飛ぶ教室

飛ぶ教室

世界が水爆によって破壊され、荒廃した世界を舞台にしたサバイバル漫画。過酷な世界に取り残された1人の大人と数人の子供たちが、知恵と勇気を振り絞って生き抜いていく姿を描く。「週刊少年ジャンプ」1985年24号から38号にかけて連載された作品。

正式名称
飛ぶ教室
ふりがな
とぶきょうしつ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

198X年9月3日。小学6年生の安田オサムは、その日もいつもと同じようにクラスメイトのみつ子と学校に向かっていた。その日はたまたま大掃除の日で、オサムたちはグラウンドの草むしりと、校舎に設置された核シェルター「8号シェルター」周辺の掃除をしていた。しかし、掃除をしている最中にクラスメイトのタローノボルが興味本位で8号シェルターに入ってしまう。

2人を連れ戻すため、教師の北川ひろみと数人の子供たちも8号シェルターに入っていくが、その瞬間警報が鳴り響き、カウントダウンが開始される。オサムたちは、あわてて周囲にいた生徒たちを8号シェルターへと招き入れる。そしてカウントが0になった瞬間、水爆が落とされ、外の世界には核の冬が訪れる。

シェルターに残されたのは全部で122人。経験したことのない状況に追い込まれるも、お互いに助け合って生き抜いていく。

登場人物・キャラクター

安田 オサム (やすだ おさむ)

小学6年生の男子で、幸せで裕福な家庭の長男として育った少年。少しドジで弱気なところがあるが、思いやりのある優しい性格で、クラスメイトで彼女のみつ子のことを大切に想っている。ここぞという時の決断力と生存能力が非常に高く、クラスの中心人物であるサトルからもサポート役として頼りにされている。

みつ子 (みつこ)

小学6年生の女子。安田オサムのクラスメイトで、彼女でもある。金髪をポニーテールの髪型にしている。周囲を和ませることが得意なムードメーカー的存在で、水爆で荒廃した世界にあっても、皆を元気づけようと明るく振る舞う。オサムの前では可愛らしい恥じらいを見せる。

サトル

小学6年生の男子で、安田オサムのクラスメイト。容姿端麗で博識、面倒見も良い頼れるリーダー的存在で、先生からの信頼も厚い。クラスの中心人物でありファンも多く、親衛隊もあるほど人気が高い。オサムには相棒として信頼を寄せており、水爆により崩壊した世界をともに探索する。

タロー

小学6年生の男子で、安田オサムのクラスメイト。いたずら好きなガキ大将で、ノボルと行動をともにしていることが多い。行動力があり、水爆により崩壊した世界では、皆を引っ張る頼りがいのあるところを見せる。大掃除中にふざけて核シェルターに侵入したが、それが結果的にクラスメイトたちを水爆から救うこととなった。両親のことを特に大切に想っている。

ノボル

小学6年生の男子で、安田オサムのクラスメイト。いたずら好きな食いしん坊で、タローと行動をともにしていることが多い。メガネをかけ、関西弁で話す。水爆により崩壊した世界では、探索中に出会った自分より小さい子供たちを慰めて元気づけたり、面倒を見るなど兄貴分的な頼れる存在となる。

北川 ひろみ (きたがわ ひろみ)

安田オサムのクラスの担任を務める、若くて美しい先生。さばさばした性格で、言いたいことははっきり言うタイプ。学校の創設者の娘だがそれを笠に着ることもなく、あくまで1人の教師として生徒たちに接しており、クラスの皆から慕われている。水爆が落ちた際には偶然核シェルターに入って生き延びたものの、その後の探索で水爆の死の灰を浴びてしまう。 最期はクラスの皆に見守られてこの世を去る。

立花 ユウ子 (たちばな ゆうこ)

「7号シェルター」に避難した少女。病弱だが、芯の強い性格。水爆が落ちた時はちょうど体調不良で学校を休んでいたため、核シェルターに入ることができた。7号シェルターには大人が残っていなかったため最年長であり、立花ユウ子がリーダーシップを発揮し、他の子供たちの面倒を見ていた。

立花 カオル (たちばな かおる)

「7号シェルター」に避難した少女で、立花ユウ子の妹。病弱で、水爆が落ちた時はちょうど体調不良で学校を休んでいたため、核シェルターに入ることができた。安田オサムたちと合流後は、保健室で安静にしていたが、自分が病弱なため、皆に迷惑をかけているのではないかと悩んでいる。

クミ

「7号シェルター」に避難していた赤ちゃん。シェルター内には8人の赤ちゃんがおり、クミはその中でもかなり衰弱していた。合流した安田オサムたちにより応急処置を受けるが、その時点で限界を越えていたこともあり息絶えてしまう。

場所

8号シェルター (はちごうしぇるたー)

安田オサムや北川ひろみらが避難した、学校に設置された核シェルター。核攻撃から人を守るために作られた施設で、換気装置や自家発電、食料などが常備されている。600人収容することが可能で、食料も2週間分確保されていた。水爆が落ちた時にシェルターにいた人数は全部で122人。

7号シェルター (ななごうしぇるたー)

「8号シェルター」からほど近い場所に設置されていた核シェルター。核攻撃から人を守るために作られた施設で、換気装置や自家発電、食料などが常備されている。600人収容することが可能で、食料も2週間分確保されていた。水爆が落ちた時には大人たちもいたが、シェルター内に避難していた赤ちゃんの食糧を確保するために外へ探索に出て行った。 彼らはその後、戻って来ることはなく、安田オサムたちが救助に来た時には、立花ユウ子を含めて数人の子供たちしか残っていなかった。

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