夫郎が入浴を邪魔されたと怒り、乱馬に襲い掛かって来る。しかし、力の差が歴然としていたため、乱馬は薩夫郎にあっさりと勝利。そして鳳凰山の場所を知っている薩夫郎に着いて先に進もうとすると、山の入り口で穴に落とされてしまう。薩夫郎とは鳳凰山王族の時期継承者なのだが、鳳凰山にあるもう一つの呪泉郷が枯れた事で、呪泉郷の水源を制圧しようと行動を起こしていた。しかし、乱馬達にこれを妨害された薩夫郎は、乱馬が持っていた写真に写るあかねをさらって人質にする事を決める。(PART.391「シャンプーの卵」、PART.392「乱馬 中国へ!!」、PART.393「鳳凰山の王子様」、PART.394「鳳凰山地下迷路」、PART.395「鳳凰山空中戦」)

温泉での出会いから始まり、数々の無礼をはたらいた乱馬に怒った薩夫郎は、部下を使って天道あかねを攫い、呪泉郷へと連れて来て泉に落とす。しかし、あかねが落とされた泉は新しく掘られたものであり、あかねを引き上げたのちにキーマがその泉に入る事であかねに変身し、キーマはあかねの姿で乱馬へと近づいた。だが途中で正体を見破った乱馬は、キーマを撃退する事に成功する。あかねが薩夫郎達によって中国に連れて来させられる事を知ると、あかねを助けるため、乱馬は再び鳳凰山を目指す。(PART.396「あかね呪泉郷へ」、PART.397「呪泉郷の異変」、PART.398「あかね逃亡」)

鳳凰山に辿り着いた乱馬は、シャンプーに行く手を阻まれたうえ、玄馬もシャンプーに懐柔されてしまった事で、刻々と不利な状況に立たされていく。そんな中、あかねは呪泉郷のガイドと共に呪泉郷の枯れた洞窟を渡り、水源地に辿り着く。そこはすでに薩夫郎達鳳凰山の住人に占拠されており、栓となっている竜と鳳凰の頭の栓を開けなければ、水は戻らないという状況に陥っている事を知る。現れた乱馬は薩夫郎に挑み、栓を開けさせようと奮闘するが、力が覚醒しつつある薩夫郎に敵わず、乱馬は手を糸で固められてしまう。そんな乱馬を助けようと飛び出したあかねは、栓に安易に近づいた事で体の水分が蒸発し、人形のように小さくなって動かなくなってしまった。自分の不甲斐なさにショックを隠し切れない乱馬だったが、あかねを助ける方法がたった一つあると知ると、即座に良牙と共に行動を起こすのだった。(PART.399「鳳凰と竜」、PART.400「サフラン変態」、PART.401「竜の蛇口」)

乱馬を自分の部下にしようと忍び寄って来たシャンプーは、あかねを元に戻す代わりに、玄馬と同じ洗脳を受けるよう取引を持ちかける。乱馬はこれに応じると見せかけて、シャンプーを卵に閉じ込め、シャンプーの洗脳を解く事に成功した。一方薩夫郎は、自身の力を覚醒させてパワーアップしてしまう。あかねを元の姿に戻すためには、あかねの目が閉じてしまう前に呪泉郷の水に浸けるしか手段がない乱馬は、薩夫郎と最後の勝負に挑む。(PART.402「最後の思い出」、PART.403「サフラン誕生」、PART.404「激突!! 乱馬vsサフラン」、PART.405「月渦蛇の力」、PART.406「あかねの微笑み」)

薩夫郎との激闘に勝利し、乱馬は呪泉郷の水源を解放した。あかねも元の姿になって一件落着したかのように思えたが、激闘の末に水が氾濫し、呪泉郷はあらゆる効果が混ざった泉となってしまう。これにより乱馬達は、体質を戻す手段を失う事となった。その後、中国をあとにした乱馬は、天道早雲と玄馬に無理やり白いタキシードを着させられ、ついにあかねとの祝言の日を迎える事となる。(最終話「らんまとあかね」)

登場人物・キャラクター

早乙女 乱馬 (さおとめ らんま)

