ロヂウラくらし

ロヂウラくらし

人とできるだけかかわらわらず、一人でひっそりと暮らしたい少年と、少年から決して離れない幼い少女の日常を描いた作品。全ページがカラーで描かれている。「comico」で2015年6月23日から連載の作品。

正式名称
ロヂウラくらし
ふりがな
ろぢうらくらし
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
MFC comicoシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊2巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

赤目はできるだけ他人とかかわらず、路地裏で一人ひっそりと暮らしていたが、少し前から寝床にましろに居座られてしまう。赤目は毎日「今日こそは追い出す」と意気込むものの、ましろの屈託のない笑顔と人懐っこさに負けて追い出せずにいた。共同生活も1か月が続いたある日、ましろは、内職で作った祭用の造花を街に納品しに行く赤目を見かける。ましろは自分もいっしょに行くと言うが、赤目に即座に拒否されてしまう。しかし、ましろはあきらめずに赤目のあとをついていき、ついに赤目も折れて二人で街へ向かう。街に着くと二人の関係性を怪しむ警察官に職務質問されて、ひと悶着があったものの、当初の目的である造花の納品は無事に完了。役所で子供の誘拐事件の話を聞いて嫌な予感がした赤目が、急いでベンチで待たせているましろのもとに向かうと、そこにいるはずのましろの姿が忽然と消えていた。

第2巻

ましろの誘拐事件が解決した夜、赤目は寝床に帰って来るなり、とてつもない疲労に襲われるが、すぐにでも寝たい気持ちを抑えて、ましろの事を考え始める。最初から追い出せばよかったという後悔の念と、街の警察官に預ければ縁を切る事ができたのにと考えるが、すぐに誘拐事件でましろがトラウマになっていないか心配し始める。気丈に振る舞うましろが、実は一人でいる事に怖がっていると知ると、赤目は自分の近くで寝るように伝え、ましろが寝付くのを見届けて眠りにつく。そしてましろと出会い、共同生活をするまでの事を夢で見るのだった。

登場人物・キャラクター

赤目 (あかめ)

路地裏でひっそりと暮らす少年。赤い目をしている事から、周囲からは「赤目」と呼ばれている。赤目本人も本当の名前は知らない。喧嘩が強い事から、「路地裏の悪魔」と呼ぶ者もいる。20歳を自称しているが、童顔なために18歳以下に見られる事が多い。路地裏生活は10年と長く、ほかの路地裏住人に騙されたましろを助けた事をきっかけに、ましろと知り合う。 その後、ましろが赤目の寝床に居座る形で共同生活がスタートし、毎日「今日こそは追い出す」と意気込むものの結局追い出す事ができず、共同生活が続いている。ましろからは「にーたん」と呼ばれて慕われている。

ましろ

赤目といっしょに路地裏で共同生活する女の子。年齢は4~6歳。路地裏で住人に騙されて、着ていた服を二束三文で買い取られてしまい、困っていたところを赤目に助けてもらう。赤目が自分と同じく一人っきりで寂しさを感じていると思い、強引に赤目の寝床に居座って共同生活をスタートさせる。天真爛漫な性格で、赤目の事を「にーたん」と呼んで慕っている。

ロゼッタ・ミルリトン (ろぜったみるりとん)

犯罪組織に所属している少年。年齢は18歳。シアン・コンフィズリー、キトラス・ビスキュイからは「ロゼ」と呼ばれている。中性的な外見で、女性の服を好んで着ている。シアン、キトラスとチームを組んで誘拐を担当して、すでに何人もの子供を連れ去っており、次の獲物としてましろに目をつけた。誘拐した子供が泣き叫ぶ姿を見たいと思いながら仕事をするような残虐な性格だが、意外にもチームリーダーとして失敗した責任を一人で背負うなど、仲間思いな一面もある。

シアン・コンフィズリー (しあんこんふぃずりー)

犯罪組織に所属している青年。年齢は25歳。6年前にハッカーの腕をスカウトされて犯罪組織に入り、今ではロゼッタ・ミルリトンのチームで子供の誘拐も担当している。引きこもり体質で、自分の部屋以外は、屋内でも外と同じように認識をしており、子供を誘拐する時は着ぐるみをつねに着用している。

キトラス・ビスキュイ (きとらすびすきゅい)

犯罪組織に所属している少年。年齢は16歳。田舎から上京してアルバイトとして入った会社が犯罪組織だった。会社の正体を知ったあとも、ロゼッタ・ミルリトンのチームに入ってシアン・コンフィズリーといっしょに子供の誘拐を行う。まだ組織には入ったばかりなため、ロゼッタからは「下っ端」と呼ばれている。仕事していない時に赤目をカツアゲしようとして返り討ちに遭った過去がある。

アイリッシュ・フラン (あいりっしゅふらん)

路地裏でましろが出会った女性。パンの移動販売をしていたが迷子になった際に、物陰から自分を見ていたましろに気づいて声を掛ける。ましろから赤目を元気づけたいと思っている事を聞いて、赤目の好きな甘いパンやはちみつなどを勧める。ましろが赤目との関係に悩んでいるのを見て、小さな子供でもわかるようにアドバイスを送るなど、優しくて穏やかな性格。 ましろと赤目を見て、ふと義弟の声が聞きたくなり、ロゼッタ・ミルリトンに電話する。

書誌情報

ロヂウラくらし 2巻 KADOKAWA〈MFC comicoシリーズ〉

第1巻

(2016-10-22発行、 978-4040684529)

第2巻

(2017-05-22発行、 978-4040690230)

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