ひそねとまそたん 名緒のそら

ひそねとまそたん 名緒のそら

TVアニメ『ひそねとまそたん』のコミカライズ。「変態飛翔生体」と呼ばれるドラゴンと、そのパイロットに選ばれた航空自衛官との交流や、パイロットになりたくてもなれない航空自衛官の葛藤を描いている。「月刊ドラゴンエイジ」の2018年4月号から8月号に連載された。

正式名称
ひそねとまそたん 名緒のそら
ふりがな
ひそねとまそたん なおのそら
原作者
BONES
原作者
樋口 真嗣
原作者
岡田 麿里
作画
ジャンル
ファンタジー
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あらすじ

第1巻

自分の悪癖と性格を変えたくて航空自衛隊に入隊した甘粕ひそねは、岐阜基地に配属されて外部取材の対応をする部署に所属する事となった。基地や仕事にまだ不慣れなひそねは、上官の昭島3曹の補佐としてドラマの取材対応にあたっていたが、昭島が撮影許可の確認ためにその場を離れた際に、取材に来た人達にいつものクセでいらない事をしゃべってしまう。その事でひそねは動揺し、極秘エリアにある建物に逃げ込み、そこでいきなり巨大な生物に飲み込まれてしまう。その後、無事救助されたひそねは、基地の上官から飲み込んだ生物「変態飛翔生体」のパイロット候補生になった事を告げられるのだった。

登場人物・キャラクター

甘粕 ひそね (あまかす ひそね)

航空自衛隊岐阜基地に所属している新人自衛官の女性。階級は2士で、変態飛翔生体のパイロット「ドラゴンパイロット」(Dパイ)となると2曹に昇格する。幼い頃から思った事をすぐに口にしてしまうタイプで、その事から人間関係がこじれてしまう事が多い。自分のクセに気づいたあとは意図的に口をつぐむようになり、接するのは必要最低限にしているために友達は少ないが、本来は人懐こい性格。実家の猫「ゴロー」が心の支えで、携帯電話で撮った写真をよく見ている。人を避け続けるようになった自分が徐々に嫌になり、自分を変えるために航空自衛隊に入隊する。外部取材の対応にあたる部署に所属していたが、取材中にいつものクセが出てしまい、逃げ出した先で変態飛翔生体のまそたんに飲み込まれてしまう。この事がきっかけで、Dパイの候補生となる。候補生になった直後は「自分には無理」と言い続けていたが、Dパイになりたくてもなれない貝崎名緒やほかの基地のDパイからの言葉でDパイとしての自覚が芽生え、まそたんと本気で向き合うようになる。

まそたん

航空自衛隊岐阜基地所属の変態飛翔生体。過去3年間、自身のパイロットとなるあらゆる人間を拒んでいたが、甘粕ひそねを飲み込んで自分のパイロットとする。「まそたん」という名前は、まそたんの体内で見かけた「間」「祖」「譚」という3文字からひそねが命名している。

貝崎 名緒 (かいざき なお)

航空自衛隊岐阜基地に所属している女性自衛官。階級は2士。母親が変態飛翔生体のパイロット「ドラゴンパイロット」(Dパイ)だった事もあり、Dパイになる事を目指しているが、岐阜基地の変態飛翔生体「まそたん」から拒み続けられてDパイになれないでいる。それでもいつかはDパイになれる事を信じて、日々努力を重ねている不屈の闘志の持ち主。配属後すぐにまそたんに飲み込まれてDパイ候補生となった甘粕ひそねには、嫉妬のような感情を抱いてつらく当たっているが、本来は面倒見のいい性格の人物。

日登美 真弓 (ひとみ まゆみ)

航空自衛隊入間基地に所属している女性自衛官。変態飛翔生体「ふともも」のパイロット「ドラゴンパイロット」(Dパイ)で、合同演習のために岐阜基地にやって来る。おっとりとした性格の持ち主。子供の頃にいじめられていたため、ずっと自分はこの世に不必要な存在と思っていたが、ふとももに必要とされていると知ってDパイとなる。Dパイとしての自覚がない甘粕ひそねに、変態飛翔生体やDパイの心意気を伝える。

絹番 莉々子 (きぬがい りりこ)

航空自衛隊三沢基地に所属している女性自衛官。変態飛翔生体「あけみ」のパイロット「ドラゴンパイロット」(Dパイ)で、合同演習のために岐阜基地にやって来る。視線恐怖症なため人見知りが激しい。変態飛翔生体に名前を付ける重要性を、実体験を交えて甘粕ひそねに説明した。ひそねからパイロット同士も名前で呼び合った方が親密になれると提案されると、自分の事は「りりこす」と呼んでほしいと答えた。

星野 絵瑠 (ほしの える)

航空自衛隊築城基地に所属している女性自衛官。階級は空曹長。変態飛翔生体のパイロット「ドラゴンパイロット」(Dパイ)で、合同演習のために岐阜基地にやって来る。子供の頃からF-2パイロットにあこがれを抱き、日本初の女性F-2パイロットになるためにストイックな努力を重ねている。自分の力でパイロットの座を勝ち取ろうとしていたが、変態飛翔生体に選ばれたという点だけでDパイにさせられたため、変態飛翔生体に心を開かずにただの航空機として接している。そのために変態飛翔生体には名前を付けていない。変態飛翔生体と友達のように接する甘粕ひそね、日登美真弓、絹番莉々子に「Dパイとしての自覚が低い」と叱責した。その後、自分の変態飛翔生体がストレスと放熱不足で倒れた事と、貝崎名緒とのやり取りで本音を吐露した事で変態飛翔生体に心を開き、変態飛翔生体に「ノーマ」という名前を付ける。

その他キーワード

変態飛翔生体

航空自衛隊内で航空機に擬態できるドラゴンの呼称。「OTF」と略される。その存在は極秘で、徹底した情報管理がされている。変態飛翔生体が自ら飲み込んだ人物がパイロットとなり、その対象は女性のみ。航空機に擬態できるように外装パーツを身体に装着させられており、離着陸時や一般人に補足されそうな高度時は航空機に擬態している。代謝熱が溜まりやすいために基地の格納庫ではプールで冷却し、飛行時は高高度で放熱する必要がある。

ドラゴンパイロット

変態飛翔生体のパイロットとなる女性の総称。「Dパイ」と略される。変態飛翔生体から認められないとなれないため、「選ばれし乙女」とも呼ばれる。ヘッドピースリアライザー(ヘッピリ)と呼ばれるヘルメットをかぶり、特殊スーツを着て変態飛翔生体に飲み込まれて体内に入り、四つんばいの状態で刺激を与えて変態飛翔生体を操縦する。ただ一人、絹番莉々子だけは体育座りのような状態で操縦している。ヘッピリのバイザーには全周囲で外の景色が表示される。

クレジット

原作

BONES , 樋口 真嗣 ,

ストーリー協力

和場 明子

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