ヘタリア World☆Stars

ヘタリア World☆Stars

日丸屋秀和が個人サイト「キタユメ。」(http://www.geocities.jp/himaruya/)で公開していた『Axis powers ヘタリア』をもとにした作品で、『ヘタリア Axis Powers』の続編。イタリアやドイツ、日本を中心に、国家を擬人化したキャラクター達の日常を描く、史実やエスニックジョークを題材にしたコメディ作品。擬人化キャラクターのほかにも、ローマ皇帝のネロのように歴史上の偉人が登場することもある。4コマ形式が中心だが、時に通常のコマ割りで物語が描かれる場合もある。WEBコミックサイト「少年ジャンプ+」2014年9月22日から連載の作品。

正式名称
ヘタリア World☆Stars
ふりがな
へたりあ わーるど すたーず
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊8巻
関連商品
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概要・あらすじ

イタリアドイツ日本をはじめとする、世界のあちこちに存在する国々。短い時は数日だけ、長い時は何百年と生きる彼らは、不思議な存在でありながら、人々にゆるく普通に受け入れられている。彼らはそれぞれの上司に振り回されながら、時には歴史上の偉人達も巻き込みながら、ドタバタな日常を過ごしていく。

登場人物・キャラクター

イタリア

北イタリアを擬人化した青年。フルネームは「イタリア=ヴェネチアーノ」。ロマーノの弟で、ローマ帝国の孫でもある。独特のセンスを持った、陽気でグルメな南欧の国。ちょっと抜けたところがある天然な性格だが、コツコツと働く真面目な一面もある。食と芸術とシエスタ(昼寝)には強いこだわりがあり、料理を得意としている。女の子が大好きで、よく街でナンパをしている。

ドイツ

ドイツを擬人化した青年。複数の兄がおり、一番上の兄であるプロイセンからは「ヴェスト」と呼ばれている。質実剛健、真面目で堅物な性格で、規則やマニュアルをつねに大事にしている。ドイツ語の発音のせいか、怒っていないのに周りから不機嫌なのではと、思われがちなのを悩んでいる。陽気で天然な性格のイタリアには、いつも振り回されている。 犬が好きで、3匹の犬を飼っている。

日本 (にほん)

日本を擬人化した青年。生真面目で謙虚な性格をしている。和の心を重んじている、東洋に浮かぶ侍の国。犬や猫や兎など、かわいいものが大好きで、「ぽちくん」という白い犬を飼っている。表情や身振り手振りではあまり感情をあらわにしないため、感情表現が豊かなイタリアからはよく不思議がられている。桜が咲くとテンションが上がる性質。 働き者だが、趣味と食文化にもこだわりがあり、少ない休みを利用して上手に生活を楽しんでいる。

ロマーノ

南イタリアを擬人化した青年。イタリア(ヴェネチアーノ)の兄で、ローマ帝国の孫でもある。フルネームは「イタリア=ロマーノ」で、スペインの弟分でもある。同じイタリアでも弟のヴェネチアーノよりもちょっとワイルドな性格で、口が非常に悪い。基本的に無愛想だが、女の子や観光客、近所の友達には優しく接している。 少々怠け者なところがあり、掃除をはじめとした仕事全般が苦手。第二次産業革命の際は、急成長中のアメリカのもとへ出稼ぎに行っていた。

アメリカ

アメリカを擬人化した青年。イギリスの義弟で、カナダとは双子の兄弟で顔が瓜二つ。幼少期はイギリスに育てられるが、いつの間にか彼を追い越し、アメリカンジョークとハンバーガーとヒーローが大好きな、エネルギッシュで若さのあふれる大国に育った。また目立つことや世界No.1になることが大好き。華やかなエンターテイメントを世界に発信している。 肥満に悩まされていることが多く、さまざまなダイエットを試みるが、「筋肉が重いだけ」という結論に至り、普通にコーラをがぶ飲みしている。変な動画を撮影し、ネットに上げるのにハマっている。

