エリート

エリート

宇宙最古の種族アルゴールによって潜在能力を引き出された中学生滝竜太郎の戦いを描いたSFバトル漫画。原作は平井和正。

正式名称
エリート
ふりがな
えりーと
原作者
平井 和正
作画
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
バトル
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

100万年の昔より人類を見守ってきた宇宙最古の種族アルゴールは、人類が宇宙に進出する資格があるかどうか試すため、三人の人間をエリートと呼ばれる存在に覚醒させた。エリートは潜在能力を引き出された超人であるが、そのうちのひとりエルケーニッヒ・ダンガーは世界征服を目論み、赤ん坊で超能力を持ったエリートジョン・コワルスキーを誘拐しようとする。

三人目のエリート滝竜太郎はその企みを阻止すべく、ダンガーに戦いを挑んでいく。

登場人物・キャラクター

滝 竜太郎 (たき りゅうたろう)

漫画家を目指していた中学三年生の少年。宇宙最古の種族アルゴールによって3人のエリートのうちのひとりに選ばれ、人類の行く末を託されてしまう。エリートのひとりエルケーニッヒ・ダンガーが世界征服を狙っていることを知り、彼と戦うことを決意した。エリートとなったことで、知力、体力とも人類を越えた竜太郎は、様々な能力を秘めた戦闘服を開発し、これを武器としてダンガーと戦っていく。

エルケーニッヒ・ダンガー

宇宙最古の種族アルゴールに選ばれてエリートとなったひとり。世界征服を目論む国際的犯罪者で、滝竜太郎の宿敵。世界征服に役立てるため、ジョン・コワルスキーの持つ超能力を付け狙う。残忍で冷酷。ペンシル・バニュー弾という超小型原子爆弾を使って東京を攻撃した。後、国際連合によって人類の敵ナンバーワンに指名された。 自分の体をサイボーグに改造している。

ジョン・コワルスキー

宇宙最古の種族アルゴールに選ばれてエリートとなったひとり。まだ赤ん坊といってよい幼児で、アメリカでは「ワンダーベビー」と呼ばれていた。他の二人のエリートにはない、未来予知、テレパシー、念力、透視、テレポートなどの様々な超能力を持つ。この力を世界征服に利用したいエルケーニッヒ・ダンガーに襲われ、両親を殺された。 両親を殺された後は、滝竜太郎とジュディに保護されている。

アルゴール

『エリート』に登場するキャラクター。宇宙最古の種族を名乗り、100万年の昔より、地球に住む人類を見守ってきたとされる存在。地球人が宇宙に進出する資格があるか試すため、滝竜太郎、ジョン坊や、エルケーニッヒ・ダンガーの3人をエリートとして覚醒させた。彼らがその力をどうか使うかで人類の未来を決めようとしている。 アルゴールが竜太郎の前に現れる時は、空間を覆う巨大な眼の姿をとる。

滝竜太郎の父親 (たきりゅうたろうのちちおや)

滝竜太郎の父親。ひとり息子の竜太郎のことをいつも気にかけてるよき父親である。エリートになった事で家に帰らなくなった竜太郎が家出したものと思いこみ、警視庁の田中課長の元に押しかけ、捜査を依頼した。後、竜太郎の秘密を探ろうとしたCIAに夫婦そろって拉致され、麻薬を打たれた上、洗脳装置にかけられことで廃人となった。

ジュディ・ソロモン

滝竜太郎のガールフレンド。ジョン坊や(ジョン・コワルスキー)の世話をまめに焼く、心優しき外国人の少女。父親は科学者で超能力研究家のソロモン博士。おしとやかな性格であったが、ケーニッヒ・ダンガーの部下に特殊な薬を打たれたことで、活発でおてんばな性格に変わってしまった。竜太郎が不在の折、彼の開発した戦闘服を身にまとってダンガーと戦うが、力及ばず死亡した。

田中課長 (たなかかちょう)

警視庁の課長。原爆魔エルケーニッヒ・ダンガーと対決したことがきっかけで、滝竜太郎と知り合う。竜太郎にエリートの秘密を聞かされて以来、全面的に協力するようになった。

