ブレット・ザ・ウィザード

ブレット・ザ・ウィザード

1960年代のアメリカを舞台に、妖精や魔法の効果を持つ「魔法銃」が登場。マジシャンの主人公・ブレットの「魔法銃」をめぐる戦いを描いた、園田健一によるファンタジーガンアクション。当時のアメリカンクラシックカーが頻繁に登場することも特徴。

正式名称
ブレット・ザ・ウィザード
ふりがな
ぶれっと ざ うぃざーど
作者
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

1960年代。アメリカでは超常的な効果を持つ「魔法銃」が裏社会に流れていた。魔法銃を巡るトラブルに巻き込まれたマジシャンのブレットは、石に変えられた恋人・スザンヌを助けるため、妖精の身体を持つアリスと共にマフィアに戦いを挑み、魔法銃を手に入れていった。次第に真実に近づくブレットだが、魔法銃を作ったのはネイティブアメリカンのチーフであり、その目的はネイティブの平等な社会進出だった。

ブレットチーフと和解し、スザンヌを石化から元に戻したのだった。

登場人物・キャラクター

ブレット

黒髪のオールバック。左の頬にはドクター・フレイムに撃たれた時の傷が残っている。魔法銃の謎を追って幾つものギャング組織を壊滅させており、一部では「謎の賊“ソーサラー”」とも呼ばれている。かつては「ブレット・ザ・ウィザード」と呼ばれた凄腕のマジシャンであり、現在もマジシャンとして生計を立てている。 ナイフやカードを投げ、数々のトリックを使い、あらかじめ仕掛けた細工で相手を陥れるなど、マジシャンならではの戦い方をする。バイソンによって「死の銃」で撃たれ、銀時計のおかげで一命を取り留めるが、身体に刻印された呪文が定期的に暴れだし、猛烈な苦痛を与える。ティティアリスが魔法文字で封じないと死んでしまう。

アリス・カールトン (ありすかーるとん)

年齢は10歳。元々資産家の娘だったが両親はバイソンによって奴隷化される。その際子供は利用価値がないとして殺されるはずだったが、ダイアナ(ティティス)に気に入られ体を交換することになった。妖精サイズの身体を人間の大きさにするため、身体はワインで構成されている。以降、バイソンに奴隷化された両親を救うためブレットと共に魔法銃を追っている。 ティティスの身体にアリスの心が入っているため、真名は「ティティアリス」。魔法眼を持ち、精霊文字で書かれた呪文や魔法の形跡、フォーチュンシルバーを見分けることができる。

ジム・リーランド (じむりーらんど)

地下カジノなどを経営しているマフィア。魔法銃「忠誠の銃」を使って奴隷化した部下を増やし、勢力を拡大している。ティティアリスの力を使ってカジノで大勝したブレットを襲わせるが、魔法銃で逆襲される。「忠誠の銃」が効果を出すためには魔法陣を書いた刺青が必要で、刺青が傷つくと効果が失われる。 最期は傷を受けて効果が切れ、元部下の反逆に遭い死亡。

ポーラ・ウェンストン (ぽーらうぇんすとん)

フリーのジャーナリストで、記事を新聞や雑誌に売っている。リーランドのカジノに潜入した際、銃撃戦の最中に巻き込まれるようにブレットと出会い、彼の持つ魔法銃に興味を持ち、以後行動を共にする。女性らしく星占いを信じており、ティティアリスとも仲がいい。実家に電話をする時には南部訛りが出る。

スチュワート

大柄で髭を生やしたFBIの捜査官。リーランドを捜査している際に現場で魔法銃の痕跡を見つけ、ソーサラーが関わっている事に気づき、捜査線上に浮かんだブレットの後を追う。

ジョー・モリソン (じょーもりそん)

シルクハットに片メガネ、カイザー(カイゼル)髭のマジシャン然とした男。炎を使ったマジックが得意だが、子供たちには人気がない。魔法銃・ベレッタM1934(石化銃)でスザンヌを撃ち石化させる。後にブレットの反撃により銃を奪われ石像と化した。その際持っていた魔法銃は全てブレットに奪われる。

ポール・カールトン (ぽーるかーるとん)

アリスの父。急成長中の実業家で、多くの企業を持っている。そこをバイソンに狙われ、夫婦揃って魔法銃で奴隷化される。所有していた工場がバイソンに譲られるなど、合法的に資産を奪われてゆく。

ダイアナ

バイソンと共に行動している少女。実は妖精で、アリスの体を気に入って体を交換した。真名はティティス。

ロジャー・バイソン (ろじゃーばいそん)

多くの劇場を持つ実業家で資産家。表向きはダイアナの父ということになっている。「忠誠の銃」によってアリスの両親を奴隷化した。チーフから魔法銃を預かり彼の命令で動いていたが、ブレットに魔法銃を散々奪われて敗れたことから、無能者として殺される。

スザンヌ

かつてブレットのアシスタントをしていた女性。ブレットの恋人だったが、ドクター・フレイムの魔法銃によって石化の呪文をかけられ、バイソンによって人質として保管されていた。その後、何とか回収されたものの運んでいた車が横転、石と化した身体がバラバラになってしまう。 最終的にはチーフが持つ魔法銃の力を使い、時間を1年前に戻すことで復活した。

チーフ

壮年のネイティブ・アメリカン男性。アメリカ先住民の社会的地位を白人並みに向上させることを目標としている。そのためにティティスやセラなどの妖精と手を組み、魔法銃を作りだした。その代償として、妖精たちの住む森に植林などをしている。

ヴァネッサ・ハリス (ゔぁねっさはりす)

ランカスター一家に両親を虐殺され、財産も奪われる。復讐のためにアレッサ・ボリスという偽名で高級コールガールとなってランカスター一家に近づき、裏帳簿と未完成の魔法銃を持ち出した。逃走中のところをティティアリスに見られ、ブレットたちの仲間となる。

ジャック・ウェイン (じゃっくうぇいん)

ランカスターを殺し、魔法銃を奪って一家を牛耳っている男。加速の効果がある魔法銃・コルトSAAを持つ。マフィア同士の抗争の際には自ら先頭に立ち、加速の魔法銃を使って一人で敵組織を壊滅させる。組織の裏帳簿をヴァネッサに盗まれ、必死にその後を追う。

セラ

チーフの元にいる、ティティスと同じ妖精。

マンハッタン

アンティークショップの店長。ブレットにフォーチュンシルバーの弾丸を供給している。

その他キーワード

魔法銃 (まほうじゅう)

『ブレット・ザ・ウィザード』に登場する架空の武器。銃身内部のライフリングに精霊文字を刻み、フォーチュンシルバーの弾頭を使って撃つと魔法の効果が現れる。銃も弾もチーフによって供給されている。

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