黄金のラフ ~草太のスタンス~

黄金のラフ ~草太のスタンス~

それぞれ異なる才能を持つ、うだつの上がらない3人のプロゴルファーが、チームを組んで初めて自分たちの強みを活かすことに成功し、徐々に結果を出していく熱血ゴルフ漫画。また、コメディー要素も強く、個性的なキャラ同士の掛け合いも見所のひとつ。「ビッグコミック」1999年23号から2011年22号にかけて連載された。続編に『黄金のラフⅡ ~草太の恋~』がある。

正式名称
黄金のラフ ~草太のスタンス~
ふりがな
おうごんのらふ そうたのすたんす
作者
ジャンル
ゴルフ
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概要・あらすじ

藤本草太は全ホールでバーディを取り、18アンダーのスコアを出すことを理想としている夢見がちなプロゴルファー。ずば抜けた身体能力を持ち、まさに才能の塊であるが、それを活かすだけの頭脳や、冷静な判断力といった重要な資質に欠け、まともな成績を残せていなかった。天才的にパッティングラインを読むことできるが、強気のパットが打てない太子治と、フォーム理論には絶対の自信を持つが、体格がプロゴルファー向きではない谷田部光一の2人は、草太の圧倒的なパワーに目をつけ、自分たちとチームを組んで、世界を目指さないかと持ちかける。

草太はその申し出を一旦断るものの、目の前で自分の愛用クラブを折ってまで懇願する治と光一の姿に根負けし、チームを結成することを承諾する。

そのチーム名は「チームきりたんぽ」。こうしてパワーを活かしたプレー担当の草太、キャディとしてライン読み担当の治、コーチとしてフォーム指導兼頭脳担当の光一の3人の、世界への挑戦が始まる。

登場人物・キャラクター

藤本 草太 (ふじもと そうた)

チームきりたんぽに所属する男性プロゴルファー。全ホールでバーディを狙い、18アンダーのスコアを理想としている。身体能力に恵まれ、ゴルファーとして理想的な強靭な肉体と柔軟な筋肉を併せ持つ。しかし、その身体能力を活かすための頭脳と技術が伴わず、昨年度の獲得賞金はゼロ。直情的で単純、大ざっぱで細かいことを気にしない性格。 パーを狙うという無難なプレーは一切しない。反面、どんな劣勢にあっても、諦めることのない強靭なメンタルを持つ。プレー困難な状況であっても、とりあえず打つというスタイルを貫いてきた結果、トラブルショットには滅法強い。また、ボールを曲げる技術は、ずば抜けた身体力をフルに活かし、プロの中でも頭一つ抜けている。時には90度以上曲げる球を打つこともできる。

太子 治 (たご おさむ)

チームきりたんぽに所属している。キャディを務める男性で、もともとは自身もプロゴルファーだった。山形県出身で、強い訛りのある言葉を話す。プロゴルファーになるために、10年という歳月を費やした苦労人。非常に気弱な性格で、肝心な場面でいつも攻めきれず、結果が出なかった。一方で、ラインや芝目を読む天才的な目と地形感覚を持ち、田岡五郎やマイト竿崎からも、キャディとして直々にスカウトされるほど。 パッティングの際には、理想的なボールの軌道である「オラライン」が見える。また英検の準一級を持ち、通訳を務めることもある。ただし、話す英語も方言同様かなり訛っている。

谷田部 光一 (やたべ こういち)

チームきりたんぽに所属している。スイングコーチを務める男性で、小さい身体のわりに大きな頭が特徴。他にもマネージャーや経理、広報など、チームの頭脳的役割を担当をしている。もともとは自身もプロゴルファーだった。スイング理論にはかなりの自信を持っており、小学生の頃から自分の理論を立証するために奮闘していた。しかし、大人になっても身長が150センチまでしか伸びず、理論に身体がついてこないため、プロゴルファーとしては結果が出せなかった。

花咲 司 (はなさき つかさ)