イギリス

イギリスまたはイングランドを擬人化した青年。アメリカとカナダの義兄でもある。紅茶が大好きで、雨のよく降る紳士の国。かつては7つの海を駆け回る海賊だった。三人の兄と同居しており、兄からは「イングランド」と呼ばれている。基本的には批評家タイプで皮肉屋な性格ながら、よく自虐発言をしている。妖精やユニコーンなど不思議な生き物が見えて会話もできるが、イギリス本人はそれが普通だと思っている。 フランスとは昔からのケンカ友達で、よく喧嘩している。

フランス

フランスを擬人化した青年。愛情表現豊かな気取り屋のナルシストで、「世界のお兄さん」を自称している。恋愛や芸術、おしゃれ、ストライキが大好き。食に強いこだわりを持つグルメでもあり、料理の味付けやテーブルマナーにはちょっとうるさい。イギリスとは昔からケンカ友達で、よく喧嘩をしている。よくドイツに仕事を丸投げしている。

ロシア

ロシアまたはソ連を擬人化した青年。純朴で、どこか威圧感がある北方の大国。大きな身体と忍耐力の強さで、冬将軍に鍛えられながら育った。いつも信頼できる友達を欲しがっている。産業革命には乗り遅れがちで、資源大国として工業を発展させる前は、かなり苦労していた。かつて冷戦関係にあったアメリカとは、一見仲がよさそうに見えて、若干ギスギスしたような微妙な関係になっており、周りの友達をヒヤヒヤさせている。

中国 (ちゅうごく)

中国を擬人化した人物。童顔の青年の姿をしているが、実年齢は登場キャラクター中最年長で、仙人レベルで長生きしている。料理が得意で、どんな食材やゲテモノでも美味しく料理できる。台湾には「老師(センセ)」、香港には「先生(センセー)」と呼ばれている。日本とは古くからの知り合いで、よくパンダのかわいさを利用した「パンダ外交」を持ちかけている。 いい服を持っているにもかかわらず、家ではくたくたした服を着ることが多く、よく香港にいじられている。

ネロ

5代目ローマ皇帝の男性。本名は「ルキウス・ドミティウス・アヘノバブルス」。父親が亡くなったあと、幼少期を乳母に育てられながら過ごした。幼い頃よりギリシャの文化や芸術を好んでいたため、演劇役者など文化系の仕事を夢見ていた。しかし、母親のアグリッピナの望みにより、17歳の頃に渋々ローマ皇帝となる。宮殿を抜け出して変装して街に出かけるものの、芸術家を夢見ていたためケンカは苦手で、市民とケンカしても負けていた。 実在の人物、ネロがモデル。

アニケトゥス

幼少期のネロの家庭教師をしていた青年。ネロからは「アニケ」と呼ばれている。元は奴隷だったが、博学であったためアグリッピナによって解放された。しかし、家庭教師としては問題があったため、アグリッピナに解雇され、ネロのもとを離れてしまう。家庭教師を辞めたあとは、金を稼いだり海軍を率いたりしていた。のちにローマ皇帝になったネロと再会する。 実在の人物、アニケトゥスがモデル。

アウグストゥス

初代ローマ皇帝の男性。切れ者ながら寒がり屋で、ズボンを愛好している。戦うのは苦手だが、カリスマオーラにあふれて庶民からの人気が高く、当時のローマを繁栄に導いた。昔からの親友であるアグリッパなどに苦手分野を任せながら、省エネ政治を行っていた。実在の人物、アウグストゥスがモデル。

ティベリウス

2代目ローマ皇帝の男性。カプリに引きこもりながら政治をしていたため、庶民からあることないことを噂されたり、怖がられたりしていた。無口で人とかかわるのが苦手で、堅物な性格をしている。このため真面目に仕事をしていたものの、民衆からの人気は低かった。実在の人物、ティベリウスがモデル。

カリグラ

3代目ローマ皇帝の男性。周囲に望まれて若くして即位し、民衆の信頼も厚く、熱心に仕事をしていた。しかし、1年後に重病から奇跡の復活を果たした時に、まるで人格が変わったようになり、ティベリウスが残した莫大な財産を使い果たしてしまった。実在の人物、カリグラがモデル。