風林館高校に通う1年生の少年。16歳。後ろ髪を束ねておさげにしているのがトレードマーク。性格的には無遠慮なお調子者と言った感じで、デリカシーがなく無意識のうちに他人を怒らせてしまうことが多い。また、強気で負けず嫌いなため、揉め事に対しては、相手の土俵に立った上での勝負を望むタイプである。 幼い頃から父親の早乙女玄馬に連れられて拳法修行の日々を送っていた。中国の修行場・呪泉郷を訪れた際、娘溺泉に落ちたことで、水をかぶると女の子の姿になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質となる。日本に帰国して天道家の居候となり、天道あかねの許嫁になった。実戦向き格闘術無差別格闘早乙女流二代目、かつ元祖無差別格闘流の後継者候補で、次々と現れては勝負を挑んでくる強敵たちと戦う日々を送る。 女体化した時のプロポーションは並の女性よりも優れており、本人もそれを自覚。女性に弱い相手に対しては、色仕掛けを武器に使うことも。あかねとは、両者素直な気持ちを表に出せず、微妙な関係が続いている。 猫が大の苦手。

天道 あかね (てんどう あかね)

天道家の三女。16歳。風林館高校に通う1年生で、早乙女乱馬のクラスメイト。熱心に格闘技に打ち込んでいるためスポーツに秀でており、勉強もできる優等生。父親同士の約束により、乱馬の許嫁となった。かなりのヤキモチ焼きで思い込みが激しく、時折周りが見えなくなるほど意固地になってしまうこともある。 だが、根は優しくて純真なため、自分の非を認めると謝罪をする素直さも持つ。初期の頃はロングヘアーだったが、乱馬と響良牙の戦いに巻き込まれて、バンダナで髪の毛を切られてしまい、以降はショートカットで通した。かなりの不器用かつドジで、家事に関しては素人以下の腕前。 また、スポーツは得意なのだが、新体操などの道具を使うスポーツに関しても苦手な分野に入る。極度のカナヅチで、浮き輪を使っても泳げない。

早乙女 玄馬 (さおとめ げんま)

早乙女乱馬の父親で、実戦向き格闘術・無差別格闘早乙女流の創始者。乱馬とともに中国の修行場・呪泉郷を訪れた際、熊猫溺泉に落ちたことで、水をかぶるとパンダの姿になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質となる。金銭や食い物に対して意地汚く、後先を考えない破天荒かつテキトーな性格をしている。 過去に勝手な約束をしてはそれがトラブルを生み、そのトラブルが乱馬に対して振りかかることも少なくない。髪の毛がないのを気にしており、常に頭に手ぬぐいを巻いている。パンダの姿になると喋れなくなるため、相手に伝えたいことをどこからともなく取り出したプラカードに書いており、また、都合が悪くなるとパンダの姿を利用して居留守を決め込むという手段も使う。 中国での武者修行から帰国し、乱馬とともに天道道場の居候に。小乃東風が経営する小乃接骨院でアルバイトをしていたが、いつの間にか働いている描写は無くなってしまった。

天道 早雲 (てんどう そううん)

天道あかね、天道なびき、天道かすみの父親で、実戦向き格闘術・無差別格闘天道流の創始者にして天道道場の道場主。早乙女乱馬にあかねと結婚してもらい、天道道場を継いで欲しいと願っている。乱馬が浮気心を見せたり近くに女性の影があると、妖怪のような姿に変化。 詰め寄って脅しをかける。それ以外の部分ではいたって常識的な人物で、近所の評判も良く頼み事をされることも多い。

八宝斉 (はっぽうさい)

早乙女玄馬、天道早雲の師匠で、実戦向き格闘術・元祖無差別格闘流の創始者。非常に邪悪で子供じみた性格をしており、十数年前にそのあまりの悪行に嫌気が差した早乙女玄馬と天道早雲により、酔いつぶれたところを樽に押し込められ、奥飛騨の洞窟に閉じ込められた。落雷により封印が解かれて復活し、天道家を訪れてそのまま居候となる。 弟子ふたりが独立してしまったため、新たな跡継ぎとして早乙女乱馬を見出す。子供のような極端に小柄な身体をしているが、その戦闘能力は絶大で、本気の闘気を見せれば乱馬も思わず身震いして金縛りにあってしまうほどの実力者である。同時に凄まじくスケベでもあり、下着泥棒や覗きの常習犯。 自身の欲望を満たすためなら、恐るべき行動力を発揮する。得意技は爆弾のような花火を投げつけて相手を黒コゲにする八宝大華輪。

