ガン×ソード

ガン×ソード

AIC制作のオリジナルテレビアニメ作品。復讐を誓う流浪の男・ヴァンと、兄を捜す少女・ウェンディのふたりは、偶然に出会い偶然に同じカギ爪の男を追い、共に旅をする。OPの映像は、本編未登場及び登場終了キャラクターがシルエットのみで描かれる、という手法が取られ、すべてのキャラクターが揃うことは無かった。同時期に短期連載された漫画版は設定などが違う別ものであり、描き下ろし単行本はアニメ本編の外伝的な物語となっている。テレビ東京での放送期間中にCSでも放送され、2007年1月14日からは無料動画配信サービスのGyaOでも配信された。

正式名称
ガン×ソード
ふりがな
がんそーど
制作
AIC A.S.T.A.
監督
谷口 悟朗
放送期間
2005年7月4日 〜 2005年12月26日
放送局
テレビ東京
話数
26話
ジャンル
アクション
関連商品
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概要・あらすじ

宇宙の吹き溜まりの惑星、「エンドレス・イリュージョン」。流浪の男・ヴァンは、最愛の女性エレナを、結婚式の当日「カギ爪の男」に目の前で殺され、復讐を誓い旅に出る。同じく妻を殺されカギ爪の男を追うレイと、カギ爪の男に攫われた兄を捜す少女ウェンディ

行く先々で出会うさまざまな人物と関わり、そして戦いながら、カギ爪の男を追い詰めていく。

登場人物・キャラクター

ヴァン

天涯孤独の流浪の男。いくつもの通り名を持ち、テンガロンハットに黒いタキシードをまとう長身、だが少々猫背な男。腰には、銃のようにみえるが、布のようにしなやかで伸縮自在な刀身の蛮刀をさげている。 婚約者をエレナ殺された復讐のためカギ爪の男を追い、偶然に出会った同じくカギ爪の男を追うウェディと行動を共にする。 就寝中も入浴中も、帽子と手袋は身に着けたまま。 ヨロイ「ダン・オブ・サーズデイ」を操る、オリジナル7の欠員メンバー。 人の名前を殆ど覚え無いが、なぜかプリシラだけはすぐに覚えた。味覚がおかしく、あらゆる調味料を大量にかけて食べる。

ウェンディ・ギャレット (うぇんでぃぎゃれっと)

ヴァンと共に旅をする少女。誘拐された兄ミハエルを探し、兄の大切なものだった大きな銃を背負い、カギ爪の男を追っている。偶然出会ったヴァンがカギ爪の男を追っていると知り、一緒にいればカギ爪の男が見つかると思い行動を共にする。 再会した兄はカギ爪の男の同志となっており、当初はショックを受けるが、兄の大切なものだった銃を自分のものとして、ヴァンと共にカギ爪の男の計画を阻止するために戦う。

カメオ

『ガン×ソード』に登場する亀。ミハエルのペットだったが今はウェンディのペット。普段は甲羅に糸を通して、ウェンディの首にぶら下げられている。惑星エンドレス・イリュージョンの固有種の甲殻は虫類で、一定の年齢に達すると急激に成長。 知能があり特定の人物に懐く。最終話にて、数年後のウェンディとともに登場し、起き上がった状態ではウェンディよりも大きく成長していた。

カルメン99 (かるめんきゅうじゅうきゅう)

本名はカルール・メンドゥーサだが、本名を嫌い名乗ることはない。ホバースクーターであちこちに登場する、謎の女情報屋。ヴァンとは既知の仲で、なかなか名前を覚えないことに文句を言いつつ、好意をもってはいる様子。 4枚の刃が出るヨーヨー状の武器を使用。お金に強い執着をもち、金目と思われるものは持ち帰り、それらの鑑定や解析を依頼する際にも依頼料を値切る。

ジョシュア・ラングレン (じょしゅあらんぐれん)

兄を追ってヴァン達と行動を共にする少年。かなりの世間知らずでマイペース。ウェンディを探して女子トイレに入ったり、シャワーを浴びているプリシラにカーテンを開けて話しかけたりと、相当な天然ボケ。 ヨロイ「ヴォルケイン」の開発に、兄レイとともに関わっていたため、ヨロイに関する知識はヴァンよりもある。当初はヴァンにひどく迷惑がられていたが、徐々に能力を発揮しカギ爪の男の野望阻止の一翼を担う。

プリシラ

ヨロイ「ブラウニー」を操る少女。デュエルパークでのヨロイバトルに参戦したヴァンと、決勝で戦った。新体操のような華麗な動きで戦い、「気持ちがいいバトル」ができたヴァンへの興味から、一行に加わり共に旅をする。 類い希な身体能力を有し、ブラウニーの操縦は実際に体を動かしながら行う。ヴァンがすぐに名前を覚えた数少ない女性。

