モンモンモン

モンモンモン

おさるの兄弟・モンモンとモンチャックの冒険を描いた動物ギャグ漫画。

正式名称
モンモンモン
ふりがな
もんもんもん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
動物擬人化
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概要・あらすじ

両親とはぐれ、二人で仲良く暮らしていたおさるの兄弟・モンモンモンチャック。ある日、兄のモンモンが豆を盗んだ罪で「おさる刑務所」へと入れられてしまう。非道な所長の目論見で、次々と極悪なさるたちをけしかけられたモンモンは、持ち前の悪運でそれらをしりぞけ、逆にどんどん仲間を増やしていく。モンチャックも合流し、所長たちを倒したことでおさるたちの楽園となった刑務所だが、食料が足りなくなる事態が発生。

そこでモンモンたちは優勝賞品の「豆」を手に入れるため、「最強猿決定戦」へと参加を決める。紆余曲折を経て見事優勝を果たし、再び刑務所に平穏を取り戻したモンモンが目にしたものは、ニュース番組に映る自分の母親モンローの姿であった。

モンモンモンチャックはアニマルランドに囚われた母に会うため、旅に出た。やがて、母・モンローと父・モンタナと再会を果たした二匹は、故郷の原崎山へと帰ることに。小学校へと入学したモンモンは、「内閣そうじ大臣」に任命され、意地悪な熊野ちん平や生意気な鮫島チャラ子と喧嘩をしながらも、行動をともにしていく。

ある日、モンモンはかつてUFOにさらわれたときに見た地球が丸かったことを話す。しかし、誰からも相手にされず、憤慨した彼はモンチャックとともに地球が丸いことを証明するため気球に乗って世界一周の旅に出るのであった。

登場人物・キャラクター

モンモン

6歳。誕生日は11月6日。名前の漢字表記は「悶々」。幼いころに遭った猿狩りのせいで家族と離れ離れになり、弟・モンチャックと二人で暮らしていた。楽天的な性格で頭も悪いが、非常に弟思い。悪運が強く、何気なくとった行動を誤解され、危機を切り抜けたり、他の猿たちから尊敬を集めたりすることが多い。あまり発揮する場はないが、実は喧嘩も強い。 はじめは阪神タイガースの野球帽しか身につけていなかったが、後に背中に中田小兵二(『ろくでなしBLUES』の登場人物)マークが入ったTシャツを手に入れ、以降はそれを着用するようになった。好きなものは、まめ、ローズ牛乳、刑事ドラマ。

モンチャック

モンモンの弟。4歳。誕生日は3月3日。高倉健の「健」と、菅原文太の「太」の字をもらったそうがだ、漢字表記では「悶着」。泣き虫なところがあるが、兄思いでモンモンよりも賢い。常によだれかけと帽子を身につけており、頭には「うんこ」と書かれたハゲがある。好きなものは、人形のポチョムキンとチョコクリスピー。

ミノ・モンタナ (みのもんたな)

モンモンの父。32歳。誕生日は9月21日。西日本最強のおさる軍団、原崎山三代目総長。常に旧軍の軍帽を被っている。頑固で、曲がったことは許さない性格。腕っ節は強く、突っ込んできたトラックをパンチ一発で横転させるほど。家族への思いは強いが、妻・モンローを探す旅の途中、モンモンとモンチャックと再会するも、自分の息子とはまったく気付かなかったことがある。 モンモンとは一緒に暮らしはじめてからも、しょっちゅう喧嘩をしている。名前はみのもんたと映画『スカーフェイス』の主人公トニー・モンタナからとられていると思われる。

エリザベス・モンロー (えりざべすもんろー)

モンモンの母。28歳。12月27日生まれ。名前の漢字表記は「鶴子」。若い頃、準ミス原崎山に選ばれたほどの美女。しっかり者で、一家には欠かせない存在。アニマルランドに捕らえられ見世物にされていたが、モンモンたちに助け出された。名前はマリリン・モンローからとられていると思われる。

熊野 ちん平 (くまの ちんぺい)

モンモンの原崎山小学校のクラスメイト。6歳。誕生日は5月27日。常にクマのマークが入ったキャスケットを被っている。天涯孤独の身を自称しているが、詳細は不明。何故かF1マシンやボートを所有して乗り回している。腹黒い性格で、モンモンとはケンカばかりしているが、仲が悪いというわけではない。

鮫島 チャラ子 (さめじま ちゃらこ)

モンモンの原崎山小学校のクラスメイト。6歳。誕生日は8月9日。新聞記者の父・源五郎と二人で暮らしており、家事全般を行っている。小学校では新聞係を務めており、「はらしょう新聞」を発行している。気が強く、怒らせると怖い。モンモンのことを気にかけている様子。尊敬している人・さるは『事件記者チャボ!』の主人公チャボと源五郎。 モデルは『ハリスの旋風』の登場人物・朝井葉子(オチャラ)と思われる。

