うるとらまりりん

うるとらまりりん

31世紀の未来からやって来たまりりんが騒動を引き起こすギャグコメディ。退廃的な時代から時空を超えてやって来た女性が本当の愛を探す姿が描かれている。

正式名称
うるとらまりりん
ふりがな
うるとらまりりん
作者
ジャンル
タイムトラベル
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概要・あらすじ

久賀天真は両親と祖母を亡くし、古くて広い日本家屋で一人暮らしをしていた。そんな彼の前に、ある日突然、タイムマシンに乗ってまりりんという女性が現れる。まりりんは31世紀からやって来たが、その時代には男性たちが生殖機能を失っており、人工授精で子供を生むことを推奨されていた。そこで、31世紀の女性たちは、本物の男性と愛し合って子供を生むことを願い、タイムマシンを使って男性探しをしているのだった。

当初は言い寄って来るまりりんに腰が引けていた天真だったが、破天荒ながらも純粋で健気なまりりんを放っておけず、やがて彼女に対して特別な感情が芽生えていく。

登場人物・キャラクター

久賀 天真 (くが てんしん)

高校1年生で15歳の少年。幼い頃から両親がおらず祖母に育てられたが、しばらく前にその祖母も亡くし、現在は一人暮らしをしている。生計を立てるため、広い日本家屋と自宅の温泉を利用し、温泉旅館として友達などに貸し出している。不愛想だが情が深く、面倒見が良い性格。先祖は武士だった。

まりりん

サムライに憧れ、31世紀の未来からやって来た女の子。まだ13歳だが発育が良く、身体つきは大人の女性。また日本人ながら、金髪なのが特徴。安物のタイムマシンのせいで、予定より1世紀ずれた20世紀にやって来てしまった。地球で生活するために小山田青果でアルバイトを始める。未来の道具のおかげで、怪力や記憶操作の能力を使うことが可能。

出雲 (いずも)

久賀天真の友達で、同じ高校に通う男子生徒。プレイボーイで、とっかえひっかえ新しい女性を口説いては、天真の家を連れ込み旅館として利用している。どんな女性でも口説き落とす腕の持ち主で、人妻や年上の女性が好き。

大黒 美希 (おおぐろ みき)

久賀天真と同じ高校に通っている女子生徒。子供の頃から天真のことが好きなのだが、素直にアプローチできずに意地を張ってしまい、遊んでいる風に見せかけたりしてしまうため、天真には想いに気づいてもらえずにいる。美希の父親がコスプレバーを経営していることもあり、金持ち。

坂友 竜馬 (さかとも りょうま)

時代劇の売れない役者をしている男性で、男の子4人の父親。イケメンだが生活力がなく、半年前に妻に逃げられてからは、1人で子供たちを育てている。本職である役者の仕事がなかなかもらえずに、アルバイトや内職で食いつないでいる。

マドンナ

31世紀の未来の女性で、まりりんの友達。レオナルド・ダ・ヴィンチに会うために16世紀のイタリアへ行ったが、その時代や人間が肌に合わずに、まりりんに誘われて20世紀の日本へとやって来た。そこで坂友竜馬に想いを寄せ、結ばれることとなる。

アインシュタイン

31世紀の未来の男性で、まりりんの婚約者。まりりんとの婚約は親によって決められたものではあるが、彼女のことを追いかけて20世紀の日本へとやって来た。31世紀の男性の常として、自身には生殖能力はない。筋肉増強剤で見た目だけは立派な肉体を誇っているが、実は見掛け倒しで、打たれ弱く泣き虫。

ヘラクレス

アインシュタインが31世紀から連れて来た赤ちゃんで、まりりんの子供。冷凍保存されていた精子を利用した、人工授精により生まれた。まだ話せないが、機械を使って自分の意思をテレパシーで伝えることができる。実は未来まで冷凍保存されていた久賀天真の精子から生まれた存在。

大野 小町 (おおの こまち)

久賀天真と出雲の通う高校の女性教師。結婚して夫がいるが、別居中。出雲とは教師と生徒という関係にありながら、世間には内緒で男女の仲になっている。美人でスタイルは良いが嫉妬深く、プレイボーイな出雲の言動にやきもちを焼き、彼を束縛しようとする。

大熊 (おおくま)

久賀天真と同じ高校に通っている男子生徒。柔道部の主将を務めている。背が高くがっしりした体格をしており、胸毛が生えている。いかつい外見の割に女性に弱く、まりりんの美しさに憧れ、自分の強さを認めてもらいたいと思っている。

白鳩 くるみ (しらはと くるみ)

久賀天真と同じ高校に通っている女子生徒。女子レスリング同好会の主将を務めている。体格が良く、特に横幅はかなりのもの。子分はたくさんいるが、親友はいない。現在の男社会に対して不満を持っているが、出雲のことを異性として意識している。

美希の父親 (みきのちちおや)

大黒美希の父親で、いくつかの店を経営している金持ち。マフィアのドンのようないかつい顔をしており、いつも葉巻をくわえている。土地を買収しては高く売ることでお金を儲けており、久賀天真の土地を買い上げて利用しようとたくらんだ。

天真の祖母 (てんしんのそぼ)

久賀天真の祖母だが、既に故人。生き抜く術として、天真に料理と倹約をみっちり仕込んだ張本人。食べていくことに困らないように料理を教え、守銭奴に仕立て上げることでお金に困らないようにした。

場所

小山田青果 (おやまだせいか)

まりりんが働いている青果店で、久賀天真がいつも買い物をしている店。天真の口利きで、時給400円でまりりんが働くことになった。

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