レイ・ラングレン (れいらんぐれん)

妻シノを殺した「カギ爪の男」を追う復讐者。ジョシュアの兄。腰に刀の形をした銃を携え、精悍な顔つきの青年。復讐の障害になるすべてのものを無表情で排除する。シノが設計を担当したヨロイ「ヴォルケイン」を操り、普段は地中を移動。 ヴァンとはどちらが先にカギ爪の男を殺すかを巡り、何度も刀と銃を交え、協力関係にはならない。

カギ爪の男 (かぎづめのおとこ)

本名はクー・クライング・クルー。「幸せの時」と称する計画を実行する組織のリーダーであるが、崇拝の対象のため「同志」と呼ばれる。右腕に着脱可能なカギ爪の義手を装着している。一見温厚で柔和で、誰に対しても優しい口調で語りかける。 延命治療によって生きているが、余命いくばくもない。ヴァンの婚約者エレナ、及びレイの妻シノを殺害するが、いずれに対しても「死んではいない。記憶の中に永遠に生きている」と言い放つ。

ミハエル・ギャレット (みはえるぎゃれっと)

ヨロイ「サウダーデ・オブ・サンデイ」に乗る、ネオ・オリジナル7メンバー。ウェンディの兄。「カギ爪の男」に誘拐され、優れた電気体質のため、新生オリジナル7のヨロイ乗りとなった。 組織のために尽くす ファサリナに対しては、信頼と尊敬の念と共に、一人の女性としての憧れや恋愛感情を抱いている。

ガドヴェド・ガオード (がどゔぇどがおーど)

ヨロイ「ディアブロ・オブ・マンデイ」に乗る、旧オリジナル7メンバーのただ1人の生き残り。流浪者であったヴァンにオリジナルメンバーの資質を見出し、瀕死の重傷を負ったヴァンの命を救うために改造手術を受けさせた。 カギ爪の男の思想に共鳴しており、ヴァンとエレナの婚礼の場では、ガドヴェド以外のオリジナル7メンバーを含め全員を殺害したことを神による断罪と信じ、新しいオリジナル7メンバーを探すことに専念した。

ファサリナ

ヨロイ「ダリア・オブ・ウェンズデイ」に乗る、ネオオリジナル7メンバー。組織に必要な特殊な物資の開発を各地で依頼しては受け取る役割。電気体質から辛い日々を送っていた元娼婦で、カギ爪の男に救われたことから狂信的な崇拝者となった。 人の感情の裏をついて、動揺させる話術とそれを活かした戦いをする。元娼婦故か、戦闘ポーズもポールダンスのようで、妖艶さを漂わせる。

ユキコ・スティーブンス (ゆきこすてぃーぶんす)

ヴァンとウェンディが立ち寄った、風の街・グローリアの酒場「ピンク・アミーゴ」を一人で切り盛りするおとなしい女性。今は亡き祖母の仲間で、普段から何かとトラブルを起こす4人の老人たちに手を焼きながらも、優しく対応する。 老人たちが旧式のロボットとともにヴァン一行に加わったため、放っておけずに結局加わる。

エルドラチーム

ヨロイ「エルドラV」を駆って、「ザウルス帝国」と呼ばれる敵と戦って勝利を収め、世界に平和を取り戻した勇者たち…と言われている、ネロ、ホセ、バリヨ、カルロス、チヅルの5人。 風の街グローリアで、気まぐれで彼らを助けた事からヴァンを勇者の後継者と勝手に認定し、カギ爪の男を信望する集団を悪の組織と戦うため、ネロ、ホセ、バリヨ、カルロスの4人はヴァン一行に同行する。

ウィリアム・ウィル・ウー (うぃりあむうぃるうー)

一人で古城に暮らす電気体質の青年。レイピアの形をしたヨロイ「メッツァ・オブ・チューズデイ」に乗る、ネオオリジナル7メンバー。騎士のように正々堂々と細身の剣でフェンシングのように戦う。カギ爪の男の息子。 死病に侵されたカギ爪の男のために自らの血を提供し続けている。母親を独占するため父に刃を向けたが、庇った母を殺める結果となった。

カロッサ / メリッサ

双子の兄妹。カギ爪が関与していた実験の被験者で、一度は逃げ出したが説得され戻った。兄カロッサはトンファーをモチーフにしたヨロイ「シン・オブ・フライデイ」に、妹メリッサはチャクラムをモチーフにしたヨロイ「セン・オブ・サタデイ」に乗る、ネオオリジナル7メンバー。 戦闘では双子らしく絶妙のコンビネーションだが、カロッサは好戦的でわがままなのに対し、メリッサは非常に内気で心優しい。 カロッサの暴走をメリッサが止める事も多い。