天道 かすみ (てんどう かすみ)

天道家の長女。19歳。学校などには通っておらず、他界した母親に代わって天道家の家事全般を受け持っている。おっとりとした優しい性格をしており、まず怒ることはない。騒動を繰り広げる天道家の住人たちを笑顔で見守っている。ただ、少しズレた感性の持ち主でもあり、緊急時の状況でも冷静な面持ちを崩さずに的外れなことを呟いてしまう。 天道あかねの良き理解者で、悩み事に真摯に応えたり、早乙女乱馬との仲を取り持つこともある。

天道 なびき (てんどう なびき)

天道家の次女。17歳。風林館高校に通う2年生。自ら金の奴隷と言うほどの守銭奴で、金のためなら裏切り行為も平然と行う。また、クールで状況判断に優れており、余程のことがない限り動じることはない。天道家にて早乙女乱馬を発端として発生する大騒動を冷静に分析して解説する。サバサバした男の子っぽい雰囲気なので隠れがちだが、細身の身体に豊かなバストを持つ、グラマーな美少女。 世渡り上手で男性の扱いにも慣れており、複数の男性とデートを重ねて金を貢がせている。水を被って女体化した乱馬や天道あかねの姿を隠し撮りしては写真を売って儲けており、同級生の九能帯刀はその常連客。

小乃 東風 (おの とうふう)

小乃接骨院を営む腕の良い医者で、早乙女乱馬や天道あかねといった面々が怪我した際に世話になる。冷静かつ明るく優しい性格をしており、施術しながら冗談を言うなどユニークな面も。人体のツボについてなど、怪しげな秘術についても詳しい。あかねの初恋の人だが、小乃東風自身は天道かすみが好きで、彼女の前では人が変わったように緊張してしまう。 治療も危なっかしくなるため、かすみ来訪中には、患者は小乃接骨院には近づかないようにしている。一時、早乙女玄馬やシャンプーをアルバイトとして雇っていた。連載途中から登場しなくなる。

九能 帯刀 (くのう たてわき)

風林館高校に通う2年生で、剣道部の主将。風林館高校の蒼い雷を自称する。端正な顔立ちをした美男子だが、あまりにも自信過剰で、周囲の状況を判断できないほどに思い込みが激しいため、周囲からは変人扱いされている。天道あかねを慕っており、あかねを倒した者が交際できると吹聴。 毎朝あかねに多数の男子生徒が勝負を挑んでは破れていくという光景を作ってしまった。剣の腕前は一流だが、早乙女乱馬には一撃入れるのがやっとで相手にはならない程度。女性化した乱馬に一目惚れをしてしまい、「おさげの女」と呼び交際を迫る。両者からまったく相手にされていないにも関わらず、あかねとおさげの女のどちらを選べばいいのかと勝手に悩む日々を送っている。

九能 小太刀 (くのう こだち)

九能帯刀の妹で、聖ヘベレケ女学院に通う16歳の少女。新体操の道具を使って戦う格闘新体操の達人で、登場時や去り際に薔薇の花弁を撒き散らしていき、黒薔薇の小太刀のあだ名を持つ。天道あかねと格闘新体操で勝負するはずだったが、あかねが怪我をしたため代理として、女性化した早乙女乱馬と戦った。 かなり陰湿な性格をしており、勝つためなら卑怯な手段も平気で使う。男の状態の乱馬に一目惚れしてしまい、一途に想い続ける純情なところを見せつつも、痺れ薬を盛ってキスを奪おうとするなど、恋愛に対しても何でもありなスタンスを貫く。

響 良牙 (ひびき りょうが)

早乙女乱馬が風林館高校の前に通っていた高校の同級生で、昼休みの購買部でパンを購入する際にトラブルになったことで決闘を挑み、以後ライバル関係となる。バンダナを頭に巻き、並の人間では持ち上げることすら困難な超重量の番傘を携帯。極度の方向音痴であるため、いつでも野宿できるようテントなどのサバイバルグッズの入ったリュックを背負っている。 乱馬を追いかける形で中国の修行場・呪泉郷を訪れ、黒豚溺泉に落ちたことで、水をかぶると黒い子豚の姿になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質となる。無愛想でぶっきらぼうだが、素直な性格で非常に騙されやすく、女性に対しても純朴。 思い込みが激しすぎるため、その果てに暴走してしまうことも少なくない。子豚の姿でいたところを天道あかねに気に入られ、正体を知られぬまま「Pちゃん」と名付けられてペットとして飼われることとなる。以降あかねに好意を寄せるようになった。打倒乱馬のため、爆砕のツボを付いて岩盤等を砕く爆砕点穴や、暗く重い気持ちを気弾に変えて放つ獅子咆哮弾といった技を会得した。