期待の男性新人プロゴルファー。アマチュアタイトルを総なめにして、プロに転向した。ゴルファーとしての資質や技術は申し分なく、プロ1年目にも関わらず、ダイナマイト軍団すら物怖じしない、強靭な精神力と肝っ玉の太さを持ち併せる。谷田部光一に、「これまでの順調なゴルフ人生を象徴している」と言わしめるほど、綺麗なストレートのボールを打つ。 またフェードやドローも器用に打ち分けることができる。120ヤードの距離から、低い弾道でランニングアプローチを狙うなど、カップインにかける情熱は藤本草太以上。草太の90度に曲がるショットを見て以来、草太を一方的にライバル視している。

マイト竿崎 (まいとさおざき)

ダイナマイト軍団に所属する男性プロゴルファーで、軍団のドン。通算勝利数は86を数えるトッププロ。本名は「竿崎昇司」だが、まるでダイナマイトで粉砕するかのようなプレーぶりから、「マイト竿崎」と呼ばれている。元力士という異例の経歴ながら、現在の日本ゴルフ界においてNo.1の実力を誇る。一方で花咲司が「国内限定の超一流」と評している通り、海外コンプレックスが非常に強く、海外の大会ではまるっきり勝つことができない。 しかしそれは、世界基準のゴルフに合わせてしまうと、国内でのプレーが荒くなるため、海外ではあえて上位を狙わないという理由がある。なりふり構わず本気を出せば、海外のトッププロとも対等以上に渡りあえるパワーの持ち主。特に弱気になった相手の追い詰め方を心得ており、ムーベス・ジェラウンからも、「彼は侮れない」と評価されている。

ニトロ竿崎 (にとろさおざき)

ダイナマイト軍団に所属する男性プロゴルファー。マイト竿崎の実の弟。本名は「竿崎健人」だが、兄にあやかって「ニトロ」の愛称で親しまれている。通算勝利数は11。兄に隠れてあまり目立たない存在だが、かなりの飛ばし屋。飛距離だけでいえば、兄のマイト竿崎をも上回るパワーの持ち主。

田岡 五郎 (たおか ごろう)

ダイナマイト軍団に所属する男性プロゴルファー。通算勝利数は6。ダイナマイト軍団におけるご意見番。マイト竿崎に心酔しており、「マイトの影は踏んじゃいけねぇ」が口癖。自分の勝利よりマイト竿崎の勝利を優先しており、調子のいい選手を潰すことを、自らの仕事と認識している。マイト竿崎のためなら、他の選手のパッティングラインを踏んだり、ボールを打つ前に異音を発したりと、ダーティなプレーも辞さない。

大風 原野 (おおかぜ げんや)

男性プロゴルファー。詩人で、ラウンド中もよく詩的な表現を頭に浮かべては、プレーそっちのけで自分の世界に入ることがある。プレースタイルは、徹底して刻んで攻める慎重なタイプながら、ショートすることが多い。時には自分の有利な場所にボールを移動させるなどの不正を行うこともある。

畑中 (はたなか)

男性プロゴルファー。チワワンオープンの推薦枠を賭けて藤本草太と戦った。結婚していて既に子供もいる。プロゴルファーとしては結果が出ておらず、家族に苦労をかけていることを気にしている。それでも、いつかプロゴルファーとして成功することが家族のためになると信じ、挑戦を続けている。プレースタイルは冒険をしないで、無難に刻んでいくタイプ。

ムーベス・ジェラウン (むーべすじぇらうん)

アメリカの男性プロゴルファー。感覚のみで、狙ったところに打つことができる「絶対距離感」の持ち主。これまでの通算勝利数は68。今年だけですでに13勝を挙げている、世界ランキング1位のゴルフ界最強プレーヤー。メンタル面も強く、プレッシャーを感じることのない、無敵の男と評されている。ゴルファーとして最も大切にしているものは「自信」であり、それこそが今の地位を絶対のものにしていると考えている。

ルーシー

ムーベス・ジェラウンの臨時雇いのキャディを務める女性。ムーベスにピンまでの残りの距離を伝える際、その誤差が累計で50ヤード以内なら、キャディ料が2倍もらえるという契約をしている。そのため、誰よりも慎重に距離を計って伝えている。将来はクラブ職人になりたいと考えており、キャディをしているのは、その資金を稼ぐため。

マイク・ハナサン (まいくはなさん)