クラウディウス

4代目ローマ皇帝の男性。名家の生まれだが体が弱く、吃音症持ち。このため即位するまでは、歴史研究家として家に籠りがちだった。即位後は、長く歴史研究をしてきた経験と知識を活かし、経済の建て直しやインフラ整備、国土拡大などを成し遂げる。しかし、クラウディウス本人にとっては皇帝の座は重荷となり、時折、歴史研究家に戻りたがっていた。 実在の人物、クラウディウスがモデル。

アントニウス

ローマの英雄、カエサルの片腕として活躍した男性。「カエサルの一番の弟分」を自称し、彼の片腕として数々の武勇伝を作った。あまり深く考えずに行動する、いわゆる脳筋でワイルドな性格。カエサルの後継者にオクタヴィアヌスが選ばれた際はショックを受けるが、クレオパトラに一目惚れして腑抜けとなる。実在の人物、アントニウスがモデル。

クレオパトラ

エジプトの女王。エジプトを守るために奔走した、世界三大美女の一人。さまざまな言語を使いこなし、多くの分野に精通した才女でもある。アントニウスと交渉するためにローマにやって来たものの、政治の話をしようとしない彼に翻弄される。実在の人物、クレオパトラ7世がモデル。

ローマ帝国 (ろーまていこく)

ローマ帝国(古代ローマ)を擬人化した男性。イタリアとロマーノの祖父で、イタリアからは「ローマじいちゃん」と呼ばれている。かわいい女の子と酒とケンカと風呂が大好きで、強い相手を見るとワクワクする。豪快だが楽天的な性格でもあり、ネロをはじめとした個性豊かな皇帝達を気に入っており、彼らがおさめたユリウス・クラディウス朝の時代を、面白いと評した。 孫のイタリアとロマーノをかわいがっており、彼らの夢枕に立つこともある。

ゲルマン

ゲルマン人を擬人化した男性。ドイツとプロイセンの祖父。何を考えているのかわからないほどに無表情で、非常に口数が少ない寡黙な性格。ローマ帝国とは昔からの腐れ縁で、手を組んだり、本来なら戦うところを話し合いで済ませるなど微妙な関係。

プロイセン

プロイセンを擬人化した青年。ドイツの兄弟のうち一番上の兄で、彼を「ヴェスト」と呼んでいる。もともとは騎士の国であり、腕っ節の強さで大国にのし上がった。新しいものが好きで、ずる賢いところもあるが、密かに筋トレや勉強を頑張るなど、勤勉で真面目な性格。また機械いじりも得意で、18世紀の産業革命時代は、弟と共にさまざまな機械を開発した。

オーストリア

オーストリアを擬人化した青年。音楽とケーキを愛する中欧の国。ドイツの兄の一人で、かつては彼を上品に育てようとしていたが、プロイセンに敗北してしまう。マイペースで倹約家、つねに優雅な雰囲気をまとっている。古典音楽の演奏だけでなく、お菓子作りも得意。名前が似ているオーストラリアとよく間違われるので、少し悩んでいる。

ちびたりあ

幼少期のイタリアで、美術を愛する少年。戦うのは苦手で、極力先延ばしにしようとする。教皇国のあった頃は文化と信仰の中心として栄えた。15世紀の頃はルネサンス文化を愛しつつも政治の腐敗に悩んでいたが、サヴォナーラ修道士に腐敗政治を追い出されて救われる。しかし、同時に彼によって大事な美術品や工芸品を燃やされてしまい、混乱する羽目になる。

スイス

スイスを擬人化した青年。リヒテンシュタインの義兄で、生真面目でクールな性格。セキュリティには過敏に反応し、少しでも国境を超えると侵入者と見做し、全力で抵抗してくるハリネズミのような永世中立国。昔から厳しい住環境で育ち、傭兵に行ったり手先の器用さを磨きながら成長した。このため忍耐強く、立ち振舞いもうまい。

古代エジプト (こだいえじぷと)