ビッグ・ジョン (びっぐじょん)

おさる刑務所4組応援団の団長。16歳。誕生日は1月23日。バンカラな格好をしている。もともとは奈良でアイドル的人気を誇る猿だったが、それを妬んだ不良たちに襲われ、棒切れ(ブロウン・トゥ・ビッツ)で反撃。土産屋を破壊した罪で収監された。モンモンに制裁を加えようとするも自滅、勘違いで彼に心酔し、仲間となった。 尊敬している人・さるは『嗚呼!!花の応援団』の主人公青田赤道とモンモン。名前はハードコアパンクバンド「エクスプロイテッド」のメンバー、ビッグ・ジョン・ダンカンからとられている。

ウォッティ

おさる刑務所3組のボスで、二輪車部隊隊長。6歳。誕生日は9月10日。モヒカン刈りと鋲ジャンがトレードマーク。通称「トロージャンの狼」。もともとは関東最大の暴走族「エクスプロイテッド」の頭だった。有刺鉄線に向かって走るチキンレース・独房王競争(ヒルツ・レース)でモンモンに勝負を挑むも敗れ、命を救われたと勘違いし仲間となった。 尊敬している人・さるはシド・ヴィシャスとモンモン。連載前の読み切り作品にも登場しているキャラクターでもある。モデルはハードコアパンクバンド「エクスプロイテッド」のメンバー、ワッティー・バカン。

味兵衛 (あじへえ)

おさる刑務所の給食係を担当する、1組生活共同組合組合長。44歳。誕生日は7月16日。けっこう厳しい嵐山料理道場で10年修行を積んだ料理猿。モットーは「料理はあいじょー」。モンモンたちの給食に毒を入れ、苦しめた。モンモンだけは無事だったため、彼に解毒薬をつくるように仕向けた。 だが、モンモンが作ったまずい薬を文句も言わずに食べるモンチャックの姿に深い兄弟愛を感じ、感銘を受けモンモンの仲間となった。尊敬しているさるは師匠の嵐山味蔵とモンモン。モデルは料理研究家の結城貢。

ゴライアス

おさる刑務所2組特殊工作部隊隊長。軍服を着用している。モンチャックの人形をつかってモンモンの爆殺を目論むも失敗。地雷原の上に渡した丸太の上で戦う「バキバキドカン」では、モンモンを追い詰めるも、フラフラになったモンモンを酔拳使いと勘違いし、降参。モンモンの仲間となる。

キャル

おさる刑務所に収監されていた死刑囚。かつてはプロ野球選手を目指しており、プロテストも受けたことがある。「ディスチャージ」チームを率い、モンモンたちと野球で勝負を行った。試合中、ベースに仕掛けられた爆弾を盗塁の意味と勘違いしたモンモンが奪ったことで、命を救われた。仲間のために命を賭したモンモンの姿に感銘を受け、仲間となった。 名前はハードコアパンクバンド「ディスチャージ」のボーカル、キャルからとられている。

ジェロ.Jr (じぇろじゅにあ)

東日本最大のおさる軍団、伊達山おさる連合の二代目総長。ハットにダブルのスーツを着用している。父・ビアフラはかつてはモンタナと親友同士だった。ある日、ビアフラがおさるの権利を主張するために出馬、モンタナも票を入れることを約束していた。しかし、字が書けなかったため無効票となり、そのせいで落選したと思い込みモンタナと絶縁。 その復讐のため、ジェロ.Jrはイタチ山軍団として「最強猿決定戦」に参戦し、モンモンたちの決勝戦の相手となる。名前はパンクバンド「デッド・ケネディーズ」のボーカル、ジェロ・ビアフラからとられている。

後藤 (ごとう)

おさる刑務所の所長。生意気なモンモンを矯正するために、服役中のさるたちをけしかけたがことごとく失敗。野球対決の際もベースに爆弾を仕掛けたが、野球のルールを知らなかったモンモンが抱えたベースの爆発に巻き込まれ、顔の真ん中に大きな傷を負った。その後、アニマルランドの所長となり、巨大ロボット「KM510(キング・モンキー・ゴトー)」を操りモンモンたちに襲い掛かるも敗北。 最後にはトラックでモンモンひき殺そうとしたが、モンタナに吹っ飛ばされた。モデルは当時のジャンプ編集長・後藤広喜。

サンダーボルト

競走馬。素質はあるものの、厩舎でタバコを吸うなどまったくやる気を見せていなかった。しかし、成り行きで騎手を務めることになったモンモンの必死な姿を見て奮起、宿敵・マホノバラモンに勝利した。同作者の作品『みどりのマキバオー』に登場するベアナックルの兄弟。

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