アメリカの男性プロゴルファー。ネイションワイドツアーの予選に藤本草太を紹介した。ネイションワイドツアー本選では、コースレコードタイの記録を叩き出した。1年間で3勝を挙げるなど、現在売出し中の実力派。顔も良いため、人気が高い。持ち球は完全なストレートボールで、ゴルフを始めた5歳の時から、ストレートボールしか打つことができなかったという逸話がある。 ラウンド中にチョコバーを食べることがあり、それは単なるエネルギー補給だけでなく、精神安定剤の役割も担っている。プレースタイルは一見正統派だが、わざと相手の感覚を鈍らせるために、ミスショットを打ってみせるなど、ダーティなゴルフもすることができる。これはジャパンツアーに参加した際に、田岡五郎から盗んだもの。 マイク・ハナサン自身も、「強さにはしたたかさも必要」と語っている。

ベルナルド

マイク・ハナサンのキャディを務める男性。その適切な距離感と、コース状況を把握する力は、太子治も一目置いている。完全なストレートボールを打つマイクにとって、良き相棒となっている。

レイニー・ファクソン (れいにーふぁくそん)

ネイションワイドツアーの本選に出場した男性プロゴルファー。パッティングからティーショットに至るまで、左右の手を上下逆にクラブを握って打つプレーヤー。フォームは完全な自己流。幼少期から劣悪な環境のもとでゴルフをしていたため、特にバンカーショットを得意としている。ラフやバンカーにわざとボールを打つ戦法を取る。反面、フェアウェイから打つことは苦手としている。 正真正銘の「悪球打ちプレーヤー」。また、雨の中や強い風が吹いた中でのプレーも得意と、基本的に悪条件を好んでいる。

宮置 鉄瓶 (みやじ てつびん)

漆黒のアイアン「アイアンクロウ」を作った鉄工所の男性。貧乏なためスポンサー料は払えないものの、自分の「アイアンクロウ」を使いこなせるプロゴルファーはいないか、とゴルフ場に通いつめていた。のちに藤本草太に目をつけ、「アイアンクロウ」を使ってもらうようになる。

田所 (たどころ)

消費者金融会社「モンキーローン」の社長を務める男性。チームきりたんぽのスポンサーでもあり、海外遠征費用なども肩代わりしている。しかし、その際は消費者金融の社長らしく、しっかりと利子をつけるなど、あくまで「借す」ということにこだわった条件を出していた。身寄りのない藤本草太の親代わりとなっており、800万円もの金を貸している。

三郎 (さぶろう)

消費者金融会社「モンキーローン」の男性社員。元暴走族上がりで、歯もシンナーによって溶けている。藤本草太を「芯まで本物のバカ」と評しているが、決して貶している訳ではなく、三郎本人はそれを「カッコいい」と思っている。

恵子 (けいこ)

消費者金融会社「モンキーローン」の女性社員。会社では三郎よりも古株で、田所との付き合いも長い。何かにつけて三郎を飲みに誘っているが、その度にいつも断られている。

ソーラ・ビーンズ (そーらびーんず)

ネイションワイドツアーの予選に参加したアメリカの男性プロゴルファー。キャディーに自分の父親を連れているが、まったく信用されていない。ラウンドを回る際には、色々と難癖をつけられている。そのため、父親に対して反抗的な態度を取り続けている。

ホセ・ブロンコ (ほせぶろんこ)

ネイションワイドツアーの予選に参加したメキシコの男性プロゴルファー。キャディをつけずに、自分でゴルフバッグを担いでコースを回っている。運を落とす「憑き」を気にするタイプ。「憑き」を落とすために、ヒゲを焼いて呪文を唱えるなどの呪術を、ラウンド中にも行っている。

ハリ・サバラン (はりさばらん)

ネイションワイドツアーの本選に出場した男性プロゴルファー。ネイションワイドツアーでは、ビンセント・エクレに次ぐ二番手の飛ばし屋。ハリ・サバランのドライバーショットを見るためだけに来る客も少なくはない。アマチュア時代には「誰が聞いても一目置くほどのキャリア」を積んできたが、プロ転向後は、3年間でわずかに1勝しか上げていない。

ビンセント・エクレア (びんせんとえくれあ)

ネイションワイドツアーの本選に出場した男性プロゴルファー。ネイションワイドツアーではNo.1の飛ばし屋。350ヤードを超えるショットを打つことができる。飛ばし屋としてのプライドは人一倍高く、自分より飛ばすプレイヤーを一方的に敵視している。