シャンプー

早乙女乱馬を追って日本にやってきた、中国の武闘民族・女傑族の少女。16歳。女傑族の掟では、女性に敗北した場合はその者を殺す、男性に敗北した場合はその者を愛するという掟があり、シャンプーは女と男、両方の姿の早乙女乱馬に敗北。両者が同一人物と知り、一度は諦めて中国に帰ったが、祖母のコロンとともに再来日し、コロンが経営する中華料理屋・猫飯店でウェイトレスとして住み込みで働くようになった。 帰郷時に中国の修行場・呪泉郷を訪れ、猫溺泉に落ちたことで、水をかぶると猫の姿になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質になってしまう。明るい性格で愛想のよい可愛らしい少女なのだが、自分の思い通りにならないと気がすまないワガママな面もあり、敵と見なした者に対しては、容赦の無い攻撃性を見せる。 特に恋愛面に関しては顕著で、乱馬に対して大胆かつ積極的に求愛。乱馬の許嫁である天道あかねを邪魔者とみなし、機会があれば亡き者にしようと企んでいる。

ムース

中国から来たシャンプーの幼馴染。シャンプーを慕っていてしつこく求愛するが、まったく相手にされていない。長髪の色男で、極端な近眼。度の強い眼鏡を愛用しており、眼鏡を外すと目の前の人物すら判別できなくなってしまう。シャンプーと思いきやまったくの別人を口説いていたり、信楽焼の狸に話しかけていたりすることもしばしば。 隠し武器で戦う暗器術の達人で、ゆったりしたカンフー着の袖から、手品のごとく武器を取り出して戦う。シャンプーに慕われている早乙女乱馬を打倒するために一度帰国して修行場・呪泉郷を訪れるが、すぐに鴨子溺泉に落ちてしまい、水をかぶるとアヒルの姿になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質になった。 ボロボロになるまで敗北しても乱馬にしつこく立ち向かう執念を見せ、少しだけシャンプーに見直される。その後、シャンプーの曾祖母コロンが経営する中華料理屋猫飯店に住み込みで働くようになった。

コロン

シャンプーの曾祖母で、中国の武闘民族女傑族の長で、100歳を超える老婆。その戦闘能力は早乙女乱馬の師匠である八宝斎と肩を並べるほどに高い。乱馬とシャンプーを結婚させるために、シャンプーに助力し、さまざまな策を講じた。戦いを通じて乱馬の実力を認めるようになった。 数多ある拳法や伝説・伝承などについて詳しいため、困ったときの解決策を見出すための乱馬のよき相談役となる。乱馬が八宝斎により戦う力を失った時には相手の闘気を利用して必勝の一撃を繰り出す飛竜昇天破を、乱馬のライバル響良牙には爆砕のツボを付いて岩盤等を砕く爆砕点穴を授けた。若い頃はシャンプーに似た美人で、八宝斎に言い寄られたことも。

久遠寺 右京 (くおんじ うきょう)

早乙女乱馬のクラスに転入生としてやってきた少女。16歳。お好み焼き屋うっちゃんを経営している。幼少期に早乙女玄馬が久遠寺右京の父親から持参金として屋台を貰う代わりに乱馬と結婚させることを約束。だが、早乙女玄馬が屋台だけ持ち逃げしてしまったため、それ以降女を捨てて早乙女親子への復讐を誓った。 巨大なお好み焼きのヘラを背負っており、それを武器として使用。かんしゃく玉入りの揚げ玉を投げたり、ゴム入りの生地で相手を縛るなど、お好み焼きにちなんだ技を多数披露した。乱馬自身、久遠寺右京が女だと知らず、幼少期の経緯を知り謝罪。焼きを入れようとしたが、乱馬と天道あかねが喧嘩をしている姿を見て、自分にも割って入るチャンスがあると感じ乱馬を許した。 喧嘩っ早く粗暴な感じだが、照れ屋で世話やきといった女の子らしいところもある。

