カルバニア物語

カルバニア物語

中世ヨーロッパ的な世界観を持つカルバニア王国を舞台とした物語。男装の麗人である公爵令嬢エキュー・タンタロットを中心に、エキューの乳兄弟であるカルバニア王国女王タニア・カルバニアや貴族たち、他国の王族、関連する庶民など登場人物が活躍する様を描いた群像劇の連作短編。

正式名称
カルバニア物語
ふりがな
かるばにあものがたり
作者
ジャンル
ファンタジー
 
恋愛
レーベル
Charaコミックス(徳間書店)
巻数
既刊21巻
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概要・あらすじ

エキュー・タンタロットは公爵令嬢でありながら、男装の麗人として女性にも人気が高い。公爵の跡を継ぐべく勉強を重ねているものの、過去に例を見ないことから周囲の反対は大きかった。彼女の乳兄弟であるタニア・カルバニアもエキュー同様、カルバニア王国初の女王として保守的な貴族たちからお飾り扱いを受け、憤りを感じていた。

しかし、エキューやタニアの活躍により、少しずつ周囲の人間に変化が現れていく。

登場人物・キャラクター

エキュー・タンタロット (えきゅーたんたろっと)

カルバニア王国に2つある公爵家のひとつ、タンタロット家の令嬢にして嫡子。母親がエキュー出産時に死亡しているため、カルバニア王国女王タニア・カルバニアの乳兄弟として育つ。金髪碧眼で美貌の持ち主。胸が小さいことがコンプレックス。社交時以外は男装をしている。性格は男勝りで剣術や馬術にも優れているが、弓だけは苦手。 ケンカに強く、暴力を好む。公爵家を継ぎたいと考え、そのために隣国のクロスチアへ留学もしているが、保守的な人間からは相手にされず、憤りを感じている。幽霊が苦手。

タニア・カルバニア (たにあかるばにあ)

カルバニア王国第21代国王の女性。父である国王が若くして急逝したため、カルバニア王国初の女王となった。性格は明るくおおらかで気さく。王族としての義務を強く自覚しており、国を率いるための勉強にもいそしんでいるが、年若く美貌にも優れているため、議会や保守的な貴族、他国の王族などからはお飾り扱いをされがちで憤りを感じている。 公爵令嬢であるエキュー・タンタロットとは乳兄弟で、現在も身分を超えた親しい付き合いがある。

ライアン・ニックス (らいあんにっくす)

カルバニア王国に2つある公爵家のひとつ、ニックス公爵家当主の男性。赤毛の長髪が特徴で、容姿にも優れている。人嫌いで退廃的な現実主義者。美しい少年達と共に城にこもっていたが、公爵令嬢であるエキュー・タンタロットとの再会や女王タニア・カルバニアの教育係に任命されたことなどを機に、社交界に復帰する。 タニアに対しては、父のような心境で接している。

コンラッド・パーマー (こんらっどぱーまー)

パーマー王国の第一王子を務める男性。聡明で真面目、また、容姿にも優れている。次期国王として教育されてきたことから、常に公人としての意識を持って行動していたが、カルバニア王国女王タニア・カルバニアと出逢い、恋をしたことから少しずつ変化していく。外交能力が高く、様々な国を訪問している。

タキオ・バスク (たきおばすく)

カルバニア王国にあるタンタロット公爵領バスクの領主を務める男性。口ひげがある。保守的で、過去爵位を継いだ女子が存在しないことからエキュー・タンタロットを公爵の跡継ぎと認めていない。タンタロット公爵家を継ぐことができる血筋で、自身の子をタンタロット公爵にしようと企て、愛する女性がいながら血筋の良い女性と政略結婚をし、子フラン・バスクを得る。 また、愛人との間に一子を設けている。以上のことからエキューとは犬猿の仲。ただし、領主としては有能で、その手腕はエキューも認めるところである。

フラン・バスク (ふらんばすく)

カルバニア王国にあるタンタロット公爵領バスクの領主タキオ・バスクの息子でバスク家の嫡子。母であるリアンダがタキオと離婚したため、臣下の息子であるカフ・スタン・ストークによって育てられた。両親の愛には恵まれなかったが、聡明で明るい少年に育つ。父の言いつけには従順な子供だったが、エキュー・タンタロットと出逢い、少しずつ変わってゆく。