タック・ドノバン

CIAの秘密工作員で格闘技の達人。滝竜太郎の秘密を探るため、周辺をかぎまわり、両親を誘拐した。しかし、麻薬と洗脳装置でふたりが廃人にされると、己の行為を激しく反省し、さばきを受ける覚悟で竜太郎に向き合った。竜太郎に許された後もCIAにとどまり、エルケーニッヒ・ダンガーとの戦いでは、竜太郎に協力した。

ソロモン博士 (そろもんはかせ)

滝竜太郎のガールフレンド・ジュディの父親。超能力の研究を専門としている。プール付きの豪邸に住み、地下には秘密の研究所を持っている。ソロモン博士がインドに行っている間、竜太郎はこの研究室を使って、戦闘服を開発した。インドから超能力者イスマイルを伴って帰国して以降は、竜太郎の研究をサポートした。

イスマイル

超能力者でヨガの大家であるインド人。ソロモン博士と共に日本にやってきた。本人はエリートを鍛えるため日本にやってきたと主張している。竜太郎には早々と見切りをつけ、もっぱらジョン坊や(ジョン・コワルスキー)の指導にあたった。

ローリア

CIAの科学者スパイラル博士の配下で超能力者。サングラスをかけた女性。生まれつきの盲人だが、透視能力があり、健常者よりも素早く動くことができる。心優しい性格で、ダック・ドノバンと共に竜太郎の両親が廃人となったことの裁きを受けようとした。

スパイラル博士

CIAに協力するマッド・サイエンティスト。ドラケン大佐と協力して3人のエリートを捕獲しようとする。盗んだ戦闘服を着て、竜太郎と戦ったが、味方をも犠牲にする卑劣な行為を繰り返したあげく、自衛隊の攻撃を受け死亡した。

ドランケ大佐 (どらんけたいさ)

CIA幹部。竜太郎の秘密をさぐっていた秘密工作員タック・ドノバンの上司。竜太郎の両親を廃人にした張本人だが、竜太郎に助けられたことで改心し、エルケーニッヒ・ダンガーとの戦いでは、竜太郎の協力者となった。

火村 炎 (ひむら ほのお)

新聞記者だったが、エルケーニッヒ・ダンガーが再来日した際、取りいってその部下となった。日本に不慣れなダンガーの便宜をはかることで、侍従長を名乗るようになった腰巾着。

集団・組織

エリート

『エリート』に登場する超人を指す用語。宇宙最古の種族アルゴールによって潜在能力を引き出され、超人にされた滝竜太郎、エルケーニッヒ・ダンガー、ジョン坊やの3人を呼ぶ言葉。彼らは皆、知力、体力とも人間を越えた存在である。アルゴールは、彼らがその力をどう使うかを見届け、人類が存在する価値があるかどうかを判別しようとしている。

その他キーワード

プラズマ・ガン

『エリート』に登場する武器。エリート・ケーニッヒ・ダンガーによって開発された銃。多量のイオンとプラズマを放出し、一瞬で人間を灰に変えてしまう恐ろしい銃。ジョン坊や(ジョン・コワルスキー)の両親は、この銃で殺害された。

ペンシル・バニュー弾 (ぺんしる・ばにゅーだん)

『エリート』に登場する特殊弾丸。ライフル銃につめて撃つことができる超小型原子爆弾。エリート・ケーニッヒ・ダンガーによって開発された。ひとたび爆発すれば直径1000メートルの範囲を死滅させる恐るべき銃弾。ダンガーは東京でこの銃弾を撃ちまくり、原爆魔と呼ばれるようになった。

戦闘服 (せんとうふく)

『エリート』に登場する特殊兵器。滝竜太郎がエルケーニッヒ・ダンガーと戦うために開発したバトル・スーツ。着た者に数十倍のパワーを与え、弾丸をも跳ね返す防御力を持っている。重力コントロール装置がベルトに内蔵されており、重力を操って自由に空を飛ぶこともできる。

クレジット

原作

SHARE
EC
Amazon
logo