古代エジプトを擬人化した女性。スフィンクスとピラミッドの国。一見ミステリアスで謎に包まれているが、実際は親しみやすくおっとりとした性格。そのゆるさ加減は、息子にあたる「現代エジプト」にも受け継がれている。多神教国家であり、昔からたくさんの神様といっしょに暮らしていた。しかし、アメンホテプ4世による唐突かつ大胆な「アルマナ宗教改革」によって、混乱させられる。

アメンホテプ4世

エジプト王の一人。別名は「アクエンアテン」。アルマナ宗教改革によって、元は地方神だったアテン神を連れて来て唯一神とし、ほかのエジプト神を唐突にクビにしたため、古代エジプトを混乱させた。見た目から特技まで何かと曖昧な神であるアテン神の信仰を広めようとするが、のちに王となった息子のツタンカ・アテン(ツタンカーメン)によって元の多神教に戻される。 実在の人物、アメンホテプ4世がモデル。

リトアニア

リトアニアを擬人化した青年。バルト三国の一員で、同じくバルト三国のエストニアとラトビアをよくまとめている。かつては大国として、ヨーロッパで活躍していた。真面目な性格で辛抱強さにも自信があるが、その分ストレスを溜めやすい損な体質でもある。また一見冷静に見えて、一度やると決めたら突っ走るような、情熱的な面もある。

エストニア

エストニアを擬人化した青年で、バルト三国の一員。IT関係に強く、さまざまなピンチを知識で乗り越えてきた「バルトの優等生」。バルト三国の中で一番北に位置しており、事あるごとに北欧に入りたがっている。北欧に入るために北欧っぽい国旗を考えたり、自分の北欧っぽさをアピールしてきた努力が少しずつ実り、スウェーデンなどから少し認められている。

ラトビア

ラトビアを擬人化した少年で、バルト三国の一員。小柄で引っ込み思案、押しが弱く泣き虫な性格。反面、つい本音をはっきり言ってしまう癖があるため失言が多く、ロシアを怒らせては頭を押さえつけられている。長いあいだ、さまざまな国の支配を受けて育ち、食糧係として農業に従事してきた。チェスが得意。

スペイン

スペインを擬人化した青年。関西弁で話す、トマトとオリーブオイルが大好きな太陽の国。基本は明るくマイペースな性格だが、少し気まぐれなところがあり、やる気がある時とない時の差が激しい。イタリアとロマーノを弟分としてかわいがっている。特にロマーノとはかつて同居しており、彼を召使いとして雇っていた。またロマーノにとっては、弟のイタリア以上に話しやすい相手となっている。 派手でスリルのある祭りを中心に、祭り全般が大好き。

オランダ

オランダを擬人化した青年。ベルギーの兄で、福井弁で話す。中欧のチューリップと風車の国。キレイ好きで貿易と交渉術に長けた商売上手だが、金にうるさい守銭奴な面がある。可愛らしいイメージに反して、意外とダーティーな一面もある。マカオや日本との貿易を巡って、ポルトガルと海戦を繰り広げたことがある。かつてチューリップバブルが起こった際は、国内で余ったチューリップを海外に売って乗り切った。

ベルギー

ベルギーを擬人化した女性。オランダの妹で、滋賀弁で話す。気さくで親切なお姉さんタイプ。焼きたてのワッフルが大好物。周りの国で何かあるたびに、ルクセンブルクと共にとばっちりを受け、振り回される日々を送っていた。兄のオランダの事は基本的に尊敬しているが、彼の守銭奴な面にはしばしば悩まされている。

ギリシャ

ギリシャを擬人化した青年。文化と哲学とオリンピアの国・古代ギリシアの息子。猫が大好きで、ゆっくりと喋るのんびり屋でマイペースな性格。国土のあらゆる箇所に母親の遺産(古代遺跡)が残っており、ドイツと共に遺跡調査を進めるものの、数が多すぎて分類するだけで終わってしまう。