エド・シャンベル (えどしゃんべる)

ネイションワイドツアーの本選に出場した男性プロゴルファー。アメリカ人で、周囲には「エディ」の愛称で呼ばれている。レギュラーツアーでの優勝6回、メジャーでも優勝争いに何度も加わったことがある実力者。ショットの正確性を売りにしている。しかし、最近は46歳という年齢のせいか、シード落ちが続き、ネイションワイドツアーが主戦場となっている。 陽気で気さくな性格が受け、母国では高い人気を誇っている。

オーランド・マリボー (おーらんどまりぼー)

ネイションワイドツアーの本選に出場した男性プロゴルファー。プロになって4年が経ったが、未だ1勝も上げられていない。自身は攻めのゴルフで優勝を手にしたいと考えている。しかし、キャディを務める妻のドルチェからは、無理に優勝を狙うよりも、確実に上位に食い込んで、少しでも多くの賞金を獲得することを望まれている。ボールを打つまでの時間が非常に長いため、藤本草太はイライラさせられていた。

ドルチェ

オーランド・マリボーの妻で、マリボーのキャディを務めている。保守的な性格から、極力パーセーブ狙いで安全にプレーすることを勧めている。そのため、マリボーの意志に反するアドバイスや意見をすることも多い。マリボーのことを心から愛しており、彼を貶す者に対しては容赦しない。

五所瓦 角 (ごしょがわら かく)

マイト竿崎の力士時代の弟弟子。「力は抜いて用いるべし!! 気合は秘めて有するべし!!」という言葉がお気に入り。ふんどしの裏に、わざわざ緑のインクでその言葉を書いている。マイト竿崎もこの言葉を気に入っており、ティーショット後に「いい言葉だろが」と、得意げに口にしている。

JR田辺 (じぇいあーるたなべ)

名古屋出身の男性カメラマン。「フリーカメラマン」を自称しているが、実際は園越フナ子と同じ会社に所属している。いつもはレギュラーツアーで仕事をしているが、ネイションワイドツアーでの藤本草太の活躍を聞きつけてからは、チームきりたんぽを追いかけている。名前の由来は、3歳の頃にJRの駅名をすべて暗記し、テレビや新聞で取り上げられて、日本中から天才扱いされたことから。

園越 フナ子 (そのこし ふなこ)

JR田辺の上司で、社長兼ライターを務めている女性。JR田辺の拾ってきたネタであるチームきりたんぽに目をつけ、JR田辺に、ずっとチームきりたんぽの取材をするように指示した。元プロゴルファーの2人が、何故藤本草太に自分の人生を賭けるに至ったのかを知るため、アメリカまでわざわざ草太を見に行くほど注目している。

榊 宗一郎 (さかき そういちろう)

日本一のゴルフメーカー「ビッグパパ」の技術責任者を務める男性。花咲司のスイングをデータ化して報告するなど、実質的な司の指導役となっている。しかし、まったく偉そうにせず、むしろ大物ルーキーである司と契約できたことを、心から喜んでいる。

集団・組織

チームきりたんぽ

藤本草太、太子治、谷田部光一の3人で結成されたゴルフチーム。3人それぞれの得意分野を活かして協力し合っている。最初は考案者の光一が「チーム谷田部」としていたが、治の提案により、特に秋田出身者がいるわけでもないが、「きりたんぽがうまいから」という単純な理由から、この名前を付けた。チーム内の立場は対等で、獲得賞金などギャラは3人で分けている。

ダイナマイト軍団 (だいなまいとぐんだん)

実力派のプロゴルファー十数名が所属する、日本ゴルフ界の最大勢力。マイト竿崎とニトロ竿崎の竿崎兄弟を中心として結成された。プロゴルフトーナメントをも牛耳るほどの力を持ち、敵に回すと非常に厄介な軍団。太子治が過去に所属したいと懇願したことがあったが、その際は田岡五郎に「花がないから」と断られている。

その他キーワード

オラライン

ボールの理想的な軌道を示す光。太子治がパットラインを読む際に見えるもの。調子が悪いと光が見えなくなったり、アドバイスがアバウトになったりする。オララインの強化版に「オラスキャン」がある。これはより光が強く、さらに軌道が立体的に見える。そのため、パットのみならず、アプローチの軌道も見ることができる。

