概要・あらすじ
アシュアは自分の十八番である『青い鳥』を踊ったヤンに、恋人であるチャーミアンも奪われ嫉妬していた。葛藤しながらも稽古に専念するが、主役級を予定していた公演の2週間前に怪我、オーナーのカントクの死とバレエ団の解散にあう。ヤンが移籍していた別のバレエ団と合併し、ローザンヌに移動、ヤンと再会する。
アシュアは、彼とチャーミアンと共に、新作バレエを踊ることとなる。ヤンに負けたくない気持ちで、稽古に打ち込むアシュア。舞台は成功に終わるが、チャーミアンはヤンと舞台に夢中なアシュアに心を病み、自殺未遂。ヤンも、アシュアが踊った『青い鳥』に魅せられ、バレエの道に戻ったことを告白して、ニューヨークへと旅立っていく。
登場人物・キャラクター
ヤン・ラファティ (やんらふぁてぃ)
『青い鳥』に登場するキャラクター。舞台映えするバレエダンサー。パリ・マリ・バレエ所属。17歳の時に『青い鳥』を踊ってデビュー。パリ育ちだが、12歳の時に父が死亡、母は香港に帰国、おじの援助の下、パリでバレエを続けていた。12月公演の『クルミ割り人形』で中国の踊りを見せ、スキピオ・バレエからのオファーを受け移籍。 その後、合併でかつての同僚アシュアと再会。スキピオの発案で、『夜啼鳥』の夜啼鳥役に抜擢される。厳しいレッスンや、スキピオの愛人になっていたことがその妻にばれて発生した修羅場を乗り越え、皇帝役のアシュア、黄金の機械じかけの鳥役のチャーミアンと共に舞台に立った。その後、彼に目を付けたニューヨークの一流演出家グローリアからのオファーを受け、移籍することに。 一家が離散し、最後に見たバレエでアシュアの『青い鳥』を見て、彼に惚れ込み、バレエの道を続けることにした。
アシュア
『青い鳥』に登場するキャラクター。『青い鳥』が十八番のバレエダンサー。パリ・マリ・バレエ所属。ヤンに青い鳥の役やチャーミアンをとられ、怒っていた。パリ・マリ・バレエの12月公演の『クルミ割り人形』では主役級の王子を予定していたが、公演2週間前に足を負傷、降板させられる。カントクが死亡した為、パリ・マリ・バレエは解散。 スキピオ・バレエと合併し、ローザンヌに移り住んだ。スキピオの発案で、『夜啼鳥』の皇帝役に抜擢され、厳しいレッスンを乗り越え、夜啼鳥役のヤン、黄金の機械じかけの鳥役のチャーミアンと共に舞台に立った。その後、ヤンから自分への思いを聞き、ニューヨークへと旅立つ彼を見送った。
チャーミアン
『青い鳥』に登場するキャラクター。アシュアの恋人だったが、『青い鳥』でフロリナ姫としてデュエットしたことをきっかけに、ヤンと同棲することになった。カントクが死亡した為、パリ・マリ・バレエは解散。スキピオ・バレエと合併し、ローザンヌに移り住んだ。スキピオの発案で、『夜啼鳥』の黄金の機械じかけの鳥役に抜擢され、厳しいレッスンを乗り越え、夜啼鳥役のヤン、皇帝役のアシュアと共に舞台に立った。 アシュアがヤンそして舞台に夢中になっていることで不安になり、終幕後手首を切った。
カントク
『青い鳥』に登場するキャラクター。パリ・マリ・バレエのオーナー。ヤンの才能に惚れ込み、彼をガラ・コンで青い鳥に抜擢。『クルミ割り人形』でも中国の踊りに採用し、『火の鳥』での主役も予定していた。ヤンがスイスのスキピオ・バレエに移籍して残念がる。ヤンが移籍してから1ヶ月後、急性心不全で死亡。
集団・組織
パリ・マリ・バレエ (ぱりまりばれえ)
『青い鳥』に登場するバレエ団。アシュア達が所属している。カントクの私設バレエ団。カントクが死亡した為、その妻から解散を申し渡される。だがスキピオ・バレエから合併の申し出があり、団員の半数はそちらの本拠地であるローザンヌに移り住んだ。