五寸釘 光 (ごすんくぎ ひかる)

早乙女乱馬のクラスメイトで、目の下にクマのある、痩せた貧相な少年。クラスの中でも特に地味で目立たない存在といえる。暗く陰湿な性格をしており、常に不気味なオーラを放つ。話しかけられるだけで感動してしまうほど天道あかねに惚れており、隠し撮りをしたり、ロードワーク時に偶然を装って待ち伏せをしたりするなど、危ない方面にアグレッシブ。 あかねの許嫁として現れた早乙女乱馬を逆恨みしており、呪いを込めて藁人形を五寸釘で打ち付けたり、弱点を探そうとしたりするなど、陰湿な方法での復讐を企てた。

パンスト太郎 (ぱんすとたろう)

中国の修行場・呪泉郷で生まれ、産湯として牛鶴鰻毛人溺泉につかった。その結果、水をかぶるとウシの頭に雪男の体、鶴の翼にウナギの尻尾が生えた怪物になり、お湯をかぶると元の姿に戻る特異体質となる。掟により産湯につけた者が命名しなくてはならず、その人物が八宝斎で、パンスト太郎と名付けられた。 改名するには名付け親の許可が必要なため、八宝斎を狙って来日。理由を知らない早乙女乱馬たちと一騒動を繰り広げた。口数少なく捻くれた性格をしており、強さを渇望しているため、怪力を発揮し空も飛べる変身後の姿は気に入っている。腰にパンストを巻いており、それを利用した格闘術を使うため、乱馬からはパンスト野郎と呼ばれ、その度に苛立っていた。 戦いの末に経緯を知った皆の協力により、嫌がる八宝斎を説得。「かっこいい太郎」に改名しようとするが、突然八宝斎が心変わりし、元の名前に戻った。のちに自ら呪泉郷の章魚溺泉につかり、変身後にタコの能力が追加。背中から生えたタコの足を伸ばして攻撃したり、指先から墨を飛ばしたりできるようになった。

雲竜 あかり (うんりゅう あかり)

ブタ同士を戦わせるブタ相撲のブタを育てる雲竜家の娘で、常にブタ相撲十四代横綱カツ錦を連れている。カツ錦に勝った男としか交際を認めないという祖父の言いつけを守っており、カツ錦を倒した響良牙に一目惚れをする。ブタが大好きなため、水を被るとブタになってしまう良牙の特異体質を喜んで受け入れたが、早乙女乱馬が両者の仲を取り持とうとして講じた策が裏目に出て破局してしまう。 その後、良牙と文通を開始。カツ錦とともに良牙の自宅に遊びに行くなどの交流が続いた。

小夏 (こなつ)

くノ一の隠れ里に住む百年に一人の天才と言われるくノ一だが、実は性別は男。意地悪な義母や義姉達にいじめられており、その義母や義姉達の命により早乙女乱馬、早乙女玄馬、八宝斎の命を狙う。だが、うまく事を運ぶことができず、行き倒れてしまったところを久遠寺右京に拾われ、彼女に恋心を抱くようになった。 その後、お好み焼き屋うっちゃんで、住み込みで働くようになる。

早乙女 のどか (さおとめ のどか)

早乙女玄馬の妻で、早乙女乱馬の母親。和服の似合う美人で、その面影は乱馬に受け継がれている。少し風変わりなところがあり、玄馬がまだ幼い乱馬を連れて修行の旅に出る際に、乱馬が男の中の男に育たなければ父子ともども切腹する覚悟と誓ったのを真に受けて旅を許した。両者の帰宅を待ち望んでいるが、誓いを成し得なかった時のために介錯用の日本刀を持ち歩いている。 道端で偶然にも水を被って女性化した乱馬と再会したが、両者親子であるとは気が付かなかった。切腹を恐れて女性の姿を通す乱馬を乱子、パンダの姿の玄馬を天道家のペットと信じていたが、交流を重ねるに連れて乱子が乱馬なのではないかと薄々感づくようになる。

九能校長 (くのうこうちょう)