喜怒哀楽ショット (きどあいらくしょっと)

太子治が発案したショット。アプローチが苦手な藤本草太が、微妙な距離の調整をするため、喜怒哀楽の感情を使い分けて打つもの。たとえば怒った表情で打てば、普段より距離を稼げ、笑うと力がいい感じに抜けるので、距離を抑えることができる。顔と体の筋肉が連動している草太だからこそ可能にした技で、パッティングにも応用できる。

投身自殺ショット (とうしんじさつしょっと)

藤本草太がチームきりたんぽ結成前から得意としていたショット。グリーン周りのバンカーなどの淵ギリギリに止まった球を、自分がバンカー側に倒れ込みながら打つショット。これにより、通常は一度横へ出さなくてはならないような球も、倒れる過程で角度を付けて打つため、ボールを高く真上に飛ばし、グリーン方向へ打ち出すことが可能となる。 しかし、打った後は自身がバンカーへまっさかさまに落ち、激しく身体を打ちつけることになる。草太いわく、ショットが成功する確率は30%程度。命名者は草太本人。

鍬入れショット (くわいれしょっと)

藤本草太がチームきりたんぽ結成前から得意としていたショット。前に障害物があって球を横にしか出せない時に、畑で鍬入れ作業をする要領で、アイアンを上から振り下ろすショット。これにより、アイアンのヘッドの角度の関係でボールを右後ろへ飛ばすことができる。その方向にグリーンがある場合は、一度横に出すよりも、一打で好位置にボールを運べる可能性がある。 しかし、草太でも実践で使ったことは2度しかなく、そのどちらとも失敗している。かなりリスクの高いショット。

タコ壺スマッシュ (たこつぼすまっしゅ)

藤本草太が使ったショット。真っ直ぐ立つことのできない、下り傾斜のあるバンカーで使ったもの。ショットを行う際に、自分の片足をバンカー内に沈めて打つ。片足をバンカー内に埋めて固定し、無理矢理に真っ直ぐ立つので、フルスイングが可能になる。しかし、打つ際に、埋めた足に大きな負担がかかる危険なショット。

ビリヤード大作戦 (びりやーどだいさくせん)

藤本草太がボールの前に岩がある時に使用したショット。正面に打つと岩に当たり、反対方向へ跳ね返ってしまうので、別の方向にある他の岩にわざとぶつけ、なんとかグリーン方向へ反射させて転がすというもの。

おんどれショット

マイト竿崎がここぞという時に使うショット。打つ際に「おんどりゃ~」という声を発するパワーショットで、距離を稼ぐことができる。最上位バージョンに「めんどれショット」というものもある。これは、「めんどりゃあ~」と叫びながら打って、さらに距離を稼ぐことができる。これらのショットを打つ時には、過去に銀座の女性に相手にされなかったことを思い出し、その怒りのパワーを利用する。

アイアンクロウ

宮置鉄瓶が作成した漆黒のアイアン。どんな環境にも適応できる、強靭な肉体と柔軟な精神を持ち併せたカラスからとったネーミングで、「鉄のカラス」の意味がある。材料に砂鉄を用い、それを木炭燃料の低温で焼き上げる「たたら製鉄」の技法で作られている。圧倒的な打感の柔らかさと、ねばり強さを実現している。これにより、非常に繊細なコントロールと、強いバックスピン性能を両立させている。

2番アイアンパター (にばんあいあんぱたー)

岩にぶつけてロフト角がなくなってしまった2番アイアン。藤本草太がビリヤード大作戦で使用した。パターをなくしてしまった草太が、「ドライバーよりはマシ」としてパター代わりに使用した。しかし、実際は岩を打った衝撃で、ロフト角が逆方向についてしまっているため、打つ際に自分で角度を調整してロフト角をつけなければならない。

花びらスタート (はなびらすたーと)

エド・シャンベルが1打目を打つ前に行われるパフォーマンス。帯同するキャディが、ポケットから花びらを取り出して舞い散らせるもの。派手好きのエドを象徴するパフォーマンスで、この時に使う花びらを集めるのが、キャディの重要な仕事の1つとなっている。しかし花びらを集める作業が辛いせいか、これまでエディのキャディは46人も辞めている。

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