レヴァリアース

レヴァリアース

魔物がはびこる「オッツ・キイム」と呼ばれる世界で繰り広げられるファンタジー漫画。主人公のウリックとアドビス城の王子シオンと妖精のレムの3人が、邪神竜ディアボロスを倒すための旅に出る。夜麻みゆき初のオリジナル作品。

正式名称
レヴァリアース
ふりがな
れゔぁりあーす
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

世界を魔物の恐怖に陥れた邪神竜ディアボロスを倒したのは、ザードという名のまだ6~7歳の少年だった。彼は英雄とあがめられ、その後10年間は各地に残った魔物を討伐して回っていた。だが彼は、復活したディアボロスに殺されてしまう。ザードの妹であるウリック(イリア)は、そんな兄の仇を討つために旅をしていた。その途中シオンレムという仲間と出会ったイリアは、旅先で兄にまつわる色々な話を耳にする。

ザードは救世主なのか、それとも悪魔なのか。そして、ディアボロスとの戦いは本当に行われていたのか。イリアたちは旅のなかで、一連の出来事の真相に近づいていく。

登場人物・キャラクター

ウリック

男性の格好をしているが、実は女性で本名は「イリア」。世間知らずだが、純粋で優しい心の持ち主。幼くして邪神竜ディアボロスから世界の平和を守ったとされる、英雄ザードの妹である。蘇ったディアボロスに殺されたザードの仇を討つため、ディアボロスを倒す旅をしている。それまでは人里離れた森の中で、兄と一緒に魔物と共存した生活を送っていた。 主に格闘術を用いて戦い、野生の魔物程度ならば危なげなく勝てる実力を持つ。ただセンスと本能で戦っているため、多人数での戦いや飛び道具を使う相手との戦いでは十分に力を発揮できない。「魔物と共存するのが真の平和」という兄の教えのもと、ウリックもまた彼に倣い魔物の命を奪うことはしない。

シオン

アドビス城の王子。ウリックに魔物から助けられて以後、半ば強引に旅に同行している。戦闘においてはかなりの実力を持つ魔法使い。反面、極度の女嫌いで、想像を絶するわがままな面倒くさがり屋。口を開けば文句ばかりで、基本的に自分からは動かない。よく「いやだい!いやだい!」と言って暴れているその姿は、ウリックから「いやだいダンス」といわれている。 だが、それはウリックの前でだけ見せる彼なりの甘えた姿であり、城では王子として恥じぬ姿で振る舞っている。普段はおちゃらけつつも、頭がよく、冷静で、世間に疎いウリックよりもよりシビアに世界を見ている。

レム

シング・サの森に住み着いている妖精の中の1人。彼女たちが発光しながら移動していたため、付近の村では謎の光として騒ぎとなっていた。直接戦闘はできないが結界を張ることなどで、ウリックたちの戦いをサポートする。ウリックがザードの家族と知り、妖精の女王様の命で、旅の手助けに同行するようになる。わがままで高慢な態度のシオンとは相性が悪く、頻繁に衝突している。 ミーハーな性格で、英雄ザードに憧れるあまりウリックにもよく懐いている。落ち込み、悩むウリックを励ましたりと、女性らしい立ち位置でウリックたちを支えている。

ザード

齢6~7歳にして、世界の平和を脅かしていた邪神竜ディアボロスをたった1人で倒したといわれる英雄。現在は復活したディアボロスの手にかかって亡くなったとされているが、ずっと1人で旅をしていたため、彼の足跡を正確に知る者はいない。もともとは人里離れた森の中でウリック(当時はイリア)と2人で暮らしていたが、イリアにとっての兄は小さな虫や魔物も殺せない優しい人だった。 実際に2人は森の中で動物や魔物たちと一緒に生活をしていた。そしてザードはイリアに、ディアボロスを倒したのではなく、話し合いをして魔物と人との永遠の平和を誓い合ったと伝えていた。ザードには、純白の鳥をつれ、神と精霊と妖精から祝福を受けた剣を携えてディアボロスを打ち倒し、すべての世界で真の英雄として認められた少年だという話がある一方で、どんな無抵抗な者にも容赦なく剣を突き立てて命を奪う悪魔のような存在だと語る目撃者もいる。

邪神竜ディアボロス (じゃしんりゅうでぃあぼろす)