九能帯刀、九能小太刀兄妹の父親で、風林館高校の校長先生。バリカンを使って戦う九能流バリカン術の使い手で、一瞬にして相手の構えた木刀をささら状に削りとってしまう九能流木刀ささら崩しなどを披露した。3年間ハワイに行っていたが、突然帰国して風林館高校の校長先生として復帰。 生徒たちの嫌がることが大好きで、日焼けした肌にアロハシャツに半ズボンというハワイかぶれの姿で生徒の前に登場し、男子は丸坊主、女子はおかっぱという校則を作ろうとする。当然生徒からの猛反対にあい、早乙女乱馬の活躍により、この校則は阻止された。なお、幼い頃に数々の嫌がらせを行ったため、息子の九能帯刀から恨まれている。

二ノ宮 ひな子 (にのみや ひなこ)

風林館高校の1年F組の担任を務める女性教師。担当授業は英語。3つの不良高校を制圧したという手練の教師で、その噂を聞きつけた九能校長により招聘された。見た目は高校生にしか見えず、性格、言動が幼児っぽく、食べ物などに簡単に釣られてしまう。生徒からは親しみを込めてひなちゃん先生と呼ばれている。 幼い頃に八宝斎から八宝五円殺および八宝五十円殺という、相手の闘気を吸収して無力化する技を学んでおり、それによって大人の姿に変身可能。また、吸収した闘気を気弾にして放つ八宝つり銭返しという技も使用する。これらの技で早乙女乱馬を圧倒した。なお、闘気を吸収して大人の姿になっても、性格自体は変わらない。 家庭訪問で天道家を訪れた際、天道あかねの友達と間違えられて天道早雲に優しくされ、以来天道早雲に恋心を抱いている。

呪泉郷のガイド (じゅせんきょうのがいど)

中国の修行場・呪泉郷を訪れた者を案内するガイド。各泉の悲劇的伝説と、そこに落ちて溺れた人物がどうなるのかを完全に熟知しているが、必ず誰かが落ちたあとに説明するので、基本的に手遅れである。早乙女乱馬と早乙女玄馬が中国で修行してた頃にはずっと付いていたようで、シャンプーの故郷である中国の武闘民族・女傑族の掟の説明などもしていた。

ハーブ

野獣の能力を受け継いだ男達の武道集団・麝香王朝の末裔で、次期王位継承者。中国の修行場・呪泉郷の娘溺泉に落ちて女性の姿となり、変身後の姿を固定させる止水桶の水を浴びたため、女性の姿から戻れなくなってしまった。竜の血を受け継いだ最強の存在で、闘気を自在に操れる。空中に浮遊しながら、地面に気弾をバウンドさせて相手を攻撃する竜精飛翔を操り、早乙女乱馬を苦しめた。 止水桶の効果を消す開水釜の湯を浴びて元の姿に戻り、更に強力な闘気を操るが、それを利用して乱馬が上空から放った飛竜降臨弾を受けて敗北した。

真之介 (しんのすけ)

化け物が出るという流幻沢の森の番人をしている少年。幼い頃の天道あかねと会っており、身を挺して危機から救った過去を持つ。その時に大怪我を負い、森に湧き出る生命の水がないと生きていけない身体になった。異常に物事を忘れやすく、あかねに惚れて告白までしたが、そのこともすぐに忘れてしまう。 経緯を知った早乙女乱馬も協力し、森に棲む怪物ヤマタノオロチを倒して真之介の古傷に生命の苔を塗ったことで傷が完治し、普通の生活に戻った。

公紋 竜 (くもん りゅう)

潰れてしまった公紋道場の跡取りになるはずだった男。早乙女玄馬が編み出した、怒声で相手の動きを止めて荒々しい一撃を放つ無差別格闘早乙女流山千拳の使い手。道場再興のために亡き父の言葉を信じ、山千拳と表裏一体の技・海千拳を探していた。早乙女のどかがその秘伝書を持っていると思い、自分が早乙女乱馬であると騙って近づいたが、海千拳をマスターした乱馬と戦い敗北。 自分が本物の乱馬ではないことをのどかに打ち明けた。

薩夫郎 (さふらん)

生まれながらにして翼を持つ鳳凰山に住む住人たちの王子。目付きの悪い生意気そうな少年の姿をしており、発熱する能力を持ちリング上の刃を飛ばす武器・金蛇環を操る。呪泉郷の水源を独占してその身に浴びることで大人の姿となり、王へと変態したが、早乙女乱馬の妨害により不完全な状態で覚醒。 自身でもコントロール出来ないほどの熱を放ち、乱馬を苦しめたが、金蛇環と対をなす冷却能力を持つ月渦蛇の力を借りて乱馬が繰り出した飛竜氷突破を受けて敗北。卵となり赤子の姿になった。

