ぼくらのフンカ祭

ぼくらのフンカ祭

火山の噴火と、それに伴う温泉の湧出により観光地化した郊外の街で開催される祭りに、男子高校生ふたりが共に行動したり、すれ違ったりしながら関わる中で、互いの友情を再認識するに至る過程を描いた作品。作者真造圭伍の第二作。

正式名称
ぼくらのフンカ祭
ふりがな
ぼくらのふんかさい
作者
ジャンル
青春
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
関連商品
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概要・あらすじ

寂れたシャッター街だった金松町は、火山の噴火とそれに伴い温泉が湧いたことで「温泉と噴火の金松町」として観光地化される。地元の男子高校生・富山剛士は、そんな町の現状を忌々しく感じながらも、なんとなく日々を過ごしている。ある日、剛士の発言が元となって、地元の大学金松町が共催でフンカ祭という祭りを開催することになり、剛士と友人の桜島裕も巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

富山 剛士 (とやま たけし)

東金松高等学校に通う男子高校生。家は平凡なサラリーマン家庭だったが、自宅の地下から温泉が噴き出たことをきっかけに温泉宿兼土産物屋を始める。噴火によって観光地化した金松町の現状を苦々しく思っている。フンカ祭のアイディアを最初に思いついた張本人。ぶっきらぼうでクールな性格で、女子からの人気が高い。 絵を描くことが得意で、高校卒業後は東京で絵の勉強をする道を選ぶ。

桜島 裕 (さくらじま ゆう)

富山剛士の友人。明るく能天気なお調子者。落ち着いていて余裕があるように見える剛士に、嫉妬心と憧れを抱く。高橋みゆきを巡って剛士と気まずい雰囲気になった際に髪を金髪に染め、軽い雰囲気の同級生たちと行動を共にしたが、結局自分にとって剛士がかけがえのない存在でないことに気づき、剛士の元に戻る。

富山 翠 (とやま みどり)

富山剛士の姉。大学で寮暮らしをしている。剛士が絵を描くのが好きなことを知っており、描くようにうながす。大学卒業後は上京してデザイナーとなり、富山剛士と二人で一軒家に暮らす。

リーダー

大学の学生。髪にパーマをかけ、口ひげを生やし、眼鏡をかけている。フンカ祭を実行委員長として推し進める。大学卒業後は一般企業に就職しサラリーマンとなった。

高橋 みゆき (たかはし みゆき)

大学の学生。ダンスが得意で、フンカ祭の踊りをひとり鳩酒寮の屋上で踊っていたところを富山剛士に一目惚れされるが、自身は鳩酒寮のステージで歌っていた桜島裕に好意を持ち、交際と鳩酒寮での同棲に持ち込んだ。フンカ祭のミスコンで優勝するほどの美女。

星野 (ほしの)

大学の1年生で、武骨な風貌の男性。桜島裕と同棲していたはずの高橋みゆきとつき合い始め、結果的に二人を別れさせるが、フンカ祭開催当日には自身もみゆきと別れている。

集団・組織

東金松高等学校 (ひがしかねまつこうとうがっこう)

『ぼくらのフンカ祭』に登場する、男女共学の高校。富山剛士、桜島裕が通う。金松町の温泉街からほど近く、二人は自転車で通学している。

大学 (だいがく)

『ぼくらのフンカ祭』に登場する大学。富山翠、リーダー、高橋みゆき、星野らが通っている。正式な学校名や擁している学部などは不明。鳩酒寮という学生寮が付属している。

場所

金松町 (かねまつちょう)

『ぼくらのフンカ祭』の舞台となる町。過疎化によりシャッター街となっていたが、地元の火山が突然噴火し、これにともない温泉が湧いたことで、「温泉と噴火の町」としての観光地化に成功した。

鳩酒寮

『ぼくらのフンカ祭』の舞台のひとつ。大学の学生寮だが、噴火した火山の噴煙をもろにかぶってしまう場所にあり、その被害を甚大に被った結果、噴火以降は無法地帯と化している。外部の者が出入りする際には合言葉が必要。

イベント・出来事

フンカ祭 (ふんかさい)

『ぼくらのフンカ祭』に登場する祭り。大学の学園祭の企画だったものが金松町全体を巻き込んでの企画に発展した。「文化祭」と「噴火」をかけ「フンカ祭」とするネーミングは富山剛士が発案。

書誌情報

ぼくらのフンカ祭 小学館〈ビッグ コミックス〉

(2012-07-30発行、 978-4091845993)

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