デンマーク

デンマークを擬人化した青年。茨城弁で話す、北欧の一員。商売上手で一見落ち着いているが、元ヴァイキングで、昔はかなりやんちゃで目立ちたがりな面があった。北欧のリーダーを自負しており、ノルウェーを親友だと思っており、彼からは「あんこ」と呼ばれている。ドイツとはもうちょっと仲よくなりたいと思っている。

フィンランド

フィンランドを擬人化した青年で、愛称は「フィン」。サンタや湖で有名な、自然が大好きな北欧の一員。スウェーデンと昔から仲がよく、彼を「スーさん」と呼んでいる。ほかの北欧メンバーとはちょっと違った、不思議な言葉を話す。寒さには強く、ロシアの冬将軍とも仲がいい。ちょっとずれたところのある、温厚で素朴な性格をしている。

ノルウェー

ノルウェーを擬人化した青年で、アイスランドの兄。北欧の一員で、「~だべ」などの訛り口調で話す。愛称は「ノル」。いつも不思議な雰囲気をまとっており、妖精や精霊を見ることができ、時々彼らと話している。デンマークを「あんこ」と呼び、頻繁に兄貴面・親友面してくる彼には、よく「うぜえ」と呆れたり冷たくしたりしている。

アイスランド

アイスランドを擬人化した少年で、ノルウェーの弟。愛称は「アイス」。北欧の一員で、喋るパフィン(鳥)を連れている。無口で大人びており、クールに見えるが、実は熱い一面も持ち、まれに子供っぽさを見せることもある。氷山のある極寒の地と思われがちだが、火山の島でもあるため、温泉や地熱には恵まれており、それらを利用して暮らしている。 ほかの北欧メンバーからは弟分としてかわいがられているが、いい歳なので、心底やめて欲しいと思っている。

スウェーデン

スウェーデンを擬人化した青年。北欧の一員で、北方の獅子の国。昔から仲がいいフィンランドからは「スーさん」と呼ばれている。クールかつ几帳面な性格で、福島弁で話す。口数は少ないが、酒に酔うと普段の1.5倍は話すようになる。無口で堅物に見えるが、おちゃめな面もあり、何かと寛容。デンマークとは昔に何度か喧嘩をしており、彼からは「意思の疎通が図れない戦闘マシーン」といわれた。

カナダ

カナダを擬人化した青年。幼少期に起こったフランスとイギリスの争いの末、勝利したイギリスの義弟となった。アメリカとは双子の兄弟で、顔が瓜二つ。成長後は目立ちやすい大国であるアメリカの影に隠れがちで、周りからはよく存在を忘れられている。のんびり屋で親切、大らかな性格で、誰とでも仲よくなれる特技を持っている。 「クマ次郎さん」というシロクマを飼っている。

トルコ

トルコを擬人化した青年。「てやんでえ」「ばーろーめ」などのべらんめえ口調で話す。昔はヨーロッパを震え上がらせていた時期もあり、豪快で熱い性格で、人懐っこく気のいい一面がある。日本とは友好関係だがギリシャとは仲が悪く、会うたびに口喧嘩をしている。仲よくなった相手には、コーヒー占いをしたりお守りをあげたりする。 EUに入りたいと思っているのに、なかなか入れないのが悩み。

ルーマニア

ルーマニアを擬人化した青年。占いや言い伝えといった不思議なものが大好きで、魔術も使える東欧の国。一人称は「おいら」で、ポジティブな性格をしている。自分をローマ帝国の末裔であると思っている。またローマ帝国の孫であるイタリアとロマーノの兄弟であると主張するものの、二人にはいつも「違う」と一蹴されている。

香港 (ほんこん)

香港を擬人化した青年。東アジアで発展・急成長した港湾都市。語尾に「的な」「じゃね?」を付けるなど、若者言葉で話す。またかつてイギリスの家にいた影響で、英語が混じった口調で話すことが多い。中国を「先生(センセー)」と呼び、彼がよく着ているくたくたな服を「ダサい」と、よくいじっている。

台湾 (たいわん)