カフ・スタン・ストーク (かふすたんすとーく)

カルバニア王国にあるタンタロット公爵領バスクの領主・バスク家に仕える男性。長い黒髪をひとつに縛っている。容姿に優れ、年齢よりかなり若く見える。動物を育てるのが得意で、それを見込んだバスク領主タキオ・バスクの妻リアンダにフラン・バスクを預けられる。以降、フランのおつきとして行動を共にすることが多い。 フランに対しては口やかましいため、男乳母と揶揄されることもある。

ナジャル・フラコス・カルバニア (なじゃるふらこすかるばにあ)

カルバニア王家に繋がる血筋の男性。タニア・カルバニアとは同い年で、教育係兼結婚相手候補としてタニアの家庭教師となる。容姿に優れ、社交能力が高く優秀ではあるが、二面性があり、女癖と性格が悪い。子供の頃のケガが元で足が不自由。努力を人に覚られることを嫌う。

アナベル・サラザン・ホーリー (あなべるさらざんほーりー)

カルバニア王国公爵ライアン・ニックスの遠縁にあたる女性。赤毛の美女。公爵家に近しい血筋ではあるものの、貧乏な貴族の家に生まれる。自身の結婚式にタンタロット家の人々を招いたことから、エキュー・タンタロットと知り合うが、結婚はご破算に。以降、エキューには恋愛感情のような憧れを抱いている。性格はどこか強気で投げやりなところがある。 また、幽霊を恐れない。後にナジャル・フラコス・カルバニアにその気性を気に入られ、寵姫として彼の側に仕えるが、ナジャルとの間には恋愛感情や肉体関係はない。

カイル・タンタロット (かいるたんたろっと)

カルバニア王国の公爵家タンタロットの当主で、エキュー・タンタロットの父。ハゲ頭をしている。有能で、王や他貴族のみならず、臣下や領民からの信頼も厚い。エキューの出産で妻を失っているが、妻への愛が深く、長く独身を通す。また、エキューを深く愛しており、その個性を大切に教育をしてきた。

ビス・シュート (びすしゅーと)

エキュー・タンタロットがクロスチアに留学していた頃の友人。眼鏡をかけた若い男性。真面目で温厚な性格のためか、エキューには振り回されがち。霊能力のような力を持つため、オカルト関連の案件がある場合は幽霊が苦手なエキューに呼び出されることも。父はクロスチアで宝石商を営んでいる。双子の弟と母親の違う年の離れた妹がひとりいるが、妹は溺愛している。

ナタリー・ホーン (なたりーほーん)

カルバニア王国の公爵タンタロット家と付き合いのあった豪商ホーン商会の娘。大火により両親と財産の全てを失い、ナタリー本人も半身に大火傷を負う。火事から助け出された後はエキュー・タンタロットの父カイル・タンタロットの支援を受けていた。火傷の後遺症で顔と半身にケロイドがあり、足が不自由で松葉杖をついている。 豪商の娘であることから、経済観念に長けている。

ニコール・ホルグ (にこーるほるぐ)

タンタロット公爵領ホルグの領主夫人。夫に先立たれたため、ホルグを統治している。少女趣味な一面はあるものの、法律に通じるなど能力は高く、エキュー・タンタロットにも買われている。また、容姿も優れている。夫は浪費家で領地を顧みず、愛人宅で死亡したため、男性を信頼していない。娘であるケイトリン・ホルグにはエキューのように男性にも負けない力を持つ有能な女性に育って欲しいと考えている。

場所

カルバニア王国 (かるばにあおうこく)

中世ヨーロッパのような貴族制度のある王国。21代まで続いている大国で、現国王は女性であるタニア・カルバニア。政治は貴族議員による議会制をとっており、女王タニアの発言権はさほど大きくない。公爵家はカイル・タンタロットが当主を務めるタンタロット家、およびライアン・ニックスが当主を務めるニックス家の2家がある。 首都はカルバニア。リンゴを特産とするバスク、北方の湖水地であるホルグなどの地方を持つ。

書誌情報

カルバニア物語 21巻 徳間書店〈Charaコミックス〉

第20巻

(2022-12-23発行、 978-4199609275)

第21巻

(2024-04-25発行、 978-4199609893)

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