猫魔鈴 (まおもうりん)

『らんま1/2』に登場する妖怪。大人の人間ほどの背丈で人語を解する猫の妖怪が宿った巨大な鈴。小さな鈴と対になっており、その鈴を持つ女性に嫁になれと迫ってくる。猫嫌いの恐怖により、猫拳に覚醒した早乙女乱馬に撃退された。

集団・組織

風林館高校

『らんま1/2』に登場する高校。早乙女乱馬たちが通っている。かなり自由な校風で、制服はあるのだが、私服での登校も許されている。九能校長が全権を掌握。勝手に校則を作っては生徒たちを困らせる。

場所

呪泉郷 (じゅせんきょう)

『らんま1/2』に登場する地名。中国の青海省バヤンカラ山脈の拳精山にあるとされる、大小100以上の泉が湧いている修行場。各泉に何者かが溺れて死んだとされる悲劇的伝説があり、その泉に落ちて溺れた者は、呪いにより最初に溺れた者の姿に変化。また、泉から出たあとは、水をかぶると泉で溺れた者の姿に変身し、お湯をかぶると元の姿に戻るという特異体質になってしまう。

アニメ

らんま1/2

格闘家の父をもつ少女天道あかねは、父から同門の友人の子を婿に迎えると告げられ、姉2人が話をかわした流れで自分が許婚に立てられてしまう。だが現れたのは早乙女乱馬という中国帰りの少女。婚約無効と思われた矢... 関連ページ:らんま1/2

らんま1/2 熱闘編

水をかぶると女になりお湯をかぶると男に戻る変身体質の少年早乙女乱馬と天道あかねは親同士が決めた許婚。格闘家の跡取りとして育った2人は負けん気が強く意地っ張りなため喧嘩も多いが、同居が続くうちそれなりに... 関連ページ:らんま1/2 熱闘編

書誌情報

らんま1/2〔新装版〕 全38巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2002-04-18発行、 978-4091265012)

第2巻

(2002-04-18発行、 978-4091265029)

第3巻

(2002-04-18発行、 978-4091265036)

第4巻

(2002-05-18発行、 978-4091265043)

第5巻

(2002-05-18発行、 978-4091265050)

第6巻

(2002-06-18発行、 978-4091265067)

第7巻

(2002-06-18発行、 978-4091265074)

第8巻

(2002-07-18発行、 978-4091265081)

第9巻

(2002-07-18発行、 978-4091265098)

第10巻

(2002-08-09発行、 978-4091265104)

第11巻

(2002-08-09発行、 978-4091265111)

第12巻

(2002-09-18発行、 978-4091265128)

第13巻

(2002-09-18発行、 978-4091265135)

第14巻

(2002-10-18発行、 978-4091265142)

第15巻

(2002-10-18発行、 978-4091265159)

第16巻

(2002-11-18発行、 978-4091265166)

第17巻

(2002-11-18発行、 978-4091265173)

第18巻

(2002-12-18発行、 978-4091265180)

第19巻

(2002-12-18発行、 978-4091265197)

第20巻

(2003-01-18発行、 978-4091265203)

第21巻

(2003-01-18発行、 978-4091265210)

第22巻

(2003-02-18発行、 978-4091265227)

第23巻

(2003-02-18発行、 978-4091265234)

第24巻

(2003-03-18発行、 978-4091265241)

第25巻

(2003-03-18発行、 978-4091265258)

第26巻

(2003-04-18発行、 978-4091265265)

第27巻

(2003-04-18発行、 978-4091265272)

第28巻

(2003-05-17発行、 978-4091265289)

第29巻

(2003-05-17発行、 978-4091265296)

第30巻

(2003-06-18発行、 978-4091265302)

第31巻

(2003-06-18発行、 978-4091265319)

第32巻

(2003-07-18発行、 978-4091265326)

第33巻

(2003-07-18発行、 978-4091265333)

第34巻

(2003-08-08発行、 978-4091265340)

第35巻

(2003-08-08発行、 978-4091265357)

第36巻

(2003-09-18発行、 978-4091265364)

第37巻

(2003-09-18発行、 978-4091265371)

第38巻

(2003-10-18発行、 978-4091265388)

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