大ボケ超人ウッカリマン

大ボケ超人ウッカリマン

ドジばかりを繰り返すダメな超人が、平和を脅かす凶悪な怪獣や宇宙人たちをハチャメチャな手段で撃退する姿を描く。前半はギャグを中心としていたが、主人公であるウッカリマンの出生の秘密が明かされる中盤以降は、シリアスな展開が続いていく。「月刊少年ギャグ王」で平成6年6月号から平成8年4月号まで連載された作品。

正式名称
大ボケ超人ウッカリマン
ふりがな
おおぼけちょうじんうっかりまん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
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概要・あらすじ

ボーンカリー星宇宙警備隊に勤務していた超人ウッカリマンは、ドジな行動が続くあまり平和そのものの惑星、地球に左遷されてしまう。やってきた矢先に地球人の少年、八部純一を気絶させてしまったウッカリマンは、バレないよう仕方なく彼の体に乗り移ることに。さらに突如現れた怪獣との戦いの最中、優秀な同僚の超人シッカリマンが捕獲していた凶悪宇宙人四天王を解放するという失態を犯してしまう。

ウッカリマンはこれをきっかけに、地球の存亡をかけた戦いに巻き込まれていくのだった。

登場人物・キャラクター

ウッカリマン

「~カリ」という語尾が特徴的なボーンカリー星宇宙警備隊所属の超人。名前の通りうっかりな行動と発言が多くパワーも弱いが、正義感が強く仲間思いな一面も持つ。凶悪宇宙人ナタデココーンとの戦いの中で、新たにウッカリマン・ノヴァという強力なパワーを持った姿に変身できるようになる。実はかつてボーンカリー星を救った伝説のヒーローであるゼファーの血を引くミストラージュ星人の末裔で、さらにもう一段階変身することも可能。 必殺技は「ウッカリストライク」「グランドX」「超時空破断光線(スーパーノヴァクラッシュビーム)」など、飛び道具を得意としている。

八部 純一 (はちべ じゅんいち)

ウッカリマンが地球にやってきた際に、衝突事故によって瀕死の重体に陥ってしまう少年。一命を取り留めるためにウッカリマンが乗り移って、地球にいる間はそのままの姿で過ごすことになった。ウッカリマンが変身している間は、瀕死の重体に戻ってしまう。

シッカリマン

ボーンカリー星宇宙警備隊のエースと呼ばれる優秀な超人で、左遷にうなだれるウッカリマンを励ます優しさも併せ持つ。ライフキーパーをはじめとする凶悪宇宙人四天王をすべて1人で捕獲していた。希少な光属性を持つ超人で、闇属性のライフキーパーにとっては天敵とも言える存在。

チャッカリチャン

ウッカリマンが解放してしまった凶悪宇宙人たちに対抗するため、ピッカリマンの命令で地球にやってきた魔法少女のような姿をした超人。あまり戦闘能力は高くないが、ちゃっかりした性格で多くの手柄を立てている。最大の必殺技である「スピル・バーニング」は、変身後一度しか使えない。変身していない時は、八部純一の飼い犬である「ルビー」に乗り移っている。 語尾に「~ッチャ」を付けて話す。

ピッカリマン

ボーンカリー星宇宙警備隊の隊長。頑固で真面目な性格のため、ウッカリマンの突拍子もない行動にいつも腹を立てている。頭頂部はほぼ禿げ上がっており、そのことをウッカリマンに指摘されると激怒してしまう。

ライフキーパー

凶悪宇宙人四天王の筆頭で、ライフキーパー連合の総長を務める最強最悪の宇宙人。ライフキーパーという名前は生命を管理する能力から付けられた役職名で、真の名前は別に存在している。触れたものをすべて暗黒のチリと化す闇属性の力を持つ。

ハンゾーグ

ライフキーパーに協力する宇宙忍者筆頭で、「縛影心(ハンゾーグシャドー)」という他者の精神を操る能力で配下を増やしてきた。独自の目的を持って暗躍しており、ウッカリマンとも浅からぬ因縁がある。

リュウキ

ハンゾーグの部下の中でも特に精鋭とされる「ハンゾーグ五忍衆」の筆頭で、全身を黄金の鎧で包み込んでいる。実はメタルード星人の最強戦士で、ゼファーとはかつて親友の間柄だった。必殺技は1秒間に3億発のパンチを放つ「ライジングタキオン」で、自身の黄金の鎧はこの技以外で砕けることはない。

シオン

かつて大魔王を倒した勇者だったが、ハンゾーグの「縛影心(ハンゾーグシャドー)」によって操られ「ハンゾーグ五忍衆」の一員としてウッカリマンに戦いを仕掛けてくる。悪だけを断ち切る聖剣ヴァルキルマーを振るい、超高速の剣技「スターダストミリオン」をくり出す。他者の仮面をかぶることで、その本人に変身できる能力も持つ。 なお、仮面の効果は自分以外にも適用することが可能。

シュテッケン

ハンゾーグの親衛隊を務める機忍(マシン)で、300体も同じタイプの機体が存在している。1体1体が「ハンゾーグ五忍衆」1人分に匹敵する戦闘能力を持つ。必殺技は1秒間に3千万発のパンチを放つ「シュテッケンマッハパンチ」で、10体同時に放つことで「ライジングタキオン」と同等の威力を発揮できる。

チョーシュー

ライフキーパー連合直系のチョーシュー会会長を務める凶悪宇宙人。謎の2段階変身を遂げるようになったウッカリマンの実力を確かめるため、直接地球へ侵攻してくる。強烈な竜巻を起こす「スパイラルサイクロン」や、全パワーを両手に集中させる「パワーショック」でウッカリマンを追い詰めていく。

スカルス

ライフキーパー連合直系のスカルス会会長で、恐竜のような姿をしている凶悪宇宙人。ウッカリマンが初めてウッカリマン・ノヴァに変身した際の報告を担当し、そのありえないパワーを信じないチョーシューと対立している。

ナタデココーン

ライフキーパーによって命を与えられたナタデココの凶悪宇宙人。右手がナタになっていて、頭からは毒のナタデココを降らすことができる。ウッカリマンがウッカリマン・ノヴァに変身するきっかけを与えた宇宙人でもある。

ゼファー

300万年前にボーンカリー星を巨大彗星の衝突から救った伝説の超人で、ウッカリマンの先祖にあたるミストラージュ星人。その遺体は現在も禁断の地と呼ばれるACP(アステロイドクロスポイント)に存在している。

ウッキー

ウッカリマンが2段階変身するために必要な「ゼファーリング」を入手しようとやってきた、洞くつの中で出会った小さな猿の生物。体を張ってウッカリマンを助けるが、実はウッキーこそが「ゼファーリング」そのものだった。

場所

ボーンカリー星 (ぼーんかりーせい)

銀河系の中心に位置する惑星で、ウッカリマンやシッカリマンなどさまざまな超人たちが所属する宇宙警備隊本部「ザイナード」がある。凶悪宇宙人たちが出現した惑星には、警備隊から超人が派遣される。

ミストラージュ星 (みすとらーじゅせい)

伝説の超人ゼファーの出身とされる惑星で、ウッカリマンもこの星の民の末裔である。ミストラージュ星人の特徴は、ボーンカリー星の超人と違い2段階変身できること。さらに一部の者は、最終段階へ変身することも可能とされている。

メタルード星 (めたるーどせい)

巨大彗星の衝突にも耐えられるほど、宇宙一硬い体を持つ民が暮らしている星。ウッキーのように武器に完全に変身する猿人タイプと、リュウキのように体の表面だけを鎧化できる人類タイプが存在している。

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