エレナ

ヴァンの婚約者。婚礼の当日ウェディングドレス姿のまま、ヴァンの目の前でカギ爪の男によって殺害された。ヨロイの研究者で、偶然出会ったヴァンをダン・オブ・サーズデイのテストパイロットに雇い、人間らしさを失っていたヴァンに人間性を取り戻させた。 瀕死の状態でガドヴェドに、「ヴァンを救いたい」と言い残す。

シノ

レイの妻。地下資源有効利用のための、ヴォルケインの設計責任者。カギ爪の男から協力を求められたが、真の目的を知り拒んだために殺害された。

カイジ

海賊のようなグループを率い、海をこよなく愛する船乗りの男。独自の美学で、潜水艦のようなヨロイ「サンキュー海サイッコー号」に乗る。船を壊されてからは、新しい船を求めて旅立ち、最終話では仲間のようにヴァンたちと合流する。

ブッチ

グローリアの街で、家に引きこもり怪しげな研究や発明をしていたため、村人達から避けられていた青年。逆恨みして村を襲うが、エルドラチームにやり込められて反省。技術者としての能力は確かで、「エルドラV」をチズルが居なくてもフルパワーで動かせる、「エルドラソウル」に改造し、ヴァン一行に同行する。

ジョー・ラッツ (じょーらっつ)

ラビアンローズという島を所有し、平和と許しを解く謎の男。カギ爪の男の仲間ではあるが、ヴァンの復讐心には共感を覚え、なおかつ復讐の空しさを解いた。惑星エンドレス/イリュージョンがかつては囚人惑星であったことや、オリジナル7は監視のために配備されたことを、ヴァンとウェンディに語る。

ヨロイ

『ガン×ソード』に登場するロボットの総称。惑星エンドレス・イリュージョンに存在する、高度な駆動機械で、基本的には人型に近い形状の巨大ロボットだが、人や地域によっては武装した車両のこともヨロイと呼ぶ。 ヴァンの乗る「ダン・オブ・サーズデイ」は最も初期に作られた「オリジナル7用ヨロイ」のうちの一体。その他、レイの乗るヴォルケイン、プリシラの乗るブラウニーもヨロイであり、5体合体のスーパーロボット風エルドラVもヨロイと呼ぶ。

オリジナル7

『ガン×ソード』に登場する、最も初期に作られた7体のヨロイの搭乗者。神経電気の増幅を目的とした、ヨロイインターフェイスの移植・各種調整の改造手術を施され、刺青の様な痕跡が残る。サテライトベースが破壊されたり、定期的にヨロイに乗りG-ER流体を体内に取り込まないと生命維持ができないという制約を負う。 カギ爪の男が集めた研究者たちによる改良で、電気体質と呼ばれる神経電流を発する者であれば、改造手術を施さなくても操縦できるようになり、彼らのことはネオ・オリジナルと呼ぶ。 ヴァンだけはオリジナル7欠員メンバーで、なおかつネオ・オリジナル7とも呼ばれる。

場所

惑星エンドレスイリュージョン (わくせいえんどれすいりゅーじょん)

『ガン×ソード』の舞台となる惑星。「荒野に夢、街に暴力があふれる、ボンクラたちの理想郷・・・その名も惑星・エンドレスイリュージョン」と、冒頭のナレーションで語られる。元々は囚人惑星であったためか、荒くれ者も多く、皆がなにかの武器を手に、自衛の手段を持っている。

サテライトベース

『ガン×ソード』に登場する、「オリジナル7用ヨロイ」が格納されている衛星軌道上の人工衛星。ヨロイの修復機能を持ち、搭乗者の健康状態のチェック機能もある。登録を変更すれば、他のヨロイを格納し、修復することも可能。 もともとは囚人監視のためにヨロイが配備された。

その他キーワード

オリジナル7用ヨロイ

『ガン×ソード』に登場する、最も初期に作られた7体のヨロイ。ヨロイにはそれぞれ曜日の名前がつけられ、惑星の衛星軌道上に設置された人工衛星のサテライトベースに格納されている。ヨロイインターフェイスの移植・各種調整の改造手術を施されたオリジナル7メンバーが搭乗。 しかし、カギ爪の男によって、ガドヴェドを残し他メンバーすべてが殺害された。ヴァンは登録されていないだめ、欠員メンバーとされる。

クレジット

監督

脚本

総作画監督

木村貴宏

音楽

中川幸太郎

アニメーション制作

AIC A.S.T.A.

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