台湾を擬人化した少女。何かと気苦労がたえないがおしゃれで芯が強く、ポジティブな性格。語尾に「ヨ!」や「ネ!」を付けて話す。中国を「老師(センセ)」と呼んでいる。日本に似たような萌え文化を楽しんでおり、萌え絵のポスターを貼ったり、アニメなども好んで見ている。

セーシェル

セーシェルを擬人化した少女。「インド洋の真珠」とも呼ばれる、アフリカで一番小さい島国。漁業と観光で急成長し、いつの間にかフランスを驚かせるほど商売上手になっていた。かつてはフランスやイギリスと同居しており、料理などは一部イギリスの影響を受けている。性格は明るいが、少し浮世離れしているところがあり、島国らしい独特の感覚や文化を持っている。

ポルトガル

ポルトガルを擬人化した青年。イベリア半島先にあるラテンの国。アンニュイな雰囲気を持ち、つねにマイペースな性格。隣同士のスペインと見た目が似ており、彼と同じく関西弁で話す。国内の混乱時に産業革命が起こり、収拾がつかなくなったが、道路や鉄道の整備を進めて乗り切っていた。イギリスとのつながりが深く、技術力提供などを受けている。 マカオとは古くからの付き合いで、親友でもある彼を巡ってオランダと戦ったこともある。

マカオ

マカオを擬人化した青年。カジノで有名な東アジアの国。つねに落ち着いた敬語で話し、大人っぽい雰囲気をまとっている。ポルトガルとは古くからの付き合いで、かつては彼の家に住んで舎弟となっていた。また15世紀頃にはポルトガルとタッグを組んだ貿易によって大きな利益を出していた。アジアの中心貿易港として活躍している香港を、弟のように思っている。

ハンガリー

ハンガリーを擬人化した女性。昔は勇ましく喧嘩っ早い性格だった。しかし雰囲気や動作が優雅なオーストリアと親しくなったので、現在はかなり丸くなり、おっとりした雰囲気を漂わせている。財政を立て直すためにスパ観光で盛り上げようとし、同じくスパ観光が盛んなチェコと張り合っていた。

チェコ

チェコを擬人化した少女。真面目で忍耐強い、頑張り屋な性格。「~ですわね」などお嬢様口調で話す。長らくオーストリアやハンガリーなど他国の舎弟をやっていたが、1918年に彼らから独立した。同じく独立したスロバキアとは相棒のような関係だが、よく口喧嘩をしている。リヒテンシュタインに借金があり、なかなか返済できていない。

スロバキア

スロバキアを擬人化した青年。チェコと似たような忍耐強い性格だが、大らかなところもある。普段はあまり自己主張をしないが、妙なところにこだわりを持つタイプ。長らくオーストリアやハンガリーなど他国の舎弟をやっていたが、1918年に彼らから独立した。同じく独立した相棒のような関係のチェコとは、よく口喧嘩をしている。 リヒテンシュタインに借金があり、なかなか返済できていない。

オーストラリア

オーストラリアを擬人化した少年。イギリスの義弟で、カナダの新しい家族として連れてこられた。思ったことははっきりと言う、明るくやんちゃでワイルドな性格。カナダと出会った頃は少年だったが、のちに金脈を掘り当てたり、羊毛貿易などで急成長し、立派な青年となる。

ヤーコプ

ドイツで学者をしている男性。グリム童話の作者で、ヴィルヘルムの兄。真面目で寡黙な性格。早くに父親を亡くしたため、昔から弟とは仲がいい。また、弟が結婚した後も弟夫婦とともに暮らした。実在の人物、ヤーコプ・グリムがモデル。

ヴィルヘルム

ドイツで学者をしている男性。グリム童話の作者で、ヤーコプの弟。病気がちで陽気、ロマンチストな性格。のちに結婚するが兄とは離れず、妻と兄との三人で仲よく暮らした。実在の人物、ヴィルヘルム・グリムがモデル。

書誌情報

ヘタリア World☆Stars 8巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第6巻

(2022-09-02発行、 978-4088830902)

第7巻

(2023-06-02発行、 978-4088835471)

第8巻

(2024-03-04発行、 978-4088837765)

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