大陸全土を恐怖に陥れた魔物のボス。しかし幼き英雄ザードによって一度倒される。その10年後、邪神竜ディアボロスは復活し、ザードはディアボロスによって殺されてしまったといわれている。本当にディアボロスは復活したのか、ザードは殺されたのか、そもそもザードは本当にディアボロスを倒していたのかなど、すべては謎に包まれている。 ただ1つ確かなのは、今また、大陸全土が狂暴化した魔物の恐怖に包まれているということだけである。

イールズオーヴァ

閉ざされた異空間に館を構えて暮らしている、謎の仮面を付けた魔法使い。膨大な書物を所有し、日々研究に明け暮れている。すべてが謎に包まれているが、すべての真実を知っている口ぶりで、ウリックたちと対峙する。

セリア

謎の光に怯える村人たちのために、シング・サの森へ光の正体を確かめに行った修行僧。3日経っても戻らなかったことで安否を心配されていたが、実は空腹で倒れていただけであった。2年前に魔物から助けてくれたザードに会いたくて旅をしている、ザードの熱烈なファン。見た目はおしとやかな大人の女性だが、空腹で倒れていたことからも分かるように、見た目ほどしっかりはしていない。

ティクス

アドビス国のハギス神の神官。2年前にザードに魔物から助けられたことがあり、今も彼に感謝している。世間ではザードは邪神竜ディアボロスに殺されたといわれているが、ザードがまだ生きていることを強く信じている。

レイヤー

ティクスの姉。ティクスと共にザードに助けられたが、この時ザードは死んだ魔物にまで剣を突き立てており、そんな惨劇を見た2人に対し、殺したのは自分ではないと言ったという。このことからレイヤーは、ザードのことを自分のしたことを自覚できない、いずれは人をも殺しかねない悪魔であると主張し畏怖している。

オディス国の姫 (おでぃすこくのひめ)

10年前に邪神竜ディアボロスに連れ去られ、そしてザードによって助けられた姫。ザードが本当にディアボロスを倒したのかどうかを知る唯一の人物だが、ザードに助けられた数か月後に謎の失踪をし、今も行方不明になっている。

アドビス国王 (あどびすこくおう)

シオンの父。優れた法力を持った司祭でもある。落ち着きと威厳を兼ね備え、城下の人たちからの信頼も厚い。造詣が深く、頭の回転も速い。ウリックの服を見ただけで、その特徴から正確に出身地を言い当てたりもした。シオンのことは目に入れても痛くないほど愛しているが、法力国家において法力ではなく魔力を持つ息子に対して、どこかギクシャクした態度になってしまっている。 シオンもそれに気付き、父である王に対してよそよそしい。

ばあや

アドビス城で働く世話係のような役割の老婆。いつもニコニコしていて物腰も柔らかい。皆がシオンのことを腫れ物に触るように避けている中、ばあやだけは親身になってシオンのことを思っている。シオンが心を許しているウリックのことも気に入っている。

魔法使いと僧侶 (うぃざーどとくれりっく)

魔法使いは「ウィザード」、僧侶は「クレリック」と読む。どちらも神の力が根源なのは同じだが、魔法使いは魔法を学び自ら操ることによって力を使う。一方僧侶は信仰により神の力を借りて力を使う。それぞれ魔力か法力という生まれ持った資質が必要で、それによって自分が極められる道は決まっている。力に対するそれぞれの考え方の違いから、この両者は対立していることが多い。

場所

オッツ・キイム (おっつきいむ)

この世界にある大陸を総称した呼び方。大陸には、プリアー大陸、アツィルト大陸、イエツィラー大陸などが存在する。

アドビス城 (あどびすじょう)

法力国家として栄えている大きな街。かつてザードも、シオンに会うために頻繁に立ち寄っていた。王をはじめとして優れた僧侶や司祭が多く集まり、神殿も多い。英雄ザードが何度も立ち寄った街として、ザードを称える神殿も作られている。王子であるシオンは対立勢力の魔法の力を持っているため、国民からはその出生を疑われ、疎まれている。

基盤の神殿 (いえそどのしんでん)

はるか昔、神と悪魔の激しい戦いがあり、その戦いを制した七天使が永遠の平和を願って七つの聖石を大陸に沈めた。そのうちの1つの水晶が眠っていると言われている神殿。水晶は世界創造の時から今に至るまでの歴史のすべてを見ている意思のある石であり、その意思に選ばれた者にだけ、水晶の声が聞こえるとされている。他に、勝利の神殿、慈愛の神殿などがあるとされている。

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